重ねた偽りが真実になるとき---------終

Shelter

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8.テスト返却後

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学校からの帰り道、月はふてくされていた
「、、、むぅぅ」
「そんなにふてくされなくたっていいじゃないですか」
「だってー、負けるのは悔しいもん」
この前のテストが今日返却された。点数は
空は500点満点中495点
月は500点満点中490点だった
「一体どんだけ勉強したのさー」
「月さんもそうですよ」
「私はちょっと教科書読んだだけだもん」
「僕もそのくらいですよ」
「嘘だぁ」
「嘘も何も範囲すら告知なしだったじゃないですか」
「たしかに急だったね~」
「その状況でどう勉強しろっていうんですか」
「む~」
今回のテストは、『明日テストやるから覚悟しとけよー』しか言われていないのである
「そらくんは面白いね」
「テストのミスですか?」
「そうそう、各教科一問ずつ間違ってる」
「ですね。みんな99点ですよ」
「それに比べて私は100点が4つだもん!」
「でも90点が一つ、、、」
「うるさいなぁー」
「でも、ほら!各教科でいったらいったら月さんが5つ中4つも勝ってるんですよ?」
「それでも総合点は負けてるもん」
「ダメかぁ」
「そらくんはなんでそんなに勉強できるの?」
「それは月さんにも言えることでは?」
「それもそうだけど聞かせて?」
「うーん、、、、、、、、、、、、、、、どうしてでしょうね。あまり考えたことはありません」
「なんかできるって感じ?」
「そうですね。元々知ってる問題を解いてる?そんな感じです」
「そっかそっか」
「月さんはどうなんですか?」
「私?私は、、努力の結晶かな?」
「ふーん、、そうですか」
「何?その興味なさそうな返答は!」
「すみませんって」
「む~」
「ほらほら家に着きましたよ」
「そうだね、じゃあバイバイ」
「はい、さようなら」
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