禁断の果汁:限界おしがま百合日記

肴ァ

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Chapter 2: パーソナル・トレーニング

2-3: ピロートーク

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 しずくはぐっしょりと濡れたなみのネグリジェとタオルの上で、ぶるるっと排尿後の解放感と寒気に身を震わせ、ふにゃふにゃと脱力した。体幹をなくしたしずくの体はなみの胸の上に崩れ落ち、しずくは焦点の定まらない瞳で、息を切らしながらなみの顔をぼんやりと見上げた。なみは自身の胸を枕にするしずくを、目を細めてじぃっと、見つめ返した。
 目を合わせたままの沈黙がしばらく続いた。
 ふわふわとした意識のまま、しずくはゆっくりと、口を開く。

「……なみ、ちゃん……ごめん、なさい……がまん、できなか……た……」

 その瞳は、うるうると震え、涙を溜めている。

「……んっふふふ……いいんだよ、もう、大丈夫……頑張ったね、しずく。……大好き、だよ」

 なみはそんなしずくの健気さが可愛くてたまらなくなり、抱きしめたしずくの頬に、そっとキスをした。
 しずくは、にへっとはにかみ、先ほどまで自身を手淫していたなみの腕を抱き寄せる。しずくの陰部を覆うように置かれたままのなみの手を挟み込むように、しずくはぴたっと、太ももを閉じた。なみの長く柔らかな二の腕に頬ずりをし、脚の間でもじもじと、その感触を確かめる。

「うへへぇ……や、ったぁ……なみ、ちゃんの……おてて、だぁ……」

 とろけるような声色で、背中に触れたなみの胸に、ふわりと体重を預けるしずく。なみはそんなしずくがどうしようもなく愛おしくなり、腕の中の裸のしずくを覆い隠すように、抱きしめる。

「……しずく……?」
「うぅん? なぁに、なみちゃん……?」
「……可愛い、よ」
「えへへぇ……なみちゃん、も……ね?」
「……いじわるして、ごめん……」

 なみはしずくの首筋に口を当て、震える声で謝る。

「ううん、わたしが……して、ほしかったんだもん……」

 しずくはなみの腕を、より強く、抱きしめた。

「……私も、ずっと……しずくと、ぎゅー、したかった」
「……えっへへ、よかった。……さびしかった、よ、なみちゃん」
「……もう、絶対、離さないよ……しずく」
「んっへへぇ……わたしも、はなさなぁい」
「……大好き」
「……わたし、も」

 しずくはうとうとと、深い呼吸で、長いまばたきをした。

「……ねえ、しずく……気持ち、よかった?」
「……うん、とっても……ありがと、なみ、ちゃん……」

 しずくはコクンとひとつ舟を漕ぎ、疲労感と、背中から伝わるなみの体温に導かれ、気絶するようにすうっと眠りに落ちていく。なみは、しずくをそっとタオルの渇いているエリアに避難させ、しずくのおしっこでビシャビシャになった自身の寝巻とタオルを、まとめて洗濯機に放り込んだ。
 しずくとお揃いの、丸裸になる、なみ。
 新しく棚からタオルを取り出して、洗面台でしっかりと絞り、丁寧にしずくと自身の全身を拭っていく。
 絹のように繊細な、細く小さなしずくの体。幼さを色濃く残した人形のようなその体の、赤く染まった陰部やほのかに漂う香ばしい香りを改めて目の当たりにし、なみは理性を保つのに精いっぱいであった。目の前にいるのは、疲れ果てた、自身の最も愛するものである。ここで襲ってしまうのは、だめだ。絶対に、我慢、しなければ。
 ふうっと一つ、深呼吸をする。かぶりを振って、なみは仰向けのまま無防備なしずくの陰部をタオル越しに手で隠しながら、しずくにそっと口づけをした。

「しずく……大好き。……おやすみなさい」
「ん……わたしも、だいすき……」

 目を閉じたまま言葉を返し、そっと首の後ろに手を回して、口づけを返す、しずく。なみと唇を重ね合わせたまま、しずくはちょろちょろと、またおしっこを出し始めた。
 なみはタオル越しに手の中に広がっていくその温もりを、心臓をバクバクさせながら、しずくの唇の柔らかさと共に堪能するのだった。

「……ん、ふふふふ……まだまだ、トレーニング、しなくっちゃね……私の、可愛い、しずくちゃん?」

 すやすやと、か細い寝息をこぼす、しずく。事程左様に、本日のアソビは苛烈であったと頷きながら、なみはしずくの目元に掛かった前髪を優しく除けた。
 真っ白いおでこにキスをして、立ち上がる。なみは新しく生まれたしずくのおしっこタオルを静かに片づけて、しずくの体を再度ピカピカに拭き直し、肩までしっかりと、タオルケットを掛ける。
 タオルをはがした床を、フローリングの隙間までごしごしと拭いて、ゴミ袋にしていた使用済みのウェットタオル入りのビニールを縛り、捨てる。リビングテーブルから、指輪を拾い上げ、中指にはめた。エアコンの冷房を、ピッっと一度だけ、弱くする。
 そしてその中に自身も潜り込み、一糸纏わぬ体を並べて、添い寝するのだった。
 しずくの頭を、ゆっくりと持ち上げて、起こさないように慎重に腕枕してあげる。二の腕の上に乗せたしずくの頭の、ぷにぷにとした頬やおでこが、すぐ目の前に転がり込んできた。

 ゴウンゴウンと、閉じた脱衣所の扉の向こうで暴れる洗濯機の音。
 夏虫の声。
 時計の針。
 しずくの、吐息。
 タオル越しとはいえ、フローリングはやはり硬かったのか、なみの体の上に逃げるようにして寝返りを打つ、しずく。胸と胸が押しつぶし合い、吐息と吐息が、混ざりあう。しずくは、なみに向かい合う向きで、彼女の体に覆いかぶさっている。その柔肌からじんわりと染み込んでくるしずくの体温が、なみの体を芯から温める。しずくののしかかる心地よい重みと温もりに、なみは自然と、微睡みへと誘われていった。
 密着する、肌と肌。しずくが自身の上から零れ落ちてしまわないように、なみはしっかりと、しずくの背中を抱きしめた。
 なみはただたった今、この瞬間にだけ存在する、この上ない幸せを噛み締めた。
 胸の上に眠るしずくの幼い天使のような寝顔をじっくりと観察しながら、なみもまた、静かに眠りに落ちるのだった。
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