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91、歯磨き 奏side
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「起きよっか、」
「うん、」
布団を出て一緒に部屋を出る。
洗面所…苦手な場所…
でもそれは斗真さんは分かってくれてて、顔を洗うためにタオルを濡らしてくれて歯を磨くためにコップに水を入れてくれる。
顔を拭いたら歯を磨く、
水はコップに入れてくれてるからそこまでは怖くない…けど、歯ブラシを口に入れるのが怖くてなかなか口を開けない。
それでも斗真さんは嫌な顔一つせず待ってくれる。
申し訳なくて急ごうって思うけど体は思い通りには動いてくれない。
やっと磨けたのは10分ほど経ってからだった。
「頑張ったね。」
頭を優しく撫でてもらって怖かった気持ちが消えていく。
それでも、斗真さんを待たせてしまった罪悪感は残ったまま。
「おいで、」
目の前にしゃがんで両手を広げた斗真さんに抱きしめてもらう。
「どうした?歯磨きちゃんとできてたよ。」
背中を優しく撫でてくれる。
「おそい…」
「歯磨き?」
「うん…斗真さん待たせちゃう…ごめんなさい…」
「俺は奏くんが頑張って歯磨きしようとしてくれてるだけで嬉しいよ、ゆっくりでいい。パニックならずに自分で気持ち落ち着かせてからできるようになったのはすごい成長なんだよ。
俺のことは気にしなくて大丈夫。」
「うん…」
成長…ちゃんとできてる…
斗真さんがちゃんと見てくれてたことが嬉しい。
もっと斗真さんに褒めてほしい。
もっと頑張る。
「うん、」
布団を出て一緒に部屋を出る。
洗面所…苦手な場所…
でもそれは斗真さんは分かってくれてて、顔を洗うためにタオルを濡らしてくれて歯を磨くためにコップに水を入れてくれる。
顔を拭いたら歯を磨く、
水はコップに入れてくれてるからそこまでは怖くない…けど、歯ブラシを口に入れるのが怖くてなかなか口を開けない。
それでも斗真さんは嫌な顔一つせず待ってくれる。
申し訳なくて急ごうって思うけど体は思い通りには動いてくれない。
やっと磨けたのは10分ほど経ってからだった。
「頑張ったね。」
頭を優しく撫でてもらって怖かった気持ちが消えていく。
それでも、斗真さんを待たせてしまった罪悪感は残ったまま。
「おいで、」
目の前にしゃがんで両手を広げた斗真さんに抱きしめてもらう。
「どうした?歯磨きちゃんとできてたよ。」
背中を優しく撫でてくれる。
「おそい…」
「歯磨き?」
「うん…斗真さん待たせちゃう…ごめんなさい…」
「俺は奏くんが頑張って歯磨きしようとしてくれてるだけで嬉しいよ、ゆっくりでいい。パニックならずに自分で気持ち落ち着かせてからできるようになったのはすごい成長なんだよ。
俺のことは気にしなくて大丈夫。」
「うん…」
成長…ちゃんとできてる…
斗真さんがちゃんと見てくれてたことが嬉しい。
もっと斗真さんに褒めてほしい。
もっと頑張る。
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