魔王と転生! 魔王と一緒に世界を救う!?

魔王の手先

文字の大きさ
43 / 50
第四章 学園生活高等部編

42話 フィーナの想い

しおりを挟む
 学園に戻ってから数週間が立ち、魔王ジルも大分溶け込んでおり、真面目に授業を受けている、相変わらず魔王ジルにはラミアがベッタリと引っ付いているが、もう全く気にもならないようだ。

 そして俺は今困ったことが起こっている、それは・・・・・・

「ルーク先輩!  ここにいたんですね!  探しましたよ」
「フィーナか!  どうしたんです?」
「いえ一緒にご飯を食べようと思って」
「いや俺はアリエスと食べるから」
「三人で食べればいいじゃないですか!」

 そう俺が頭を抱えている問題はフィーナだ、フィーナは俺がどこにいても付いてくる、さながら魔王ジルに引っ付いているラミアのように、そうなると当然アリエスの機嫌が悪くなり俺はその対応に追われる、はぁ、何でこんなに俺に付いてくるんだろう、もしかして俺の事好きなのか、でも俺はアリエスと付き合っているとフィーナにもちゃんと伝えてあるし、本人もそれを知っている、なら何故・・・・・・  

 こうして三人で食べることになり食堂に向かう、アリエスは俺の右隣に座る、そしてフィーナは左に座る、美少女二人に挟まれて悪い気はしないがアリエスが・・・・・・

 そんなことをお構い無しにフィーナは俺にしきりに話しかけてくる。

「ルーク先輩はあの魔王ミリアと戦ったんですよね?」
「ああ、一応ね全然歯が立たなかったけど」
「そうなんですか!」

 確かにミリアとは初めて会ったとき一度本気でやり合った、しかしその時は全く歯が立たなく、その後何度か特訓を付けてもらい、なんとか戦えるようになり、それなりにやれるようにはなった。

 しかし、ミリアか強かったな、フィーナとそんな話をしているとアリエスが。

「ごちそうさまでした私もう行くから二人で楽しんで」
「アリエスまって!  もう行くのか?」
「ええ、たべおわったから、じゃあ」

 そう言ってアリエスは早々に立ち去って言った、これは非常にまずいぞ、かなり御機嫌斜めだ、残された俺は急いで飯を食べようとしたがフィーナが。

「ルーク先輩の旅の話もっと聞かせてください!」
「でもアリエスが」
「二人で楽しんでって言ってたから大丈夫ですよ」
「でも・・・・・・」
「ルーク先輩は私と話すのは嫌ですか?」

 うっ、そんな上目遣いで俺を見ないでくれ、そしてそんなことを言われると非常に困る、しょうがない、今アリエスを追いかけても機嫌が悪いので逆効果かもしれない、なので俺はフィーナに旅の話をしてやることにし、フィーナは目を輝かせその話を聞いている、そしてしきりに俺の事を褒めてくれる。

「さすがルーク先輩ですね!」
「いやそんなことないよ」

 そして食事を済ませアリエスの元に向かう、何故かフィーナも付いてきている、俺は付いてこなくていいと言ったのだが、フィーナがどうしてもと言うので仕方なく、まあこの際アリエスとの事をハッキリさせ、フィーナにも注意してもらうようにすればいいだろう、アリエスはベンチに一人座って空を眺めていた、絵になっているかなりいい。

「アリエス!  ここにいたんだ」
「ルーク!  フィーナも一緒なのね・・・・・・」

 俺はアリエスの隣に腰掛ける、フィーナはその隣に座ってきた。

「アリエス、機嫌が悪い?」
「別に」
「怒ってるでしょ?」
「怒ってないわよ!」

 そういうアリエスはかなり怒っているようだ、そこにフィーナが口を挟んできた。

「アリエス先輩、そんな言い方はないんじゃないですか?」
「なによ! フィーナには関係ないでしょ!」
「そんな言い方しなくても!!」

 二人はその場で口論を始めて言い争いをしだし、それがヒートアップを重ね今にも殴り合いを始めそうな行きよいになった。

「二人ともやめろ!  アリエスも言い方に気をつけろ、フィーナもほどほどに」

 俺は低い声でそう言った、するとびっくりしたのか二人のいい争いがピタリと止まった。

 よかった、しかしこの二人水と油だな、するとアリエスが。

「ルークはどっちの味方なの?」

 アリエスはそう俺に聞いてくる、今回アリエスの言い方も悪い、フィーナもそれに乗ったものも悪い、ここはどちらの肩を持つべきではなく、俺平等に。

「俺はどっちの味方でもないよ、二人とも悪い」

 するとアリエスは。

「私の味方じゃないんだ」

 そんなつもりで言ったはずじゃないのに、アリエスは少し俺の意図を勘違いしているようだ、俺は誤解を解くために。

「いやそ言う意味じゃなくてーーー」

 その説明を遮るようにアリエスが。

「私なんかよりフィーナの方がいいんでしょ! 
 フィーナと付き合えば」

 そう言い放ってきた、俺はそれに少しカチンと来たが今は怒るときじゃない、ここは冷静に行かないとな、ここで怒ればさらにややこしい事になる。

「アリエス、俺が好きなのはアリエスだけ」
「そんなこと言ったていつどこで気持ちが変わるか分からないじゃない、大体フィーナはルークのことどう思ってるのよ」

 アリエスは今にも泣き出しそうにフィーナにそう尋ねる、フィーナは。

「好きですよルーク先輩のこと」
「えっ!?」
「やっぱりそうなんだ」

 えっ、今なんて好きだと、それは友達としてかそれとも異性としてか、アリエスは知っていたような口振りだ、そしてフィーナはこう続けた。

「ルーク先輩のことは異性として意識してます、アリエス先輩がそんなのならルーク先輩貰っていいですよね?」

 なんと飛んだ爆弾発言だ、しかしやはりフィーナは俺のことが好きだったのか、だか今はそれどころではない。

「フィーナ、少し黙ってて」
「黙りませんよ、大体アリエス先輩はワガママすぎるんです!  ルーク先輩にこんなにも愛してもらってるのに」
「そんなことわかってるわよ!」
「だからそんなのなら私がルーク先輩と付き合った方がいいと思います、ルーク先輩どう思いますか?」

 まてまて、勝手に話を進めるな、ああ、もう本当に面倒臭いことになった。

「ルークは渡さないわ!」

 アリエスとフィーナはまたいい争いを始める、俺はとうとう堪忍袋の緒が切れた。

「二人いい加減にしろ! フィーナ少し黙れ」

 俺は遂に溜まった怒りが爆発してしまった、少し言葉が悪いがまあしょうがない、二人は俺が怒っているのを察したようで黙っている。

「フィーナ、俺はアリエスと付き合っている、だからそれは無理な話、あと俺の前でアリエスのことを悪く言うな」

 そう言うとフィーナは目に涙を貯め声を震わせ。

「すみません、少しいいすぎました」

 そう言ってどこかへ走り去って言った、少し言いすぎたかそんな事が頭をよぎったが今は仕方ない。

「アリエスも!  何であんなこと言うんだ俺はアリエスが一番だと言ってるじゃないか」

 アリエスは遂に泣き出した。

「だ、だってフィーナと仲良くしてるから、私よりフィーナの方が可愛いし」
「そんなことは無いアリエスの方が可愛い」
「でもだって」

 俺は泣いているアリエスをそのままにしておくわけには行かず、とりあえず自分の部屋に連れ帰った。

「落ち着いた?」
「う、うん」
「よかった、アリエスは嫉妬してたんだよな?」
「うんそう、あんなこと言ってごめんなさい」

 アリエスは非常に申し訳なさそうに謝ってきた、まあアリエスも悪いが俺も悪い所が無いわけじゃない、ここはお互い様だ。

「俺も悪い所があったからお互い様だ、だからそう謝らなくていいよ」
「ルークは本当に優しいわね」

 そして俺はアリエスを抱きしめキスをした、そのまま首筋に吸い付きキスマークを付ける。

「これでアリエスは俺のもの」
「ルークこれは?」
「恋人に付ける特別な証」

 俺はアリエスにそう説明するとアリエスはとても嬉しそうに笑っていた。

「ルーク大好き」
「俺も好きだよ」

 こうして昼休みが終わるまで二人で甘い時間を過ごし、事なきを得る、しかしフィーナには少し言いすぎたかな、そんな事が頭をよぎる、後で謝らないとな、そう思い午後の授業に向かった。

 そして放課後、俺はフィーナを探して色々な所を回っている、フィーナは生徒会室に一人で座っていた。

「ルーク先輩・・・・・・」
「フィーナ昼はごめんな言いすぎた」

 俺は単刀直入にそうフィーナに謝る。

「いいですよ!  私の方こそすみません」
「きにするな、でも、俺はフィーナの気持ちには応えられない」

 俺にはアリエスがいる、フィーナの気持ちは嬉しいがそれには応えられない、だからこれで諦めてくれればオッケーだ。

「ですよね!  分かってました」
「だからーーー」

 俺がそう言いかけるとフィーナは。

「でも私は諦めませんよ!  ルーク先輩の事が大好きですから」

 そうフィーナに言われ俺は驚いた。

「でも気持ちには応えられないよ?」
「いいんです!  いつか振り向いて貰えるようにしますから」

 そう言い残しフィーナは生徒会室から出ていった。

 う~んこれは非常に困ったことになった、フィーナは諦めてくれないらしい、これから一体どうなる事やら、俺は新しい問題に頭を悩ませることとなった。

 ーーフィーナsaidーー
 私はルーク先輩のことが好きだ、大好きだ、あんなにルーク先輩から愛されているアリエス先輩が羨ましい、でもそんなアリエス先輩はワガママでルーク先輩を困らせている、私は遂に今日その事をアリエス先輩に伝える、そして案の定口論になった。

 そして、私はルーク先輩が好きだとその場で宣言した、気持ちが抑えられなかったのだ、自分でも馬鹿だと思う、彼女持ちの人に告白するなんて、でも後悔はしてない、むしろすがすがしかった。

 しかしルーク先輩には振られてしまった、私は思わず泣いてその場から逃げ出した。
 分かっていたことなのに、物凄く悲しくて心が痛かった。

 それと同時にルーク先輩のことがどうしょうもなく好きだと再確認させられた。

 そして放課後一人で生徒会室にいた、するとルーク先輩がやって来て、ルーク先輩は開口一番私に謝罪してきた、私の方が悪いのにルーク先輩が誤ってきてくれたのだ、やはりルーク先輩は優しい、こんな私にも気を使ってくれる、そして再度気持ちを伝えた、しかし応えられないとでも私は諦めない、いつかこの恋が報われると信じて、今はまだダメだけどいつかきっと・・・・・・
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。

みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。 勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。  辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。  だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

処理中です...