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第二章 手がかりを探しに
あの日の回想 Ⅰ
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◇◇◇
――それは五十年も昔のこと。
物心が付いた時から両親が居なかった少女は、十年もの間を孤児院で過ごしてきた。
両親はどちらも事故で亡くなったらしいが、そもそも父親と母親がどういった人なのかも知らないので、それを聞いた時は特に悲しくもなかった。
このまま私は孤児院で生きていくのだろうか。そんなことを思いながら毎日を過ごしていたある日。ふと、この孤児院から抜け出してみようと思った。
そう考えるや否や、私は誰の物かも分からない財布を握りしめて走り出していた。
そして、塀の外は広いのだと言うことを知った。走っても走っても、果てのない先にワクワクが止まらない。
どこまでも続くと思われた道を夜通し進み続けると、話でしか聞いたことがなかった『村』が少女の前に現れた。
興味本位で村に足を踏み入れると、沢山の人が楽しそうな声を上げながら歩いている。
この人達の中に私のようなよそ者が入っていって良いのだろうか。そんなことを考えながら、村を奥へ奥へと進んでいく。
そして、あるお店の前で足が止まった。というのも、このお店からは良い匂いが漂っていて、夜通し走ったことにより空っぽになった胃が、食べ物の匂いに反応したのだ。
孤児院で盗んできた財布を握りしめて、ひと思いに扉を開く。
その瞬間、焼きたてのパンの香りが私を包み込んだ。
頭の中ではパンのことしか考えられなくなって、ゆっくりとお店の中に入っていく。
店の壁沿いの棚には、沢山のカゴが置かれていた。
そのカゴの中には、一人では食べきれそうもない数のパンが置いてある。
「あら、あまり見ない顔ね、旅のお方?」
後ろから聞こえた優しい女の人の声に、体がビクリとした。
恐る恐る後ろを振り返ると、三十代くらいと思われる女の人が焼きたての細長いパンを手に持ちながらこちらを見ていた。恐らく、ここのパン屋の店員だろう。
「あ、えっと、はい」
孤児院の人以外と言葉を交わすのは初めてだ。そう考えると、段々と緊張してくる。
だが、その人は優しく微笑んでくれた。
「そうなのね、パンが好きなのかしら?」
パンは好きだ。
パンは白いご飯と比べて、見た目では大きさが変わらないので、食べ物の取り合いにならないから。
「はい、好きです」
しかし、そんな長ったるいことをうだうだと言う訳もなく、手短に返事を返す。
そんな短い返事にも、店員さんは笑顔で頷きながら聞いてくれた。
「そう、どんなパンが好きなの?」
「パンは食パンしか食べた事ないです……」
孤児院で出されるパンなんて食パンしかない。
だからここのお店に入った時に、目の前に色々な形のパンがあって驚いた。
外の世界には沢山のパンが存在していたのだ。
「あらそうなのね。せっかくうちの店に来たんだから、色々なパンを試してみてね」
「は、はい……」
そう言われても、目の前に広がる膨大なパンの数からは選べそうにない。
どれも美味しそうに見えるし、これらがどんな味をしているのかも分からない。
「あの、オススメって……」
口から出た声はとても小さな声だったが、店員さんはニッコリと笑ってくれた。
「甘いのとしょっぱいの、どっちが好きかしら?」
「えっと、甘いのですかね」
そう言うと、店員さんは綺麗な笑みを浮かべたまま、あるパンの前まで案内してくれた。
「メロン、パン?」
そのパンのカゴには、『メロンパン』と表記がされていた。
そう言われてみれば、パンの見た目がメロンの形に似ている気がしなくもない。
「そうよ、すごく甘いって訳ではないけれど、有名なパンだから食べて見るといいわ」
これ、有名なパンなんだ。
そう思うと、食べてみたくなってしまう。
メロンパンの隣に書かれた値段は一円。
財布の中を覗いて見ると沢山の一円玉が入っているので、とても買える値段だ。
「じゃあこのメロンパンが一つ、あと……」
そう言いながら、店員さんの持っている細長いパンを指さす。
「それも食べてみたいです」
店員さんは一瞬だけ驚いた顔を見せたが、すぐに優しい笑みを浮かべた。
「フランスパンね、じゃあこれはサービスしてあげる」
「サービス?」
「ええ、メロンパンとフランスパンで一円でいいわ」
外の世界は自由だな、と思った。
何だかこういうやり取りをするのが、くすぐったくて照れくさい。
「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて」
照れ隠しのために頬をポリポリと掻きながら一円を手渡す。
店員さんはそれを受け取ると、確認もせずにエプロンのポケットへとしまい込んだ。
「まいどあり。今から袋に詰めちゃうわね」
店員さんはそう言うと、持っていたフランスパンを大きなカゴの中に入れて、紙袋に二つのパンを詰めてくれた。
======
パン屋さんから出ると、すぐに紙袋からメロンパンを取り出した。
それにしてもフランスパンというパンは大きくて邪魔だ。
けれども、こうやってフランスパンを抱きかかえながら村を歩いていると、初めて買い物をした優越感のような物がある。
「いただきます」
誰にも聞こえないような声で呟くと、メロンパンをひと齧りしてみた。
甘い。そして、どことなくメロンの風味もするような……。これは美味しすぎる。
メロンパンを食べる手が止まらない。
まだ口に入っているというのに、次々に齧っては頬を膨らます。
こんなに濃い味の食べ物を食べたのは初めてかもしれない。
そうしていると、あっという間にメロンパンは手の中から消えていた。それと同時に、お腹もだいぶ埋まった。
フランスパンは次にお腹が減った時に食べよう。
そう思いながら、フランスパンを抱えて村の中を歩いていると。
「おい、そこのお嬢さん」
後ろから声を掛けられた。振り返ってみると、やつれた顔をしている四十代くらいの男の人が立っていた。
「なんですか?」
首を傾げると、男の人はぎこちない笑みを浮かべた。
「お嬢さん、ここの村の人かい?」
「いえ……」
「そうかそうか、ならば一つ手伝って欲しいことがあるんだが」
村の人ではない私に手伝って欲しいこと?
面倒だから断ろう。そう思ったが、さっきのパン屋で店員さんに親切にして貰ったことを思い出した。すると、特にすることも無いので手伝ってもいいか、と思えてくる。
「はぁ、良いですけど」
それを聞いた男の人は顔を明るくさせて、頭を何度も下げた。とても腰の低い人だ。
「本当にありがとう。では、まずは家に来てくれないか? そこであることを頼みたいんだ」
「……分かりました」
二つ返事で了承すると、男の人は家までゆっくりと歩みを進め、その後ろをひたすら無言で着いて行った。
孤児院を抜け出した少女はこの日から行方不明となり、今もまだ見つかっていないそうだ――。
◇◇◇
――それは五十年も昔のこと。
物心が付いた時から両親が居なかった少女は、十年もの間を孤児院で過ごしてきた。
両親はどちらも事故で亡くなったらしいが、そもそも父親と母親がどういった人なのかも知らないので、それを聞いた時は特に悲しくもなかった。
このまま私は孤児院で生きていくのだろうか。そんなことを思いながら毎日を過ごしていたある日。ふと、この孤児院から抜け出してみようと思った。
そう考えるや否や、私は誰の物かも分からない財布を握りしめて走り出していた。
そして、塀の外は広いのだと言うことを知った。走っても走っても、果てのない先にワクワクが止まらない。
どこまでも続くと思われた道を夜通し進み続けると、話でしか聞いたことがなかった『村』が少女の前に現れた。
興味本位で村に足を踏み入れると、沢山の人が楽しそうな声を上げながら歩いている。
この人達の中に私のようなよそ者が入っていって良いのだろうか。そんなことを考えながら、村を奥へ奥へと進んでいく。
そして、あるお店の前で足が止まった。というのも、このお店からは良い匂いが漂っていて、夜通し走ったことにより空っぽになった胃が、食べ物の匂いに反応したのだ。
孤児院で盗んできた財布を握りしめて、ひと思いに扉を開く。
その瞬間、焼きたてのパンの香りが私を包み込んだ。
頭の中ではパンのことしか考えられなくなって、ゆっくりとお店の中に入っていく。
店の壁沿いの棚には、沢山のカゴが置かれていた。
そのカゴの中には、一人では食べきれそうもない数のパンが置いてある。
「あら、あまり見ない顔ね、旅のお方?」
後ろから聞こえた優しい女の人の声に、体がビクリとした。
恐る恐る後ろを振り返ると、三十代くらいと思われる女の人が焼きたての細長いパンを手に持ちながらこちらを見ていた。恐らく、ここのパン屋の店員だろう。
「あ、えっと、はい」
孤児院の人以外と言葉を交わすのは初めてだ。そう考えると、段々と緊張してくる。
だが、その人は優しく微笑んでくれた。
「そうなのね、パンが好きなのかしら?」
パンは好きだ。
パンは白いご飯と比べて、見た目では大きさが変わらないので、食べ物の取り合いにならないから。
「はい、好きです」
しかし、そんな長ったるいことをうだうだと言う訳もなく、手短に返事を返す。
そんな短い返事にも、店員さんは笑顔で頷きながら聞いてくれた。
「そう、どんなパンが好きなの?」
「パンは食パンしか食べた事ないです……」
孤児院で出されるパンなんて食パンしかない。
だからここのお店に入った時に、目の前に色々な形のパンがあって驚いた。
外の世界には沢山のパンが存在していたのだ。
「あらそうなのね。せっかくうちの店に来たんだから、色々なパンを試してみてね」
「は、はい……」
そう言われても、目の前に広がる膨大なパンの数からは選べそうにない。
どれも美味しそうに見えるし、これらがどんな味をしているのかも分からない。
「あの、オススメって……」
口から出た声はとても小さな声だったが、店員さんはニッコリと笑ってくれた。
「甘いのとしょっぱいの、どっちが好きかしら?」
「えっと、甘いのですかね」
そう言うと、店員さんは綺麗な笑みを浮かべたまま、あるパンの前まで案内してくれた。
「メロン、パン?」
そのパンのカゴには、『メロンパン』と表記がされていた。
そう言われてみれば、パンの見た目がメロンの形に似ている気がしなくもない。
「そうよ、すごく甘いって訳ではないけれど、有名なパンだから食べて見るといいわ」
これ、有名なパンなんだ。
そう思うと、食べてみたくなってしまう。
メロンパンの隣に書かれた値段は一円。
財布の中を覗いて見ると沢山の一円玉が入っているので、とても買える値段だ。
「じゃあこのメロンパンが一つ、あと……」
そう言いながら、店員さんの持っている細長いパンを指さす。
「それも食べてみたいです」
店員さんは一瞬だけ驚いた顔を見せたが、すぐに優しい笑みを浮かべた。
「フランスパンね、じゃあこれはサービスしてあげる」
「サービス?」
「ええ、メロンパンとフランスパンで一円でいいわ」
外の世界は自由だな、と思った。
何だかこういうやり取りをするのが、くすぐったくて照れくさい。
「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて」
照れ隠しのために頬をポリポリと掻きながら一円を手渡す。
店員さんはそれを受け取ると、確認もせずにエプロンのポケットへとしまい込んだ。
「まいどあり。今から袋に詰めちゃうわね」
店員さんはそう言うと、持っていたフランスパンを大きなカゴの中に入れて、紙袋に二つのパンを詰めてくれた。
======
パン屋さんから出ると、すぐに紙袋からメロンパンを取り出した。
それにしてもフランスパンというパンは大きくて邪魔だ。
けれども、こうやってフランスパンを抱きかかえながら村を歩いていると、初めて買い物をした優越感のような物がある。
「いただきます」
誰にも聞こえないような声で呟くと、メロンパンをひと齧りしてみた。
甘い。そして、どことなくメロンの風味もするような……。これは美味しすぎる。
メロンパンを食べる手が止まらない。
まだ口に入っているというのに、次々に齧っては頬を膨らます。
こんなに濃い味の食べ物を食べたのは初めてかもしれない。
そうしていると、あっという間にメロンパンは手の中から消えていた。それと同時に、お腹もだいぶ埋まった。
フランスパンは次にお腹が減った時に食べよう。
そう思いながら、フランスパンを抱えて村の中を歩いていると。
「おい、そこのお嬢さん」
後ろから声を掛けられた。振り返ってみると、やつれた顔をしている四十代くらいの男の人が立っていた。
「なんですか?」
首を傾げると、男の人はぎこちない笑みを浮かべた。
「お嬢さん、ここの村の人かい?」
「いえ……」
「そうかそうか、ならば一つ手伝って欲しいことがあるんだが」
村の人ではない私に手伝って欲しいこと?
面倒だから断ろう。そう思ったが、さっきのパン屋で店員さんに親切にして貰ったことを思い出した。すると、特にすることも無いので手伝ってもいいか、と思えてくる。
「はぁ、良いですけど」
それを聞いた男の人は顔を明るくさせて、頭を何度も下げた。とても腰の低い人だ。
「本当にありがとう。では、まずは家に来てくれないか? そこであることを頼みたいんだ」
「……分かりました」
二つ返事で了承すると、男の人は家までゆっくりと歩みを進め、その後ろをひたすら無言で着いて行った。
孤児院を抜け出した少女はこの日から行方不明となり、今もまだ見つかっていないそうだ――。
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