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そのさん

そのさん-3

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「遊びとかはあるけど」

真面目な顔して言う尊。

「俺、本気で欲しいと思ったの、みのりさんが初めてだから」

ま、まじか!

ってか、うそおおおおおーー!!

超イケメンホストにこんな事言われてるあたしって。

珍獣か!?

珍獣レベルなんか!?

レッドデータ並みの稀少種か!?

「みのりさん、どうしたの?」

「いや、宇宙の謎新たに発見した気分で」

「何言ってるのかわかんないよ」

険しかった尊の顔が優しい笑みに変わる。

「コーヒー、飲まないの?冷めちゃうよ」

「う、うん」

尊が用意してくれたミルクとお砂糖、カップに入れる。

くすっと尊が笑う。

「ん?」

なんかおかしなことしたか、あたし?

「みのりさんはミルクと砂糖入れると思ったんだ」

「なんで?」

「可愛いから」

なんかもう。

なんでも可愛いって言われてる気が。

「ドーナツ食べよ?」

尊が袋を開けて、あたしの前に差しだす。

粉砂糖が振り掛かってるドーナツ選んで。

ひとくち。

「おいしい?」

尊がにっこりしながら、あたしの頭撫でる。

「食べてる時もやっぱり可愛い!」

なんか小動物扱いされてないか?

「みのりさん」

「うん?」

「口のまわり、砂糖ついてるよ」

慌てて、指でぬぐおうとしたら。

尊の手が伸びてきてあたしの首の後ろ腕を回して。

ぐいっ、と尊のほうに引き寄せられた。

尊の舌があたしの唇なめて。

「甘い」

と言った。

舌の動きがエロくて、またドキドキ。

そのまま、唇が重なる。 

 キスしながら身体をソファーに倒され。

あたしのデニムのボタンに手をかける尊。

「んっ」

ちょっと!

昨日あんだけしといてまたするつもりかっ!?

止めようとして尊の手を掴んだら、逆にあたしの手首、尊に軽く掴まれた。

空いてるもう片方の手首にも尊につかまれて。

あたしの手は頭の上で尊に抑えられる。

「んんーっ!」

もがいてみても、抑えられて動けない。

尊の片手は、ジッパーを下ろす。

足をバタバタして抵抗するものの。

あたしの抵抗は尊にかわされ、尊は下半身の布、あたしから剥ぎ取る。

「んんーっ!」

閉じた足を無理矢理開いて、指が侵入してきた。 

わずかに、生理的に湿っていただけのそこは。

指の動きに反応してじわじわ溢れさせる。

「んんっ…んっ」

指は的確に、確実にあたしを責める。

「あん!…ああんっ」

尊が唇を離した途端に、甘い声が零れる。

「すぐ濡らしちゃって」

意地悪く尊が言う。

尊がそうさせてるくせに!

「みのりさん、拘束プレイが好きなの?」

「ちが…」

なんでや!

「違うなら、なんで?」

わざと音が出る様に指を動かす尊。

「こんなイヤラシイ音、出すの?」

「んっ!ああんっ!」

尊の言葉に、あたしの羞恥心は刺激される。

波が襲ってくる。

「あ!…だ…め…!」

「イキそうなの?」

拘束された手を握り締める尊。

「ダメだよ、みのりさん」

指の動きが止まる。

寸前まで来ていた波は中途半端に身体に留まる。

するっと、指が抜かれた。

どうして?

なんで?

潤んだ瞳で、尊を睨み付ける。

「これ以上したら、みのりさんがソファー汚しちゃうからね」

尊は愉しそうに、笑った。 

この…………………ドSめええええええ!! 
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