10 / 13
お手洗いにいこうとしたんです
しおりを挟む
そこからというものの、僕は何十いや何百もの貴族と話をした、話といっても挨拶をしてほんの少し世間話をしてという、一回一分にも満たないぐらいだが、それでも非常に疲れた。
自分がパーティ会場に入ってから30分後には王族の方々が入場されてパーティが開始される予定だったんだけど、なぜか遅れているらしくもうすでに入場してから一時間が経過されようとしていた。
今日は高貴なお方が大勢参列しているため、少々空気が悪くなりつつある。僕が少しソワソワしだした頃に急に会場が暗転した。
王族の皆様が入場されるようだ。
会場中の視線はすべて壇上へと向かわれており、僕もそれに続くようにそちらへと目線を向けた。
王妃様が入場され、第一王子、第一王女と続いて入場された。そのあと王様が入場され最後に王様の紹介を合図とするように本日の主役である第二王子が入場された。
「皆のもの、だいぶ遅くなてしまって申し訳ない。短い時間だが楽しんでいってくれ。」
王様の威厳のあるお言葉でパーティが開始された。
開始と同時に爵位の高い方たちから王様へのあいさつと、第二王子への祝いの言葉を言いに行く。自分の順番が来るまでは食事をするのもよし、おしゃべりをするのもよし、踊ってもよしとだいぶ気楽なパーティであった。
僕はお爺さまとわかれ、一人で黙々とご飯をほおばっていた。やはり王宮のご飯はおいしいものだ。もうこれから先は二度と食べれないだろうからと、ここぞとばかりに食べまくった。もちろん作法には気を付けながらのため少しづつだったが、丁寧に素早く食べた。
僕がご飯に夢中になっているころに、どこかの男爵が挨拶をし始めたのでいったん食事はやめ、身なりを整えるためにお手洗いへといった。僕のあいさつの順番は男爵の中でも遅い方なので間に合うはずだ。
お手洗いに行く途中でどこからかすすり泣く声が聞こえてきた。
時間もあるし、聞こえてくるものをほっておけるほど薄情な人間ではないため泣き声を頼りにそちらへと足を運んだ。
「どうかなさいましたか?」
出来るだけ優しい声をだして話しかけた。僕の声に反応して顔を上げた子供はとてもかわいらしい少女だった。泣いている顔もかわいらしいとはきっと絶世の美女に違いないと思った。薄暗いせいでどこの家の人かとまでは判断できないが、きっと高い爵位の家の子だろう。
「こんなところで泣いてらしたら、危ないですよ。明るいところへ参りましょう。」
ここは誰が通るか分からない。警備のものもここで襲われでもしたら気づかないかもしれない。
「いやですわ。どうせわたくしがいなくたって誰も悲しみませんからほっといてくださいまし。」
これは面倒な方に捕まったのかもしれない。
自分がパーティ会場に入ってから30分後には王族の方々が入場されてパーティが開始される予定だったんだけど、なぜか遅れているらしくもうすでに入場してから一時間が経過されようとしていた。
今日は高貴なお方が大勢参列しているため、少々空気が悪くなりつつある。僕が少しソワソワしだした頃に急に会場が暗転した。
王族の皆様が入場されるようだ。
会場中の視線はすべて壇上へと向かわれており、僕もそれに続くようにそちらへと目線を向けた。
王妃様が入場され、第一王子、第一王女と続いて入場された。そのあと王様が入場され最後に王様の紹介を合図とするように本日の主役である第二王子が入場された。
「皆のもの、だいぶ遅くなてしまって申し訳ない。短い時間だが楽しんでいってくれ。」
王様の威厳のあるお言葉でパーティが開始された。
開始と同時に爵位の高い方たちから王様へのあいさつと、第二王子への祝いの言葉を言いに行く。自分の順番が来るまでは食事をするのもよし、おしゃべりをするのもよし、踊ってもよしとだいぶ気楽なパーティであった。
僕はお爺さまとわかれ、一人で黙々とご飯をほおばっていた。やはり王宮のご飯はおいしいものだ。もうこれから先は二度と食べれないだろうからと、ここぞとばかりに食べまくった。もちろん作法には気を付けながらのため少しづつだったが、丁寧に素早く食べた。
僕がご飯に夢中になっているころに、どこかの男爵が挨拶をし始めたのでいったん食事はやめ、身なりを整えるためにお手洗いへといった。僕のあいさつの順番は男爵の中でも遅い方なので間に合うはずだ。
お手洗いに行く途中でどこからかすすり泣く声が聞こえてきた。
時間もあるし、聞こえてくるものをほっておけるほど薄情な人間ではないため泣き声を頼りにそちらへと足を運んだ。
「どうかなさいましたか?」
出来るだけ優しい声をだして話しかけた。僕の声に反応して顔を上げた子供はとてもかわいらしい少女だった。泣いている顔もかわいらしいとはきっと絶世の美女に違いないと思った。薄暗いせいでどこの家の人かとまでは判断できないが、きっと高い爵位の家の子だろう。
「こんなところで泣いてらしたら、危ないですよ。明るいところへ参りましょう。」
ここは誰が通るか分からない。警備のものもここで襲われでもしたら気づかないかもしれない。
「いやですわ。どうせわたくしがいなくたって誰も悲しみませんからほっといてくださいまし。」
これは面倒な方に捕まったのかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
偽物と断罪された令嬢が精霊に溺愛されていたら
影茸
恋愛
公爵令嬢マレシアは偽聖女として、一方的に断罪された。
あらゆる罪を着せられ、一切の弁明も許されずに。
けれど、断罪したもの達は知らない。
彼女は偽物であれ、無力ではなく。
──彼女こそ真の聖女と、多くのものが認めていたことを。
(書きたいネタが出てきてしまったゆえの、衝動的短編です)
(少しだけタイトル変えました)
乙女ゲーの世界に聖女様として召喚されたけど興味がないので妹に譲ります
ゆずぽんず
恋愛
ある日、ユウとチカの姉妹が乙女ゲームの世界に聖女様として召喚された。
好きなゲームの世界に入れたと喜ぶ妹のチカ。
本来、聖女様として召喚されるのだったの一人。どちらかが死に、召喚された。
妹のことが大切な姉のユウは、妹がこの世界にいたいのならば私が偽物となってこの世界から消えようと決意する。
*乙女ゲーマーによる小説です。乙女ゲーになろう設定混ぜ込んでみました。
*乙女ゲーによくある設定(共通ルートやバッドエンドなどのよくある設定)の説明があります。分かりにくかったらすみません。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる