135 / 164
第二章 凰雅side 21
しおりを挟む
暫らく歓談し
二手に別れて俺は結と食事に行く。
両親達は 結の大叔父様夫婦が待つホテル内の日本料理店で六人で食事する予定。お願いするまでもなく料理から日本酒まで母親が極上のものを予約してくれていた。費用も宿泊の俺につけてもらっている。
六人で食事という案は見合いの席には遠慮しようという大叔父様にノリノリの先生が考えた妥協案で そこでも先生の俺押しが凄くてえらく盛り上がったらしい。もしもの時は結と話すると先生は言っていて 大叔父様まで凰雅君ほど結を大切に思う男は出てこんだろうな と付け加えていたそうだ。
何と値打ちのある投資なんだ。
是非とも心行くまで楽しんで頂きたい。
有難いことに回りでは着々と包囲網が張られていった。
「まあいいさ。やっと見合いできた。結婚しようぜ」
切なそうに俺を見つめながら涙を見せるお前に理性の糸が切れる。
甘い結との口づけをあじあわずにはいれない。
貪るように唇を奪い夢中で抱き締めた。
たまらない...
いつこんなに色っぽくなったんだ...
やっぱりもう男を知ってるのか?
...それならそれで いい。
俺で上書きするだけ。
ビリーとの仲にもう一度疑念がわいた俺に明確な答えは返ってこない。
いいさ それなら
今から俺のものに
....そうしよう。
負け惜しみのように心では理屈を捏ねるが 目はつり上がり嫉妬で行動はかなり荒い。
あいつが結の素肌に触れたのかと思うと一時の猶予もなく結の全てを今肌で感じなくては我慢出来ない。
結は俺のものだ。
その一念で。
部屋に戻り家政婦を帰してベッドへなだれ込む。
結は必死に抵抗し俺をぶとうと右手をあげた。
二回は無い。
それを制止してまだ事を進めようとする俺に結が涙ながらに「やめて」と訴え 気がつけば全身に力が入り震えている。
かわいそうで痛ましくて
俺は正気を取り戻した。
何をしようとしていたのか また同じ轍を踏む気か。
俺は深く息を吸い目をとじる。
それから もう一度結を見つめた。
泣きながら震える結に庇護欲が刺激される。
おでこを合わせ怖がらせないようにやさしいキスをする。
緩く抱き締め背中を撫でるようにトントンたたきながら
「泣くなって...暴走して悪かった」
かわいくて愛しくて。お前だけなんだ 欲しいのは。
逃げ出さない結を前にゲンキンな俺は謝ってしまえば罪の意識は軽くなり ぽろぽろ涙を流しながら口をへの字に曲げた結が何とも言えずかわいくてにやけてしまう。
「かわいい」と口に出せば泣いてたくせに怒り出す。
幸せしかないその空間で 俺の気持ちはどんどん満たされてゆく。
改めてこの幸せを手に入れたいと真に願った。
二手に別れて俺は結と食事に行く。
両親達は 結の大叔父様夫婦が待つホテル内の日本料理店で六人で食事する予定。お願いするまでもなく料理から日本酒まで母親が極上のものを予約してくれていた。費用も宿泊の俺につけてもらっている。
六人で食事という案は見合いの席には遠慮しようという大叔父様にノリノリの先生が考えた妥協案で そこでも先生の俺押しが凄くてえらく盛り上がったらしい。もしもの時は結と話すると先生は言っていて 大叔父様まで凰雅君ほど結を大切に思う男は出てこんだろうな と付け加えていたそうだ。
何と値打ちのある投資なんだ。
是非とも心行くまで楽しんで頂きたい。
有難いことに回りでは着々と包囲網が張られていった。
「まあいいさ。やっと見合いできた。結婚しようぜ」
切なそうに俺を見つめながら涙を見せるお前に理性の糸が切れる。
甘い結との口づけをあじあわずにはいれない。
貪るように唇を奪い夢中で抱き締めた。
たまらない...
いつこんなに色っぽくなったんだ...
やっぱりもう男を知ってるのか?
