その杯に葡萄酒を

蓬屋 月餅

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登場人物について(本編読了後推奨)

黒耀と琥珀

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 璇の友人であり、夾を璇に引き合わせた恋人達。
 黒耀の本名は農業地域の言葉で『光に満ちた黒耀石』、琥珀の本名は酪農地域の言葉で『澄んだ琥珀の瞳の子』という意味。
 その名の通り黒耀の髪はまさに黒耀石のような色、琥珀の瞳は美しい琥珀色をしている。
 黒耀は農業地域に実家があり、2歳年下の弟と3歳年下の妹がいる。
 琥珀は酪農地域に実家があり、兄と姉が1人ずついる末っ子。
 年齢は5歳差で琥珀の方が年上だが、身長に関しては黒耀の方が10cmほど高い。(黒耀の身長は陸国の平均よりも高め)
 10歳年下の夾と同い年にも見えるほどの琥珀の童顔さや黒耀の大人びた雰囲気のためか、2人は同い年、もしくは琥珀が年下であるように見受けられることも多々ある。

 彼らが出逢ったのは秋の儀礼の日のことだった。
 以前から互いの存在について知ってはいたものの、秋の儀礼の日にそれぞれ仔犬と鴨を追いかけて行った先で初めてきちんと顔を合わせて言葉を交わし、それをきっかけとして急速に仲を深め、いつしか恋仲にまで発展していったのだ。
 黒耀は猟犬と共に野生動物などを畑から遠ざける仕事に憧れて15歳の頃に単身酪農地域へと引っ越してきた後に見習いとなり、実際に各地域に赴いて仕事をしたりしていた。
 仕事の関係上 農業地域などに数日泊りがけで出かけることもよくあったのだが、やがて琥珀と過ごす時間をさらに欲するようになり、今では猟犬の訓練指導などを主とする酪農地域内での仕事を多く務めるようになっている。
 琥珀は代々自分の一家がしている『水田などに派遣して害虫駆除をさせるための鴨達の飼育』を仕事としていて、家族や気心の知れた飼育係の仲間といつも和気藹々と働いている。

 15歳の時に引っ越してきてからというもの、長らく黒耀は仕事仲間である友人と2人で一つの家に住んでおり、実家暮らしである琥珀と会うのはその友人が仕事などで外泊をしているときだけだったのだが、その友人が結婚して所帯を持つことになったために琥珀が入れ替わりで引っ越してきたことでようやく最近になって2人暮しが始まった。(同じ家に住むようになったことで2人の親密度はさらに上がっているという)

 2人とも【觜宿の杯】の常連である。
 璇のことは昔からよく知っていたので、彼が夾と出逢ってから様々な表情を見せるようになったのを微笑ましく思いながら見守っている。
 琥珀が夾と知り合ったのはまったくの偶然だったのだが、それが結果として縁結びにも繋がったということで琥珀は喜びもひとしおのようだ。
 同性の恋人がいる先輩としてそれぞれが璇や夾に助言をしたりすることもよくあるらしく、夾が男同士の触れ合いについて興味を持つようになったのもそうしたことがきっかけだった。


ーーーーーー
~お2人に聞いてみました~
蓬屋:お2人は本当に仲が良いですよね、なにか秘訣とかってあるんですか?
琥珀:え~?それはやっぱりぃ…ねぇ?黒耀~
黒耀:………
琥珀:もーなんで何も言わなくなっちゃうのさ!こういうときは『価値観が合うからです』とかって言うもんじゃないの?
黒耀:価値観って…俺達は『合ってる』んじゃなくて、どっちかっていうと俺が『合わせてる』んだと思うけど
琥珀:ん~、そういうのを合わせるのって大変じゃない?でも黒耀は僕にんだ、それはどうして?
黒耀:どうしてってそれは…
琥珀:ねぇ、そんなに僕のことが好きなの?ほんとに?ねぇ黒耀ってば!
黒耀:………
琥珀:えへへ、照れると何にも言えなくなっちゃうとこ好きだよ!黒耀のこと、大好き!もうっ…大好き!
黒耀:分かった、分かったから。一応人前なんだしそれぐらいにしてくれないか琥珀…
琥珀:あははっ、ほんっと君ってば照れ屋さんだなぁ~初めて僕達が話したときもさぁ……
(以下ずっと話し続けていたので割愛します)
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