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魔法の練習と兄妹の絆
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今日は兄様と姉様とダニエル、それにクレアで屋敷から少し離れた場所で、魔法の練習に来ていた。
姉様とダニエルは見学しながら、クレアが入れているお茶を飲んでいる。
兄様に教えてもらいながら、体の中にゆっくりと魔力を体内に巡らせる練習をしていた。
「魔力の流し方はもう完璧だね。」
「はい!ひとりでもできるようになりました!」
胸を張って言う私に、兄様は目を細めながら頭を撫でる。
イケメンなのに、残念なくらい顔が緩んでいる。
「今日はちょっとだけ先に進もうか。僕は水の魔法を、ルーチェに火の魔法を教えてもらおう。」
「はい!にいさま!」
(やった!!憧れの魔法っ!!)
「まずは水をイメージして見るんだ。できたら、両手にその水が集まってくるイメージで、魔力を流してごらん?」
兄様はそう言いながら手の平を見せると、そこから水が溜まって来た。
「! にいさま、おみずが!!」
「うん。これが水魔法の基本だよ。」
兄様が手を閉じると水は消えていた。
「…にいさま、すごいです!!」
「…セーラもすぐ出来るようになるよ。」
兄様の手を取って興奮していると、兄様が頬を染めて微笑んだ。
(天使の笑顔…。)
はにかむ兄様は妹の私が見ても、ドキッ、とするのだ。
イケメンってずるいな。
「…よし! わたしもやってみます!!」
気を取り直した私は、兄様から手を離して意識を集中し始めた。
(…まずはイメージ。水…。)
目を閉じて、頭の中でコポコポ…と水が流れる音がする。ゆっくりと身体の中心から、手に集まる様に魔力を流した。
どの位魔力を流したらいいのか判らないから少しでいいかな?と思いながら集中していると、
「「「!!!」」」
「セーラ!」
兄様の声にゆっくり目を開けると、手の平ではなく頭の上に大きな水の塊が浮いていた。
「!!」
【風よ、我が声に応えよ!!】
驚きのあまり身動きが取れなくなった私を兄様が抱き抱えて、風で壁を作った。
集中力が切れたと同時に、水の塊は落ちて兄様が作った壁に沿う様に流れて行った。
「…。」
「…間に合ったね。」
「セーラ!」
「大丈夫!?」
私の頭を撫でて安心した兄様と、見ていた場所から駆け寄った姉様とダニエル。
遠くで腰を抜かしてるクレアが見えた。
「…にいさま。」
「大丈夫、失敗した訳じゃないから。ちょっと魔力を流し過ぎたんだ。」
「セーラ、大丈夫?気分悪かったりしない?」
怖くなった私は兄様を見ると大丈夫だよ、と微笑んでくれている。
姉様は頬に手を伸ばして、私の体調を気にしている。
「ルークスにいさま!あぶなくないって、いってましたよね!?」
「ダニエル大丈夫だよ。ルーチェと僕の予想通りだったからね。」
詰め寄りながら怒るダニエルの頭を兄様は優しく撫でると、ダニエルと私は驚いていた。
クレアの所へ戻り、落ち着きを取り戻した私とダニエルに兄様と姉様は説明をし始めた。
「以前魔力の適性をしたのを覚えている?」
「はい。」
「それで魔力量も調べる事が出来るんだよ。」
「セーラの魔力量が多かったから予想の範囲内だったの。」
「驚かせてごめんね、セーラ。怖かっただろう?」
「…だいじょうぶです。にいさまが、すぐにたすけてくれたから。」
(ものすごくビックリしたけどね…。)
「実は、父様達に頼まれたのよ。魔力の暴走を危惧してね。」
「いつでも守れる体制はルーチェも僕も出来ていたんだ。」
兄様と姉様が眉を下げて話始めると、更に私とダニエルは驚く。
「とうさまが…。」
私の呟きに兄様と姉様は頷いて、私とダニエルを真っ直ぐに見た。
「僕達がもうすぐ学園に入事は知ってるね?」
「はい。しってます。」
「セーラとダニエルが、二人で魔法の練習を始めるだろう?」
「ふたりしかいないですから…。」
「そうね、だから今日見た事が大切なのよ?ダニエル。」
姉様がダニエルに目線を合わせて頭を撫でると、ダニエルは少しだけ眉を寄せる。
「二人にちゃんと魔法の危険性を知って欲しいのよ。私達みたいな間違えがない様にね?」
「本当はずっと側で守ってあげたいんだけどね…。」
