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ココロハコブ【1】
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我ながら、幼稚な性格なんじゃないかって思う。
自分の正直な気持ちを口に出来ないくせに、人の気持ちを試す事ばかりしている。
ほら、今だって
『明日って何してる?』
「明日?あー…ちょっと出掛けるかも。どうして?」
本当は予定なんかないのに、素っ気なく言ってみた。
『…そっか』
電話越しに悲しそうな声が聞こえてくる。
ほんのちょっとの罪悪感に胸を締め付けられながらも、次の答えに期待している俺。
“会いたい”って言ってくれるんじゃないかって。
なのに…
『…分かった。またね』
期待とは裏腹に、彼女の答えはあっさりとしたもの。
「ん?あぁ…じゃ、また…」
激しく落胆しながら通話を終え、耳から携帯を離す。
「あーあ……また会う機会逃しちまった…」
背中からベッドに倒れ込んで天井を見つめた。
「なーにやってんだかな…俺」
後に残ったのは、例えようのない虚無感。
こんな風に、俺はいつだって馬鹿みたいな駆け引きばかりしてた。
自分の正直な気持ちを口に出来ないくせに、人の気持ちを試す事ばかりしている。
ほら、今だって
『明日って何してる?』
「明日?あー…ちょっと出掛けるかも。どうして?」
本当は予定なんかないのに、素っ気なく言ってみた。
『…そっか』
電話越しに悲しそうな声が聞こえてくる。
ほんのちょっとの罪悪感に胸を締め付けられながらも、次の答えに期待している俺。
“会いたい”って言ってくれるんじゃないかって。
なのに…
『…分かった。またね』
期待とは裏腹に、彼女の答えはあっさりとしたもの。
「ん?あぁ…じゃ、また…」
激しく落胆しながら通話を終え、耳から携帯を離す。
「あーあ……また会う機会逃しちまった…」
背中からベッドに倒れ込んで天井を見つめた。
「なーにやってんだかな…俺」
後に残ったのは、例えようのない虚無感。
こんな風に、俺はいつだって馬鹿みたいな駆け引きばかりしてた。
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