モブのモブ!? 気付いたら、大好きなアニメの世界だった!?

SORA

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何の情報も得られないまま、モヤモヤと部屋で過ごしている私に、気分転換でもどうだ?と父様に誘われてブラン領地に来ていた。

父様は小さな領地を公爵様から預かっていて、私は空気の綺麗なこの領地には療養する為によく訪れていた。

「マーガレット、私は仕事をしに行かなければならないのだが…。」

「大丈夫ですよ。アリスも付いてますから!父様お仕事頑張って下さいね!」

バツの悪そうにしている父様を笑顔で見送ると、私はアリスと滞在する屋敷に向かってゆっくり歩いていた。

アリスには馬車に乗るように言われるのだけれど、久しぶりの此処の空気感に歩きたくなったのだ。

「相変わらず静かで良い所ね。空気が澄んでるわ。」

「お嬢様は此処がお好きですね。」

「ええ!大好きだわ!」

気分良く歩く私を微笑まし気な顔をして見るアリスに笑顔で返す。
部屋に篭ってモヤモヤしていたけれど、晴れ渡る空を見てどこか気持ちが軽くなる様な気がした。

ふと建物の隅に目をやると、カサリと何かが動いた。

「何かしら?」

「…お嬢様、私の後ろへお下がり下さい。」

アリスが何かを察して私を庇う様に前に出ると、音のした方から数人の柄の悪い男達が出て来た。

「女の子だけで何処行くのかな~?」

「危ないから俺達が連れてってあげるよ?」

下衆な笑みを浮かべて近づいて来る男達に囲まれて、私とアリスは逃げ道を絶たれた。
ジリジリと迫る男に距離を取りながら後ずさる私とアリス。

こんな事になるならアリスの言う通りに馬車にのるんだった!!

辺りを見回しても田舎道に都合よく人が通る訳もなく、逃げ場も無い私とアリスはギュッと互いを抱き締める。

「さあ、姉ちゃんはこっちだよ。」

「っ…!離しなさいっ!!」

そう言いながら二人の男がアリスの腕を掴んで、私から引き離す。

「アリスっ!!」

「お嬢様!私は大丈夫です!!」

「アリスっ!!」

「っ…! 離しなさいっ!誰かっ!!」

「アリスっ!!」

「お嬢様っ!逃げてっ…!!」

二人の男に腕を抑えつけられたアリスは身動ぎするも、逃げる事は出来ない。

足が竦んで身動きが取れない私はアリスを助ける事も出来なくて、ただアリスを呼び続けるので精一杯だった。

「さあ、君はこっちだよ~。」

「お嬢様って言うからにはこっちは貴族か。」

「っ…!!」

「お嬢ちゃんは高く売れそうだな。その前に色々と調べねぇとなぁ?」

そう言いながら下衆な笑みを浮かべたまま、私の方へ手を伸ばして来た。

「お嬢様っ!!」

アリスの私を呼ぶ悲鳴の様な声が聞こえる瞬間、もう駄目だと目を瞑った。

ドカッ、バキッーと、何かを撃ちつける様な音がしてそれと同時に急に辺りが静かになった。

私を掴もうとした手の感覚は無く、恐る恐る目を開けて見ると私の前に誰かが二人背を向けて立っていた。

「怪我はない?」

「…。」

振り向いた二人の顔を見て、私は驚きを隠せなかった。

私を助けてくれたのは、〝彼〟と彼の相棒だった。
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