8 / 57
一章 ー京都・大阪編ー
君が君でいる限り
しおりを挟む
季節の移り変わりの早さは南国で育った私には辛い。秋も深まり、もうそこまで冬がやってきている。
「寒い。お腹が、痛い」
布団から出なけばならない刻限が迫る中、私はいやな痛みと闘っていた。とうとう来てしまったのだ。女としては避けて通ることのできない月のものが。これでも始まらぬように抑えてきたつもりだった。けれど成長というものはどうにも止められないらしい。私はまだ日が昇る前の暗い廊下を、厠に向かって静かに歩いた。
「やっぱりか。はぁ、どうして女はこうも面倒なのだ。私は鉄之助なんだからコレもいっその事来なくていいのに」
初めて迎えたソレは何故か泣きたくなるほど惨めな気分だった。国にいたらめでたいと喜ばれたであろう初潮も、今は女になってしまったことが憎くて仕方がなかった。私は処置を施し、また来た廊下に足を向ける。具合が悪いと部屋に篭もろうとも考えた。しかし毎月やってくる度に篭もれば、流石に知られてしまう。
「はぁ」
吐く息が白く目に映り、夜が明けたことを知った。
「年頃の女子じゃあるまいし、なんの溜息さ」
「わっ、沖田先生。おはようございます」
「おはよ。じゃなくてさ、顔色悪いけど起きて大丈夫なのかい」
「え、悪い、ですか」
「うん」
沖田がじいっと上から私を見ている。
「血の気が引いたように見えるね」
「気のせいですよ、気のせいだ」
「そうかなぁ」
首を傾げてまだ、じろじろど私を見ている。私は男にアレが分かるわけがない、大丈夫だ、大丈夫だと言い聞かせた。
「では、私はこれで」
「鉄之助くん、ちょっと」
「うえっ、な、なんですかっ」
沖田は去ろうとした私の腕を掴んで、私の部屋とは逆方向へ引っ張っていく。どんなに踏ん張っても、すたすたと歩く沖田の足は止まらない。本当に病人なのかと疑うほど力強かった。
「ここはっ」
「僕の部屋だよ。今日は鉄之助くんに僕の世話をしてもらうよ。近藤さんと土方さんには僕から言っておくから」
「でもっ」
「あの二人、僕には甘いんだ」
「……」
にこと笑って、そこに居るようにと言い残して部屋を出ていった。土方の部屋に行ったのだろう。私はこの隙きに出ていくことも考えた。でも、できなかった。沖田の、何でもお見通しと言っているような微笑みと、下腹の鈍痛には抗えなかったのだ。
暫くすると、沖田が握り飯とお茶を盆に乗せて戻ってきた。
「あれ、横になっていればよかったのに」
「ひと様の部屋でとんでもないです」
「そう、まあいいけど。椿ちゃんに作ってもらったんだ。一緒に食べようよ。あと、土方さんには許可貰ったから安心して」
「あの、私は何をしたらよいのでしょうか」
そう私が尋ねると、沖田は不思議そうに首を倒した。私までつられて首を傾げる。
「まず、朝餉を一緒に食べる。その後は昼までのんびりと過ごすんだよ」
「ええっ」
「いつも一人で過ごしてるからさ、寂しいんだよね」
「はあ」
沖田の考えていることはよく分からない。分からないけれど憎めないし、嫌な気分にはならない。何故か沖田のことは鉄之助の記憶にはあまり残っていなかった。鉄之助はもしや沖田と接触したことがなかったのか。だとしたら私は初っ端から間違った行動をしていたことになる。そんな私の焦りなど知らずに、沖田は白く細い腕を伸ばして握り飯を掴んだ。他の男たちとは違って大きな口で食べることはないし、何よりも所作が美しかった。
「いただきます。鉄之助くんも食べなよ」
「いただきます」
ほんのり塩がきいた握り飯は、いつもより味があって美味しく感じた。沖田は何を話すでもなく静かに食べる。その後、温めのお茶を啜ると、ごろんと畳に横になった。両腕を頭の下に敷いて静かに瞼を下ろす。
「君も横になったらいい。昼までは何もしないよ」
「でも」
「まったく、遠慮しているのか頑固なのか知らないけど、ほらっ」
「うあっ」
沖田の動きは速く、私は身構えることすらできなかった。手首を掴まれてそのまま引き倒されたのだ。そして、そのままの勢いで沖田は私を自分の方に引き寄せた。
「おっ、おっ」
「少しは黙りなよ……眠いんだ」
「え、えぇぇ」
私は沖田に背を向けて横になっている。背には沖田の体温があった。何気に沖田は私が逃げないようしっかりと私の体に腕を絡ませている。片方の掌は私の腹の上に置いてある。このまま昼まで動けないのかと、最初は焦った。でも、この沖田という男は思いの外、体温が高かったのだ。何が言いたいかというと、私もそのまま眠ってしまったということ。体が温まると安心したように眠くなり、不思議とお腹の痛みも消えていった。
『総司』
『土方さん、なにか』
『テツはどうだ』
『ご覧のとおりですよ。まったく無理ばかりして。よほど人には知られたくないんでしょうね』
『何がだ』
『いえ、別に。強がりな小僧だって言いたかったんですよ』
『まったく、まだまだ子供だな……今日はお前に任せたよ。ああ、それから』
『大丈夫ですよ。咳はしていません。鉄之助くんに伝染すようなヘマはしませんよ』
『いや、そうじゃねぇんだ』
『はいはい。仕事が溜まりますよ、行った行った』
『……悪いな』
遠くで「椿ちゃんも鉄之助くんもどうしてここなんですかね」という呆れたような声がした。起きなければと思うけれど瞼が重くて上げられない。確かここは沖田の部屋だ。もう日が暮れるかもしれない。
「うっ……ん、っ」
起きなければっ……。
「んんっ」
『おい、常葉。いつまで寝ているんだ。起きろ』
体がぐらぐらと揺れる。耳もとで私を呼ぶ声がした。兄様の声だ……懐かしい。
「兄様っ、起きましたっ……あ!」
「あははっ。何それ、鉄之助くん笑わせないでよ」
「沖田先生っ、すみません」
飛び起きて正座をし、頭を下げた。あれほど沖田の部屋だからと言い聞かせていたのに。こんなに深い眠りに落ちるなんて不覚にもほどがある。
「どう、調子は。腹が痛そうにしていたけど。なにか悪いものでも食べたのかな」
「えっ……と、恐らく、腹を出して寝ていたのですよ。冷えたのかもしれません」
「そう。大事にしなよ」
「ありがとうございます」
沖田はずっとここにいたのだろうか。障子の小窓から外を眺めている。その横顔は何といえばいいか、とても絵になるなと思った。体の線は他の隊士よりも細く、高く結われた髪はまっすぐで美しい。孤高の剣士、そんな言葉がよく似合っていた。
「なにさ、そんなにじっと見て」
「とても、綺麗だなと」
「ははっ。僕に惚れたの」
「違っ、違います。私は、お、男ですから」
「まあ、衆道とい輩もいるからね。僕は君が男だろうと気にはしないよ。むしろ有難く思うよ」
沖田の穏やかに笑う顔に見惚れてしまった。何もかも全てを悟っているような、でも決して諦めたような悟りではない。儚くも美しいその表情はどこから来るのか。
「僕はね、もう誰かを恋い慕うなんてことはしないよ。僕にはそんなことより他に、やらなければならない事があるからね」
そう言いながら、沖田は私に顔を近づけてきた。どこか遠くを見ていた眼が、私を見透かそうとしている。思わず後ろに下がった。カタと、背が障子に当たった。沖田は口元を緩めて私に更に近づく。
ー コツッ
「んっ」
もう目を瞑るしかなかった。
「うん、熱はないね。よかった」
「ん、え……」
沖田は自分の額を私の額に押し当てていた。目の前に沖田の尖った鼻と薄い唇が見えた。それがゆっくりと離れていく。
「おや、真っ赤だね」
「だって、急にっ……沖田先生が」
「僕がなに」
「なっ、えっ……とぉ」
「接吻でもすると思ったのかな。それともして欲しかったとか」
「だぁぁっ、違いますっ。違っ」
思わず叫ぶと、沖田は肩を揺らし腹に手をあてながら笑いだした。目尻に少し涙を滲ませて。それはちょっと、笑い過ぎだと思う。
「鉄之助くんは、本当に面白いや」
「からっ、からかいましたね!」
沖田総司の無邪気な笑いは、もう二度と見られないかもしれない。こんな沖田を見ると、神や仏に情けはないものかと、少し恨みたくなる。
「僕はね、本当に君のことを気に入っているよ。男だろうが女だろうが、君が君である限りは、ね」
「沖田先生……」
「それは多分、土方さんも同じかな。癪だけどね」
「え」
今度、稽古をつけてあげるよと沖田が言う。どうしてこんな私みたいな者にと問うと、沖田は、新選組に居たければもっと強くならなくてはいけないよと言った。
「強く、なる。もっと」
「そう。君が土方さんの側から離れたくないのならね」
なぜ沖田は急にそんなことを言ったのかは分からない。
「さあ、そろそろ土方さんが痺れを切らすころだよ。行っておいで」
「はいっ」
この時の私には未熟すぎて分からなかったのだ。
「寒い。お腹が、痛い」
布団から出なけばならない刻限が迫る中、私はいやな痛みと闘っていた。とうとう来てしまったのだ。女としては避けて通ることのできない月のものが。これでも始まらぬように抑えてきたつもりだった。けれど成長というものはどうにも止められないらしい。私はまだ日が昇る前の暗い廊下を、厠に向かって静かに歩いた。
