きみは優しくて嘘つきな、

こすもす

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◇第7章◇優しくて大好きなひと

78 征服欲*

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 僕は頷いて腰を上げ、胡座をかいた律の上に跨って、首の後ろに手を回す。
 熱を感じて、それだけでじわりと先走りが滲んで下着を汚した。

「すごい、千紘の……熱いね」
「あっ……やだっ、律っ……やぁぁ……っ」

 僕の下着をずらした律は、中から熱いものを取り出して、自らのものと纏めて両手で擦り上げた。
 あまりの気持ちよさに目がチカチカする。

 敏感な場所をゆっくり何度も上下され、先端の窪みを指で撫でられると、とろとろに濡れてしまう。
 どんどん幹を伝う蜜を見ながら、くすりと律が笑った。

「そんな蕩けた声でやだって言われても、やめてあげられないですよ」
「や……っ、だって……あ───……」

 律だって十分に張り詰めているのに余裕の表情なのが恨めしい。
 僕ばかりが翻弄されて頭を蕩けさせている。

 あと少しでイッちゃう。
 僕は律の手の動きに合わせて自ら腰を揺らし、気持ちよくなる箇所を見つけた。

 徐々にせりあがってくる欲望に耐えきれなくなってくる。
 あともう少し、という手前で、律の手の動きが止んでしまった。
 え、え……どうして。

「……あ、あっ、律……っ」
「1度イかせてもいいかと思いましたが、きみがあまりにも可愛いのでお預けです」
「えっ、い、意地悪……」
「その分あとで、またたくさん気持ちよくしてあげますから」

 もう限界に近かったのに解放できなかったせいで、太ももがブルブルと震えている。

 もうまともな思考が持てない。
 頭は蕩けて、律のことだけしか考えられなくなっている。
 潤んだ瞳を向けると、律は優しく耳元で囁いた。

「後ろ向いて」

 僕は従順して、律に背を向けた。
 うつ伏せになって体を丸め、羞恥でいっぱいになりながら律を振り返ると、首を傾げられる。

「この体勢だと怖いですか? 前からの方がいいなら……」
「ううん、そうじゃなくて……律って、征服欲とか強い方……?」

 ふと、律をそう予想した素晴くんの言葉を思い出した。
 訊ねると、律はほんの少し虚をつかれた顔をして、ふふっと面白そうに笑って僕のお尻の狭間を撫で始めた。

「そうですね、そうかもしれません」
「───あ……っ」

 僕の中に、律の指が入ったのが分かって息をのんだ。

 中の襞を擦り上げながら、とろとろに濡れていた律の指が奥まで届く。
 長い指はしばらく留まったあと、また入口の方に抜けていった。

「千紘を独占したいって、いつも思っていますよ」

 今度はまた奥まで入って、また抜けて。
 抜き差しをされる度に水っぽい音が鳴る。

 逃げるように枕に顔を埋めて腰を上げると、奥まできた指がさらに深いところまで届いてしまう。
 くっと中で関節を折られると、直接神経に触れられたみたいな強烈な感覚が腰全体に広がった。

「やっ、それやだぁ……っ」

 強すぎる快楽に首を振ってすすり泣いてしまう。
 泣いたからといって律は止めるつもりはないらしく、執拗にそこを指でこすってくる。

「気持ちいいの? 千紘」
「……ん、ん……っ」

 何これ。こんなの知らない。
 粘膜をこすられて、中に媚薬でも塗られているみたいにジンジンして蕩けてしまう。

 本気で涙をポロポロと零していると、律の指はようやく抜けていった。
 それなのに、まだ入っているみたいな感覚が取れない。ひくひくと、襞が勝手に収縮を繰り返している。
 物足りなさそうに、指ではないものを入れてもらえるのを期待しているように。
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