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第三章 魔王の体捜索編
40話 再開
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学園に着くと門の前までジークがわざわざ出迎えに来た。
「ルーク君、お久しぶりです、ご無事で何より」
「はい、お陰様で魔王ジル様も復活できました」
「久しぶりだなジーク」
「お久しぶりですジル様」
魔王ジルとジークは知り合いみたいだ、一体どう言う関係なのだろうか、気になる。
「相変わらず元気そうでなによりだ」
「ジル様もお変わりなく、そちらの方はラミヤ様ではありませんか?」
「ボクの事を知ってるの?」
ジークと魔王ジルはお互い軽い挨拶を交わしている、そこまで深い関係ではないのだろう、そしてジークはラミアのことも知っているようで。
「妖精族の王女様なので知っていて当然ですよ」
「そうなんだ」
ラミアは意外と有名なんだな、そしてジークとラミアが話していると魔王ジルがあの事について話し出した。
「ジーク、お前に折り入って二つ頼みがある、昔のよしみで聞いてくれるか?」
「頼みですか? ジル様の頼みはろくなことじゃないですからね・・・・・・ 聞くだけ聞いてみましょう」
ジークは以前にも魔王ジルに無理難題を、押し付けられたような感じだ、でもジークは渋々と言った感じで、魔王ジルの話を聞いてくれるらしい。
「一つは俺とラミアをこの学園に入学させてくれ」
「えっ!? ジル様とラミア様をですか!」
「そうだ! いいだろ?」
「ですが・・・・・・」
「この学園はどんな種族も、身分も、関係なく受け入れるんだろ? ならいいじゃねーか!」
「それを言われると・・・・・・ わかりました」
確かにこの学園はどんな種族も受け入れ身分も関係ない、しかし五大魔王が一人、魔王ジルが入学するとなると、話は別だろうに、ジークも大変だな、しかしラミアも入学するなんて、聞いてないぞ、いつの間にそんな話になってたんだ。
「もう一つはルーク達の件だ! ルーク達は本当ならもう高等部だろ? でも俺のせいで中等部のままになってる、それを進級させてやってくれないか?」
なんともう一つの願いは俺とアリエスの進級の話だったか、しかしこれは願ってもない話だ、でも魔王ジルがそこまでで考えてくれているなんて、とてもありがたい。
「進級ですか!? それは少し無理が・・・・・・」
「いいじゃねーか! 中等部も高等部もそんなにかわんねーだろ! ましてや俺のためにルーク達は休学してたんだからな!」
「しかしそれは・・・・・・」
「頼む! 俺の一生の願いだ」
「ジル様の一生の願いは聞いたことがあるような気がするのですが・・・・・・ わかりました」
ジークはもうしょうがないと言った感じで、その話を受け入れる、やったぞ、これで高等部になれる、しかし魔王ジルは本当にいい人だな、俺とアリエスの事を考えてまでくれるなんて。
「ジークすまんな! 感謝する」
「いえジル様の、一生のお願いは今に始まったことじゃないので、大丈夫ですよ、それと進級については一つ条件があります」
やはり一筋縄では行かないか、まあそれもそうだろう、一応学園の体裁を保つ為にも、何かしらあると思っていたが、まあこの際進級できればどんな条件でもいいけどな。
「なんだその条件は?」
「進級は高等部の一年生からになりますがそれでもよろしいですか?」
なんだそんな事か、もっとこう試験なんかがあって、それをクリアしろとか、言われると思ったのに、それなら全然大丈夫だ、むしろそれだけでいいのか。
「ルーク、お前は高等部一年になるそうだが、いいか?」
「ええ! 俺は高等部に進級出来るだけで充分ですので、その条件飲みますよ」
「わかりました、なら手続きを済ましてくるので皆さんは学園の中でゆっくりして行ってください」
そう言い残しジークは急いで学園の中へ戻っていく、俺とアリエスは魔王ジルのお陰で進級が決まり高等部になれることになり、魔王ジルのおかげで、高等部一年生からの再スタートが決まる、そしてジークが手続きを済ませるまで俺がいた部屋に行くことにした。
「ここに来るのも久しぶりですね」
「そうだな! 前はお前の中から見ていたけど、こうして見るとなかなかいい部屋じゃねーか」
魔王ジルは俺の部屋が気に入ったらしくかなりくつろいでいる、その横にはラミアがいつもどうりベッタリ引っ付いている、もうこの二人付き合えばいいのに、そう思った。
俺も部屋の椅子に腰掛け一息つく、やっと戻ってこれた、これからここで力をもっと付けなければならない、大地が言っていた敵と戦うために、そして夕方になるまで俺達は部屋でゆっくり過ごした。
俺は学園の授業が終わったのを見計らい、魔王ジル達を部屋に残して、アリエスと生徒会室に向かった。
そうフリップ、ミーナ、ギルに会いに行くためだ、生徒会室に入ると眼鏡をかけた小太りの青年ががいた、そうフリップだ。
「フリップ久しぶり! 今戻ったよ」
「ルークとアリエスじゃないか! 旅に出たと聞いて、中々帰ってこないから心配したんだよ!」
「色々あってな、まあ無事に戻れたよ、それよりギルとミーナはどこに?」
「えっ!? そうか君はまだ知らないんだ、ギルは卒業してここで教員をしているよ、ミーナは今は生徒会長さ」
「えっ!? そうなのか!」
そうかギルは確か高等部だったからもう卒業しているはずだ、しかしここの教員になったとは驚きだ、それ以上にあの面倒くさがりのミーナが生徒会長だなんて、信じられない。
「そうさ! てかルークなんか少し変わったな! 前は堅苦しい感じだったけど、今は柔らかい感じになってる」
「そうか? 俺は全然わからないけどな」
「敬語じゃ無くなってるし、まあ俺はそっちの方が話しやすくていいけど」
変わったか、確かに俺の中にいた魔王ジルが居なくなり変化はあったと思う、まあでも俺は俺だ。
「そうか、ならこの感じでフリップには接するわ」
「うん! それと君に報告があるんだ! ギルが抜けた分の生徒会の人員に、一人入ってくれたんだよ! それがもうすごい子でね、エルフ族のひとなんだけど」
ん、エルフ族だと、俺は一瞬フィーナの事が頭をよぎったがフィーナはいまナージャと旅に出ているとバルから聞いている、まさかな違うよな。
「そうなんだ、会ってみたいな」
「もうすぐ来ると思うからここで待ってよう」
フリップの言葉どうり少し待っていると生徒会室の扉が開かれ、一人の可憐なエルフが入ってくる、エルフ族の特徴である長い耳をピコピコさせながらどことなくフィーナに似ている、とても可愛らしい、アリエス程ではないけど、そしてそのエルフは俺を見るなり駆け寄ってきて、急に俺に抱きついてきた。
「うぉ!」
こんな可愛い子に抱きつかれるなんて、思いもしない、しかもいい匂いがする、これはたまらんな、そんなことを考えていると、左足に痛みを感じた、俺はハッと気づいた、隣にアリエスがいたことに、アリエスは物凄く不機嫌な顔で俺の足を踏んでいる、痛いですアリエスさん、俺は急いでそのエルフを押しのけた。
「ちょっといきなりなにするんですか!」
するとエルフはキョトンとした顔で俺を見つめてくる、そして何故か俺の名前を知っていた。
「ルークさん私のこと覚えていませんか?」
ん、覚えているも何も初対面じゃ・・・・・・
「えーとどこかでお会いしたことがありますかね?」
するとそのエルフは少し残念そうに肩を落とし、悲しそうな顔をした。
「忘れられてるなんて・・・・・・ 私はフィーナですよ!」
「えっ!? フィーナ!」
なんとあの時の少女が、こんなにも可愛く成長してるなんて、やはり俺の目に狂いはなかったか、しかしフィーナだと、気づかなかったとは。
「そうです! まあでもしかたないですあれから五年年もたってますからね」
「でもフィーナはナージャと旅に出たんじゃ?」
「ええでましたよ! ここに来るための旅です」
マジか、そのための旅だったのか、しかしもう学園に入学しているとは思いもしなかった。
「そうなんだ、まさか生徒会に入っているとは、俺も驚いたよ!」
「ルーク先輩が入っていたことを聞いたので私も入ることにしたんですよ!」
ルーク先輩・・・・・・ いい響きだな、こんな可愛い子に言われるのは悪くない、ハッいかんぞ、アリエスが・・・・・・
アリエスは今にも爆発しそうな感じで俺を睨んでいる、まずい、ここは早めにアリエスとの事を説明してこれ以上の接触を避けなければ。
「フィーナ! あんまりさっきのような事はしないでくれないか? 俺とアリエスは付き合っているからそのあれだ、誤解を招くから」
そう言うとフィーナはまたキョトンとした顔で。
「知ってますよ?」
「そう知ってたか、ってええ? 知ってて抱きついたのか?」
「はい久しぶりの再開でしたからね! 深い意味はないですよ!」
そんな、知ってたならそんなことはしないでくれよ、俺がアリエスに怒られる。
「まあ、これから余計な接触はだめだからな」
「わかってますよ! 私まだ仕事が残ってるんでこれで失礼します!」
そう言ってフィーナは生徒会室から出ていく、俺はアリエスの方を恐る恐るみた、かなり不機嫌なようでこれはヤバイ。
「アリエスさん、あれは事故です」
「ふん! ルークはああいう子がいいの」
「そんな違います! アリエス一筋です」
「少し喜んでたじゃない! それとさっきから言動が変よ」
「これはそのアリエスが怒ってるから」
「まあいいわ、今回は特別に許してあげる、いきなりだったし」
よかった、許してくれるらしい、これで一安心だ、しかしフィーナ恐るべし、これから気をつけて置かないと、いつどこで、アリエスの逆鱗に触れるかわからない。
「痴話喧嘩はその変にしてくれ、見てるこっちが困る」
フリップがそう言い出したので、俺達は部屋に戻る、部屋に戻ると魔王ジル達はもう居なかった。
あれどこに行ったんだろう、まあいいアリエスと二人きりだここはさっきのお詫びも込めてじっくりアリエスとイチャつこう。
「アリエスまだ怒ってる?」
「少しだけね、でももういいわ」
「ごめんな、俺の不注意で」
そう言って俺はアリエスの肩を抱き寄せる、アリエスはすんなり、身をあずけてくれた。
「もういいわよ」
「俺が好きなのはアリエスだけだから、愛してる」
「ルークったら私のご機嫌を取ろうとしてるわね」
げっ、バレてたかでも愛してるのは本当の事だ、俺はアリエスがこの世で一番好きだ。
「そんなつもりはないだけどな」
「いいわ! 私もそう言われて悪い気はしないし、むしろ嬉しいわ」
そして二人は見つめ合う、この流れは例のアレだ、恋人が愛を確認し合う行為、俺はアリエスにそっとキスをしてベットに押し倒す。
「アリエス大好きだ」
「ルーク私もよ」
「本当にアリエスは可愛いな」
「ルーク、エッチな目をしてるわよ」
そうだろう今からすることを考えればそんな目になる、俺はそっとアリエスの服に手をかけたその瞬間部屋の扉が、行き良いよく開かれ、魔王ジルが現れる、この魔王またやってくれたよ。
「ルーク! いいものもってきてやったぞ!」
俺は急いで体制を起こし魔王に向き直る。
「師匠、部屋に入る時はノックをしてください!」
「わりーな! ちょっとこっちまでこい」
魔王は悪いと言いながら全然そんなことは気にしていないようだ、なんて間の悪い魔王なんだ。
「なんですか?」
俺は言われたとうり魔王に近づいて言った。
すると魔王は懐からこそっと箱のようなものを取り出し俺に渡してきた。
「お前に特別にこれをやる、有難く受け取れよ!」
「なんですかこれ?」
「お前これしらねーのか? これは媚薬だ!」
えっ、そんな物がこの世界にあるのか、しかし何故これを俺に・・・・・・
「この世界にこんなものがあるなんて」
「いやな、いつもお前らの事邪魔してたから、これ使って、楽しんでもらおうと思ってだな」
確かにこれを使えば、物凄いアリエスを見れるかもしれない、そしてもっと行為を楽しめるかも、しかしこんなもの無くても大丈夫なのにな、でもせっかくだから有難く頂いておこう。
「師匠、ありがたく受け取ります」
「おう! まあ俺もそれ使ったことねーからどうなるかは知らねーけど、楽しめや!」
楽しめだなんて、言われなくても分かっている、しかし魔王ジルは使ったことがないのか、これ大丈夫なのか、まあ深く考えてもしょうがないな、とりあえず今は使わないでおこう。
「じゃあ俺は行くからな! 後は頑張れよ~」
そう言って嵐のように魔王ジルは過ぎ去って言った。
「何をしてたの?」
「いえ特に何も様子を見に来ただけのようです」
「そう!」
しかし、魔王のお陰で雰囲気がぶち壊れてしまったここからどう挽回すれば。
「ルークもう、誰も来ないように鍵を閉めたら?」
「そうだな」
俺は部屋の鍵を閉めた、これでもう誰も邪魔は入らない、しかし雰囲気がな、アリエスとの間には微妙な空気が流れている、するとアリエスが。
「ねぇルークさっきの続きしない?」
なんとアリエスの方からそんなことを言ってくれるなんて、俺の息子がウォーミングアップを開始した。
そして俺はアリエスに抱きつき続きをアリエスと共に楽しんだ、魔王ジルから貰ったやつは使わないで取っておいて、こうして一日が終わった。
「ルーク君、お久しぶりです、ご無事で何より」
「はい、お陰様で魔王ジル様も復活できました」
「久しぶりだなジーク」
「お久しぶりですジル様」
魔王ジルとジークは知り合いみたいだ、一体どう言う関係なのだろうか、気になる。
「相変わらず元気そうでなによりだ」
「ジル様もお変わりなく、そちらの方はラミヤ様ではありませんか?」
「ボクの事を知ってるの?」
ジークと魔王ジルはお互い軽い挨拶を交わしている、そこまで深い関係ではないのだろう、そしてジークはラミアのことも知っているようで。
「妖精族の王女様なので知っていて当然ですよ」
「そうなんだ」
ラミアは意外と有名なんだな、そしてジークとラミアが話していると魔王ジルがあの事について話し出した。
「ジーク、お前に折り入って二つ頼みがある、昔のよしみで聞いてくれるか?」
「頼みですか? ジル様の頼みはろくなことじゃないですからね・・・・・・ 聞くだけ聞いてみましょう」
ジークは以前にも魔王ジルに無理難題を、押し付けられたような感じだ、でもジークは渋々と言った感じで、魔王ジルの話を聞いてくれるらしい。
「一つは俺とラミアをこの学園に入学させてくれ」
「えっ!? ジル様とラミア様をですか!」
「そうだ! いいだろ?」
「ですが・・・・・・」
「この学園はどんな種族も、身分も、関係なく受け入れるんだろ? ならいいじゃねーか!」
「それを言われると・・・・・・ わかりました」
確かにこの学園はどんな種族も受け入れ身分も関係ない、しかし五大魔王が一人、魔王ジルが入学するとなると、話は別だろうに、ジークも大変だな、しかしラミアも入学するなんて、聞いてないぞ、いつの間にそんな話になってたんだ。
