🍸ホストクラブのオナペット~借金返済のための奴隷契約~🍾

亜依流.@.@

文字の大きさ
12 / 123

🍸11話.夢の終わり🍾

しおりを挟む










間違っても、この俺の前で他の男の香水を匂わせる身分では無い。


「ハルくんじゃ、ないと、いゃ、うそ、ごめんなさ」

「はぁ」


声を張っているつもりでも騒音にかき消される弱々しい声帯が惨めだ。
言われるまま下着もはかず、女装して、ひとり虚しく1人だけを待ってる。


「何言ってんの?普段話さなすぎて何喋ってんのか全然わかんねえし」


シャツに触れようとした手をひっぱたいたら、そこはすぐ赤く染った。


「キモいよ」

「ぅ·····ぁ·····!いや·····」


多分頭の中は混乱状態だろうか。
どうして俺(神)に拒絶されるのか。嫌われたくないとか、捨てられたくないとか小さな脳みその中で様々な感情を渦巻かせているはずだ。

しばらく飴はやらない。
こうやって、何も考える隙がないほど俺でいっぱいになってればいい。

この代わり映えしない光景に変化が訪れるまで、あと数分の出来事だった。


















「なんっかあるんだよなぁ·····」


高級酒を入れて夢見心地の姫を知り目に、赤髪の男が呟いた。


『───で、いつまで座ってんの?お前。』


切れ長の冷めた瞳と笑顔。一見、いつもと変わらないスカしたツラ。

違うのは、普段よりただゾッとする程冷えきった視線。

男には興味無い。
けれどミチルは別だ。
アイツは、ナニか持ってる。

第六感の勘が、ミチル目掛けて電波を張っているのだ。
それも今世紀最大級の波である。


「·····?」


───何やらバックヤードが騒がしい。
黒服たちが一斉に出てきて、通路を縫い、誰かを探している。

飲み干したグラスを片手に眺めていたら、さっきまで千鳥足だった後輩のホストが、すっかり酔いの冷めた顔でこちらへ向かってきた。


「先程オーナーから指示が·····」

「オーナー?レイさんが?」


カサ・ディアブロの経営者、御門怜。

齢22で引き継いだ株式会社MKRホールディングスは今ではメディア業界の大手企業として名を轟かせ、彼がたった1週間のホスト時代にたたき出した月額最高収入は、あのハルキですら追い越せずにいる。

この世で一番美しい薔薇を人物にしたような男だ。

現在は海外へ飛んでいるはずのレイから、恒例と言うには久方ぶりの指示があったという。


「それで、代表が·····───」


後輩ホストが言い終わる前に、遠くの卓がわっと盛り上がる。
今ではオモテで全く見なくなった男が姿を現したのだ。

紺のシャツにグレイのネクタイ、黒いスーツ。少し不気味なほど黒い髪を後ろに撫でつけた、とても堅気には見えない美形。

カサ・ディアブロ代表取締役社長、壇(dan)。
持て余すほど長い脚は、真っ直ぐにとある客の卓へと向かってゆく。

最端の座席、ずっと狙っている獲物のいる場所だ。
待ち構えていた獣はそっと嗤った。


「·····やっと、ツキがまわってきた」

















「売掛金未払いの件について、事務所でお話願えますか」


返答をした訳でもなく、バックヤードへ連れられ、奥の部屋へと案内される。その間両サイドには黒服がいて、まるで逃げないようにと挟み込まれている感じだった。

光沢のある墨を塗ったような黒髪に、マイナスを閉じ込めた紫の瞳。
釣りあがった眉や目元はとても神経質に見える。

ここディアブロの代表取締役、ダン。
看板でのみ見たことある男だ。

写真ではにこりとしていた美男が、今は無表情で目の前に座っていた。





















しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

「これからも応援してます」と言おう思ったら誘拐された

あまさき
BL
国民的アイドル×リアコファン社会人 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 学生時代からずっと大好きな国民的アイドルのシャロンくん。デビューから一度たりともファンと直接交流してこなかった彼が、初めて握手会を開くことになったらしい。一名様限定の激レアチケットを手に入れてしまった僕は、感動の対面に胸を躍らせていると… 「あぁ、ずっと会いたかった俺の天使」 気付けば、僕の世界は180°変わってしまっていた。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 初めましてです。お手柔らかにお願いします。 ムーンライトノベルズさんにも掲載しております

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
BL
触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

親友が虎視眈々と僕を囲い込む準備をしていた

こたま
BL
西井朔空(さく)は24歳。IT企業で社会人生活を送っていた。朔空には、高校時代の親友で今も交流のある鹿島絢斗(あやと)がいる。大学時代に起業して財を成したイケメンである。賃貸マンションの配管故障のため部屋が水浸しになり使えなくなった日、絢斗に助けを求めると…美形×平凡と思っている美人の社会人ハッピーエンドBLです。

処理中です...