こうして、世界は再び色を持つ

月咲やまな

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【双子の呟き】

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 僕達の世界には、二人の人間しかいなかった。
 君と僕だけ。

 でも、それでよかったんだ。
 だって、愛する相手が必ず傍に居る。
 それだけで、僕達には何もいらなかった。
 
 だけど…… いつの頃からだろう?
『それじゃダメなんじゃないか』って、『何かが違う』って、そう感じは始めたのは。
 
 ああ、ゴメンネ…… 。
 僕達は愛し合えないよ。
 だって、愛し合うには、僕達はあまりにも——

 ニスギテイル…… 。


       ◇


「——見付けた…… 」
「あぁ、見付けたね」

 ある日の事。
 不意に僕らは、揃って一人の少女に一瞬にして目を奪われた。
 ずっとずっとずうーっと探していた、欠けたパズルのピースを見付けた時みたいに胸が躍る。

「あの子しかいないよ」
「あの子しか、いないね」

 嬉しさを隠しきれぬまま、制服姿の少女を見詰めてそう話す。
 僕らが通う学校から程近く。普段は殆ど来ない商店街での出来事だった。

 二人だけの世界のままでは駄目なんだ。そう気が付いた日からずっと、探していた。
 僕等によく似た子を。

「少し幼いが…… 」
「まぁ、時間が解決してくれるさ——」
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