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なんか僕の周りには男が多い気がする。5

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「ふぅ…」
(先生の反応的に…うーん、さっぱり分からん!そもそもあの先生、表情筋動いて無さすぎ!分かんないじゃん、あの人がりょうくんの事好きかどうかなんて…)
「えっ」

「ん?」

「ど、どうして凌くんがここに!?」
(なんで廊下にいるの、凌くん!?っていうか、もしずっとここに居たのなら、教室での会話が聞かれていた可能性……うーん、今日はもう考えるの疲れたからいいや、うん。今は凌くんが何故ここに居るのかを僕は知りたいんだ。)

「?」
「聞いてたんじゃないのか?」

「何を!?」

「えっとぉ、僕が今日遅刻?って言うか、ギリギリで来たのは知ってるだろ?」

「うん」

「でさぁ、今日遅刻したからなんか遅刻回数が全部で5回になったらしくて、」

「うん」

「指導受けることになった」

「うん…うん!?」
「えっ、今から!?」

「うん、放課後だってさ」

「えっ、」
(指導って、生徒指導のことだよな。だ、だと、今は………)

「いやぁ、5回も遅刻してたんだなって改めて実感したよ」
「まぁ中にはグレーなやつもあったと思うけど」

「えぇ、今…から?」

「そうなんだよなぁ~、はぁ、今日は帰ったら新作アニメを見ようと思ってたのにぃ、、、」

「そっかぁ、、、っていうか、指導ってどこで受けるの?」

「ん?確かに」

「おーい、お前ら話は済んだかぁ?」

「あっ!先生!」

「おう、ちゃんと来たんだな、関心だぞー」

「そりゃあ僕は優秀な生徒ですから!」

「はぁ、今から指導を受ける生徒が優秀ですかねぇ?」

「い、いいの!成績、そう!成績いいもん!」

「はいはい、いいから早く入りなさいな」

「なにぃ!?いいよ、もうドーンと指導してくださいな!でもその変わり、今日は早く帰らせてもらいますからね!」

「新作アニメだっけ?」

「な、なぜそれを!?」

「あのなぁ、さっきのお前らの会話、丸聞こえだったぞ」

「なっ!?」
「なんで!?」

「ん?だってほら」

「なっ!!」
「ま、窓、全開じゃん!!!」
「さ、さく!やばいじゃねぇか!」

「なにが?別に僕たちなんか隠さないといけない事なんて話してないじゃん」

「た、確かに!!」

「はいはい、早く帰りたいんだろ?早く入れって」

「へいへーい」

「お?なんだ?やっぱり長い時間やった方がいいのか?」

「いえっ!早く!早くお願いします!」

「はい、よろしい」

「じゃあ川柳、また明日な」
「おーい、凌、お前なに荷物自分の机にか掛けてんだ?」

「えっ、自分で持っとく感じですか?」

「あほか、んなわけないだろー」

「あっ!先生が生徒に「あほ」なんて言葉使ったら行けないんですよ~だ!」

「はいはい、「いいからお前は教室の窓と後ろのドアを閉めといてくれ」

「えっ、教室じゃないんですか!?」

「そうだ、今回は指導だからなぁ」

「し、指導…!」
(なんか今になって怖くなってきたぁ、、、あぁ、もう何とかなるだろ!)

「あっ、あのっ!」

「ん?どうした川柳」

「………」

「……ふっ」

「!」

「そんなに心配しなくても、凌は天然だからな、」

「!!」

「お前らがアピールしても気づかないくらいのなw」

「…っ!!!」
「な、何かしたら、許しませんから!」

「何かって?」

「何かは何かです!」
「………泣かせないでくださいよ」

「……」
「当たり前だろ…」

「泣かせたら、そん時は覚えといてください!」

「あのぉー、先生、何話してるか分かりませんけど、早く来てくれません?」

「おー、今行く」
「…安心しろ、川柳。泣かせはしないよ」

「泣かせはって、それ以外h」

「いいから早く帰れ、優秀な生徒さんは、家で大人しくしといてくださいな」

「っ!!」

「ん?なんだ、さく帰んのか?」

「うっ、うん…」

「そうか、ならまた明日な~!!」

「!」
「うん…また、明日、」

「ん?閉め終わったか?」

「は、はいっ!」

「ん、なら移動するか」

「ど、どこへですか?」

「指導だぞ、そんなん生徒指導室に決まってるだろうが」

「なっ!あそこですか!?」

「ん?どうした?なんかあそこに嫌な思い出でもあるのか?」

「い、いや、なんかあそこって狭いし窓も少ないし、ドア1つしかないし…」

「確かになぁ、で、それがどうかしたのか?」

「いっ、いやぁ、なんかああいう部屋ってドアとか閉めたら音が周りに聞こえないような感じになるじゃないですか」

「…お前、そりゃドラマとかの観すぎだな」

「あ、自分ドラマはあんまし観てないです」

「えっ、あんなにヲタクなのにか?」

「自分がヲタクなのは、主にアニメと漫画ですので!」

「そ、そうなのか」
「あ、でも今回は窓とドア閉めるぞ」

「なあっ!?」

「あぁ、安心しろ。空気の入れ替えについては問題ないから、あそこ」

「いやいやいや、な、なんで、窓やドアを閉めるんですか!必要あります!?」

「ん、それはな…」

「ま、まさか、そんなに大声で怒鳴るんですか!?暴力だ暴力!精神的にきついです!」

「ちゃんと話を聞け、」

「はっ、はい!」

「なんでそんなに閉めるのかって話だよな、」

「はっ、はい…!」

「それはな、」

「それは…」

ゴクッ……

「まぁ、色々あるんだよ、ってことで着いたからこの話は終わりな。」

ガチャ

「ほらそこ、イスあるから座れ、指導始めるぞー」

「ええっ!」
「いきなり始まんじゃん!って言うか理由教えてくんないの!?」

「あのなぁ、世の中には知らない方がいいことだってあるんだよ」

「何それぇ、逆にもっと怖さ増したんですけどぉ!!」

「はいはい、」

その後、僕は先生から遅刻の事を叱られた。だが、あまり怖くはなかった。なんか、言い方が優しかったって言うか、そんなに怒ってない感じがしたからだ。

「これで指導を終わります、よし、帰っていいぞ」

「えっ!あっさり!最後あっさりだ!」

「ん?あっさりじゃダメか?」

「いや、お、驚いただけですぅ」
「で、では失礼いたしますぅ………」

ガチャ…

「えっ、」
「せ、先生、この扉、あ、開かないんですけど………」

「まぁそりゃなぁ。それ、鍵しまってるぞ」

「えっ!?」
「ほんとだ、焦ったぁ~、てっきり先生と2人きりで閉じ込められたかと……」

「………」

「…?」
「先生?」

「……ふう、」
「全部、かわいすぎるお前が悪いんだからな」

「えっ…、ちょっ、」
(かわいすぎる!?今、かわいすぎるって言った!?)
「なっ、なに言ってるんですか!そもそも、僕は立派な、「男」なんですけどぉ!!!」

「あー、そうだったな、」

「そうですよ!」

「お前はほんと、「かわいすぎる男の子」だな。」

そういいながら、先生、いや、幸崎 颯(さいざき そう)は、僕に近づいてきた。

「えっ、っちょ、こっち、来て…っていうか、「子」はいらない!」

「いや、いるだろ」

だんだんと、近ずいてくる颯に、凌は「怖い」という感情を抱いた。逃げたいと思った。

この学校の全ドアは、内側から開けれるようになっている。

だから、凌は、颯が僕のところまで来る前に、急いでドアの鍵を開けて、この場から逃げようとした。

だが、遅かった。

ガチャッ

鍵を開けることには成功した。

だが、もう、颯は凌のところまで来ていたのだ。

ガチャッ

開けたはずの鍵は、颯の手によって閉めらた。
逃げるチャンスは、もう、なくなったのだ。

凌は、颯に閉められたドアを背に、どんどん追い詰められていった。

「あっ、えっと、、」
「せんせ、い……?」

「はぁ、」
「そんな目で見んなよ。ほんとに、かわいい、すぎる………」

「いやっ…」

追い詰められた凌は、逃げられない現状と、抵抗できない恐怖で、動けなかった。

そんな凌を気にせず、颯は、凌の着ていたカッターシャツのボタンを外した。

「えっとっ、、」
「やめっ…」

「これは、誘っているのか?」

「ち、ちがっ!体育の後、暑くなったから!」

今日は気温が高く、その上、今日の時間割に体育が入っていたからか、今の凌は肌着を着ていなかった。

上裸の、愛してやまない、かわいいかわいい男の子の姿を見た颯は、「かわいい」という、強い感情と、怖がっている凌への罪悪感の両方を持っていた。

だが、それらの感情は全て、颯の「興奮」には勝てなかった。

「うぅっ…」

颯の指先は、凌のおへそ付近から、胸元へと上がっていった。
そして、親指と人差し指で、胸板にある、小さくて可愛い突起物をキュッと掴んだ。

「あぁっ!」

カアアッ………

今までに感じたことの無い刺激と、初めてでた声に戸惑い、凌の顔と耳は真っ赤になった。

「うっ…」

「か~わい、」

顔と耳が真っ赤になっている凌を見て、颯は掴んでいた突起物を、今度は優しく撫で始めた。

「ううっ……」

「声聞かせてよ、」

「いやっ、です!…っ、うぁっ!」

「かわいいからさ、もっと聞きたい。」

「うぅっ…」

颯が耳元で喋るせいで、耳まで敏感になってきている凌に気がついた颯は、「今は耳はやめて」という凌の考えに反して、突起物と同時に、耳も攻めていった。

「ねぇ、」

「うぁっ……!」

颯の息が、耳に伝わる。

フー

「うぁぁぁっ!」


胸と耳の両方を攻められた凌は、ただただ、出そうになる声を、手で抑える事しかできなかった。

凌は、「このままではやばい」と感じ、助けを呼ぶために、カバンの中にあるスマホを取り出そうとしたが、いつの間にか、届かない位置に移動していた。

「たぶんもう逃げられないから、大人しくしてなよ」

「やっ、やめっ…」

ドンッ

凌の手が、ドアにぶつかった。

手の力が抜けるほど、颯からの刺激は強かったのだ。

「もう無理…」

凌がそう思った、その時だった。

ガラガラガラ……

「……えっ!?凌!?」
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