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第三章 アイドル・ミカン
第一節
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「ご存じでしたか? モミジさんは。自分の妻がアイドルをやっていたと」
話があるとムムから呼び出されたモミジは、ムムから発せられたその言葉を理解できずにいた。突拍子もなかったからだ。脳が処理できていないと言ってもいい。なんにしてもモミジには予想外だった。
「“ミカン”と名乗っていたことも、十五歳からアイドル活動していたことも、そして人気絶頂のまま姿を消したことも。……少し意地悪ですね、モミジさん。だって、貴方は全て知っているはずだ。自分の妻がアイドルであったと。なぜなら、貴方はアイドル・ミカンの一ファンだったから」
モミジが何か言う前にムムはまくしたてた。「だってそうでないとおかしい」
「ユズさんの死体が付けていた指輪。そこには日付と、それからイニシャルが書かれていた。私は結婚などしたことないので、勿論結婚指輪の常識などありません。だからと、指輪を作っている職人に聞きました。結婚指輪は結婚する者同士のイニシャルを二つ、入れるのが普通らしいですね。それから日付。付き合った記念日を入れる人もいるらしいですが、ほとんどが結婚記念日を選択されるそうで。しかし貴方がたの指輪にはそのどちらも異なっていた。不思議ですよね」
モミジは答えを告げようと口を開いた。しかしムムはそれを許さない。
「イニシャルだけを見れば、モミジさんのものと思うのが普通です。ユズさんがモミジさんのイニシャル、Mの入った指輪を持ち、モミジさんがユズさんのイニシャルの入ったYの指輪を持つ。それもまた、あり得ることかもしれません。しかし、今、ユズさんが“ミカン”と名乗り、アイドルをしていたことが分かった。その情報があるだけで、あの指輪に刻まれたMのイニシャルは、急に別のものとして考えられるのです」
ムムはモミジをちらりと見た。どんな表情をしているのか気になったのだ。モミジはムムが思ったよりも暗く、そして絶望的な顔をしていた。しかしムムは続けた。真実を知るために。
「あの指輪について、少し調べてみました。勿論結婚指輪としてではありません。アイドル・ミカンのグッズとして。案外早く見つかりましたよ。”ミカン命”と題打ったブログに書いてありました。あれは“ビタミン中毒”と呼ばれるミカンファンの中では伝説に近いものだそうで、ミカンが活動一周年の時に作られた限定の指輪だそうですね。Mとは勿論ミカンのこと、そしてあの日付は一周年の時の日付。妙だと思いました。知り合ったのは十五年前ぐらいだとおっしゃっていたはずなのに、指輪に入っていた日付も二十年以上前のもの。出会う前に指輪を? 残念ながら結婚について無知である私ですら、そんなことはないと知っています」
モミジはふっと息を吐いた。決意でもあった。もう知られてしまったのなら、この探偵にすべてを託した方がいいと。「彼女、アイドルだった“ミカン”と出会ったのは私が消防士になりたての頃でした」
「どういう経緯で彼女のことを知ったのです?」
「彼女は江ノの各地で路上ライブをしていたのですが、そのうちの一つである江ノ公園でたまたま見かけたのです。最初はまったくその、魅力といいますか、に気付きませんでした。でも何度か見かけるうちに、彼女のことを目で追っている自分に気が付いたのです。なんというのか、正しい表現が分かりませんが、彼女はとてもまっすぐとは言い難い、ひねくれたところがあって、でもそれが彼女の魅力でした。私が彼女のことを小悪魔だと言ったのは、こんな彼女の性格を知っているからです。当時の私はもっと彼女について知ってもらいたいと、ブログを立ち上げました。ムムちゃんが見つけた、“ミカン命”とは私が書いていたブログです。最初は小さかった私の活動ですが、ミカンさんの人気が後押ししてくれて、一年足らずで大きなものになっていきました。ビタミン中毒、なんて言いだしたのも私です。とても楽しかった、あの頃は」
モミジはにこやかにそう言った。真実だろう、とムムは思った。「しかし、自分でも気づかないうちに感情は黒いものになってしまった」
モミジは息をふっと吐いた。恐れたのだ。この事実を人に話したことなどなかったから。
「思っていた以上に私は嫉妬深く、そして独占で満ちていました。彼女の情報で私が知らないことがあるなんて許せなかった。ファンだということを忘れ、私は彼女の一番になりたかった。どうしても、どうしても彼女の一番が他の誰かになるだなんて許せなかった。だから、何度も何度も彼女のことを追いかけ、彼女がどこに住んでいるのか、彼女が何を好んでいるのか、彼女の趣味は? 彼氏はいるのだろうか? そんなことまで、調べて、遂に彼女に接触しました。彼女はファンとの交流など望んではいなかったし、歳が十以上も離れている、しかも男です、から迫られて最初は怯えていました。でも、彼女は私の職業を聞いてある提案をしてきたのです」「提案?」
「はい。彼女はもともと児童養護施設出身で、そこで血のつながった妹と仲間たちと共に過ごしていたんだそうです。アイドルを始めたのも、養護施設の人に迷惑をかけないためだと、彼女は言っていました。しかしアイドル活動をしだしてからというもの、妹の状況がどうなっているかもわからないまま、アイドル活動で得た資金のほとんどを養護施設への寄付に回すだけの繋がりになってしまったのだと言っていました」
「妹さん、いらっしゃったんですね」
「はい。レモンと彼女はそう呼んでいました。しかし児童養護施設の方が、レモンは素行の悪い仲間と絡むようになってしまい、お遊び感覚で火遊びをしているとそう教えてくれたらしいのです」
「……もしかしてユズさんがモミジさんと付き合ったのは、そのことをもみ消そうと?」「おっしゃる通りです」
モミジは続けた。
「ミカンさんは私に言いました。“妹の素行をどうにかして止めたい。その条件を呑んでくれるなら付き合ってもいい”と」
ムムはモミジに同情した。
それから一つ、仮説を立てた。モミジがユズのことをさん付けで呼んでいたのは、もしかすると、罪悪感からなのかもしれないと。一ファンの分際で接触し、彼女を怖がらせた責任からではないかと。しかしムムからすれば、アイドルを付け狙うモミジも、モミジの職業を知ってそれを利用しようとしたユズも、大して変わりはなかった。
「それから私はミカンさんと付き合い始めました。勿論公にはなっていません。若者による火遊びで起こった火災も、事件が悪化する前に阻止しました。そのおかげで昇進できたといっても過言ではありません。そうして私はミカンさん、いえ、ユズさんと利害関係を構築していったのです。自分でも分かっています、ずるい人間だと。でも当時の私には彼女しかいなかった。支えは彼女だけだったのです」
「レモンさんには会ったのですか?」モミジの自身の悲劇ぶりを語る隙すら与えずムムは聞いた。
「それがレモンさんの友人と思わしき人物たちは逮捕されているのですが、レモンさんが逮捕されたという話は聞いていません。当時若者による放火事件が頻繁にあったため、遠州さん、といっても今の遠州さんの父親ですが、と協力していたので、それに関しては間違いないと思います」
ムムはレモンに会うことが最優先だと決めた。ムムと違い、感情を吐き出すモミジは止まらない。
「それから程なくしてユズさんが身籠っていることが分かったのです。私は本当にうれしかった。私からすれば彼女は高嶺の花でしたから。しかし、当たり前ですがユズさんからすればただの一ファンとの間に子供を身籠ってしまったのです。彼女はとても辛そうでした。だから決めたのです。私が彼女を幸せにしてあげようと。家族を知らない彼女に、私が家族を教えてあげようと」
「その結果がこれですか」ムムは吐き捨てた。マミを思い出したのだ。自分は愛されていなかったと嘆く、その小さくも真っ直ぐな子供は、モミジとユズによって歪まされた。ムムにはそう思えてならない。
「家庭を持つとは貴方が思うより重要なことだと、私は思います。貴方のそれは恋愛ごっこだ」
モミジが何か言う前にムムは締めくくった。この不毛な会話を終わらせたかったのだ。
「所詮、持っているか否かなんて大した問題ではないんですね」
話があるとムムから呼び出されたモミジは、ムムから発せられたその言葉を理解できずにいた。突拍子もなかったからだ。脳が処理できていないと言ってもいい。なんにしてもモミジには予想外だった。
「“ミカン”と名乗っていたことも、十五歳からアイドル活動していたことも、そして人気絶頂のまま姿を消したことも。……少し意地悪ですね、モミジさん。だって、貴方は全て知っているはずだ。自分の妻がアイドルであったと。なぜなら、貴方はアイドル・ミカンの一ファンだったから」
モミジが何か言う前にムムはまくしたてた。「だってそうでないとおかしい」
「ユズさんの死体が付けていた指輪。そこには日付と、それからイニシャルが書かれていた。私は結婚などしたことないので、勿論結婚指輪の常識などありません。だからと、指輪を作っている職人に聞きました。結婚指輪は結婚する者同士のイニシャルを二つ、入れるのが普通らしいですね。それから日付。付き合った記念日を入れる人もいるらしいですが、ほとんどが結婚記念日を選択されるそうで。しかし貴方がたの指輪にはそのどちらも異なっていた。不思議ですよね」
モミジは答えを告げようと口を開いた。しかしムムはそれを許さない。
「イニシャルだけを見れば、モミジさんのものと思うのが普通です。ユズさんがモミジさんのイニシャル、Mの入った指輪を持ち、モミジさんがユズさんのイニシャルの入ったYの指輪を持つ。それもまた、あり得ることかもしれません。しかし、今、ユズさんが“ミカン”と名乗り、アイドルをしていたことが分かった。その情報があるだけで、あの指輪に刻まれたMのイニシャルは、急に別のものとして考えられるのです」
ムムはモミジをちらりと見た。どんな表情をしているのか気になったのだ。モミジはムムが思ったよりも暗く、そして絶望的な顔をしていた。しかしムムは続けた。真実を知るために。
「あの指輪について、少し調べてみました。勿論結婚指輪としてではありません。アイドル・ミカンのグッズとして。案外早く見つかりましたよ。”ミカン命”と題打ったブログに書いてありました。あれは“ビタミン中毒”と呼ばれるミカンファンの中では伝説に近いものだそうで、ミカンが活動一周年の時に作られた限定の指輪だそうですね。Mとは勿論ミカンのこと、そしてあの日付は一周年の時の日付。妙だと思いました。知り合ったのは十五年前ぐらいだとおっしゃっていたはずなのに、指輪に入っていた日付も二十年以上前のもの。出会う前に指輪を? 残念ながら結婚について無知である私ですら、そんなことはないと知っています」
モミジはふっと息を吐いた。決意でもあった。もう知られてしまったのなら、この探偵にすべてを託した方がいいと。「彼女、アイドルだった“ミカン”と出会ったのは私が消防士になりたての頃でした」
「どういう経緯で彼女のことを知ったのです?」
「彼女は江ノの各地で路上ライブをしていたのですが、そのうちの一つである江ノ公園でたまたま見かけたのです。最初はまったくその、魅力といいますか、に気付きませんでした。でも何度か見かけるうちに、彼女のことを目で追っている自分に気が付いたのです。なんというのか、正しい表現が分かりませんが、彼女はとてもまっすぐとは言い難い、ひねくれたところがあって、でもそれが彼女の魅力でした。私が彼女のことを小悪魔だと言ったのは、こんな彼女の性格を知っているからです。当時の私はもっと彼女について知ってもらいたいと、ブログを立ち上げました。ムムちゃんが見つけた、“ミカン命”とは私が書いていたブログです。最初は小さかった私の活動ですが、ミカンさんの人気が後押ししてくれて、一年足らずで大きなものになっていきました。ビタミン中毒、なんて言いだしたのも私です。とても楽しかった、あの頃は」
モミジはにこやかにそう言った。真実だろう、とムムは思った。「しかし、自分でも気づかないうちに感情は黒いものになってしまった」
モミジは息をふっと吐いた。恐れたのだ。この事実を人に話したことなどなかったから。
「思っていた以上に私は嫉妬深く、そして独占で満ちていました。彼女の情報で私が知らないことがあるなんて許せなかった。ファンだということを忘れ、私は彼女の一番になりたかった。どうしても、どうしても彼女の一番が他の誰かになるだなんて許せなかった。だから、何度も何度も彼女のことを追いかけ、彼女がどこに住んでいるのか、彼女が何を好んでいるのか、彼女の趣味は? 彼氏はいるのだろうか? そんなことまで、調べて、遂に彼女に接触しました。彼女はファンとの交流など望んではいなかったし、歳が十以上も離れている、しかも男です、から迫られて最初は怯えていました。でも、彼女は私の職業を聞いてある提案をしてきたのです」「提案?」
「はい。彼女はもともと児童養護施設出身で、そこで血のつながった妹と仲間たちと共に過ごしていたんだそうです。アイドルを始めたのも、養護施設の人に迷惑をかけないためだと、彼女は言っていました。しかしアイドル活動をしだしてからというもの、妹の状況がどうなっているかもわからないまま、アイドル活動で得た資金のほとんどを養護施設への寄付に回すだけの繋がりになってしまったのだと言っていました」
「妹さん、いらっしゃったんですね」
「はい。レモンと彼女はそう呼んでいました。しかし児童養護施設の方が、レモンは素行の悪い仲間と絡むようになってしまい、お遊び感覚で火遊びをしているとそう教えてくれたらしいのです」
「……もしかしてユズさんがモミジさんと付き合ったのは、そのことをもみ消そうと?」「おっしゃる通りです」
モミジは続けた。
「ミカンさんは私に言いました。“妹の素行をどうにかして止めたい。その条件を呑んでくれるなら付き合ってもいい”と」
ムムはモミジに同情した。
それから一つ、仮説を立てた。モミジがユズのことをさん付けで呼んでいたのは、もしかすると、罪悪感からなのかもしれないと。一ファンの分際で接触し、彼女を怖がらせた責任からではないかと。しかしムムからすれば、アイドルを付け狙うモミジも、モミジの職業を知ってそれを利用しようとしたユズも、大して変わりはなかった。
「それから私はミカンさんと付き合い始めました。勿論公にはなっていません。若者による火遊びで起こった火災も、事件が悪化する前に阻止しました。そのおかげで昇進できたといっても過言ではありません。そうして私はミカンさん、いえ、ユズさんと利害関係を構築していったのです。自分でも分かっています、ずるい人間だと。でも当時の私には彼女しかいなかった。支えは彼女だけだったのです」
「レモンさんには会ったのですか?」モミジの自身の悲劇ぶりを語る隙すら与えずムムは聞いた。
「それがレモンさんの友人と思わしき人物たちは逮捕されているのですが、レモンさんが逮捕されたという話は聞いていません。当時若者による放火事件が頻繁にあったため、遠州さん、といっても今の遠州さんの父親ですが、と協力していたので、それに関しては間違いないと思います」
ムムはレモンに会うことが最優先だと決めた。ムムと違い、感情を吐き出すモミジは止まらない。
「それから程なくしてユズさんが身籠っていることが分かったのです。私は本当にうれしかった。私からすれば彼女は高嶺の花でしたから。しかし、当たり前ですがユズさんからすればただの一ファンとの間に子供を身籠ってしまったのです。彼女はとても辛そうでした。だから決めたのです。私が彼女を幸せにしてあげようと。家族を知らない彼女に、私が家族を教えてあげようと」
「その結果がこれですか」ムムは吐き捨てた。マミを思い出したのだ。自分は愛されていなかったと嘆く、その小さくも真っ直ぐな子供は、モミジとユズによって歪まされた。ムムにはそう思えてならない。
「家庭を持つとは貴方が思うより重要なことだと、私は思います。貴方のそれは恋愛ごっこだ」
モミジが何か言う前にムムは締めくくった。この不毛な会話を終わらせたかったのだ。
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