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オメガバース編
【香り】と【発情】について
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【香り】について
アルファとオメガが放つ固有の【香り】、いわゆる『フェロモン』のこと。
【香り】はベータも感じることができるものだが、それは「あれ?もしかして香辛料でも触ってきた?」というような気づきを得るだけのもので、体に作用することは一切ない。
だが、アルファやオメガがそれぞれ対になる第2性別の【香り】を嗅ぐと、状況にもよるが、体が興奮したり言い表しようのない幸福感に包まれるといった変化を感じることができる。
実際、番になった相手の【香り】はその先の彼らの人生において最も重要なものとなり、もし仮に【番解消】によって相手の【香り】を感じることができなくなった場合には精神が不安定になったり、体が虚弱になって病に伏せるという事態が引き起こされることがよく知られている。
(詳しくは【番について】の項を参照)
初めての発情を迎えていない若年者は【香り】の成分が大人のそれとは異なっているため、対の性の者を魅惑するといったことは一切なく、したがって番になることもできない。
しかしいくら魅惑しないとはいえ相手から【香り】を引き出してしまうことには変わりないので、まだ体ができあがっていないにもかかわらずそうして対の性の【香り】を強く感じ合ってしまうと気分が悪くなったりすることがあり、当人がきちんと【香り】の制御を行えるようになるまでは学び舎などでは同じ第2性別の子供達と過ごすことが特に推奨されている。
【香り】はそれぞれの固有のものであり、まったく同じ【香り】をもつ人間は存在しない。
親兄弟など近しい血縁関係で、さらに同じ第2性別であれば似たものになることもあるが、それでもまったく同じ【香り】にはならない。
※兄弟などの近親者では番っていない者でも相対する性同士の【香り】には無反応である(番になれない)ことが確認されている。
【香り】を表現する際には基本的にアルファは香辛料や草木などの辛さや深みのあるもの、オメガは花などの甘みのあるものに例えられる。
例)
『熊の魚~オメガバース編~』
『熊』→香辛料『シナモン』
『魚(彼)』→『春の花の蜜』
特に相性がいいアルファとオメガは互いの【香り】を合わせたものも非常に良いと感じるものであり、発情時にはその混ざった【香り】がさらなる媚薬のように作用することも知られている。
反対に、相性が悪いと良い香りには思えず、気分が悪くなることさえある。(特に発情時の濃い香りでは顕著になる)
【香り】は一般的に8歳~12歳の頃から発され始め、もっとも安全な環境である同じ第2性別の子供達や番のいる大人達との関わりによって徐々に【香り】の制御方法を学んでいく。
《※詳しい【香り】の制御方法については、『図書塔の2人~オメガバ―ス編~』(後日公開予定)の第3話で触れているため、該当話が公開された後にここへ追記する。》
【香り】は喜びや楽しみを感じて気分が高揚すると無意識に放たれることが多いが、アルファの場合は激しい怒りによっても放たれ、その際に放たれた【香り】は普段のものに比べるといくらか濃く、『辛い』とさえ感じるものであるという。
他にも発情時などでは多少【香り】の感じ方が変わることがあるが、これは発情時では【香り】の成分組成も変化することが知られていることもあり、互いにそれらを本能で感知している故だと思われる。
(この【発情時の成分変化】は特に男性オメガで顕著にみられ、男性オメガの妊娠に非常に密接な関わりをもっている)
番になると【香り】の効果は番相手にしか発揮されないが、例外として発情が近づいた親の【香り】が子供に睡眠効果などをもたらすことが知られている。
特に男性オメガの場合、第1子の出産後初めて迎える発情において、数日前から漂い始めるわずかな【香り】の変化を嗅ぎ取った赤子が日中やけに機嫌よく過ごしたり、夜の寝付きもよく、そのまま熟睡するということがある。
男性オメガが産む第1子はほぼ男性アルファであるということも関係しているようだ。
とにかく、赤子がそうして【香り】の効果によって夜泣きもなく眠ることで、男性オメガの第2子の妊娠をも促していると考えられている。
(なお、機嫌を良くする&睡眠を促進する以外の効果は一切ない)
ーーーーー
【発情】について
17歳頃を目安にアルファ、もしくはオメガが周期的に引き起こすことになる【香り】が特に強く放たれる体の変化のこと。
かなりの個人差があるものの、ごく一般的には
アルファ→約4ヶ月から6ヶ月
オメガ→約2ヶ月から2ヶ月半
の周期で発情する。
発情状態になる数日前から【香り】が濃くなり、番相手のいない周囲の対の性を魅了してしまうため、まだ番っていない者(もしくは番となる相手との発情周期が合っていない者)は全員が抑制薬を飲んで完全に【香り】を一時的に止めるなどして生活を送るべきだとされている。
元々の体質によっては発情周期が不確定な場合があるが、そうした者は医師とよく相談した上で処方を変えた抑制薬を飲むなどの対応をする必要がある。
アルファとオメガが放つ固有の【香り】、いわゆる『フェロモン』のこと。
【香り】はベータも感じることができるものだが、それは「あれ?もしかして香辛料でも触ってきた?」というような気づきを得るだけのもので、体に作用することは一切ない。
だが、アルファやオメガがそれぞれ対になる第2性別の【香り】を嗅ぐと、状況にもよるが、体が興奮したり言い表しようのない幸福感に包まれるといった変化を感じることができる。
実際、番になった相手の【香り】はその先の彼らの人生において最も重要なものとなり、もし仮に【番解消】によって相手の【香り】を感じることができなくなった場合には精神が不安定になったり、体が虚弱になって病に伏せるという事態が引き起こされることがよく知られている。
(詳しくは【番について】の項を参照)
初めての発情を迎えていない若年者は【香り】の成分が大人のそれとは異なっているため、対の性の者を魅惑するといったことは一切なく、したがって番になることもできない。
しかしいくら魅惑しないとはいえ相手から【香り】を引き出してしまうことには変わりないので、まだ体ができあがっていないにもかかわらずそうして対の性の【香り】を強く感じ合ってしまうと気分が悪くなったりすることがあり、当人がきちんと【香り】の制御を行えるようになるまでは学び舎などでは同じ第2性別の子供達と過ごすことが特に推奨されている。
【香り】はそれぞれの固有のものであり、まったく同じ【香り】をもつ人間は存在しない。
親兄弟など近しい血縁関係で、さらに同じ第2性別であれば似たものになることもあるが、それでもまったく同じ【香り】にはならない。
※兄弟などの近親者では番っていない者でも相対する性同士の【香り】には無反応である(番になれない)ことが確認されている。
【香り】を表現する際には基本的にアルファは香辛料や草木などの辛さや深みのあるもの、オメガは花などの甘みのあるものに例えられる。
例)
『熊の魚~オメガバース編~』
『熊』→香辛料『シナモン』
『魚(彼)』→『春の花の蜜』
特に相性がいいアルファとオメガは互いの【香り】を合わせたものも非常に良いと感じるものであり、発情時にはその混ざった【香り】がさらなる媚薬のように作用することも知られている。
反対に、相性が悪いと良い香りには思えず、気分が悪くなることさえある。(特に発情時の濃い香りでは顕著になる)
【香り】は一般的に8歳~12歳の頃から発され始め、もっとも安全な環境である同じ第2性別の子供達や番のいる大人達との関わりによって徐々に【香り】の制御方法を学んでいく。
《※詳しい【香り】の制御方法については、『図書塔の2人~オメガバ―ス編~』(後日公開予定)の第3話で触れているため、該当話が公開された後にここへ追記する。》
【香り】は喜びや楽しみを感じて気分が高揚すると無意識に放たれることが多いが、アルファの場合は激しい怒りによっても放たれ、その際に放たれた【香り】は普段のものに比べるといくらか濃く、『辛い』とさえ感じるものであるという。
他にも発情時などでは多少【香り】の感じ方が変わることがあるが、これは発情時では【香り】の成分組成も変化することが知られていることもあり、互いにそれらを本能で感知している故だと思われる。
(この【発情時の成分変化】は特に男性オメガで顕著にみられ、男性オメガの妊娠に非常に密接な関わりをもっている)
番になると【香り】の効果は番相手にしか発揮されないが、例外として発情が近づいた親の【香り】が子供に睡眠効果などをもたらすことが知られている。
特に男性オメガの場合、第1子の出産後初めて迎える発情において、数日前から漂い始めるわずかな【香り】の変化を嗅ぎ取った赤子が日中やけに機嫌よく過ごしたり、夜の寝付きもよく、そのまま熟睡するということがある。
男性オメガが産む第1子はほぼ男性アルファであるということも関係しているようだ。
とにかく、赤子がそうして【香り】の効果によって夜泣きもなく眠ることで、男性オメガの第2子の妊娠をも促していると考えられている。
(なお、機嫌を良くする&睡眠を促進する以外の効果は一切ない)
ーーーーー
【発情】について
17歳頃を目安にアルファ、もしくはオメガが周期的に引き起こすことになる【香り】が特に強く放たれる体の変化のこと。
かなりの個人差があるものの、ごく一般的には
アルファ→約4ヶ月から6ヶ月
オメガ→約2ヶ月から2ヶ月半
の周期で発情する。
発情状態になる数日前から【香り】が濃くなり、番相手のいない周囲の対の性を魅了してしまうため、まだ番っていない者(もしくは番となる相手との発情周期が合っていない者)は全員が抑制薬を飲んで完全に【香り】を一時的に止めるなどして生活を送るべきだとされている。
元々の体質によっては発情周期が不確定な場合があるが、そうした者は医師とよく相談した上で処方を変えた抑制薬を飲むなどの対応をする必要がある。
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