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第二部 帰郷
14話 楽しいひととき
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「あの、シェリーヌお嬢様に質問をしてもよろしいでしょうか」
躊躇いながらクラリッサが訊ねてくる。
平民が貴族に質問をするのは勇気のいることだろう。手順を踏んでいるのはさすが。久しぶりに触れたじれったさに、私が戸惑ってしまう。
「ええ。なんなりとどうぞ。答えられることならだけど」
「国をお出になられたと亭主から聞いたのですが……」
クラリッサは私がルクディア王国を出たことを知っていたようだ。兵士だと、領主が代わる情報は当然知らされる。私のことまで伝わっているとなると、平民のどの辺りにまで知れ渡っているんだろう。
「今はアノルド国に住んでいます」
「隣国なのですね。お戻りにならないのでしょうか」
「ボーヴォワールに、ということかしら?」
「はい」
クラリッサが頷く。領民として不安な気持ちを抱いているのかもしれない。
「ボーヴォワールは、もう私の土地ではないの。ブランヴィル家の領地になっているから、住むことはできないわ。クリストフお兄様は、良い領主だと思うのだけれど、領民からは問題があるのかしら」
領主に対して何か思うことがあるのなら、私からお兄様にお伝えてしてもいいけれど。と思って訊ね返すと、クラリッサは慌てるように首を横に振った。
「いいえ。今のご領主さまは、奥様もとても良くしてくださっています。高い税を取ることもありませんし、治安も良いですし。時折、町にお越しになって困っていることはないかお訊ねくださるのです。ルーファス様がご領主のときは、盗賊が来ても何の対策もしていただけなかったので、良き方がご領主になって領民も人心地ついたものです」
クリストフお兄様は領民と交流をとりながら、領民が安心できる領地経営をしてくださっているようで、私は胸を撫で下ろす。
私に優しくしてくださるし、この屋敷の内装も元に戻してくれたことからもわかっていたけれど、お兄様は良心の塊みたいな人かもしれない。
クラリッサは「けれど」と言葉をつづけた。
「お嬢様がおられないのが、なんとも寂しいと申しますか……」
私を気遣ってくれたのかしら。私がここにいたことを覚えていて、寂しがってくれる人がいてくれるのは、素直に嬉しかった。
「ありがとう。私を覚えていてくれて。私は領民と触れあうことがなかったから、知らない人もいるでしょうし、お嫁に行ったと思っている人もいるのではないかしら」
「それは、はい」
「本音をいうと、私も成人したら戻って来られると思っていたわ。でも、いろいろあって国を出ることにしたの。その決断に間違いはなかった。アランと結婚できたし、好きな仕事に就けているから」
「まあ。アラン様とご結婚なさったのですか?」
クラリッサの表情に喜色が広がっていく。私がアランと結婚したことが、そんなに嬉しいんだろうか。喜んでもらえて嬉しいけれど、なぜなのか気になる。
「おめでとうございます。それなら国をお出になられたことに、納得いたします。お嬢様ではなく、奥様になられたのですね」
「そうなの。アランには苗字がないから、私の苗字に入ったのだけれどね」
「そうでございますよね。平民は村の名前が苗字のようなものでございますからね。そうですか。アラン様と」
クラリッサがうふふと微笑みながら頷く。
「なあに、クラリッサ。とても嬉しそうだけど、私の結婚がそんなに嬉しいの?」
「アラン様の献身振りに、当時の使用人たちは尊敬しておりましたので。決して報われることのない、アラン様の想いにひそかに胸を痛めておりました。想いが報われて、私も嬉しいです」
なんだか舞台で口上を聞いているかのような、口調に熱がこもっている。
そんなに喜んでもらえるのは嬉しいけれど、少し恥ずかしい。
「クラリッサは、アランが私に恋愛感情があることに気づいていたの?」
「ええ。もうお嬢様、あ、奥様を見つめる瞳は、情熱的で羨ましいほどでしたから。だからこそ、アラン様に恋心を抱いても、自分に振り向かせようなどと考える者はおりませんでした。勝てっこないのがわかりましたから」
