完璧なお見合い結婚〈完全完結〉9/12完全完結しました!

ココ

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大学生  自覚 5

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凰雅さんは一度会社に行ってここに戻る予定で。


念の為の一日入院だったので 早々に退院の仕度を終える。

後は家から拓也君が持って来てくれる服に着替えるだけ。

でも このまま家に帰るのが嫌だった。
我が儘って分かっているけどこのまま凰雅さんと一緒に帰って傍で息をしたい。

そろそろ凰雅さんが来る時間になり

顔を見せた凰雅さんに思わず抱きついた。

スーツをかっちりと着たハンサムな凰雅さんは皆を魅了するニヤリとした笑みを浮かべ

「積極的だな 結は」

と 嬉しそうに言って抱き締め返してきた。

「凰雅さん 凰雅さんと一緒にいたい。ダメ?」

勇気を出して言ってみたけど でも凰雅さんは黙ったままで。

厚かましかったんだろうか と思い始めた時 凰雅さんの後ろから声がした。

「 ...一週間後必ず一度顔を見せに来なさい。それと凰雅さんとお父様が話し合ったんだけど 同じマンションに別に結だけの部屋も用意する事。一応は別々に部屋を持った上で同居ならどうにか許可しますって」

にっこり笑っているお母様の声で。

その横には拓也君もいて

「何だ 何なら加勢してやろうと思ったのに取り越し苦労だったな」

と呆れ顔で言った。

凄く恥ずかしくなってどうしようかと思ったけれど どうやら凰雅さんが家に行って父にお願いしたらしい。

今回の誘拐騒動で私が心細くなっていて 凰雅さんは私を傍で守りたいと申し出たそう。  

直ぐには首を縦に振らなかったが 熱心に説き伏せた結果 私が同じ気持ちである上でさっきの条件付きになったらしい。

また一緒に居れる事が嬉しくて

家族にも 

凰雅さんにも感謝した。

それと 母には赤ちゃんと結婚の順番を必ず守るように念を押された....。

凰雅さんは既に私の家で父と約束を交わしたそうで。

服を着替えて車に乗り込むと 凰雅さんいわくコンシェルジュサービスなるものにお世話になることが日頃から有るらしく 今回もそのサービスに頼んで家具や細々した手続き何かはお願いしていると言う。

着いてみると それは都心の最近出来た話題の 商業施設ありホテルありマンションありの超高層ビルだった。

足がすくんで動けない。

遊びやパーティーで来たりするなら何とも思わないけど
私が一緒にいたいって言っただけでここに決まったんなら話は別で....。 


「凰雅さん .. 私こんなの望んだんじゃあないのに...」

戸惑いを隠せずボソボソ言うと

私の顔を覗き込んで凰雅さんがやさしく言った。

「嫌なら近い内に引っ越す。でもこのビルに今週末 会社を移転することになってんだ。お前の学校にも近いしいいかと思って」

「うん でも...このビルにもう一件私用に狭くても借りるの凄く高いんじゃない?」

心配な事が口をついて出る。
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