そう言いながら、姉様は兄様を見ると兄様もしっかりと頷く。
「セーラ達くらいの頃、僕達は自己流で魔法を覚えたんだよ。楽しくて仕方なかった。」
「色んな魔法を覚えたくて、お互い強くなりたくて気づかなかったの…その危険性を。」
「…。」
「ある時、私とルークスは勝負をしたの。魔法でね。」
「僕の水と、ルーチェの火は相性最悪でね。お互いが中級魔法を使うと大爆破をしてしまったんだよ。」
兄様と姉様の話にダニエルも驚いて息を呑んだ。
私は二人をぎゅっ、と捕まえる。兄様と姉様がとても辛そうな顔をしていたから…。
兄様は私を見て、目を少し細めた。
「僕達は二人して、一週間近く目を覚ます事はなかったらしいんだ。」
「その時初めて、父様と母様に泣きながら叱られたわ。」
「…。」
「だから今日、セーラに知って欲しかったんだ。僕達と同じ失敗をして欲しくないから。」
兄様は私の手を取って、優しく包み込んだ。
大切に…守る様に…。
「にいさま…。」
「セーラに何かあったら…。うん、考えただけでもゾッとするね。」
「本当は私がセーラに教える予定だったけど、ルークスが必ずセーラを守るからって。」
姉様は困った様に眉を寄せて、少しだけ目を細める。
兄様はもし万が一にも、私が傷ついて姉様が悲しまない様に、自分がその役を引き受けたんだろう。
「ルークスにいさま…。ごめんなさい。」
「ダニエル?」
真剣な顔で二人を見ながら謝るダニエルに、兄様も姉様も少しだけ目を大きく開いた。
「セーラをまもってくれて、ありがとうございました。」
「ダニエル…。こちらこそ、黙って驚かせてごめんね。」
目を細めて微笑むと、兄様はダニエルの頭をクシャッ、撫でる。
「セーラも大切だけど、ダニエルがもし暴走しそうになっても、必ず僕が守るから大丈夫だよ。」
「ルークスにいさま…。」
「さあ、今日はもう家に帰ろう?明日からはちゃんと練習するからね!」
そう言って兄様が、ダニエルを優しく抱き上げて家へと歩き出す。戸惑うダニエルは何処を掴んでいいか、少し焦っていた。
「ダニエル、僕達が学園に行っている間…セーラを頼んだよ。」
「…はい!」
少し先を歩く兄様はダニエルに小さな声で呟いた。
聞こえないように言ったつもりだった兄様に、ダニエルが真剣な顔でしっかり返事を返されて、少しだけ困った様に目を細めた。
姉様とダニエルは見学しながら、クレアが入れているお茶を飲んでいる。
兄様に教えてもらいながら、体の中にゆっくりと魔力を体内に巡らせる練習をしていた。
「魔力の流し方はもう完璧だね。」
「はい!ひとりでもできるようになりました!」
胸を張って言う私に、兄様は目を細めながら頭を撫でる。
イケメンなのに、残念なくらい顔が緩んでいる。
「今日はちょっとだけ先に進もうか。僕は水の魔法を、ルーチェに火の魔法を教えてもらおう。」
「はい!にいさま!」
(やった!!憧れの魔法っ!!)
「まずは水をイメージして見るんだ。できたら、両手にその水が集まってくるイメージで、魔力を流してごらん?」
兄様はそう言いながら手の平を見せると、そこから水が溜まって来た。
「! にいさま、おみずが!!」
「うん。これが水魔法の基本だよ。」
兄様が手を閉じると水は消えていた。
「…にいさま、すごいです!!」
「…セーラもすぐ出来るようになるよ。」
兄様の手を取って興奮していると、兄様が頬を染めて微笑んだ。
(天使の笑顔…。)
はにかむ兄様は妹の私が見ても、ドキッ、とするのだ。
イケメンってずるいな。
「…よし! わたしもやってみます!!」
気を取り直した私は、兄様から手を離して意識を集中し始めた。
(…まずはイメージ。水…。)
目を閉じて、頭の中でコポコポ…と水が流れる音がする。ゆっくりと身体の中心から、手に集まる様に魔力を流した。
どの位魔力を流したらいいのか判らないから少しでいいかな?と思いながら集中していると、
「「「!!!」」」
「セーラ!」
兄様の声にゆっくり目を開けると、手の平ではなく頭の上に大きな水の塊が浮いていた。
「!!」
【風よ、我が声に応えよ!!】
驚きのあまり身動きが取れなくなった私を兄様が抱き抱えて、風で壁を作った。
集中力が切れたと同時に、水の塊は落ちて兄様が作った壁に沿う様に流れて行った。
「…。」
「…間に合ったね。」
「セーラ!」
「大丈夫!?」
私の頭を撫でて安心した兄様と、見ていた場所から駆け寄った姉様とダニエル。
遠くで腰を抜かしてるクレアが見えた。
「…にいさま。」
「大丈夫、失敗した訳じゃないから。ちょっと魔力を流し過ぎたんだ。」
「セーラ、大丈夫?気分悪かったりしない?」
怖くなった私は兄様を見ると大丈夫だよ、と微笑んでくれている。
姉様は頬に手を伸ばして、私の体調を気にしている。
「ルークスにいさま!あぶなくないって、いってましたよね!?」
「ダニエル大丈夫だよ。ルーチェと僕の予想通りだったからね。」
詰め寄りながら怒るダニエルの頭を兄様は優しく撫でると、ダニエルと私は驚いていた。
クレアの所へ戻り、落ち着きを取り戻した私とダニエルに兄様と姉様は説明をし始めた。
「以前魔力の適性をしたのを覚えている?」
「はい。」
「それで魔力量も調べる事が出来るんだよ。」
「セーラの魔力量が多かったから予想の範囲内だったの。」
「驚かせてごめんね、セーラ。怖かっただろう?」
「…だいじょうぶです。にいさまが、すぐにたすけてくれたから。」
(ものすごくビックリしたけどね…。)
「実は、父様達に頼まれたのよ。魔力の暴走を危惧してね。」
「いつでも守れる体制はルーチェも僕も出来ていたんだ。」
兄様と姉様が眉を下げて話始めると、更に私とダニエルは驚く。
「とうさまが…。」
私の呟きに兄様と姉様は頷いて、私とダニエルを真っ直ぐに見た。
「僕達がもうすぐ学園に入事は知ってるね?」
「はい。しってます。」
「セーラとダニエルが、二人で魔法の練習を始めるだろう?」
「ふたりしかいないですから…。」
「そうね、だから今日見た事が大切なのよ?ダニエル。」
姉様がダニエルに目線を合わせて頭を撫でると、ダニエルは少しだけ眉を寄せる。
「二人にちゃんと魔法の危険性を知って欲しいのよ。私達みたいな間違えがない様にね?」
「本当はずっと側で守ってあげたいんだけどね…。」
そう言いながら、姉様は兄様を見ると兄様もしっかりと頷く。
「セーラ達くらいの頃、僕達は自己流で魔法を覚えたんだよ。楽しくて仕方なかった。」
「色んな魔法を覚えたくて、お互い強くなりたくて気づかなかったの…その危険性を。」
「…。」
「ある時、私とルークスは勝負をしたの。魔法でね。」
「僕の水と、ルーチェの火は相性最悪でね。お互いが中級魔法を使うと大爆破をしてしまったんだよ。」
兄様と姉様の話にダニエルも驚いて息を呑んだ。
私は二人をぎゅっ、と捕まえる。兄様と姉様がとても辛そうな顔をしていたから…。
兄様は私を見て、目を少し細めた。
「僕達は二人して、一週間近く目を覚ます事はなかったらしいんだ。」
「その時初めて、父様と母様に泣きながら叱られたわ。」
「…。」
「だから今日、セーラに知って欲しかったんだ。僕達と同じ失敗をして欲しくないから。」
兄様は私の手を取って、優しく包み込んだ。
大切に…守る様に…。
「にいさま…。」
「セーラに何かあったら…。うん、考えただけでもゾッとするね。」
「本当は私がセーラに教える予定だったけど、ルークスが必ずセーラを守るからって。」
姉様は困った様に眉を寄せて、少しだけ目を細める。
兄様はもし万が一にも、私が傷ついて姉様が悲しまない様に、自分がその役を引き受けたんだろう。
「ルークスにいさま…。ごめんなさい。」
「ダニエル?」
真剣な顔で二人を見ながら謝るダニエルに、兄様も姉様も少しだけ目を大きく開いた。
「セーラをまもってくれて、ありがとうございました。」
「ダニエル…。こちらこそ、黙って驚かせてごめんね。」
目を細めて微笑むと、兄様はダニエルの頭をクシャッ、撫でる。
「セーラも大切だけど、ダニエルがもし暴走しそうになっても、必ず僕が守るから大丈夫だよ。」
「ルークスにいさま…。」
「さあ、今日はもう家に帰ろう?明日からはちゃんと練習するからね!」
そう言って兄様が、ダニエルを優しく抱き上げて家へと歩き出す。戸惑うダニエルは何処を掴んでいいか、少し焦っていた。
「ダニエル、僕達が学園に行っている間…セーラを頼んだよ。」
「…はい!」
少し先を歩く兄様はダニエルに小さな声で呟いた。
聞こえないように言ったつもりだった兄様に、ダニエルが真剣な顔でしっかり返事を返されて、少しだけ困った様に目を細めた。
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