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第三章 魔王の体捜索編
37話 師匠VS弟子
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俺は帰る準備を整え、魔王ジル達が待つ広間へむかった。
「師匠、準備をが整いました」
「そうか! なら行くぞ」
「そう、急ぐこともなかろーに、ジルは相変わらずせっかちだのぅ」
カルヴァはもう少しゆっくりしていたいのかそんなことを呟いている、そして俺達は帰路につく、帰らずの迷宮はラミアのお陰ですんなり抜けることが出来、あっさり外まで出られた。
「こんなに簡単にでられるなんて、来た時とは大違いですね」
「そうだな! ラミアのおかげだ」
「ジル今なんて! もう一回言ってよ」
「うるせーな! 聞こえてるだろ」
相変わらずラミアは魔王の事が好きなのかベッタリ引っ付いている、しかしあのブラコンのミリアがあまり魔王ジルに近づかない、ラミアに遠慮しているのか、まあ、そんな事と俺が気にすることじゃないけどな。
「ラミアさんありがとうございました! ここからは自分達でいけますので」
「ん? ジルから聞いてないの?」
「なんの話ですか?」
「ボクもジルについて行くから一緒に行くよ」
「えっ!? そうなんですか!」
な魔王ジルからは何も聞いてないぞ、ラミアが着いてくるなんて一言も、しかし妖精族の女王がここを去っていいのだろうか、一応ラミアは妖精族の女王陛下だ。
「ボクはジルの婚約者だからね! 当然のことさ」
「だから、それは親が勝手に決めたことで俺は許可してねーぞ」
そう言えば最初にあった時そんなことを言っていたな、しかし魔王ジルはそれを認めてはない感じで否定している。
「ラミアさんここを留守にしてもいいんですか?」
「大丈夫だよ! 皆にはもう言ってあるしボクがいなくても上手くやってくれるさ」
本当に大丈夫なのか、まあ本人がいいと言ってるし、多分大丈夫なんだろう、こうして俺達はラミアを新しく加え船にむかった。
「お前らいいか! 道中の魔物は全て俺に回せ! 久しぶりの体で暴れてーからな!」
魔王ジルはそう言って、道中現れた魔物を全て一人で片付けてしまう、さすが五大魔王の中で一番強いと言われているだけの事はある、しかしこんな人が俺の中にいたなんて、しかもその人が俺の師匠だとは、なんとも感慨深いものがある、そして魔王ジルのおかげで、あっという間で船までたどり着いた。
「あ~ すっきりした! まだ本調子じゃねーな!」
「ジル凄いね! カッコイイよ」
ラミアはずっと魔王の事を褒め倒している、どんだけ好きなんだよ、魔王も褒められ満更ではない、案外この二人お似合いなんじゃないだろうか、そんなことを思いながら俺は船に乗り込み島をあとにした。
しかしここまで本当に長かった、俺はもう十五歳になる、そしてふと学園の事を思い出す、フリップ、ミーナ、ギルは元気にしているだろうか、そして、母さんや父さんも、ん、まてよ母さんや父さん・・・・・・ しまった旅のことは言ってなかった。
手紙も出せてない、これはやばいな、どうしようか、うーん困ったな、息子からの連絡が無いとなればかなり心配しているだろうな、これは急いで帰り手紙を出さなければ、ちゃんと話せば母さんも父さんも分かってくれるはずだ。
ああ、早く帰りたいな、しかしここからグロリア領までは約二年ほどかかる、そんなことを思っているとミリアが俺の元へやって来た。
「いつもどうり特訓をはじめるぞ!」
「は、はい!」
俺はミリアに言われるがまま、甲板でいつものように特訓始めた、やはりミリアにはまだ勝てない。
「甘い!」
「ぐっ!」
俺の木剣がミリアの木剣によって弾き飛ばされる。
「まだ少し甘いが、大分良くなってきたぞ、やはり貴様は強くなる」
俺はミリアにやられたのに、何故か珍しくミリアが褒めてくれる、そしていつもどうり俺は強くなると言われる、五大魔王が一人にそんな事を言われるなんてとても嬉しい。
「そうですか!」
「そうだ、だからといって調子に乗るなよ」
「はい!」
