世界で一番美少女な許嫁が勇者に寝取られた新米剣士の受難な日々

綾瀬 猫

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剣士の章

完結記念.姫はじめ前編※

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「あ、あの………よ、宜しくお願い………します……」
「あ、うん……こちらこそ」


 ここは魔王城のアルトの部屋。昨日、ようやく人族領から魔王城へと帰って来たアルト達。その際に、人族領から使節団として冒険者のレック、サリー、ノエル、そして一般人のエリーゼが同行したのだが、何故かアルトの目の前で急にノエルとエリーゼが嫁になった。

 そんなアルトは今、アルトの知らない間に同じく嫁になっていたエルマーと初夜を迎えるべく、二人でベッドに腰掛けている。
 エルマーにとっても寝耳に水で、いきなり自分がアルトと結婚する事になったとリティアとミミリに聞かされた時は、流石に耳を疑った。
 アルトはリティアとだけ添い遂げると思っていたし、リティアもそのつもりだと思っていたのだが、リティアにはアルトを独り占めする独占欲は無いらしい。それよりも、エルマーとミミリと家族になれる方が嬉しいからと、アルトにエルマーとミミリも娶ってあげてと言ったらしい(本人曰く)。
 結局リティアの言葉足らずな話をアルトが普通に了承してしまった事で生まれた、盛大な勘違いだと発覚したのだが、誰も今さら後には引けずアルトの元に嫁ぐ事になってしまった。


「えっと……服……脱がせてもいい?」
「じ、自分で脱ぎます!ちょっと後ろを向いてて下さい」
「あ、じゃあ俺も脱ぐから」


 嫁いでしまった以上、こういう事は当然しなければならない。魔王城に帰って来るまでの一ヶ月の間に何度も心の準備をして来たが、やはり恥ずかしい。
 だが、アルトの元に嫁いだお陰で大好きなミミリと本当の家族になれたのだから、エルマーにとっても悪い話では無かった。正直、他の四人ほどアルトの事を慕っている訳ではないが、それだっていつかは皆と同じくらいアルトを好きになるかもしれない。だから、これは必要な行為なのだと、何とか自分を説得し奮い立たせるエルマー。


「あの………ぬ、脱ぎました………」


 来ていたワンピース型の部屋着を脱ぎ、腕で胸を隠すエルマー。アルトも既に脱ぎ終えていたが、お互いパンツだけは履いていた。


「あ……えっと……」


 まさかエルマーとこんな関係になるなど、思ってすらいなかったアルトはどうしていいのか分からない。
 もちろんお互い仲間としては深く信頼していたが、そこに恋慕の情などは一切無かった。だから、エルマーが本当に望んでいる事なのかどうか、アルトには判断が付かないのだ。


「あの……優しくして下さい……は、初めてなので………」
「う、うん……本当に俺でいいの……?」
「………構いません。アルトの好きなようにして下さい……」


 頬を桜色に染め、恥ずかしそうに俯くエルマー。そんなエルマーの姿を見たアルトは、エルマーを抱く決心をする。
 エルマーはその場の雰囲気に流されて、心にも無い事を言うような女の子ではない。嫌なものは嫌とはっきり言えるエルマーが、好きにして下さいというのならば彼女も抱かれる事を望んでいると、そう思ったのだ。


「分かった。絶対に優しくするから」


 そしてそっとエルマーの両肩に触れる。こうして裸を見ると、とても同い年とは思えない程に小さくて華奢な身体。
 肌は透き通るように白く、そして張りがある。そのまま優しくエルマーをベッドに横たえ、改めてエルマーを見つめると先ほどよりも頬が赤く染まっている。


「腕……退けるね」


 エルマーの腕を掴み、優しくその腕を退けると、エルマーはキュッと目を瞑った。そして現れたのは、小さな双丘。リティアよりも更に小ぶりなその膨らみは、まだ発展途上である事が分かる。
 頂点の桜色した蕾も小さくて、蕾の根本からは同じ桜色の輪が僅かに広がっている。本当に同い年なのかと思ってしまうような未熟な身体だが、アルトの男性器は反応して硬くなる。


「小さくて……ガッカリしたのでは……?」
「そんな事ないよ。凄く綺麗だ」


 小さな双丘に誘われるように、そっと膨らみに手を伸ばすアルト。そして指先が僅かに触れる。


「ッ…………」


 更にギュッと目を瞑るエルマー。身体には緊張と恥ずかしさから変な力が入ってしまう。
 そんな強張るエルマーの身体をほぐすように、アルトはエルマーの胸を優しく揉む。そして蕾に指が触れた時、エルマーの身体がピクンと反応する。


「うっ…………」


 優しく、丁寧に、何度も蕾に指を往復させるアルト。小さく柔らかだった桜色の蕾が、だんだんと硬くなってゆく。


「ふっ……うっ……」


 声を我慢するエルマー。しかし快感は確実にエルマーの身体に湧き上がって来ている。アルトは蕾から指を離すと、胸に顔を近づける。そして舌先で、硬くなったエルマーの蕾をなぞった。


「うっ……あっ……」


 何度も何度も桜色の蕾に舌を這わせるアルト。次第にエルマーの息が荒くなり、下着にはシミが出来始める。


「はぁはぁ……うっ……」
「声、我慢しなくていいんだよエルマー?」
「はぁはぁ……は、恥ずかしいですから……」


 快感を声に出さずに我慢するエルマー。そんなエルマーを前にして、アルトの下着が大きく膨らんでいる。


「下着脱ぐね」


 一度エルマーへの愛撫を中断し、下着を脱ぐアルト。すぐにそそり勃った陰茎ペニスが姿を現すが、エルマーはギュッと目を閉じて見ないようにしている。
 そんなエルマーに再び愛撫を開始するアルト。胸からだんだんと下へ進む。柔らかな腹部に舌を這わせ、そのままエルマーの水色の下着に手を掛けると、エルマーは少しだけ腰を浮かせてアルトが下着を脱がすのを手伝う。そのままスルスルと足首まで脱がし、最後には足首から下着を取り去った。

 ギュッと下肢に力を入れるエルマー。その細くて綺麗な足はピッタリと閉じられているが、恥丘にはクッキリとした縦すじが見て取れる。恥丘には一切の毛が生えていない。
 アルトはエルマーの太ももに優しく触れ、その足を開こうとするが、エルマーが下肢に力を入れているので全く開かない。


「えっと……足開いていい……?」


 顔を真っ赤に染め、ギュッと目を閉じながらふるふると首を振るエルマー。正直こんなエルマーを見るのは初めてなので、アルトも困惑してしまう。


「もうやめておく?エルマーが嫌ならこれ以上は………」
「………少しだけ待ってください」


 ふうふうっと深呼吸を繰り返すエルマー。秘部を手で隠しながら徐々に足を開いてゆく。


「ど……どうぞ……」
「えっと……手を……退けるね」


 エルマーの手を優しく退けるアルト。手を退けると、エルマーの大事な部分がアルトの視界に飛び込んで来た。
 白く綺麗な大陰唇は僅かに開き、柔らかな皮に守られた肉芽が顔を覗かせている。開いた陰唇の奥を見れば、桜色の綺麗な膣壁が僅かながらに蜜で濡れている。
 甘酸っぱいエルマーの匂いがアルトの鼻孔をくすぐり、否応なしに陰茎が硬く肥大してゆく。すぐにでも秘裂に舌を這わせたい衝動に駆られるが、焦ってはエルマーを怖がらせてしまうと思いとどまり、太ももの内側に舌を這わせた。


「ふっ……うっ……」


 舌を這わせ、太ももにキスをしながら徐々に秘部へと近づく。足の付け根を優しく舐め上げ、アルトの舌は遂に秘部へと到着。秘裂に舌を這わせると、アルトの口内にエルマーの蜜の味が広がる。


「ううっ……ああっ……」


 甘酸っぱいエルマーの蜜の味がアルトの口内を満たしてゆく。その甘美な味をもっと堪能したくて、アルトは陰唇を優しく指で拡げながら何度も舌を這わせた。その度にエルマーの小さな身体がピクピクと可愛く反応する。