「もう一つはルーク達の件だ! ルーク達は本当ならもう高等部だろ? でも俺のせいで中等部のままになってる、それを進級させてやってくれないか?」
なんともう一つの願いは俺とアリエスの進級の話だったか、しかしこれは願ってもない話だ、でも魔王ジルがそこまでで考えてくれているなんて、とてもありがたい。
「進級ですか!? それは少し無理が・・・・・・」
「いいじゃねーか! 中等部も高等部もそんなにかわんねーだろ! ましてや俺のためにルーク達は休学してたんだからな!」
「しかしそれは・・・・・・」
「頼む! 俺の一生の願いだ」
「ジル様の一生の願いは聞いたことがあるような気がするのですが・・・・・・ わかりました」
ジークはもうしょうがないと言った感じで、その話を受け入れる、やったぞ、これで高等部になれる、しかし魔王ジルは本当にいい人だな、俺とアリエスの事を考えてまでくれるなんて。
「ジークすまんな! 感謝する」
「いえジル様の、一生のお願いは今に始まったことじゃないので、大丈夫ですよ、それと進級については一つ条件があります」
やはり一筋縄では行かないか、まあそれもそうだろう、一応学園の体裁を保つ為にも、何かしらあると思っていたが、まあこの際進級できればどんな条件でもいいけどな。
「なんだその条件は?」
「進級は高等部の一年生からになりますがそれでもよろしいですか?」
なんだそんな事か、もっとこう試験なんかがあって、それをクリアしろとか、言われると思ったのに、それなら全然大丈夫だ、むしろそれだけでいいのか。
「ルーク、お前は高等部一年になるそうだが、いいか?」
「ええ! 俺は高等部に進級出来るだけで充分ですので、その条件飲みますよ」
「わかりました、なら手続きを済ましてくるので皆さんは学園の中でゆっくりして行ってください」
そう言い残しジークは急いで学園の中へ戻っていく、俺とアリエスは魔王ジルのお陰で進級が決まり高等部になれることになり、魔王ジルのおかげで、高等部一年生からの再スタートが決まる、そしてジークが手続きを済ませるまで俺がいた部屋に行くことにした。
「ここに来るのも久しぶりですね」
「そうだな! 前はお前の中から見ていたけど、こうして見るとなかなかいい部屋じゃねーか」
魔王ジルは俺の部屋が気に入ったらしくかなりくつろいでいる、その横にはラミアがいつもどうりベッタリ引っ付いている、もうこの二人付き合えばいいのに、そう思った。
俺も部屋の椅子に腰掛け一息つく、やっと戻ってこれた、これからここで力をもっと付けなければならない、大地が言っていた敵と戦うために、そして夕方になるまで俺達は部屋でゆっくり過ごした。
俺は学園の授業が終わったのを見計らい、魔王ジル達を部屋に残して、アリエスと生徒会室に向かった。
そうフリップ、ミーナ、ギルに会いに行くためだ、生徒会室に入ると眼鏡をかけた小太りの青年ががいた、そうフリップだ。
「フリップ久しぶり! 今戻ったよ」
「ルークとアリエスじゃないか! 旅に出たと聞いて、中々帰ってこないから心配したんだよ!」
「色々あってな、まあ無事に戻れたよ、それよりギルとミーナはどこに?」
「えっ!? そうか君はまだ知らないんだ、ギルは卒業してここで教員をしているよ、ミーナは今は生徒会長さ」
「えっ!? そうなのか!」
そうかギルは確か高等部だったからもう卒業しているはずだ、しかしここの教員になったとは驚きだ、それ以上にあの面倒くさがりのミーナが生徒会長だなんて、信じられない。
「そうさ! てかルークなんか少し変わったな! 前は堅苦しい感じだったけど、今は柔らかい感じになってる」
「そうか? 俺は全然わからないけどな」
「敬語じゃ無くなってるし、まあ俺はそっちの方が話しやすくていいけど」
変わったか、確かに俺の中にいた魔王ジルが居なくなり変化はあったと思う、まあでも俺は俺だ。
「そうか、ならこの感じでフリップには接するわ」
「うん! それと君に報告があるんだ! ギルが抜けた分の生徒会の人員に、一人入ってくれたんだよ! それがもうすごい子でね、エルフ族のひとなんだけど」
ん、エルフ族だと、俺は一瞬フィーナの事が頭をよぎったがフィーナはいまナージャと旅に出ているとバルから聞いている、まさかな違うよな。
「そうなんだ、会ってみたいな」
「もうすぐ来ると思うからここで待ってよう」
フリップの言葉どうり少し待っていると生徒会室の扉が開かれ、一人の可憐なエルフが入ってくる、エルフ族の特徴である長い耳をピコピコさせながらどことなくフィーナに似ている、とても可愛らしい、アリエス程ではないけど、そしてそのエルフは俺を見るなり駆け寄ってきて、急に俺に抱きついてきた。
「うぉ!」
こんな可愛い子に抱きつかれるなんて、思いもしない、しかもいい匂いがする、これはたまらんな、そんなことを考えていると、左足に痛みを感じた、俺はハッと気づいた、隣にアリエスがいたことに、アリエスは物凄く不機嫌な顔で俺の足を踏んでいる、痛いですアリエスさん、俺は急いでそのエルフを押しのけた。
「ちょっといきなりなにするんですか!」
するとエルフはキョトンとした顔で俺を見つめてくる、そして何故か俺の名前を知っていた。
「ルークさん私のこと覚えていませんか?」
ん、覚えているも何も初対面じゃ・・・・・・
「えーとどこかでお会いしたことがありますかね?」
するとそのエルフは少し残念そうに肩を落とし、悲しそうな顔をした。
「忘れられてるなんて・・・・・・ 私はフィーナですよ!」
「えっ!? フィーナ!」
なんとあの時の少女が、こんなにも可愛く成長してるなんて、やはり俺の目に狂いはなかったか、しかしフィーナだと、気づかなかったとは。
「そうです! まあでもしかたないですあれから五年年もたってますからね」
「でもフィーナはナージャと旅に出たんじゃ?」
「ええでましたよ! ここに来るための旅です」
マジか、そのための旅だったのか、しかしもう学園に入学しているとは思いもしなかった。
「そうなんだ、まさか生徒会に入っているとは、俺も驚いたよ!」
「ルーク先輩が入っていたことを聞いたので私も入ることにしたんですよ!」
ルーク先輩・・・・・・ いい響きだな、こんな可愛い子に言われるのは悪くない、ハッいかんぞ、アリエスが・・・・・・
アリエスは今にも爆発しそうな感じで俺を睨んでいる、まずい、ここは早めにアリエスとの事を説明してこれ以上の接触を避けなければ。
「フィーナ! あんまりさっきのような事はしないでくれないか? 俺とアリエスは付き合っているからそのあれだ、誤解を招くから」
そう言うとフィーナはまたキョトンとした顔で。
「知ってますよ?」
「そう知ってたか、ってええ? 知ってて抱きついたのか?」
「はい久しぶりの再開でしたからね! 深い意味はないですよ!」
そんな、知ってたならそんなことはしないでくれよ、俺がアリエスに怒られる。
「まあ、これから余計な接触はだめだからな」
「わかってますよ! 私まだ仕事が残ってるんでこれで失礼します!」
そう言ってフィーナは生徒会室から出ていく、俺はアリエスの方を恐る恐るみた、かなり不機嫌なようでこれはヤバイ。
「アリエスさん、あれは事故です」
「ふん! ルークはああいう子がいいの」
「そんな違います! アリエス一筋です」
「少し喜んでたじゃない! それとさっきから言動が変よ」
「これはそのアリエスが怒ってるから」
「まあいいわ、今回は特別に許してあげる、いきなりだったし」
よかった、許してくれるらしい、これで一安心だ、しかしフィーナ恐るべし、これから気をつけて置かないと、いつどこで、アリエスの逆鱗に触れるかわからない。
「痴話喧嘩はその変にしてくれ、見てるこっちが困る」
フリップがそう言い出したので、俺達は部屋に戻る、部屋に戻ると魔王ジル達はもう居なかった。
あれどこに行ったんだろう、まあいいアリエスと二人きりだここはさっきのお詫びも込めてじっくりアリエスとイチャつこう。
「アリエスまだ怒ってる?」
「少しだけね、でももういいわ」
「ごめんな、俺の不注意で」
そう言って俺はアリエスの肩を抱き寄せる、アリエスはすんなり、身をあずけてくれた。
「もういいわよ」
「俺が好きなのはアリエスだけだから、愛してる」
「ルークったら私のご機嫌を取ろうとしてるわね」
げっ、バレてたかでも愛してるのは本当の事だ、俺はアリエスがこの世で一番好きだ。
「そんなつもりはないだけどな」
「いいわ! 私もそう言われて悪い気はしないし、むしろ嬉しいわ」
そして二人は見つめ合う、この流れは例のアレだ、恋人が愛を確認し合う行為、俺はアリエスにそっとキスをしてベットに押し倒す。
「アリエス大好きだ」
「ルーク私もよ」
「本当にアリエスは可愛いな」
「ルーク、エッチな目をしてるわよ」
そうだろう今からすることを考えればそんな目になる、俺はそっとアリエスの服に手をかけたその瞬間部屋の扉が、行き良いよく開かれ、魔王ジルが現れる、この魔王またやってくれたよ。
「ルーク! いいものもってきてやったぞ!」
俺は急いで体制を起こし魔王に向き直る。
「師匠、部屋に入る時はノックをしてください!」
「わりーな! ちょっとこっちまでこい」
魔王は悪いと言いながら全然そんなことは気にしていないようだ、なんて間の悪い魔王なんだ。
「なんですか?」
俺は言われたとうり魔王に近づいて言った。
すると魔王は懐からこそっと箱のようなものを取り出し俺に渡してきた。
「お前に特別にこれをやる、有難く受け取れよ!」
「なんですかこれ?」
「お前これしらねーのか? これは媚薬だ!」
えっ、そんな物がこの世界にあるのか、しかし何故これを俺に・・・・・・
「この世界にこんなものがあるなんて」
「いやな、いつもお前らの事邪魔してたから、これ使って、楽しんでもらおうと思ってだな」
確かにこれを使えば、物凄いアリエスを見れるかもしれない、そしてもっと行為を楽しめるかも、しかしこんなもの無くても大丈夫なのにな、でもせっかくだから有難く頂いておこう。
「師匠、ありがたく受け取ります」
「おう! まあ俺もそれ使ったことねーからどうなるかは知らねーけど、楽しめや!」
楽しめだなんて、言われなくても分かっている、しかし魔王ジルは使ったことがないのか、これ大丈夫なのか、まあ深く考えてもしょうがないな、とりあえず今は使わないでおこう。
「じゃあ俺は行くからな! 後は頑張れよ~」
そう言って嵐のように魔王ジルは過ぎ去って言った。
「何をしてたの?」
「いえ特に何も様子を見に来ただけのようです」
「そう!」
しかし、魔王のお陰で雰囲気がぶち壊れてしまったここからどう挽回すれば。
「ルークもう、誰も来ないように鍵を閉めたら?」
「そうだな」
俺は部屋の鍵を閉めた、これでもう誰も邪魔は入らない、しかし雰囲気がな、アリエスとの間には微妙な空気が流れている、するとアリエスが。
「ねぇルークさっきの続きしない?」
なんとアリエスの方からそんなことを言ってくれるなんて、俺の息子がウォーミングアップを開始した。
そして俺はアリエスに抱きつき続きをアリエスと共に楽しんだ、魔王ジルから貰ったやつは使わないで取っておいて、こうして一日が終わった。
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