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魔道具研究の日々

なんでぇぇえ※

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「アーシェ。起きろ」

「んん…なに…」

 ゆさゆさと体を揺さぶられて意識を浮上させて目を開けると、上半身裸のオリーが僕の体を揺さぶっていた。

「ん?」

 オリーから目線を外して周囲を確認すると、真っ白な空間だった。僕が寝ていたのは大きなベッドの上で、オリーは上半身裸に白いズボンを履いていた。

「どこ、ここ」

「…わからない」

 僕はゆっくり起き上がると、ふと体に目線向けた。着ていた服は白いワンピースで寝巻きのようだ。ただ少しだけヒラヒラとした様子で女性向けにも見えた。

「ん、んん?」

 足先を眺めると少し違和感を覚えて、僕は手を伸ばして足を掴もうとした。でも伸ばした手にも少し違和感を覚えて、伸ばした手を引っ込めてまじまじと手を観察した。

「なんだか、体というか…小さくなってる?節々が出てないというか…まるで女性のような手をしているというか…」

「確かにそうだな。言われてみれば体は一回り小さくなってる気もする」

 僕は何気なく胸元に手を伸ばして服を引っ張って覗き込むと、見えたものにピシィイっと体が固まった。僕の様子が変な事に気がついたオリーは隙間から覗き込むように胸元に目線を向けると「お」と小さな声を出した。

 固まって動かない僕を尻目にオリーはスカートの裾をペロっと捲ると、股間に目を向けてニヤニヤと笑い始めた。

「アーシェ。いつの間に女になったんだ?」

「っっ!知らないよ!」

 僕が固まった原因はささやかながらも膨らんだ乳房だった。僕は目線を股間に向けて、あるべきものがない事、そして毛すら消滅している事に気がついて体を丸めて縮こまるような体勢を取った。オリーはその様子を見ながらニヤニヤと笑って僕の上に覆い被さってきた。

「これはあれか。夢だな」

「夢?」

「神の悪戯じゃないか?」

「どうしてそんなことを…」

「アーシェ。自分が女だったらいいのにって思ったんじゃないか?」

「………」

 図星をつかれて僕は何も言い返せなかった。眠りについた時、虚無感を覚えた僕は少し思ってしまった。

 僕が産めたらよかったのに。僕のお腹で育ててみたかった。女になりたい。

 そんな気持ちを抱いた結果だとしたら、目の前のオリーは僕の願望という事なのだろうか。僕は恐る恐る目線をオリーに向けると、オリーはまだニヤニヤと笑っていた。

「オリーは僕の夢の願望?」

「いいや。俺は俺だ。さっき一緒に眠った俺だ」

「つまり…」

「だから神の悪戯だって言ったろ?父上が言っていた夢で母上と逢瀬を繰り返した状況と似てる気がするからな。お互いに意識はお互いのものであって、願望が見せる存在ではないという事だ」

「つまりオリーはオリーで、僕は僕だけど…僕の体は女性ってことか」

「そうだな。なぁ、全身見せてくれ」

 オリーはクスクス笑いながら縮む僕を簡単に解けさせると、両手を掴んでシーツに押し付けてきた。男と女の力では差があって抵抗しても振り解けなかった。

「う、うう。恥ずかしいよ!」

「そういうな。今しかないんだから、変わったアーシェを見せてくれ」

 オリーはチュッと僕の額に口付けると、片手を離して僕の体に沿って手を這わせた。自由になった手で阻止しようとすると、もう片方の手と一緒に拘束されてしまい、又身動きが取れなくなってしまった。

 オリーの手はスルスルと下に移動して、バタバタと動かしている足を無視してスカートの裾を捲り上げると内腿を優しく撫で始めた。

「んっ…くすぐったい」

「肌の感じも少し変わってるな。柔らかさがある。よく見えないな。魔法は使えるのか?」

 オリーがぶつぶつと呟くとそれに応えるように空間からニュルニュルっと透明な触覚のようなものが現れて僕の両手に巻きついてきた。

「うわっ。なに!」

「お。代わりに拘束してくれるものが出てきたな」

 オリーが手を離すと僕は出てきた透明なものが手に巻きついた状態で身動きが取れなくなった。外そうにも外せなくてジタバタとしている間にオリーは僕の服をあっという間に脱がせてしまった。