そんなことは言われなくても分かっている、こういう所で調子に乗るとろくな事がない、俺は確実にしっかりと、実力を付けていきたい、そしてまたミリアと特訓をする、するとそこに魔王ジルがやってきた。
当然の事ながらラミアも一緒だ。
「ラミア離れろ! うっとーしーぞ」
「嫌だ! ジルとせっかく再開出来たんだから」
「あーもう! ルーク助けろ」
魔王ジルは俺に助けを求めてくる、そんなこと言われてもな、俺はどうしようもない、一体どうやって助ければいいのだろうか。
「師匠、無理です」
「お前! 冷てー弟子だな!」
冷たくても無理なものは無理だ、どうしていいか分からない、するとミリアが。
「兄様久しぶりに手合わせして頂きたいのですが」
そう魔王ジルに提案する、五大魔王同士の戦いか、ぜひ見て見たいものだ。
「おお! ミリア、それいーな! ラミア今から戦うから離れろ!」
「えー わかったよ」
ラミアは渋々と言った感じで魔王ジルから離れる、しかしミリアと魔王ジルか、これはとてもいい勉強になりそうだ。
二人は甲板の中心で向かい合い構えを取る、魔王ジルは木剣を持たず素手だ。
「師匠は木剣を使わずに戦うのですか?」
「ああ! そんなちゃちー木剣なんかはいらねーよ!」
なんと、あのミリアに素手で挑むのか、それは少し無謀な気が、いくら五大魔王の中で最強と言われようが素手と木剣だと差が出るのではないだろうか、しかし魔王ジルはそんな事お構い無しに、戦いを始めた。
「兄様行きますよ!」
「ああ! こい!」
そしてミリアが先に仕掛けた、正面から全力を込めた一撃を振るう、俺はその威力を知っている、だから目の前で起きていることに、驚きを隠せない、魔王ジルはミリアの一撃をなんと片手で受け止めていた。
「おお! ミリアなかなか強くなってるじゃねーか!」
ミリアはすぐさま木剣を戻し、次の斬撃を加えるそれはもう物凄い手数だ、それを魔王ジルは全て片手で受け止める。
「はぁ、はぁ、 兄様さすがですね」
ミリアはバックステップを踏み後ろに後退した。
「ミリアもなかなか腕をあげたな! でもまだまだ、今度はこっちから行くぞ!」
そう言って魔王ジルはミリアに突っ込んで行く、そして拳を振り上げ殴りかかる、ミリアはそれを剣で受け止める、そして反撃をしようとするが、魔王ジルが次から次へと攻撃を続けそれを許さない。
「くっ!」
「おら! どうしたもう限界か!」
そして遂に魔王ジルの一撃でミリアの木剣がへし折れた。
「ここまでだな!」
「兄様完敗です」
勝負は魔王の圧勝で幕を閉じる、五大魔王同士でもここまで実力に差があるなんて、決してミリアが弱い訳では無い、魔王ジルが強すぎる、しかも魔王ジルは素手で、あのミリアを圧倒するなんて、こんな戦い参考になるどころか次元が違いすぎてついていけない。
「さすがジルだね!」
「まあな! 次はルークどうだ? 俺とやろーぜ」
魔王はまだ物足りないという様子で今度は俺と勝負しようと言ってくる、あんな戦いを見たあとでやれる訳ないだろ。
「師匠、むりです! 絶対!」
「ああ? そんなこと言うなよ! とりあえずやるぞ!」
「兄様が直接相手をしてくれるそうだ! 受けろ」
そんな、強引な・・・・・・ しかしこれはもう断れる雰囲気じゃない、やるしかないか、でも自分の実力を試すいい機会かもしれない、魔術も使ってやろう、じゃないと多分勝負にならない、よしやってやるか。
「わ、わかりました! やりましょう」
俺はミリアと交代して甲板の中心に行く、そして構える。
「ルーク、ハンデとして魔術も使っていーぞ」
魔王は俺にハンデをやると言って魔術を使えと、いや最初からそのつもりだったんだけどな、俺はあえて使わないつもりの振りをした。
「いいんですか! わりました」
魔術を剣術と組み合わせるのはこれが初めてだな、上手く行くといいな。
「よし! やるぞ!」
魔王ジルの合図で戦いが始まる、まず俺はファイアを無詠唱で使い、魔王ジルの動きを止めに入った。
「こんな、初級魔術で俺をどうにか出来るとでも!」
魔王ジルは全て素手でそれを払い除けている、威力はそれなりに高めたつもりなのだが、やはり通用しないか、俺はファイアを払い除ける魔王ジルの懐に飛び込み、木剣を振るう、片手でそれを魔王ジルは受け止める、そしてカウンターのボディブローを放ってくる、俺はそれをなんとか木剣で受け止め、左手でシャワースプラを放つ、大粒の水の塊が魔王ジル目掛け飛んでいく。
「うお、今度は中級か!」
魔王ジルは後ろに飛び上がりそれをかわす、そして俺はそのままファイアを放つ、ファイアはシャワースプラと混ざり、辺り一面に水蒸気を発生させる、そう俺のらいはこれだ、この水蒸気に紛れて不意打ちを狙う、即席で考えた作戦だがいいだろう。
「へっ! なかなか考えてるじゃねーか! でもな影でバレバレだぜ!」
そう言って魔王ジルは水蒸気の中に突っ込んでくる、そして俺の影目掛け渾身の一撃を放ってくる。
「なっ! これは」
魔王ジルは驚いている、それもそうだろう、魔王ジルが殴ったのは、俺が土魔術で作り出した人間サイズの人形だから、そして俺は魔王の背後から木剣を振るう、これは決まったな、そう思った次の瞬間なんと魔王はその一撃を足で受け止め、俺の木剣が弾き飛ばされる。
「ふ~ あぶね! いい線いってたぜ!」
そして魔王はそのまま回し蹴りを俺に見舞ってくる、俺は不意打ちの失敗に動揺して、受ける術と避けるすべがなく、そのまま蹴りを食らってしまった。
「ぐふっ!」
俺は蹴りを受け、後方に飛ばされ壁にぶつかった。
「あっ! わりぃ! ちと力入れすぎたわ」
魔王ジルはそう言うと、俺に駆け寄りすぐさま治癒魔術を掛けてくれる、体の痛みが引いていく、しかしあれは完全にとったと思ったのに、この人は一体どんな反射神経をしているのだろうか、それにあの蹴りの威力強すぎる。
「師匠、強すぎますよ!」
「わりーな! でもお前もなかなかやるじゃねーか! 魔術ありならミリアにも勝てるかも知れねーぞ」
魔王ジルはそんなことを言っている、確かに今回の組み合わせでなかなか使える事が判明した。
これならミリアとも互角に渡り合えるんじゃないだろうか、しかし本当に魔王ジルは強いな、五大魔王最強と言われているのが分かった気がする、そして多分この人はまだ本気ではない、魔術も剣術も使ってないからだ。
魔王ジルは体術のみで俺を圧倒し、俺は両方使ったのにも関わらず、敗れたこれはもっと修行して強くならねば。
こうして魔王ジルとの師弟対決は俺の敗戦に終わった。
「師匠、準備をが整いました」
「そうか! なら行くぞ」
「そう、急ぐこともなかろーに、ジルは相変わらずせっかちだのぅ」
カルヴァはもう少しゆっくりしていたいのかそんなことを呟いている、そして俺達は帰路につく、帰らずの迷宮はラミアのお陰ですんなり抜けることが出来、あっさり外まで出られた。
「こんなに簡単にでられるなんて、来た時とは大違いですね」
「そうだな! ラミアのおかげだ」
「ジル今なんて! もう一回言ってよ」
「うるせーな! 聞こえてるだろ」
相変わらずラミアは魔王の事が好きなのかベッタリ引っ付いている、しかしあのブラコンのミリアがあまり魔王ジルに近づかない、ラミアに遠慮しているのか、まあ、そんな事と俺が気にすることじゃないけどな。
「ラミアさんありがとうございました! ここからは自分達でいけますので」
「ん? ジルから聞いてないの?」
「なんの話ですか?」
「ボクもジルについて行くから一緒に行くよ」
「えっ!? そうなんですか!」
な魔王ジルからは何も聞いてないぞ、ラミアが着いてくるなんて一言も、しかし妖精族の女王がここを去っていいのだろうか、一応ラミアは妖精族の女王陛下だ。
「ボクはジルの婚約者だからね! 当然のことさ」
「だから、それは親が勝手に決めたことで俺は許可してねーぞ」
そう言えば最初にあった時そんなことを言っていたな、しかし魔王ジルはそれを認めてはない感じで否定している。
「ラミアさんここを留守にしてもいいんですか?」
「大丈夫だよ! 皆にはもう言ってあるしボクがいなくても上手くやってくれるさ」
本当に大丈夫なのか、まあ本人がいいと言ってるし、多分大丈夫なんだろう、こうして俺達はラミアを新しく加え船にむかった。
「お前らいいか! 道中の魔物は全て俺に回せ! 久しぶりの体で暴れてーからな!」
魔王ジルはそう言って、道中現れた魔物を全て一人で片付けてしまう、さすが五大魔王の中で一番強いと言われているだけの事はある、しかしこんな人が俺の中にいたなんて、しかもその人が俺の師匠だとは、なんとも感慨深いものがある、そして魔王ジルのおかげで、あっという間で船までたどり着いた。
「あ~ すっきりした! まだ本調子じゃねーな!」
「ジル凄いね! カッコイイよ」
ラミアはずっと魔王の事を褒め倒している、どんだけ好きなんだよ、魔王も褒められ満更ではない、案外この二人お似合いなんじゃないだろうか、そんなことを思いながら俺は船に乗り込み島をあとにした。
しかしここまで本当に長かった、俺はもう十五歳になる、そしてふと学園の事を思い出す、フリップ、ミーナ、ギルは元気にしているだろうか、そして、母さんや父さんも、ん、まてよ母さんや父さん・・・・・・ しまった旅のことは言ってなかった。
手紙も出せてない、これはやばいな、どうしようか、うーん困ったな、息子からの連絡が無いとなればかなり心配しているだろうな、これは急いで帰り手紙を出さなければ、ちゃんと話せば母さんも父さんも分かってくれるはずだ。
ああ、早く帰りたいな、しかしここからグロリア領までは約二年ほどかかる、そんなことを思っているとミリアが俺の元へやって来た。
「いつもどうり特訓をはじめるぞ!」
「は、はい!」
俺はミリアに言われるがまま、甲板でいつものように特訓始めた、やはりミリアにはまだ勝てない。
「甘い!」
「ぐっ!」
俺の木剣がミリアの木剣によって弾き飛ばされる。
「まだ少し甘いが、大分良くなってきたぞ、やはり貴様は強くなる」
俺はミリアにやられたのに、何故か珍しくミリアが褒めてくれる、そしていつもどうり俺は強くなると言われる、五大魔王が一人にそんな事を言われるなんてとても嬉しい。
「そうですか!」
「そうだ、だからといって調子に乗るなよ」
「はい!」
そんなことは言われなくても分かっている、こういう所で調子に乗るとろくな事がない、俺は確実にしっかりと、実力を付けていきたい、そしてまたミリアと特訓をする、するとそこに魔王ジルがやってきた。
当然の事ながらラミアも一緒だ。
「ラミア離れろ! うっとーしーぞ」
「嫌だ! ジルとせっかく再開出来たんだから」
「あーもう! ルーク助けろ」
魔王ジルは俺に助けを求めてくる、そんなこと言われてもな、俺はどうしようもない、一体どうやって助ければいいのだろうか。
「師匠、無理です」
「お前! 冷てー弟子だな!」
冷たくても無理なものは無理だ、どうしていいか分からない、するとミリアが。
「兄様久しぶりに手合わせして頂きたいのですが」
そう魔王ジルに提案する、五大魔王同士の戦いか、ぜひ見て見たいものだ。
「おお! ミリア、それいーな! ラミア今から戦うから離れろ!」
「えー わかったよ」
ラミアは渋々と言った感じで魔王ジルから離れる、しかしミリアと魔王ジルか、これはとてもいい勉強になりそうだ。
二人は甲板の中心で向かい合い構えを取る、魔王ジルは木剣を持たず素手だ。
「師匠は木剣を使わずに戦うのですか?」
「ああ! そんなちゃちー木剣なんかはいらねーよ!」
なんと、あのミリアに素手で挑むのか、それは少し無謀な気が、いくら五大魔王の中で最強と言われようが素手と木剣だと差が出るのではないだろうか、しかし魔王ジルはそんな事お構い無しに、戦いを始めた。
「兄様行きますよ!」
「ああ! こい!」
そしてミリアが先に仕掛けた、正面から全力を込めた一撃を振るう、俺はその威力を知っている、だから目の前で起きていることに、驚きを隠せない、魔王ジルはミリアの一撃をなんと片手で受け止めていた。
「おお! ミリアなかなか強くなってるじゃねーか!」
ミリアはすぐさま木剣を戻し、次の斬撃を加えるそれはもう物凄い手数だ、それを魔王ジルは全て片手で受け止める。
「はぁ、はぁ、 兄様さすがですね」
ミリアはバックステップを踏み後ろに後退した。
「ミリアもなかなか腕をあげたな! でもまだまだ、今度はこっちから行くぞ!」
そう言って魔王ジルはミリアに突っ込んで行く、そして拳を振り上げ殴りかかる、ミリアはそれを剣で受け止める、そして反撃をしようとするが、魔王ジルが次から次へと攻撃を続けそれを許さない。
「くっ!」
「おら! どうしたもう限界か!」
