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3章
76話
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「先生本日もありがとうございました」
「えぇ命を第一に頑張ってください」
元気の良い生徒たちを笑顔で見送る中年の男。
彼はリバーウッドに移り住んでから発展に大きく貢献し、今では将来を見据えて若い人の育成に力を入れていた。
この校舎も未来ある若者の能力や技術の向上を行うための施設である。
この施設の運営資金は各ギルドやリバーウッドの長から出ている。
教えるの者は一線を退いた歴戦の猛者や実績の若手商人など多岐にわたる。
リバーウッドの南区と森林地帯の間にできた真新しい校舎は読み書き計算はもちろん才能や希望に応じて魔法や戦闘訓練選択もできる。
若者達はここで学び力をつけて活躍していく。
そして技能を取得した者や優秀な人材は各ギルドの貴重な戦力になる。
はじめはどうなるものかと思ったが2年の月日を得てようやく形になった。
最近では噂を聞きつけて近隣の村や都市からも見学者や入学者出てきた。
校舎の横の空き地に寮を作る計画も上がってきている。
「さて私もそろそろ帰りますか…」
この2年に色々な出来事があった。
妻を娶りもうすぐ第一子が生まれる。
昔の様な遠征を控え、最近では第一線を退き生徒の育成に力を入れている。
血を浴びる様に戦っていた頃と比べる随分と丸くなったものだと自分でも驚いている。
男が仕事を終え、校舎を出ると見知らぬ女性が門に立っていた。
青い金属製の鎧に身をまとい育ちの良さを感じる。隣の国貴族の様な出で立ちである。
「あなたは以前セントロイスの街を解放した英雄の方ですよね。
わたしはセントロイス王国の解放軍のリーダー「ジャンヌ」と申します。
ぜひともご助力していただきたくまいりました」
よく見ると女性はまだ若くおそらく学校で通っている生徒と同じくらいの年齢だろう。
「ここでは何かと不都合があるかと思いますので場所を移しましょう」
男は行きつけの酒場に入る。
仕事帰りの街の人たちが早くも酒を飲み盛り上がっていた。
昔からの顔なじみも多くリラックスできる空間である。
「込み入った相談が来たので2階の席借りますね」
顔見知りの女主人に話をつけ男は店の2階に移動する。
2階は一階の賑やかな雰囲気とは異なりバーテンダーとエルフの老人がカウンター越しで話をしているだけである。
「ちょうどよかったネイガー学長もいるなら一緒に話を聞いてもらいましょう」
「ん?なんか厄介ごとかな?」
その後3人で席に着きジャンヌの話始まる。
セントロイス王国はモンスターの度重なる被害で国力が縮小しさらに追い討ちをかける様に国王が死去したことに衰退の一途をたどっていたそうだ。
そして後継者に教会の信仰をしていたカトリーヌ姫が王の座に就き国の方針が大きく変わる。
就任式での大虐殺である。
就任直後女王は近衛兵にヒューマン以外の城内の人を処刑を命じた。
そして自分の意見に反対する勢力は謀反人として本人のみならずその血筋まで処刑した。
最後に首都の国民を集め、全員協会の信徒になることを強制し資産を教会に寄付することは命じた。
その後資金を元に軍備を強化しモンスターのみならず指示に従わなかった国民を処刑しているのだそうだ。
「風の噂には聞いていましたが隣国はとんでもないことになっていますね」
「後々こちらに攻め込んでくるかもしれないな」
「私たちはそんな圧政から国民を解放する為、私達は解放軍を結成しました。
今はセントロイスの各町に身を潜めカトリーヌ女王にを倒す為に力を集めているところです。
是非とも街をモンスターから街を解放した英雄のレウス殿に力を借りたいのです」
ジャンヌはレウスの手を取り熱心に訴える。
「これは私より彼に頼んだ方がいいようですね」
「そうじゃな一郎よ。お主と因縁のある隣国からの依頼じゃ久しぶりに暴れて見てはいかがかな?」
ネイガーがバーテンダーに声をかける。
「そうですねぇ色々と試したいことがあったのでいい機会かもしれませんね。
詳しい依頼内容を聞きましょうか?」