...それならそれで いい。
俺で上書きするだけ。
ビリーとの仲にもう一度疑念がわいた俺に明確な答えは返ってこない。
いいさ それなら
今から俺のものに
....そうしよう。
負け惜しみのように心では理屈を捏ねるが 目はつり上がり嫉妬で行動はかなり荒い。
あいつが結の素肌に触れたのかと思うと一時の猶予もなく結の全てを今肌で感じなくては我慢出来ない。
結は俺のものだ。
その一念で。
部屋に戻り家政婦を帰してベッドへなだれ込む。
結は必死に抵抗し俺をぶとうと右手をあげた。
二回は無い。
それを制止してまだ事を進めようとする俺に結が涙ながらに「やめて」と訴え 気がつけば全身に力が入り震えている。
かわいそうで痛ましくて
俺は正気を取り戻した。
何をしようとしていたのか また同じ轍を踏む気か。
俺は深く息を吸い目をとじる。
それから もう一度結を見つめた。
泣きながら震える結に庇護欲が刺激される。
おでこを合わせ怖がらせないようにやさしいキスをする。
緩く抱き締め背中を撫でるようにトントンたたきながら
「泣くなって...暴走して悪かった」
かわいくて愛しくて。お前だけなんだ 欲しいのは。
逃げ出さない結を前にゲンキンな俺は謝ってしまえば罪の意識は軽くなり ぽろぽろ涙を流しながら口をへの字に曲げた結が何とも言えずかわいくてにやけてしまう。
「かわいい」と口に出せば泣いてたくせに怒り出す。
幸せしかないその空間で 俺の気持ちはどんどん満たされてゆく。
改めてこの幸せを手に入れたいと真に願った。
0
あなたにおすすめの小説
結婚して5年、冷たい夫に離縁を申し立てたらみんなに止められています。
真田どんぐり
恋愛
ー5年前、ストレイ伯爵家の美しい令嬢、アルヴィラ・ストレイはアレンベル侯爵家の侯爵、ダリウス・アレンベルと結婚してアルヴィラ・アレンベルへとなった。
親同士に決められた政略結婚だったが、アルヴィラは旦那様とちゃんと愛し合ってやっていこうと決意していたのに……。
そんな決意を打ち砕くかのように旦那様の態度はずっと冷たかった。
(しかも私にだけ!!)
社交界に行っても、使用人の前でもどんな時でも冷たい態度を取られた私は周りの噂の恰好の的。
最初こそ我慢していたが、ある日、偶然旦那様とその幼馴染の不倫疑惑を耳にする。
(((こんな仕打ち、あんまりよーー!!)))
旦那様の態度にとうとう耐えられなくなった私は、ついに離縁を決意したーーーー。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
【完結】妖精姫と忘れられた恋~好きな人が結婚するみたいなので解放してあげようと思います~
塩羽間つづり
恋愛
お気に入り登録やエールいつもありがとうございます!
2.23完結しました!
ファルメリア王国の姫、メルティア・P・ファルメリアは、幼いころから恋をしていた。
相手は幼馴染ジーク・フォン・ランスト。
ローズの称号を賜る名門一族の次男だった。
幼いころの約束を信じ、いつかジークと結ばれると思っていたメルティアだが、ジークが結婚すると知り、メルティアの生活は一変する。
好きになってもらえるように慣れないお化粧をしたり、着飾ったりしてみたけれど反応はいまいち。
そしてだんだんと、メルティアは恋の邪魔をしているのは自分なのではないかと思いあたる。
それに気づいてから、メルティアはジークの幸せのためにジーク離れをはじめるのだが、思っていたようにはいかなくて……?
妖精が見えるお姫様と近衛騎士のすれ違う恋のお話
切なめ恋愛ファンタジー
余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~
流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。
しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。
けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。
忙しい男
菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。
「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」
「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」
すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。
※ハッピーエンドです
かなりやきもきさせてしまうと思います。
どうか温かい目でみてやってくださいね。
※本編完結しました(2019/07/15)
スピンオフ &番外編
【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19)
改稿 (2020/01/01)
本編のみカクヨムさんでも公開しました。
余命わずかな私は、好きな人に愛を伝えて素っ気なくあしらわれる日々を楽しんでいる
ラム猫
恋愛
王城の図書室で働くルーナは、見た目には全く分からない特殊な病により、余命わずかであった。悲観はせず、彼女はかねてより憧れていた冷徹な第一騎士団長アシェンに毎日愛を告白し、彼の困惑した反応を見ることを最後の人生の楽しみとする。アシェンは一貫してそっけない態度を取り続けるが、ルーナのひたむきな告白は、彼の無関心だった心に少しずつ波紋を広げていった。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも同じ作品を投稿しています
※全十七話で完結の予定でしたが、勝手ながら二話ほど追加させていただきます。公開は同時に行うので、完結予定日は変わりません。本編は十五話まで、その後は番外編になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる