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1ー11、マニュファクチャー国
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異世界あるある門の前の兵士に出身国や目的を尋ねられ仮に通ったとしても、中でちょっと生意気なヤローが喧嘩を売ってくる的なやつ。そう決めつけてしまうのは良くないが想定はしておくべきだろうか…
んーーー…しかし出身国を質問されて『ゴイ』と答えるのはまずいだろう。少なからず、ゴイは魔族の村でこの国にとっては嫌な存在ではあるだろうし。しかも、ここでゴイ出身と言い張るのならキーマンをこうこそこそ隠さななくても良かった訳で…
「おいっそこのお前!そこで何をしている。入国希望か?」
物凄い目力だ。流石門番さんって感じ。とりあえず、左右に1人づついて頑丈そうな門が奥にあることは確認した。
「あっ、はい。すみません…ついつい見惚れてしまいまして~」
「お前、見慣れない顔だな。どこから来た。」
きたーど定番のやつで一番俺が答えにくい奴。
「隣町から冒険していまして…たまたまここを通ったので寄ってみようかと思いまして…」
どおだ。苦しいか?なんだこのドキドキ感はあの時と同じだ。
「おーそれはそれは無礼を。ではでは中へどうぞ。」
えっ?いいの?何も調べなくて。
深く考えすぎていたようだ。呆気なく入国できた。
キーマンは大丈夫だろうか。まさか、力づくでとかはないよな。
「いや~大きい国だ。とても栄えている。」思わず声に出してしまうほど、大きく立派な街である。
「本当ご立派な国ですね。」
「キーマンお前もそう思うか?」
っ!「キーマン?、お前どうやって入国したんだ!?」
「あと、その帽子はどうした?」
「入国はウスミさんと一緒にしたじゃありませんか。」
「俺は1人で入ったぞ。」
「私はウスミさんが門を通る瞬間に一緒に入国しましたよ。」
忘れていた…キーマンは物凄い瞬足の魔族でもあったな。
「帽子はちょっと色々ありまして…」
「キーマン、お前は隠し事は下手だな。その顔はキーマン何かしたな?」
「いっ、いや別に隠し事というか、事故というか。」
「言わなければ隠し事になる。言えば今回は多めにみてあげる。護衛もしてくれたし。」
「先日絡んできた二人組いたでしょう?」
「あー、あのバカ兄妹のことかな。」
「あのあと私は先回りして、ウスミさんの邪魔となりそうなものを排除していたのですが、ちょっと休んでいる時、私を魔獣とでも勘違いしたようで、少し驚かせたら、慌てて逃げてこれ(帽子)を落としていきましたので、持ち主に返すまでお借りすることにしたのです。」
「なるほど、まあ事故ってことにしてやる。俺はな。」
「あと、キーマン。その帽子、落とし物だろ?」
「ええ。またあの方にお会いしたらお返しいたしますけど?」
「キーマン、お前は偉いっ。帽子でもちゃんと持ちぬすに返すつもりがるその心が。」
「だがキーマン、俺のいた国では主に金銭の場合が多いけど、落とし主の見つからないまま一定期間過ぎると、届け主に所有権が移るんだ。」
「と言いますと?」
「俺の勝手な権限により、その帽子は今から3ヶ月たっても持ち主に返せなかったら、キーマンお前の帽子になーる!」
「そっそんな。それじゃ、泥棒ではないですか!?」
「3ヶ月間はキーマンの手で大切に管理すること!いいな。」
「わかりました。とりあえずお預かりしていればいいですね。」
「あと、できればこの街にいる間はその帽子はかぶっていてくれ。訳は言わなくてもわかるな。」
「ええ。」
キーマンはメチャクチャ正義感あふれるいい奴だか、こちらの国には悪い種族扱いになる。俺の転移したゴイの村の魔人はどうも魔人ぽくなく、頭の角さえなければ人間と言っても変わりないほどだ。唯一の角を隠すのに帽子を使っていて欲しいだけだ。
まずは、宿でも探すか。しかし、お金はあまりないし多分…
※多分ってのは、俺はここの世界の文字もだがお金もどれくらいの価値がどのお金にあるのかわからないからだ。
「キーマン?俺らの所持金は宿に泊まれるくらいあるのか?」
「多分三泊分はあるかと。途中もウスミさんのお陰で自炊等でかなり浮きましたし。」
「わかった、あと、金銭管理はキーマン頼んだぞ!」
キーマンが武器屋を見つめている。
「どうしたキーマン。」
「ここの武器屋なんか嫌なオーラが出ているんです。」
キーマンは独特の感性でもあるのだろうか?
「具体的には?」
「なんでしょうかー…悲しい感じです。」
「悲しい感じ?まあ気になるなら入ってみるか。」
キー なんか鈍い音がする扉だ。
「いらっしゃい。」
奥から、ドワーフの小さなお爺さん職人らしき方が出てきた。
んーーー…しかし出身国を質問されて『ゴイ』と答えるのはまずいだろう。少なからず、ゴイは魔族の村でこの国にとっては嫌な存在ではあるだろうし。しかも、ここでゴイ出身と言い張るのならキーマンをこうこそこそ隠さななくても良かった訳で…
「おいっそこのお前!そこで何をしている。入国希望か?」
物凄い目力だ。流石門番さんって感じ。とりあえず、左右に1人づついて頑丈そうな門が奥にあることは確認した。
「あっ、はい。すみません…ついつい見惚れてしまいまして~」
「お前、見慣れない顔だな。どこから来た。」
きたーど定番のやつで一番俺が答えにくい奴。
「隣町から冒険していまして…たまたまここを通ったので寄ってみようかと思いまして…」
どおだ。苦しいか?なんだこのドキドキ感はあの時と同じだ。
「おーそれはそれは無礼を。ではでは中へどうぞ。」
えっ?いいの?何も調べなくて。
深く考えすぎていたようだ。呆気なく入国できた。
キーマンは大丈夫だろうか。まさか、力づくでとかはないよな。
「いや~大きい国だ。とても栄えている。」思わず声に出してしまうほど、大きく立派な街である。
「本当ご立派な国ですね。」
「キーマンお前もそう思うか?」
っ!「キーマン?、お前どうやって入国したんだ!?」
「あと、その帽子はどうした?」
「入国はウスミさんと一緒にしたじゃありませんか。」
「俺は1人で入ったぞ。」
「私はウスミさんが門を通る瞬間に一緒に入国しましたよ。」
忘れていた…キーマンは物凄い瞬足の魔族でもあったな。
「帽子はちょっと色々ありまして…」
「キーマン、お前は隠し事は下手だな。その顔はキーマン何かしたな?」
「いっ、いや別に隠し事というか、事故というか。」
「言わなければ隠し事になる。言えば今回は多めにみてあげる。護衛もしてくれたし。」
「先日絡んできた二人組いたでしょう?」
「あー、あのバカ兄妹のことかな。」
「あのあと私は先回りして、ウスミさんの邪魔となりそうなものを排除していたのですが、ちょっと休んでいる時、私を魔獣とでも勘違いしたようで、少し驚かせたら、慌てて逃げてこれ(帽子)を落としていきましたので、持ち主に返すまでお借りすることにしたのです。」
「なるほど、まあ事故ってことにしてやる。俺はな。」
「あと、キーマン。その帽子、落とし物だろ?」
「ええ。またあの方にお会いしたらお返しいたしますけど?」
「キーマン、お前は偉いっ。帽子でもちゃんと持ちぬすに返すつもりがるその心が。」
「だがキーマン、俺のいた国では主に金銭の場合が多いけど、落とし主の見つからないまま一定期間過ぎると、届け主に所有権が移るんだ。」
「と言いますと?」
「俺の勝手な権限により、その帽子は今から3ヶ月たっても持ち主に返せなかったら、キーマンお前の帽子になーる!」
「そっそんな。それじゃ、泥棒ではないですか!?」
「3ヶ月間はキーマンの手で大切に管理すること!いいな。」
「わかりました。とりあえずお預かりしていればいいですね。」
「あと、できればこの街にいる間はその帽子はかぶっていてくれ。訳は言わなくてもわかるな。」
「ええ。」
キーマンはメチャクチャ正義感あふれるいい奴だか、こちらの国には悪い種族扱いになる。俺の転移したゴイの村の魔人はどうも魔人ぽくなく、頭の角さえなければ人間と言っても変わりないほどだ。唯一の角を隠すのに帽子を使っていて欲しいだけだ。
まずは、宿でも探すか。しかし、お金はあまりないし多分…
※多分ってのは、俺はここの世界の文字もだがお金もどれくらいの価値がどのお金にあるのかわからないからだ。
「キーマン?俺らの所持金は宿に泊まれるくらいあるのか?」
「多分三泊分はあるかと。途中もウスミさんのお陰で自炊等でかなり浮きましたし。」
「わかった、あと、金銭管理はキーマン頼んだぞ!」
キーマンが武器屋を見つめている。
「どうしたキーマン。」
「ここの武器屋なんか嫌なオーラが出ているんです。」
キーマンは独特の感性でもあるのだろうか?
「具体的には?」
「なんでしょうかー…悲しい感じです。」
「悲しい感じ?まあ気になるなら入ってみるか。」
キー なんか鈍い音がする扉だ。
「いらっしゃい。」
奥から、ドワーフの小さなお爺さん職人らしき方が出てきた。
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