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〖8〗初めての悦び
股を広げる形で腿をきつく縛りあげられた。
腕を無理に動かそうとすると、両足が吊るように痛んだ。
「!?」
一瞬の出来事だった。
シオンは、混乱状態で視線を彷徨わせた。
「大人しくしていれば優しくしてやる」
不意に、薄明かりが部屋を照らす。
視界の先に、こちらを見下ろす金色があった。
手にしているのは短剣だ。
シオンは、弱く首を振った。
「怖いか?」
リヒトは指の先でナイフを一回転させてみせる。
癖のない金髪がかきあげられる。
整った顔立ちが蝋燭の明かりに照らされた。
深く彫られた彫刻や、あるいは獰猛な肉食獣のようだ。
彼は笑っていた。
シオンのシャツに、切っ先が向けられる。
「なら、動くなよ」
ナイフを当てられた布がなめらかに裂けてゆく。
シオンは掠れた叫び声を上げた。
「お願いします·····やめて、殺さないで·····」
ふと、男の動きが止まる。
目先に突き立てられた短剣に息を止める。
少しでも動けば、眼球を貫かれそうだった。
「勘違いするな」
「·····っ」
冷ややかな視線がシオンを見下ろす。
「お前みたいな餓鬼を好き好んで、手にかけるわけがないだろう?」
低い声が言い聞かせるように言う。
短剣はベット脇のテーブルへ投げられた。
「ひ·····へっ?」
ぬめりのある物が尻の穴に塗り付けられた。
「な、なに·····?··········!!」
押し付けられた硬いものを拒絶する術はなかった。
熱い鉄の棒が、身体を貫いてゆく。
「あ"·····っ?」
焼けるような痛みに息を忘れる。
押し出されるようにして涙が滲んだ。
「い"····っや、ぁ····っ抜い、てぇ···」
悲痛な声は鼻先で笑い飛ばされた。
見下ろしたら、禍々しい雄が、根元まで打ち付けられていた。
「お前、初めてか·····」
意外そうな呟きは、シオンの耳には届かない。
内蔵をえぐられるような感覚にえずく。
引き抜かれる瞬間、身体中にゾワゾワと鳥肌が立った。
「安心しろ」
すぐにヨくなると、低い声が囁く。
首筋を痺れるような電撃が駆けていった。
少し引き抜かれたそれが、孔を慣らすように、ゆっくりと抜き差しを繰り返す。
「あ···っひ、ぃ···んっん、あ、あ····あっ?ッ!」
痛い。
怖い。
それなのに──また押し付けられた時、湧き上がったのは奇妙な感覚だった。
「ゃ·····んッ♡」
漏れる声は、やがて甘い吐息を絡め始めた。
「··········はっ」
リヒトは思わず乾いた笑い声を上げた。
初物の孔は一生懸命に拡げられ、雄をすっかり飲み込んでいる。
白い肌は薄ピンクに蒸気して、初めてに困惑しながらも快楽を拾ったのは確かだ。
初心な反応をするくせに、今まで抱いたどの女よりもそそる顔をする。
すぐに良くなるとは言ったものの、これはあまりに早すぎる。
「天性の才能だな·····」
肉棒は絶え間なくシオンの身体を揺さぶった。
腹の奥に熱いものが注ぎ込まれる。
自分の体じゃないみたいだ。
シオンは強制的に、生まれて初めての悦びを受け入れた。
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