「あぐっ……うっ……」


 更に舌を這わせ、その舌先は硬くなった小さな陰核クリトリスへ。秘豆に舌先が触れた瞬間、エルマーの口から吐息が漏れた。


「ああ………ッ!……むぐっ……」


 慌てて口に手を当てるエルマー。こんな恥ずかしい嬌声など聞かれたくないと口に手を当て我慢するが、アルトの舌が肉芽を往復すると我慢出来ずに嬌声が漏れ出す。


「あっ…あっ……ああっ……アルト……ちょ、ちょっと待っ……ああっ」


 口から手を離し、今度はアルトの頭の上に手を置く。ミミリと身体を重ねた時に絶頂というものを経験しているエルマーは、自分が今アルトによって絶頂させられようとしている事が分かり、慌ててアルトを押し退けようとする。
 ミミリ相手でも恥ずかしかったのに、アルトの前で絶頂するなどもっと恥ずかしい。だから必死にアルトの頭をグイグイと押しているのだが、快感の為に自分が思っているほど力が入らない。


「はぁはぁ……ま、待って……このままじゃ……うっ……あっ……」


 自分でも昇り詰めて行くのが分かる。頭は霞がかった様に不鮮明になり、身体全体がふわふわとした感覚に陥る。
 膣内では愛液が分泌され、膣口から溢れ出す。アルトの唇や顎を濡らし、その甘美な味に酔いしれる。アルト自身もまた、亀頭の先から透明な先走りの汁を溢れさせ、亀頭を濡らしていた。


「はうっ!ああっ、ああ………ッ!」


 何度も舌で秘豆を刺激すると、エルマーの身体が大きく弓なりに仰け反った。そして小刻みに痙攣を繰り返す。


「はぁはぁ………うっ…ああっ……」


 結局、アルトの愛撫で絶頂させられてしまった。恥ずかしい声を聞かれ、淫らな姿を見られてしまったと呆然とするエルマーだがそれも束の間、たっぷりと濡れそぼった自身の秘部に、何か温かいモノが触れるのを感じた。
 ソレが、アルトの陰茎ペニスであると瞬時に理解する。アルトとてとっくに我慢の限界なのだ。


「エルマー……挿れるよ?」
「はぁはぁ……はい……あの……怖いのでゆっくりお願いします」


 以前、リティアがアルトとの初体験を終わらせた翌日、ミミリがその事をリティアに訊ねていた。その時リティアは、最初は痛かったと言っていたのだ。それがエルマーに僅かながら恐怖心をもたらす。


(どれくらい痛いんだろう……)


 戦闘でダメージを負うのは平気なのに、何故かこれからする行為での痛みは怖い。とは言え、今さらジタバタする訳にもいかないので、全てをアルトに委ねる。リティアはあの時、アルトがゆっくり優しくしてくれたと言っていたので、それを信じる他ない。


「行くよ」
「……はい」


 アルトがゆっくりとエルマーの膣口に亀頭を押し付ける。小さな身体のエルマーは、その膣口もかなり狭い。挿れようと腰を前へと出すが、エルマーの膣壁がアルトの陰茎を押し戻す。


「くっ……狭い……」
「うっ…………」


 リティアの膣口も狭かったが、エルマーはそれ以上だった。最大まで肥大し硬くなったアルトの桃色の亀頭が、なかなか膣内へ入っていかない。
 しかしそれでも根気よく、少しずつ押し付けていると、だんだんと膣口が拡がってゆく。次第に亀頭が膣内へと飲み込まれて行った。


「うぅ……痛い………」
「ごめんエルマー……一度止まろうか?」
「だ……大丈夫……です……」


 必死に痛みに耐えるエルマー。あまりの痛みに涙が滲んで来る。しかし女性として生まれた以上、必ず通る道、必ず経験する痛み。ここで止めてしまえば、次は更なる恐怖と共に痛みに耐えなければならなくなる。そんなのは嫌だと、エルマーはギリリと奥歯を噛む。


「う……あっ……い、痛ッ……」
「はぁはぁ……全部入ったよエルマー」


 奥歯を噛みながら必死に耐えていると、どうやらいつの間にか全部入ったらしい。あまりの痛みに麻痺していたのか、処女膜を破られる痛みはそれほど感じなかった。
 しかし瞳に滲んでいた涙はとっくに決壊し、雫が頬を伝う。


「ごめん……こんなに痛い思いさせて」
「いいえ……それよりお腹が苦しいです。アルトの………少し大きいんじゃないんですか?」
「え、そうかな?普通だと思うけど……」

 
 普通というのがどの程度のモノを指すのかは分からないが、アルトのが特に大きいという事はない。大きさだけで言えばレックやビリーの方が大きい。
 だが身体の小さなエルマーには、アルトぐらいの方がいいのだ。膣内は狭く浅く、アルトの陰茎ですら完全に根本まで飲み込まれる前に最奥に到達してしまった。きっとこれより大きいとエルマーにとっては苦痛だっただろう。


「少し……このままでお願いします。中がヒリヒリするので……」
「わ、分かった………はは、回復魔法で痛みが無くなればいいのにね」
「え………?」


 アルトの言葉に衝撃を覚えるエルマー。そうだ、これだってれっきとした身体の痛みなのだから、もしかしたら回復魔法が効く可能性もある。エルマーはダメ元で【治癒ヒール】を掛けてみた。するとーーーー


「あ……痛みが………」


 完全にではないが、かなり痛みが引いた。これなら全然苦痛ではないし、我慢も出来る。


「良かったねエルマー」
「はい。あの……う、動いていいですよ……?貴方もこのままは辛いでしょうし………」
「う、うん。じゃあお言葉に甘えて………」


 ゆっくりと抽挿を開始するアルト。途端に鈍い快感がエルマーの身体に押し寄せる。


「んっ………んっ………」
「くっ……凄い締め付け………」


 小さなエルマーの膣内で、アルトの陰茎を膣壁が締め付ける。ヌルヌルとした感触がアルトにも快感をもたらす。


「うっ……気持ちいいよエルマー」
「そ、そうですか……あうっ……」
「うん。エルマーはどう?気持ちいい?」
「はぁはぁ……そ、そんなの分かんな……ああっ……」


 ギシギシと音を立てるベッド。最初はゆっくりと腰を動かしていたアルトだが、エルマーが痛がらないので徐々に抽挿の速度を上げてゆく。それに比例して、エルマーにも更なる快感が押し寄せる。
  

「ああっ……あっ、あっ、んん……ッ」
「はぁはぁ……痛くないエルマー?」
「だ、大丈夫です……ああっ、うっ……」


 お互い、次第に快感が強まりゆっくりと昇り詰めてゆく。アルトは腰を動かしつつエルマーの双丘に手を伸ばし、桜色の蕾を優しく摘むとキュッキュと刺激した。


「い……やぁ……あっ、だ……だめ……あうっ……やめ……」
「はぁはぁ……気持ちいい……?」
「こ、こんなの……うぅ……お、おかしくなっ……ああ……ッ!」


 いつの間にか結合部からは水音が響き、エルマーは悶えた表情で嬌声を上げる。こんなに淫らな姿をアルトに見られているのに、快感が強すぎて頭が上手くが回らない。


「はぁはぁ……もう無理……うぐっ……は、早く終わって……ああっ……こ、怖いの……」


 ミミリやアルトに愛撫され絶頂した時の何倍もの快感が全身に押し寄せている。目の奥はチカチカとし、身体の感覚は宙にでも浮かんでいるように覚束ない。
 これ以上の快感を得てしまったら、どうなってしまうのか分からない。エルマーにはそれが怖かった。


「はぁはぁ……うん、俺もそろそろ……」


 一瞬外に射精しようと思ったが、思いとどまる。魔王城へと戻る道中、ノエルが自分は【天浄魔法】が使えるので、中で射精しても平気だと言っていた。もちろんそういう問題では無いと思わない事もないが、おそらく他の四人は中での射精を望むだろう。それなのにエルマーだけ外にと言うのは、何だかエルマーだけ他人扱いしているみたいで嫌だった。
 エルマーだってもう自分の妻なのだ。自分に対しての好意の度合いが違うからと言って、特別扱いはしたくない。

 
膣内なか射精すよ!嫌だったら後で引っ叩いていいから!」
「あっ……ンン……ッ!はぁはぁ……な、膣内で射精して……ああっ……ください………あんっ!」


 エルマーの了解も貰い、アルトは激しく腰を打ち付ける。パンパンと音が響き、二人は快楽の頂へと昇り詰めてゆく。そしてーーーー


「イクよエルマー!うっ…………くうっ!で、射精る!」
「ああっ!ア、アルト……ッ!う………あっ、ああぁぁーーーッ!!」


 ビュッビュッとエルマーの子宮へと射精するアルト。その瞬間、エルマーの小さな身体が大きく跳ね上がり、快楽の渦に飲まれながら身体を痙攣させた。


「ああっ……ああっ……」
「うっ……ご、ごめん……射精止まらない……」


 大量の精液がエルマーの子宮に放出される度に、エルマーに快感が押し寄せる。アルトの陰茎は膣内でビクビクと震え、それが膣内の性感帯を刺激する。
 頭の中は既に何も考えられずに、瞼の奥がチカチカと瞬いていた。何度も荒い呼吸を繰り返し、芯から熱くなった身体に酸素を取り入れる。


「はぁはぁはぁ……はぁはぁ」


 ようやく射精が治まったアルトはそのままエルマーに倒れ込む。そして二人とも少しだけ意識を手放したーーーーー




「えっと……凄く気持ち良かった」
「………そうですか」


 少しして意識を取り戻した二人は、仲良く布団に横になり身体を休めている。初めて出会った時はまさかお互い、こんな関係になるなど夢にも思っていなかった。
 アルトにしてみればエルマーはこちらの事など興味無いと思っていたし、エルマーも同様だ。だから、お互い不思議な気持ちになった。


「アルトは………リティアの事が好きなんですよね……?」
「え……あ、うん……まあ………」
「良かったんですか?勘違いとは言え、好きでも無いわたしなんかを娶って」
「そ、それは違うよ!確かにリティアの事は一番に愛しているけど……だからってエルマーやミミリ、エリーゼやノエルの事が好きじゃない訳じゃない!好きじゃなかったら………流石に娶らないよ……」


 自分自身、酷い事を言っている事は分かっている。同じ妻なのに、やはりリティアが一番だと順位付けしている。そんな事を言われて喜ぶ女性が何処に居るだろうか。


「じゃあ……わたしの事も少しは好き……なんですか?」
「もちろん。じゃなかったら娶らないし、今日みたいな事だってしない」


 じっとアルトを見つめるエルマー。そう言えばこんな間近でエルマーに見つめられるのは初めてだなと、少し照れてしまうアルト。こうして見ると、やはりエルマーも美少女だ。初めて出会った時に比べるとかなり目つきも優しくなった。


「わたし……もっとアルトの事を好きになる努力をします。だからアルトも、リティアほどじゃなくていいので、今よりもっとわたしの事を好きになってくれると嬉しいです」
「エルマー………」
「貴方と結婚して良かった、初めての相手が貴方で良かったと、わたしがそう思えるくらいはわたしの事を好きになって欲しいです」


 そして柔らかく微笑むエルマー。その瞳には綺麗な涙が滲んでいた。


「約束する。俺はもっともっとエルマーの事を好きになる。エルマーが居ないと寂しくて泣いてしまうぐらい好きになる」
「ふふ……泣くのはカッコ悪いですね……」


 アルトの首に手を回すエルマー。そしてお互い顔を近づける。


「でも、わたしが一番好きなのはミミリですけどね」
「………へ?そ、そうなの!?」
「はい。アルトだってリティアが一番何だからおあいこですよ」
「それでもいいよ。だって俺達はみんな家族なんだから」


 そして触れる唇と唇。お互い目を閉じて、唇の感触を確かめる。そしてどちらとも無く唇を離した。


「仕方ないので、今日みたいな事……またしてもいいですよ。わたしもその………嫌いじゃないみたいですから……」
「そ、そう?じゃああの……」


 エルマーの腹部に何やら硬いモノが当たった。何だろうと思い手を伸ばすと、それは熱くてピクピクと動いていた。それが何だか分かった瞬間、エルマーの顔が真っ赤に染まってゆく。


「な……ななななな!」
「ううっ……ごめん……あのさ……早速今からもう一回いいかな?」
「あ、貴方って人はっ!!」


 結局その後もう一度身体を重ね、愛を確かめ合ったアルトとエルマー。そして次の日ーーーー



「宜しくねアルト君!!ミミリ初めてだから優しくしてね!」
「あ、うん……宜しく」


 エルマーに続きミミリも初体験の期待に胸を膨らませながら、アルトの部屋へとやって来ていた。
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