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PEA
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しおりを挟む「…はー」
携帯見てはため息。
ちいさんから連絡無い。
俺が電話しても出てくんない。メールもメッセージも返事無い。
またお願い攻撃すっかなあ。
一晩一緒過ごしても俺はちいさんにとってこの程度なのかなあ。
「…はー」
俺、けっこう頑張ったと思うよ?
そりゃ、すぐイッちゃうけどさ。
あー。仕事する気なんねえ。
「コンビニ行ってきまあす」
マネージャーに言ったら。
「ついでにキャッチお願いね」
そんな気分じゃねえんだけどなあ。
コンビニでウコン買ってぷらぷらしてたら。
通りになんか人だかり。
警官いるし、手入れでもあったのかな。
人だかりの外れに。
「ちいさんっ!」
走ってったら。
「ああ…」
無表情でちいさんが俺見た。
けど俺ちいさんに偶然会えて嬉しくてテンション上がる。
「なにしてんの?飲んでたの?」
「…しご」
「ちいさん」
むきいっ!またコイツだよっ!
人だかりの中から悟。
「終わったみたいですよ。問題無くね。どうする?」
「やられたね」
「おや、高遠さん?どうしてここにいるんです?」
なんかもう一人出て来た。
メタルフレームのキザっぽい眼鏡。
「たまには管轄外の現場も見学しておこうと思ってね、神埼主任」
「高遠さんは勉強熱心ですね、邪魔にならない様にして下さいよ」
キザ眼鏡がそう言って人だかりに戻ってった。
「…なんで今回はリークしなかったんですかね」
「こっちの動きに気付いたかな」
なんか俺無視して話してるしっ!
「戻りましょうか」
「うん」
て!俺、俺!
「ちいさんっ!」
ちいさんはちょっと俺見て。
「またね」
無表情で車乗って。
悟とどっか行っちゃった。
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