私って、そんなに鈍感だったの? と軽くショックを受けた。
「私は全然わかってなかったのよね。側近として忠誠を誓ってくれているのだとばかり思っていたわ」
「忠誠心も尊敬に値するほどでしたけれど、愛情も一緒に溢れておられました。いつか報われないかしらね、なんて使用人の間で噂をしておりました。あぁ、失礼なことを申し上げました」
使用人同士の噂話をぽろっと話してくれるほど私に気を許してくれているってことだから、むしろ嬉しい。
「いいのよ。私は貴族じゃないから。気にしないで」
「そういえば、シェリーヌお嬢様は、あ、奥様」
何度も言い直すクラリッサに、私は笑って、「シェリーヌでいいわよ」と許可を出した。
「シェリーヌ様は、幼少の頃より表情に豊かにお話しをなさいますね」
クラリッサに指摘されて、自分が表情を変えて話すことが自然になっていたことに気がついた。かつてはアランにしか素の私を見せなかった。
「貴族は我慢をすることが美徳と教えられるからね。実はつらかったのよ、とても」
「つい調子に乗って、平民と同じ感覚で接してしまいそうです。けれど、今のシェリーヌ様は、とても素敵です」
「私はそういう交流がしたかったの。だから、とても嬉しいわ」
貴族と使用人という垣根を飛び越えて、クラリッサと話す時間はとても有意義なものだった。
「シェリーヌ様と、こんなにたくさんお話しさせていただけるなんて夢のようで、楽しいです。改めて、お会いできて嬉しく存じます」
「本当に、面会を申し込んでくれて、ありがとう」
調査官が来てから気が滅入っていたけれど、クラリッサのお陰で気持ちが上向きになった。
私には学生時代の友人がいないから、誰かに相談をする、関係のないお話をして気を紛らわすなどしてこなかった。誰かを頼ること自体がほとんどなかったから。アランを除いて。だから今もアランを頼ってしまうけれど、女性同士で話をするのも楽しいものね。
一時間程クラリッサと楽しい話をしていたけれど、クラリッサがふと顔に影を落とした。
どうしたのかと思っていると、
「お話していいものか迷ったのですが……」
と声量を下げ、顔を近づける素振りをする。
伝えたいことがあるのだと察した私も、体を近づけた。
躊躇いながらクラリッサが訊ねてくる。
平民が貴族に質問をするのは勇気のいることだろう。手順を踏んでいるのはさすが。久しぶりに触れたじれったさに、私が戸惑ってしまう。
「ええ。なんなりとどうぞ。答えられることならだけど」
「国をお出になられたと亭主から聞いたのですが……」
クラリッサは私がルクディア王国を出たことを知っていたようだ。兵士だと、領主が代わる情報は当然知らされる。私のことまで伝わっているとなると、平民のどの辺りにまで知れ渡っているんだろう。
「今はアノルド国に住んでいます」
「隣国なのですね。お戻りにならないのでしょうか」
「ボーヴォワールに、ということかしら?」
「はい」
クラリッサが頷く。領民として不安な気持ちを抱いているのかもしれない。
「ボーヴォワールは、もう私の土地ではないの。ブランヴィル家の領地になっているから、住むことはできないわ。クリストフお兄様は、良い領主だと思うのだけれど、領民からは問題があるのかしら」
領主に対して何か思うことがあるのなら、私からお兄様にお伝えてしてもいいけれど。と思って訊ね返すと、クラリッサは慌てるように首を横に振った。
「いいえ。今のご領主さまは、奥様もとても良くしてくださっています。高い税を取ることもありませんし、治安も良いですし。時折、町にお越しになって困っていることはないかお訊ねくださるのです。ルーファス様がご領主のときは、盗賊が来ても何の対策もしていただけなかったので、良き方がご領主になって領民も人心地ついたものです」
クリストフお兄様は領民と交流をとりながら、領民が安心できる領地経営をしてくださっているようで、私は胸を撫で下ろす。
私に優しくしてくださるし、この屋敷の内装も元に戻してくれたことからもわかっていたけれど、お兄様は良心の塊みたいな人かもしれない。
クラリッサは「けれど」と言葉をつづけた。
「お嬢様がおられないのが、なんとも寂しいと申しますか……」
私を気遣ってくれたのかしら。私がここにいたことを覚えていて、寂しがってくれる人がいてくれるのは、素直に嬉しかった。
「ありがとう。私を覚えていてくれて。私は領民と触れあうことがなかったから、知らない人もいるでしょうし、お嫁に行ったと思っている人もいるのではないかしら」
「それは、はい」
「本音をいうと、私も成人したら戻って来られると思っていたわ。でも、いろいろあって国を出ることにしたの。その決断に間違いはなかった。アランと結婚できたし、好きな仕事に就けているから」
「まあ。アラン様とご結婚なさったのですか?」
クラリッサの表情に喜色が広がっていく。私がアランと結婚したことが、そんなに嬉しいんだろうか。喜んでもらえて嬉しいけれど、なぜなのか気になる。
「おめでとうございます。それなら国をお出になられたことに、納得いたします。お嬢様ではなく、奥様になられたのですね」
「そうなの。アランには苗字がないから、私の苗字に入ったのだけれどね」
「そうでございますよね。平民は村の名前が苗字のようなものでございますからね。そうですか。アラン様と」
クラリッサがうふふと微笑みながら頷く。
「なあに、クラリッサ。とても嬉しそうだけど、私の結婚がそんなに嬉しいの?」
「アラン様の献身振りに、当時の使用人たちは尊敬しておりましたので。決して報われることのない、アラン様の想いにひそかに胸を痛めておりました。想いが報われて、私も嬉しいです」
なんだか舞台で口上を聞いているかのような、口調に熱がこもっている。
そんなに喜んでもらえるのは嬉しいけれど、少し恥ずかしい。
「クラリッサは、アランが私に恋愛感情があることに気づいていたの?」
「ええ。もうお嬢様、あ、奥様を見つめる瞳は、情熱的で羨ましいほどでしたから。だからこそ、アラン様に恋心を抱いても、自分に振り向かせようなどと考える者はおりませんでした。勝てっこないのがわかりましたから」
私って、そんなに鈍感だったの? と軽くショックを受けた。
「私は全然わかってなかったのよね。側近として忠誠を誓ってくれているのだとばかり思っていたわ」
「忠誠心も尊敬に値するほどでしたけれど、愛情も一緒に溢れておられました。いつか報われないかしらね、なんて使用人の間で噂をしておりました。あぁ、失礼なことを申し上げました」
使用人同士の噂話をぽろっと話してくれるほど私に気を許してくれているってことだから、むしろ嬉しい。
「いいのよ。私は貴族じゃないから。気にしないで」
「そういえば、シェリーヌお嬢様は、あ、奥様」
何度も言い直すクラリッサに、私は笑って、「シェリーヌでいいわよ」と許可を出した。
「シェリーヌ様は、幼少の頃より表情に豊かにお話しをなさいますね」
クラリッサに指摘されて、自分が表情を変えて話すことが自然になっていたことに気がついた。かつてはアランにしか素の私を見せなかった。
「貴族は我慢をすることが美徳と教えられるからね。実はつらかったのよ、とても」
「つい調子に乗って、平民と同じ感覚で接してしまいそうです。けれど、今のシェリーヌ様は、とても素敵です」
「私はそういう交流がしたかったの。だから、とても嬉しいわ」
貴族と使用人という垣根を飛び越えて、クラリッサと話す時間はとても有意義なものだった。
「シェリーヌ様と、こんなにたくさんお話しさせていただけるなんて夢のようで、楽しいです。改めて、お会いできて嬉しく存じます」
「本当に、面会を申し込んでくれて、ありがとう」
調査官が来てから気が滅入っていたけれど、クラリッサのお陰で気持ちが上向きになった。
私には学生時代の友人がいないから、誰かに相談をする、関係のないお話をして気を紛らわすなどしてこなかった。誰かを頼ること自体がほとんどなかったから。アランを除いて。だから今もアランを頼ってしまうけれど、女性同士で話をするのも楽しいものね。
一時間程クラリッサと楽しい話をしていたけれど、クラリッサがふと顔に影を落とした。
どうしたのかと思っていると、
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伝えたいことがあるのだと察した私も、体を近づけた。
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