「うわぁぁぁ!!!」

 生まれたての姿になって、しかも見た目はいつもと違う。僕は顔が熱くなるのを感じながらジタバタと足を動かしていると、又ニュルニュルっと透明な触覚が出てきて僕の両足首を拘束してきた。

「おお。足が動いてどうにかしたいと思ったら希望通りになったな」

「う、うわぁぁ。ちょ、まってまって!なんで股を広げるの!!」

 触覚はオリーが望むように動くのか、膝を曲げさせてパカっと股を大きく広げさせるとその状態で固定してきた。膝を動かして抵抗していると次は膝にも触覚が巻きついて膝も動かすことができなくなってしまった。

「ああ。よく見える。さてさて…」

「うっ、まって…やだ…んっ…っ!」

 オリーは顔を股に近づけてマジマジと観察し始めた。フーッと息を吹きかけられると、その場所がじんわりと湿っていたのか息が冷たく感じた。

「ふむ」

 オリーは僕の反応を見てから両手で蜜壺のヒダを左右に広げると中を観察し始めた。

「膜はないようだな。しかし綺麗な色だ。完全に女だな」

「う、うう。恥ずかしい…なんの拷問なのそれ…」

「キツさはどうかな」

「ぅにゃ!」

 オリーは右人差し指をゆっくり蜜壺の中に埋め込んだ。何かが入ってくる感覚にビクッと体を震わせて僕が反応した頃にはオリーの指を根元まで咥え込んでいた。

「ふむ。緩くはないな。かと言って乙女より硬くもない。俺と愛し合って解れた蕾のような感覚だな」

「んっ…や…そこ…ぁっ」

「感度もいい」

 オリーが指を少し曲げてお腹側の壁をトントンっと突き上げるように擦り始めると、僕の体はビリビリとした感覚を覚えた。まるでオリーを体に受け入れた時の刺激に似た感覚を僕はすぐに快楽だと認識して、その刺激が気持ちよくなり始めた。

「ぁっぁっ、そこ…だめ…あっあっ」

「ふむ。蜜も溢れてくるし、腰も揺れている。女としての快楽もすぐに受け入れたようだな」

「あっああ!やだ、それ、あっあっあっ!」

 オリーは指を2本に増やして同じように刺激しながら股間の突起に吸い付き始めた。ビリビリっとした強い刺激は今まで感じた中で1番強烈でその部分から頭にかけてかける抜けるようにビリビリが突き抜けていった。

 その感覚がすごく気持ちよくて、僕は与えられる刺激に溺れそうになりはじめた頃に、目の前がチカチカと火花が散ったようになりはじめた。

「あっああ!オリー、へん…へん!あっあああ、なんか、ああん…ダメ…なんか…だ、め…んんんん!」

 何かが迫ってくるような、追い立てられているような感覚と快感が溜まりに溜まって放出したがってるような感覚を覚えた僕はイヤイヤっと首を横に振って股間に顔を埋めているオリーの頭を右手で掴んだ。でもオリーは突起を吸ったり転がしたりを止めず、さらに指を3本に増やして僕の壁を刺激し始めた。

「あっああ、あああ、あっ…も、がま…ん…あっあっ、あっ、やっあっああああああ!!!」

 我慢の限界になって堰き止めていたものが勢いよく外に向かって放出されると、僕は背中を弓形に逸らしてガタガタっと体を震わせた。それと同時にプシャァっと勢いよく何かを噴き出して、目の前が真っ白になりながら快感の波が絶頂に向かって達していた。

「あっああ…あっ…あ」

 ガクガクと小刻みに震えながら、感じたことがない快感の大きさに頭が追いついていかなくて呆然としているとオリーが濡れた顔を股間から離して顔についた液体を指で掬って舐め始めた。

「んっんん…」

 オリーの様子を余韻に浸りながら眺めて声をかけようとするが、上手く喋れない。オリーはニヤニヤとしながらズボンと下着を脱ぐと、大きくなって硬いモノを僕の蜜壺にそっと当ててきた。

「アーシェ、もっと気持ちよくしてやる」

「あっ…ああ…はいって…」

 プチュっと音と共にオリーの硬いモノがゆっくり僕の中に埋められた。その感覚は蕾の中で受け入れた時と似ていたが、奥から奥から蜜が溢れてすんなりと受け入れている感覚やお腹の奥がキュウキュウと痛む感じはいつもと違っていた。

「はぁ…女は久しぶりだが、入れただけで達しそうな女は今までいなかった。アーシェは女になっても俺を虜にするんだな」

「んっ…奥が…ジンジンする」

「奥だな。沢山気持ちよくしてやるからな」

「あっああ!まっ、て…あぅあ!奥が、ひゃぁぁん!」

 オリーが奥の何かを突き上げるように腰を振り始めると、目の前にまた火花が散ったような感覚を覚えた。奥をつかれるたびにビリビリとした何かが体に駆け巡り、お腹の奥がキュウキュウジンジンと痛む。まるで体の奥が今からオリーから出されるものを残さず飲み込もうとしてるような動きだった。

「はぁぁんっあっ…あっ、あっあっ、また…またくるの…ひゃっ!」

「ふっ。可愛い…夢の中でもいい…俺の子を…孕んでくれ」

「あっあ、あっあん!オリー、オリー…あっひゃぁぁぁぁ!!!」

 オリーに抱きつきたいけど腕は拘束されてて動かせない。でもオリーは僕がしがみつきたい事に気がついた様子で腰をうごしながら手を拘束している透明な物体を触った。するとしゅるりと手の拘束が解けたため、僕はすかさずオリーにしがみつくように抱きついた。

「あっあっああ、すき…すきぃぃ」

「はぁ…はぁ…俺も…愛してる」

「あっあっあああ!きちゃ…あっああああああ」

「ハァハァ…俺も限界だ」

 無意識のうちに自分の腰を動かしながら僕はオリーの体にしがみつきながら、また快感の波に乗って絶頂に達した。ビクビクっと体を震わせながら達していると、オリーは数回腰を振って奥を突き立てるように差し込んだあと、ドクンッとオリーのモノが大きくなったかと思うとドクドクと奥に向かって熱い熱い精を注いできた。

「あっああ…奥…」

 僕の体の奥は出されたものを待ち構えていたのかまたキュウキュウと傷み始めた。お腹の奥が動いているような感じだし、なんだかごくごくと飲み込んでいるような感じさえもあった。

 お互いにハァハァと息を荒くしながら余韻に浸っていると、オリーのモノがだんだんと硬くなるのを感じた。

「アーシェ…もっと」

「…え…」

 男の時よりも快感が大きいような気もするし、ごっそりと体力がなくなったような感覚を覚えて僕はぐったりしていたが、オリーはまだまだ体力も気力も性欲も尽きていないようだった。

「やっ…まって、あっああ」

 くるんっと体をひっくり返されると、オリーは僕のお尻を掴んで激しく腰を始めた。僕の足を拘束していた透明な物体はいつのまにか消え去っていた。でも抵抗する気力もないし、僕はすぐに快感に溺れてオリーから与えられる刺激の虜になっていた。

 どれぐらい交わっていたかわからない。何度も何度もオリーが僕の胎に精を注いだことは確かだ。

 僕の体力が尽きて意識を手放しそうになった瞬間に頭の中に声が響いた。

『子供ができましたよ。おめでとうございます』

 聞き覚えがある声を聞きながら僕はゆっくりと目を瞑った。
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