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63、食べてみたい 奏side
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家に着くまではただ外が怖くて俯いてたのに、家が見えた途端なんだか心から何かがぶわーって溢れてくる感じがした。
それはどうしても止められなくて、それに飲み込まれる感じがしてどうしたらいいか分からなくて胸元にあるシートベルトをギューって握りしめていた。
でも、涙が落ちて斗真さんにぎゅーってしてもらって溢れてくるもの全部を外に出すことができた。
いっぱいいっぱい涙が溢れて、いっぱいいっぱい声も出た。
全部出切ったら心が軽くなってお腹が空いた。
斗真さんと一緒のごはんが食べたい。
斗真さんが美味しそうに食べるから僕も食べてみたい。
「ただいまー」
「おかえり、」
美香さんが出迎えてくれた。
「お、おかえり」
誰かがリビングからひょっこり顔を出している。
小さな声が聞こえた。
「杏美もおかえり、そんなとこでこそこそしてどうした?」
静かな足取りで近づいてくる。
「はじめまして、杏美です。よろしくお願いします。」
小さな声で挨拶され、僕は頭を下げると斗真さんが代わりに僕の名前を言ってくれた。
「奏くんだよ。こっちは妹の杏美。
杏美、奏くんに優しくしろよ。」
「分かってるわよ!あっ…ちゃんと優しくするわよ…」
急に大きな声を出したからビックリした。
でも、杏美さんもビックリした顔をしてまた小さな声で話した。
斗真さんは「そうかそうか」と、笑って杏美さんの頭を撫でている。
「母さん、今日の昼ごはん何~?」
「今日は和食よー、奏くんは何にしようか。」
「奏くんも俺と同じの食べたいんだってー、」
「え?それなら食べやすい物にしたらよかった。どうしよう、食べれるかな。」
「和食って?」
「鮭と里芋の煮付けと卵焼きと味噌汁とご飯よ。」
「奏くんどうする?食べれる?」
キッチンでごはんを見せてもらう。
食べたことがないものばっかり、でも斗真さんがこれ食べるなら僕も食べたい。
コクリ
「そっか、ま、無理そうならその時違うの作ってあげるよ。」
「朝もパン食べたんだってね~食に興味が湧いてきたのかな。」
「そうかもな、好物とか見つかったらいいな。」
「そうね。ご飯できるまでゆっくりしてて~」
「ありがとう。」
斗真さんの膝の上に座ってテレビを見る。
「何観る?」
リモコンを押してチャンネルを変える。
ご飯を食べてる番組がたくさんある。
どんな味がするんだろう。
見たことのないものばっかりで、味が想像できなくて美味しそうとは思えないけど食べてみたい。
「美味しそうだな。苺好き?」
いちご?
「食べたことない?」
コクリ
「そっか、あの赤いのが苺っていう果物だよ。」
果物…
知らない言葉がいっぱい…
「苺食べてみたい?」
コクリ
「そっか~じゃあまた食べような。」
ガチャ
「あ、おかえり」
直人さんが来た。
「ただいまー」
「美味そうな苺だな。」
「奏くんと苺食べたいねって話してたんだ。」
「苺好きなのか?」
「食べたことないんだって」
「そうか、じゃあ買ってきてあげる。夕食のデザートに食べような。」
「やった!楽しみだね。」
斗真さんと顔を見合わせて頷いた。
いちごどんな味なんだろう。
赤いから辛いのかな?
2人は美味しいって言ってた。楽しみだななんだか心がぷかぷかする。
それはどうしても止められなくて、それに飲み込まれる感じがしてどうしたらいいか分からなくて胸元にあるシートベルトをギューって握りしめていた。
でも、涙が落ちて斗真さんにぎゅーってしてもらって溢れてくるもの全部を外に出すことができた。
いっぱいいっぱい涙が溢れて、いっぱいいっぱい声も出た。
全部出切ったら心が軽くなってお腹が空いた。
斗真さんと一緒のごはんが食べたい。
斗真さんが美味しそうに食べるから僕も食べてみたい。
「ただいまー」
「おかえり、」
美香さんが出迎えてくれた。
「お、おかえり」
誰かがリビングからひょっこり顔を出している。
小さな声が聞こえた。
「杏美もおかえり、そんなとこでこそこそしてどうした?」
静かな足取りで近づいてくる。
「はじめまして、杏美です。よろしくお願いします。」
小さな声で挨拶され、僕は頭を下げると斗真さんが代わりに僕の名前を言ってくれた。
「奏くんだよ。こっちは妹の杏美。
杏美、奏くんに優しくしろよ。」
「分かってるわよ!あっ…ちゃんと優しくするわよ…」
急に大きな声を出したからビックリした。
でも、杏美さんもビックリした顔をしてまた小さな声で話した。
斗真さんは「そうかそうか」と、笑って杏美さんの頭を撫でている。
「母さん、今日の昼ごはん何~?」
「今日は和食よー、奏くんは何にしようか。」
「奏くんも俺と同じの食べたいんだってー、」
「え?それなら食べやすい物にしたらよかった。どうしよう、食べれるかな。」
「和食って?」
「鮭と里芋の煮付けと卵焼きと味噌汁とご飯よ。」
「奏くんどうする?食べれる?」
キッチンでごはんを見せてもらう。
食べたことがないものばっかり、でも斗真さんがこれ食べるなら僕も食べたい。
コクリ
「そっか、ま、無理そうならその時違うの作ってあげるよ。」
「朝もパン食べたんだってね~食に興味が湧いてきたのかな。」
「そうかもな、好物とか見つかったらいいな。」
「そうね。ご飯できるまでゆっくりしてて~」
「ありがとう。」
斗真さんの膝の上に座ってテレビを見る。
「何観る?」
リモコンを押してチャンネルを変える。
ご飯を食べてる番組がたくさんある。
どんな味がするんだろう。
見たことのないものばっかりで、味が想像できなくて美味しそうとは思えないけど食べてみたい。
「美味しそうだな。苺好き?」
いちご?
「食べたことない?」
コクリ
「そっか、あの赤いのが苺っていう果物だよ。」
果物…
知らない言葉がいっぱい…
「苺食べてみたい?」
コクリ
「そっか~じゃあまた食べような。」
ガチャ
「あ、おかえり」
直人さんが来た。
「ただいまー」
「美味そうな苺だな。」
「奏くんと苺食べたいねって話してたんだ。」
「苺好きなのか?」
「食べたことないんだって」
「そうか、じゃあ買ってきてあげる。夕食のデザートに食べような。」
「やった!楽しみだね。」
斗真さんと顔を見合わせて頷いた。
いちごどんな味なんだろう。
赤いから辛いのかな?
2人は美味しいって言ってた。楽しみだななんだか心がぷかぷかする。
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