いつの間にか隣に立っていたバーテンダーが蔓延の笑みで答えるのであった。
「えぇ命を第一に頑張ってください」
元気の良い生徒たちを笑顔で見送る中年の男。
彼はリバーウッドに移り住んでから発展に大きく貢献し、今では将来を見据えて若い人の育成に力を入れていた。
この校舎も未来ある若者の能力や技術の向上を行うための施設である。
この施設の運営資金は各ギルドやリバーウッドの長から出ている。
教えるの者は一線を退いた歴戦の猛者や実績の若手商人など多岐にわたる。
リバーウッドの南区と森林地帯の間にできた真新しい校舎は読み書き計算はもちろん才能や希望に応じて魔法や戦闘訓練選択もできる。
若者達はここで学び力をつけて活躍していく。
そして技能を取得した者や優秀な人材は各ギルドの貴重な戦力になる。
はじめはどうなるものかと思ったが2年の月日を得てようやく形になった。
最近では噂を聞きつけて近隣の村や都市からも見学者や入学者出てきた。
校舎の横の空き地に寮を作る計画も上がってきている。
「さて私もそろそろ帰りますか…」
この2年に色々な出来事があった。
妻を娶りもうすぐ第一子が生まれる。
昔の様な遠征を控え、最近では第一線を退き生徒の育成に力を入れている。
血を浴びる様に戦っていた頃と比べる随分と丸くなったものだと自分でも驚いている。
男が仕事を終え、校舎を出ると見知らぬ女性が門に立っていた。
青い金属製の鎧に身をまとい育ちの良さを感じる。隣の国貴族の様な出で立ちである。
「あなたは以前セントロイスの街を解放した英雄の方ですよね。
わたしはセントロイス王国の解放軍のリーダー「ジャンヌ」と申します。
ぜひともご助力していただきたくまいりました」
よく見ると女性はまだ若くおそらく学校で通っている生徒と同じくらいの年齢だろう。
「ここでは何かと不都合があるかと思いますので場所を移しましょう」
男は行きつけの酒場に入る。
仕事帰りの街の人たちが早くも酒を飲み盛り上がっていた。
昔からの顔なじみも多くリラックスできる空間である。
「込み入った相談が来たので2階の席借りますね」
顔見知りの女主人に話をつけ男は店の2階に移動する。
2階は一階の賑やかな雰囲気とは異なりバーテンダーとエルフの老人がカウンター越しで話をしているだけである。
「ちょうどよかったネイガー学長もいるなら一緒に話を聞いてもらいましょう」
「ん?なんか厄介ごとかな?」
その後3人で席に着きジャンヌの話始まる。
セントロイス王国はモンスターの度重なる被害で国力が縮小しさらに追い討ちをかける様に国王が死去したことに衰退の一途をたどっていたそうだ。
そして後継者に教会の信仰をしていたカトリーヌ姫が王の座に就き国の方針が大きく変わる。
就任式での大虐殺である。
就任直後女王は近衛兵にヒューマン以外の城内の人を処刑を命じた。
そして自分の意見に反対する勢力は謀反人として本人のみならずその血筋まで処刑した。
最後に首都の国民を集め、全員協会の信徒になることを強制し資産を教会に寄付することは命じた。
その後資金を元に軍備を強化しモンスターのみならず指示に従わなかった国民を処刑しているのだそうだ。
「風の噂には聞いていましたが隣国はとんでもないことになっていますね」
「後々こちらに攻め込んでくるかもしれないな」
「私たちはそんな圧政から国民を解放する為、私達は解放軍を結成しました。
今はセントロイスの各町に身を潜めカトリーヌ女王にを倒す為に力を集めているところです。
是非とも街をモンスターから街を解放した英雄のレウス殿に力を借りたいのです」
ジャンヌはレウスの手を取り熱心に訴える。
「これは私より彼に頼んだ方がいいようですね」
「そうじゃな一郎よ。お主と因縁のある隣国からの依頼じゃ久しぶりに暴れて見てはいかがかな?」
ネイガーがバーテンダーに声をかける。
「そうですねぇ色々と試したいことがあったのでいい機会かもしれませんね。
詳しい依頼内容を聞きましょうか?」
いつの間にか隣に立っていたバーテンダーが蔓延の笑みで答えるのであった。
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