そして遂に魔王ジルの一撃でミリアの木剣がへし折れた。
「ここまでだな!」
「兄様完敗です」
勝負は魔王の圧勝で幕を閉じる、五大魔王同士でもここまで実力に差があるなんて、決してミリアが弱い訳では無い、魔王ジルが強すぎる、しかも魔王ジルは素手で、あのミリアを圧倒するなんて、こんな戦い参考になるどころか次元が違いすぎてついていけない。
「さすがジルだね!」
「まあな! 次はルークどうだ? 俺とやろーぜ」
魔王はまだ物足りないという様子で今度は俺と勝負しようと言ってくる、あんな戦いを見たあとでやれる訳ないだろ。
「師匠、むりです! 絶対!」
「ああ? そんなこと言うなよ! とりあえずやるぞ!」
「兄様が直接相手をしてくれるそうだ! 受けろ」
そんな、強引な・・・・・・ しかしこれはもう断れる雰囲気じゃない、やるしかないか、でも自分の実力を試すいい機会かもしれない、魔術も使ってやろう、じゃないと多分勝負にならない、よしやってやるか。
「わ、わかりました! やりましょう」
俺はミリアと交代して甲板の中心に行く、そして構える。
「ルーク、ハンデとして魔術も使っていーぞ」
魔王は俺にハンデをやると言って魔術を使えと、いや最初からそのつもりだったんだけどな、俺はあえて使わないつもりの振りをした。
「いいんですか! わりました」
魔術を剣術と組み合わせるのはこれが初めてだな、上手く行くといいな。
「よし! やるぞ!」
魔王ジルの合図で戦いが始まる、まず俺はファイアを無詠唱で使い、魔王ジルの動きを止めに入った。
「こんな、初級魔術で俺をどうにか出来るとでも!」
魔王ジルは全て素手でそれを払い除けている、威力はそれなりに高めたつもりなのだが、やはり通用しないか、俺はファイアを払い除ける魔王ジルの懐に飛び込み、木剣を振るう、片手でそれを魔王ジルは受け止める、そしてカウンターのボディブローを放ってくる、俺はそれをなんとか木剣で受け止め、左手でシャワースプラを放つ、大粒の水の塊が魔王ジル目掛け飛んでいく。
「うお、今度は中級か!」
魔王ジルは後ろに飛び上がりそれをかわす、そして俺はそのままファイアを放つ、ファイアはシャワースプラと混ざり、辺り一面に水蒸気を発生させる、そう俺のらいはこれだ、この水蒸気に紛れて不意打ちを狙う、即席で考えた作戦だがいいだろう。
「へっ! なかなか考えてるじゃねーか! でもな影でバレバレだぜ!」
そう言って魔王ジルは水蒸気の中に突っ込んでくる、そして俺の影目掛け渾身の一撃を放ってくる。
「なっ! これは」
魔王ジルは驚いている、それもそうだろう、魔王ジルが殴ったのは、俺が土魔術で作り出した人間サイズの人形だから、そして俺は魔王の背後から木剣を振るう、これは決まったな、そう思った次の瞬間なんと魔王はその一撃を足で受け止め、俺の木剣が弾き飛ばされる。
「ふ~ あぶね! いい線いってたぜ!」
そして魔王はそのまま回し蹴りを俺に見舞ってくる、俺は不意打ちの失敗に動揺して、受ける術と避けるすべがなく、そのまま蹴りを食らってしまった。
「ぐふっ!」
俺は蹴りを受け、後方に飛ばされ壁にぶつかった。
「あっ! わりぃ! ちと力入れすぎたわ」
魔王ジルはそう言うと、俺に駆け寄りすぐさま治癒魔術を掛けてくれる、体の痛みが引いていく、しかしあれは完全にとったと思ったのに、この人は一体どんな反射神経をしているのだろうか、それにあの蹴りの威力強すぎる。
「師匠、強すぎますよ!」
「わりーな! でもお前もなかなかやるじゃねーか! 魔術ありならミリアにも勝てるかも知れねーぞ」
魔王ジルはそんなことを言っている、確かに今回の組み合わせでなかなか使える事が判明した。
これならミリアとも互角に渡り合えるんじゃないだろうか、しかし本当に魔王ジルは強いな、五大魔王最強と言われているのが分かった気がする、そして多分この人はまだ本気ではない、魔術も剣術も使ってないからだ。
魔王ジルは体術のみで俺を圧倒し、俺は両方使ったのにも関わらず、敗れたこれはもっと修行して強くならねば。
こうして魔王ジルとの師弟対決は俺の敗戦に終わった。
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