16 / 199
1ー2:幽幻の居城の冒険
◇16 アイテム屋:Deep Sky
しおりを挟む
私は寝付けなかった。
いくらベッドに入っていてもちっとも眠くない。
スマホを時間は深夜〇時を回っている。
なんでこんなに眠れないんだろう。私は布団を頭まで被るけど、全く以って意味が無かった。
「ううっ、眠れない……」
私は困り果ててしまった。
だって、ベッドに入ってから丸一時間。
私は一切の睡魔にも襲われずに、今もこうして眠れない地獄に落ちていた。
「どうしよう。このままじゃ眠れない……しょうがない。CUにでも行ってみよう」
私は絶対にやっちゃダメなことをした。
VRドライブを起動し、CUにログインする。
この二日間。夜にログインしたことは無かったし、丁度ソウラさんに納品しに行こうと思っていた。
こういうのは早くても良い気がする。ログインしているかは分からないけれど、私は早速ソウラさんを捜しに向かった。
「まずはソウラさんがいるのかだけど……ログインしているみたい」
私はメニューを開くと、早速フレンド欄を確認した。
すると唯一のフレンド、ソウラさんの名前がある。
おまけに名前の隣の灰色の丸が赤色に点灯している。確か、この灰色の丸が点灯していると、ログインしている証拠になるらしい。
「でも何処に行ったら会えるのかな?」
正直、ソウラさんが何処にいるのか知らない。
ここは一回、メッセージを送ってみよう。
私はソウラさんの名前をタッチすると、そのままメッセージを送信することにした。
「えーっと、えっと、[今晩はソウラさん。灰色の爪を手に入れたんですけど、何処に持って行けばいいですか]っと。気が付いてくれるかな……速っ!?」
私がメッセージを送ると、即座に返信が返ってきた。
まさかの三秒。あまりの速さに私は開いた口が塞がらない。
むしろ恐怖さえ感じてしまうも、返信を確認する。
〔ありがとうアキラ〕
[灰色の爪を入手してくれたのね。それじゃあ私の居る場所まで持って来てくれるかな? 場所は添付してあるマップを見て来てね]
「凄すぎるよ、ソウラさん。どうしてこんなメッセージをたったの三秒で? しかも添付してある地図って……うわぁ!?」
私は添付してある地図を見た。
それはスタットの街を上から見た地図で、赤い矢印と円で目的地が記されていた。
如何やら今私が居る噴水広場からの地図みたいで、私はとりあえず見ながら行ってみることにした。
「えーっと、とりあえず大通りの方に出るみたいで……あれ? こっちのほうが近いけど……うーんと、考えても仕方ないよね。とりあえず行ってみよう!」
考えるのは一回止めてみた。
ここは意識を切り替えて、足を動かすことにする。
リアルだと夜の筈なのに明るいCUの世界で、私はベンチから立ち上がり、スタスタ目的地を目指した。
「えーっと、この矢印道理だと、多分こっちで……」
私は早速大通りを通るコースを外れた。
というのも単純で、大通りは人通りが多い。
だから細い路地を通ってショートカット。
私は人目を気にしながら、短い路地をすり抜ける。
「ふぅ、とりあえずショートカットは成功……あれ?」
しかしショートカットした私を待っていたのは、頭を悩ませる事態だった。
まさか目の前に広がっているのは大通り? 反対側の通路と全く同じような景色が広がっていた。
「ちょっと待ってよ。あれ? 私、もしかして瞬間移動した……んじゃないの?」
一回振り返って確認してみた。
しかし反対側にも同じような大通りが広がっている。
これはおかしい。どうしてこんなに多様な道がと思ったのも束の間。
ここは日本っぽい大陸だけど、全然日本っぽく無い街が広がっていることを思い出す。
「ま・さ・か……やっぱりだ。この街、真ん中に大きな円があって、そこから大通りが何本も伸びてるんだ。本当にヨーロッパみたい」
私は地図を改めて確認すると、ヨーロッパ風感がより一層強まった。
だけどそのせいで余計に分からなくなる。
私は頭を掻き毟ると、地図を一度確認し直し、矢印の方向に歩く。
「ってことは、こっちってこと? うーん、ん?」
私は歩き出して早々、足を止めて地図を睨む。
この矢印の方向、それから目的地の円。
如何やらスタットの端の方。商業区画の中に合った。
「こっちなんだよね? えーっと、突き当りを曲がって、更に曲がって、真っ直ぐ、真っ直ぐ、曲がって、ここ?」
私は地図通り歩いて進んだ。
すると現れた建物はかなり特徴的でした。
「なにこれ? ここじゃないよね?」
目の前に現れた建物。それは“木”そのものだった。
カフェとカフェの間に挟まれた大きな木。
太い木の幹には扉と窓が備え付けられていて、手作り感の強い横長看板が掛けられている。
「えーっと、アイテム屋:Deep Sky?」
英語表記でDeep Skyって書いてある。
とりあえずここが目的地らしい。
私は一瞬だけ躊躇ってしまい、周囲を確認して回った。
というのも、両サイドのカフェは流行っているのに、異様に立ち尽くすこの店だけ、誰一人として見向きもしていないのだ。
「なんだか怖いな。でも、ソウラさんもDeep Skyとかなんとか言ってたから間違いないだろうし……行ってみよう」
ここは勇気を出して入ってみるしかない。いや、入るしか選択肢が無い。
私はDeep Skyの重くもない木の扉を開ける。
だけど気持ちだけは何故か重く緊張してしまい、私は無駄なことを考えながら店に入った。
全く、ここまで時間が掛かっちゃった。バカみたいなことをしたなと思いつつも、街の散策は結局楽しかった。
いくらベッドに入っていてもちっとも眠くない。
スマホを時間は深夜〇時を回っている。
なんでこんなに眠れないんだろう。私は布団を頭まで被るけど、全く以って意味が無かった。
「ううっ、眠れない……」
私は困り果ててしまった。
だって、ベッドに入ってから丸一時間。
私は一切の睡魔にも襲われずに、今もこうして眠れない地獄に落ちていた。
「どうしよう。このままじゃ眠れない……しょうがない。CUにでも行ってみよう」
私は絶対にやっちゃダメなことをした。
VRドライブを起動し、CUにログインする。
この二日間。夜にログインしたことは無かったし、丁度ソウラさんに納品しに行こうと思っていた。
こういうのは早くても良い気がする。ログインしているかは分からないけれど、私は早速ソウラさんを捜しに向かった。
「まずはソウラさんがいるのかだけど……ログインしているみたい」
私はメニューを開くと、早速フレンド欄を確認した。
すると唯一のフレンド、ソウラさんの名前がある。
おまけに名前の隣の灰色の丸が赤色に点灯している。確か、この灰色の丸が点灯していると、ログインしている証拠になるらしい。
「でも何処に行ったら会えるのかな?」
正直、ソウラさんが何処にいるのか知らない。
ここは一回、メッセージを送ってみよう。
私はソウラさんの名前をタッチすると、そのままメッセージを送信することにした。
「えーっと、えっと、[今晩はソウラさん。灰色の爪を手に入れたんですけど、何処に持って行けばいいですか]っと。気が付いてくれるかな……速っ!?」
私がメッセージを送ると、即座に返信が返ってきた。
まさかの三秒。あまりの速さに私は開いた口が塞がらない。
むしろ恐怖さえ感じてしまうも、返信を確認する。
〔ありがとうアキラ〕
[灰色の爪を入手してくれたのね。それじゃあ私の居る場所まで持って来てくれるかな? 場所は添付してあるマップを見て来てね]
「凄すぎるよ、ソウラさん。どうしてこんなメッセージをたったの三秒で? しかも添付してある地図って……うわぁ!?」
私は添付してある地図を見た。
それはスタットの街を上から見た地図で、赤い矢印と円で目的地が記されていた。
如何やら今私が居る噴水広場からの地図みたいで、私はとりあえず見ながら行ってみることにした。
「えーっと、とりあえず大通りの方に出るみたいで……あれ? こっちのほうが近いけど……うーんと、考えても仕方ないよね。とりあえず行ってみよう!」
考えるのは一回止めてみた。
ここは意識を切り替えて、足を動かすことにする。
リアルだと夜の筈なのに明るいCUの世界で、私はベンチから立ち上がり、スタスタ目的地を目指した。
「えーっと、この矢印道理だと、多分こっちで……」
私は早速大通りを通るコースを外れた。
というのも単純で、大通りは人通りが多い。
だから細い路地を通ってショートカット。
私は人目を気にしながら、短い路地をすり抜ける。
「ふぅ、とりあえずショートカットは成功……あれ?」
しかしショートカットした私を待っていたのは、頭を悩ませる事態だった。
まさか目の前に広がっているのは大通り? 反対側の通路と全く同じような景色が広がっていた。
「ちょっと待ってよ。あれ? 私、もしかして瞬間移動した……んじゃないの?」
一回振り返って確認してみた。
しかし反対側にも同じような大通りが広がっている。
これはおかしい。どうしてこんなに多様な道がと思ったのも束の間。
ここは日本っぽい大陸だけど、全然日本っぽく無い街が広がっていることを思い出す。
「ま・さ・か……やっぱりだ。この街、真ん中に大きな円があって、そこから大通りが何本も伸びてるんだ。本当にヨーロッパみたい」
私は地図を改めて確認すると、ヨーロッパ風感がより一層強まった。
だけどそのせいで余計に分からなくなる。
私は頭を掻き毟ると、地図を一度確認し直し、矢印の方向に歩く。
「ってことは、こっちってこと? うーん、ん?」
私は歩き出して早々、足を止めて地図を睨む。
この矢印の方向、それから目的地の円。
如何やらスタットの端の方。商業区画の中に合った。
「こっちなんだよね? えーっと、突き当りを曲がって、更に曲がって、真っ直ぐ、真っ直ぐ、曲がって、ここ?」
私は地図通り歩いて進んだ。
すると現れた建物はかなり特徴的でした。
「なにこれ? ここじゃないよね?」
目の前に現れた建物。それは“木”そのものだった。
カフェとカフェの間に挟まれた大きな木。
太い木の幹には扉と窓が備え付けられていて、手作り感の強い横長看板が掛けられている。
「えーっと、アイテム屋:Deep Sky?」
英語表記でDeep Skyって書いてある。
とりあえずここが目的地らしい。
私は一瞬だけ躊躇ってしまい、周囲を確認して回った。
というのも、両サイドのカフェは流行っているのに、異様に立ち尽くすこの店だけ、誰一人として見向きもしていないのだ。
「なんだか怖いな。でも、ソウラさんもDeep Skyとかなんとか言ってたから間違いないだろうし……行ってみよう」
ここは勇気を出して入ってみるしかない。いや、入るしか選択肢が無い。
私はDeep Skyの重くもない木の扉を開ける。
だけど気持ちだけは何故か重く緊張してしまい、私は無駄なことを考えながら店に入った。
全く、ここまで時間が掛かっちゃった。バカみたいなことをしたなと思いつつも、街の散策は結局楽しかった。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
【完結】VRMMOでスライム100万匹倒して最強になった僕は経験値で殴るゲームやってます
鳥山正人
ファンタジー
検証が大好きな主人公、三上ハヤト。
このゲームではブロンズ称号、シルバー称号、ゴールド称号が確認されている。
それ以上の称号があるかもしれないと思い、スライムを100万匹倒したらプラチナ称号を手に入れた主人公。
その称号効果はスライム種族特効効果。
そこからは定番の経験値スライムを倒して最強への道かと思ったら・・・
このゲームは経験値を分け与える事が出来て、売買出来るゲーム。
主人公は経験値でモンスターを殴ります。
──────
自筆です。
癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。
branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位>
<カクヨム週間総合ランキング最高3位>
<小説家になろうVRゲーム日間・週間1位>
現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。
目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。
モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。
ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。
テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。
そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が――
「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!?
癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中!
本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ!
▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。
▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕!
カクヨムで先行配信してます!
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―
山田 武
ファンタジー
今よりも科学が発達した世界、そんな世界にVRMMOが登場した。
Every Holiday Online 休みを謳歌できるこのゲームを、俺たち家族全員が始めることになった。
最初のチュートリアルの時、俺は一つの願いを言った――そしたらステータスは最弱、スキルの大半はエラー状態!?
ゲーム開始地点は誰もいない無人の星、あるのは求めて手に入れた生産特化のスキル――:DIY:。
はたして、俺はこのゲームで大車輪ができるのか!? (大切)
1話約1000文字です
01章――バトル無し・下準備回
02章――冒険の始まり・死に続ける
03章――『超越者』・騎士の国へ
04章――森の守護獣・イベント参加
05章――ダンジョン・未知との遭遇
06章──仙人の街・帝国の進撃
07章──強さを求めて・錬金の王
08章──魔族の侵略・魔王との邂逅
09章──匠天の証明・眠る機械龍
10章──東の果てへ・物ノ怪の巫女
11章──アンヤク・封じられし人形
12章──獣人の都・蔓延る闘争
13章──当千の試練・機械仕掛けの不死者
14章──天の集い・北の果て
15章──刀の王様・眠れる妖精
16章──腕輪祭り・悪鬼騒動
17章──幽源の世界・侵略者の侵蝕
18章──タコヤキ作り・幽魔と霊王
19章──剋服の試練・ギルド問題
20章──五州騒動・迷宮イベント
21章──VS戦乙女・就職活動
22章──休日開放・家族冒険
23章──千■万■・■■の主(予定)
タイトル通りになるのは二章以降となります、予めご了承を。
ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー
びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。
理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。
今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。
ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』
計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る!
この物語はフィクションです。
※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる