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偏桃体
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しおりを挟む好きとか嫌いってなんで決まるんだろ。
脳みその中で自分で知らないうちに、この人好き、この人嫌い、って判断してんだってさ。
好き、って判断したら。
色んなホルモン?ホルモンって食い物じゃねえのか?
とにかくそれがいっぱい何種類も作られてくから、その分どんどん相手を好きになっていく。
好きになるからたくさん一緒にいたくなって。
離れたくなくなって。
こないだ面白半分で読んだ脳科学のなんたらって本に書いてあった。
意味わかんねえから途中で読むの止めたけど。
別に好きになるのに理由とかいらねえし。
俺の下、ベッドに寝そべってる身体は綺麗。
おでこくっつけて軽く唇にちゅ、ってして。
綺麗な顔のほっぺたもおでこも瞼も耳も。
いっぱい、ちゅってして。
くすぐったそうにするのが予想外に可愛く見えるからまたいっぱい、ちゅってした。
俺の脳みそは一番最初から好きだったのかもしんねえし。
科学的な根拠なんかいらねえよ。
ただ、好き。なんだから。
「ちいさん…好き…」
だからいっぱい言葉で伝える。
「凄い好き…」
でもそれだけじゃ足りねえからいっぱいキスしたい。
唇で鼻筋辿ってちいさんの唇に。
重なったらちょっと開いた隙間から舌入れてちいさんを探す。
舌の先が触れたら応える様にちいさんの舌が俺を絡めとる。
気持ちよくて、ほら。
俺の脳みそ、溶けそうなる。
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