7 / 16
秘書は蜜愛に濡れる
しおりを挟む
「今日は奈緒のパーティーだから、二人仲良くしてくれると嬉しいんだが」
二人はハッとして、龍之介に抱き上げられた奈緒を見上げた。
大樹は奈緒に歩み寄ってごめんと謝る。奈緒はにっこりと微笑して、大樹に手を伸ばした。
龍之介は奈緒を降ろすと、奈緒は片手を大樹の手と繋ぎ、もう片手をディオと繋ぐ。
「なおね? だいきとディオ大好き」
にっこり微笑の奈緒を間に挟んで、二人の少年の胸には愛の矢がプスプスと突き刺さる。
「親父、俺決めたぞ! 将来奈緒ちゃんと結婚する!」
両家双方固まり、ディオは真っ赤な顔で怒鳴った。
「バカヤロウ! 奈緒は男だ!!! やっぱお前許さん! 手打ちにしてやる!」
ディオの言葉に今度は大樹が驚愕した。
「男ーーー!?」
「はい?」
奈緒は可愛いらしく首を傾げ、大樹の頬を小さな両手で挟み、グイッと寄せて…。
「!?」
キスをした。しかもベロチュウ。
「「「奈緒!?」」」
龍之介と聡、ディオが叫ぶ。
チュパッと唇が離れて大樹はにへら顔。思考は何処かへ旅立った。頭の周りで鳩が飛ぶ。
「だいき好き~なお結婚するの! ね?」
大樹は奈緒に問われてコクコクと頷いた。
「奈緒~」
ディオが泣いて龍之介にしがみ付く。
龍之介と聡が顔を見合わせ溜め息を着いた。
そして奈緒の爆弾発言降下。
「パパと聡ちゃんみたいに仲良しする」
「「うわ~っ!」」
大人二人の真っ赤な顔に、大樹は首を傾げるばかり。
「…親父?」
奈緒は大樹の手を握り締めて、人差し指を唇に当てた。
「ひみつです」
頬を染めた大樹に、奈緒はもう一度キスをした。
その後ケーキをみんなで食べたが、ディオはひとりふてくされていた。
「へえ~四歳の高平さんですか~見てみたいわ」
此処は細川製作所秘書室。
大樹が回転椅子でクルクル回りながら、秘書室内の社員に自慢話しを繰り広げていた。
女性陣達はきゃあきゃあ騒ぎながら、昼休憩を、大樹の話で盛り上がる。「もう天使のように愛らしくてね~私は運命を感じたのだよ~」
「ほう~運命ですか」
「そう…………運命……奈緒ちゃん…」
冷や汗ダラダラの大樹を見下ろしながら、渦中の奈緒がにっこりと微笑。秘書室内は凍り付いた。
「会議をすっぽかして何をしてるかと思えば、課長が泣きながら社長をお探しです! 今日は上半期の決済報告の日ですとお伝えしましたが? そんなに会議をすっぽかして放浪なさりたいなら、アラスカにでも熨斗付けて送りますよ!?」
「アラスカ寒くて私には耐えられないよ奈緒…」
ずりずりと大樹は秘書室から御用となり、エレベーター内にて。
「社長…」
奈緒は大樹を壁に押し当て、端正な顔を見上げた。
「奈緒…」
大樹はぞくりと背を戦慄かせる。奈緒の指が大樹の目許から頬へ下りていき、唇を辿る。
「奈緒…此処で君を裸にして、いけない事をしそうだよ」
奈緒は微笑して爪先立ちになり、顔を寄せる。
大樹の唇を舌先でなぞると、大樹は口付けを深めて奈緒の腰を抱き寄せた。「焦らないで、大樹…ちゃんとお仕事したらご褒美を差し上げますからね」
大樹のジュニアを優しく撫でた奈緒が、離れる。
「奈緒っ」
奈緒は人差し指を自分の唇に当てた。
「今夜は寝かさないで下さいね?」
奈緒はとても小悪魔? でした。
二人はハッとして、龍之介に抱き上げられた奈緒を見上げた。
大樹は奈緒に歩み寄ってごめんと謝る。奈緒はにっこりと微笑して、大樹に手を伸ばした。
龍之介は奈緒を降ろすと、奈緒は片手を大樹の手と繋ぎ、もう片手をディオと繋ぐ。
「なおね? だいきとディオ大好き」
にっこり微笑の奈緒を間に挟んで、二人の少年の胸には愛の矢がプスプスと突き刺さる。
「親父、俺決めたぞ! 将来奈緒ちゃんと結婚する!」
両家双方固まり、ディオは真っ赤な顔で怒鳴った。
「バカヤロウ! 奈緒は男だ!!! やっぱお前許さん! 手打ちにしてやる!」
ディオの言葉に今度は大樹が驚愕した。
「男ーーー!?」
「はい?」
奈緒は可愛いらしく首を傾げ、大樹の頬を小さな両手で挟み、グイッと寄せて…。
「!?」
キスをした。しかもベロチュウ。
「「「奈緒!?」」」
龍之介と聡、ディオが叫ぶ。
チュパッと唇が離れて大樹はにへら顔。思考は何処かへ旅立った。頭の周りで鳩が飛ぶ。
「だいき好き~なお結婚するの! ね?」
大樹は奈緒に問われてコクコクと頷いた。
「奈緒~」
ディオが泣いて龍之介にしがみ付く。
龍之介と聡が顔を見合わせ溜め息を着いた。
そして奈緒の爆弾発言降下。
「パパと聡ちゃんみたいに仲良しする」
「「うわ~っ!」」
大人二人の真っ赤な顔に、大樹は首を傾げるばかり。
「…親父?」
奈緒は大樹の手を握り締めて、人差し指を唇に当てた。
「ひみつです」
頬を染めた大樹に、奈緒はもう一度キスをした。
その後ケーキをみんなで食べたが、ディオはひとりふてくされていた。
「へえ~四歳の高平さんですか~見てみたいわ」
此処は細川製作所秘書室。
大樹が回転椅子でクルクル回りながら、秘書室内の社員に自慢話しを繰り広げていた。
女性陣達はきゃあきゃあ騒ぎながら、昼休憩を、大樹の話で盛り上がる。「もう天使のように愛らしくてね~私は運命を感じたのだよ~」
「ほう~運命ですか」
「そう…………運命……奈緒ちゃん…」
冷や汗ダラダラの大樹を見下ろしながら、渦中の奈緒がにっこりと微笑。秘書室内は凍り付いた。
「会議をすっぽかして何をしてるかと思えば、課長が泣きながら社長をお探しです! 今日は上半期の決済報告の日ですとお伝えしましたが? そんなに会議をすっぽかして放浪なさりたいなら、アラスカにでも熨斗付けて送りますよ!?」
「アラスカ寒くて私には耐えられないよ奈緒…」
ずりずりと大樹は秘書室から御用となり、エレベーター内にて。
「社長…」
奈緒は大樹を壁に押し当て、端正な顔を見上げた。
「奈緒…」
大樹はぞくりと背を戦慄かせる。奈緒の指が大樹の目許から頬へ下りていき、唇を辿る。
「奈緒…此処で君を裸にして、いけない事をしそうだよ」
奈緒は微笑して爪先立ちになり、顔を寄せる。
大樹の唇を舌先でなぞると、大樹は口付けを深めて奈緒の腰を抱き寄せた。「焦らないで、大樹…ちゃんとお仕事したらご褒美を差し上げますからね」
大樹のジュニアを優しく撫でた奈緒が、離れる。
「奈緒っ」
奈緒は人差し指を自分の唇に当てた。
「今夜は寝かさないで下さいね?」
奈緒はとても小悪魔? でした。
0
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ダメリーマンにダメにされちゃう高校生の話
タタミ
BL
高校3年生の古賀栄智は、同じシェアハウスに住む会社員・宮城旭に恋している。
ギャンブル好きで特定の恋人を作らないダメ男の旭に、栄智は実らない想いを募らせていくが──
ダメリーマンにダメにされる男子高校生の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる