🍸ホストクラブのオナペット~借金返済のための奴隷契約~🍾

亜依流.@.@

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🍸10話.消耗品🍾

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「ハルくん、好き」

「·····」


夢の中で見た記憶。
今、その時と変わらず、それどころかもっと燃え上がった想いを告げる。


「好きなの·····」















適当に会話を繋ぎながらアルコールを流し込む。

オーバーなリアクション、身にまとったブルガリの香り。
少し視線を流せば、それだけで客を魅了するには十分だ。身に付けたアクセサリーやこの声さえ、華やかなネオンの主役となる。

このエンターテインメント街で最も価値のある男こそ、この自分である。

酔った鼓膜に歓楽街の騒音が心地良い。
今宵も愉快で退屈な時間を謳歌するかと思っていた。

迷い込んだカモは金のガチョウだった。

(別に金なんて腐るほどある。ただ、アイツがアホみたいに必死こいて、勧めるままシャンパン開けるのが愉快で面白かった)

気弱で反抗しないし、妊娠しなくていい。
ストレス発散にも、性欲処理にも最適の道具を見つけた。

しかしひとつ、妙な点があった。
それはとても些細で、気にするにも値しないほどのものだった気がする。


「こいつ、俺のATMだから」


それほどの価値だと知らしめたくなった。

崇拝するように従って、真逆に貪欲に求めたりする。
ミチルの中で余程自分は神のように見えるのか、最早神を自分だと思ってるのか。
男のくせに何から何までキモチワルイ奴だ。

わざと卓に行くのを遅らせたりもした。 
完全な気まぐれだ。

なぜだったか。

考えたって、それがいつからか分からない。
なんだか癪に障るのだ。
セックスは淡々と終わらせて帰る。ナカに注ぎ込む時は満たされるが、すぐにまた消化不良の嫌な感じが残る。

奥を殴りつけるように犯してやりたい。
奥だけではない。何かで縛りあげて、この手で叩いて、噛み付いたり焦らしたりして、従順で物静かに泣くこいつを、もっと酷く、跡形もなくぐちゃぐちゃにしてやっていいと思う。

何かあるだろうか?
多分何も残らないだろう。
色恋や酒の回りは朝になれば消えて、日が落ちればまた別の誘惑を連れてくる。

(消耗品だ)


「好きなの·····」


何度だって聞いた浅い言葉がこちらを苛立たせる。
臆病なピンクの瞳がこちらを見つめようとしてくる。
それで────。


「ねぇミチル」


他の男の香水の匂いがする。


「もうココ来ないでよ」


返答などわかりきってて突き放す。
こいつの絶対は俺で、無しでは生きていけない。


「つか来んな」


なんなら泣けばいい。
ホストにハマって醜態を晒す惨めで痛い客、それだけだ。


「ぁ」


小さな唇はよく分からない音を残したきり無音になった。
いつもならば、必死になってこちらの気を引こうとする全ての行動が、今は全く動作しない。

直径たった1メートルの空間を、カラリと冷たい音が響いた。
それを合図に、相手の糸が解けたようだった。


「いや」


女より高い声だと思う。


「い、いや、なんで·····ハルく·····ハルくん」


それが震えて鈴みたいだ。
嫌だとかごめんとかなんでとか、よく分からない単語をぐちゃぐちゃに並べて細い指が伸びてくる。

最近こういうのが足りてなかった気がする。
こいつは這いつくばってでも求めるべきだった。

間違っても、この俺の前で他の男の香水を匂わせる身分では無い。













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