「やっぱりか。はぁ、どうして女はこうも面倒なのだ。私は鉄之助なんだからコレもいっその事来なくていいのに」
初めて迎えたソレは何故か泣きたくなるほど惨めな気分だった。国にいたらめでたいと喜ばれたであろう初潮も、今は女になってしまったことが憎くて仕方がなかった。私は処置を施し、また来た廊下に足を向ける。具合が悪いと部屋に篭もろうとも考えた。しかし毎月やってくる度に篭もれば、流石に知られてしまう。
「はぁ」
吐く息が白く目に映り、夜が明けたことを知った。
「年頃の女子じゃあるまいし、なんの溜息さ」
「わっ、沖田先生。おはようございます」
「おはよ。じゃなくてさ、顔色悪いけど起きて大丈夫なのかい」
「え、悪い、ですか」
「うん」
沖田がじいっと上から私を見ている。
「血の気が引いたように見えるね」
「気のせいですよ、気のせいだ」
「そうかなぁ」
首を傾げてまだ、じろじろど私を見ている。私は男にアレが分かるわけがない、大丈夫だ、大丈夫だと言い聞かせた。
「では、私はこれで」
「鉄之助くん、ちょっと」
「うえっ、な、なんですかっ」
沖田は去ろうとした私の腕を掴んで、私の部屋とは逆方向へ引っ張っていく。どんなに踏ん張っても、すたすたと歩く沖田の足は止まらない。本当に病人なのかと疑うほど力強かった。
「ここはっ」
「僕の部屋だよ。今日は鉄之助くんに僕の世話をしてもらうよ。近藤さんと土方さんには僕から言っておくから」
「でもっ」
「あの二人、僕には甘いんだ」
「……」
にこと笑って、そこに居るようにと言い残して部屋を出ていった。土方の部屋に行ったのだろう。私はこの隙きに出ていくことも考えた。でも、できなかった。沖田の、何でもお見通しと言っているような微笑みと、下腹の鈍痛には抗えなかったのだ。
暫くすると、沖田が握り飯とお茶を盆に乗せて戻ってきた。
「あれ、横になっていればよかったのに」
「ひと様の部屋でとんでもないです」
「そう、まあいいけど。椿ちゃんに作ってもらったんだ。一緒に食べようよ。あと、土方さんには許可貰ったから安心して」
「あの、私は何をしたらよいのでしょうか」
そう私が尋ねると、沖田は不思議そうに首を倒した。私までつられて首を傾げる。
「まず、朝餉を一緒に食べる。その後は昼までのんびりと過ごすんだよ」
「ええっ」
「いつも一人で過ごしてるからさ、寂しいんだよね」
「はあ」
沖田の考えていることはよく分からない。分からないけれど憎めないし、嫌な気分にはならない。何故か沖田のことは鉄之助の記憶にはあまり残っていなかった。鉄之助はもしや沖田と接触したことがなかったのか。だとしたら私は初っ端から間違った行動をしていたことになる。そんな私の焦りなど知らずに、沖田は白く細い腕を伸ばして握り飯を掴んだ。他の男たちとは違って大きな口で食べることはないし、何よりも所作が美しかった。
「いただきます。鉄之助くんも食べなよ」
「いただきます」
ほんのり塩がきいた握り飯は、いつもより味があって美味しく感じた。沖田は何を話すでもなく静かに食べる。その後、温めのお茶を啜ると、ごろんと畳に横になった。両腕を頭の下に敷いて静かに瞼を下ろす。
「君も横になったらいい。昼までは何もしないよ」
「でも」
「まったく、遠慮しているのか頑固なのか知らないけど、ほらっ」
「うあっ」
沖田の動きは速く、私は身構えることすらできなかった。手首を掴まれてそのまま引き倒されたのだ。そして、そのままの勢いで沖田は私を自分の方に引き寄せた。
「おっ、おっ」
「少しは黙りなよ……眠いんだ」
「え、えぇぇ」
私は沖田に背を向けて横になっている。背には沖田の体温があった。何気に沖田は私が逃げないようしっかりと私の体に腕を絡ませている。片方の掌は私の腹の上に置いてある。このまま昼まで動けないのかと、最初は焦った。でも、この沖田という男は思いの外、体温が高かったのだ。何が言いたいかというと、私もそのまま眠ってしまったということ。体が温まると安心したように眠くなり、不思議とお腹の痛みも消えていった。
『総司』
『土方さん、なにか』
『テツはどうだ』
『ご覧のとおりですよ。まったく無理ばかりして。よほど人には知られたくないんでしょうね』
『何がだ』
『いえ、別に。強がりな小僧だって言いたかったんですよ』
『まったく、まだまだ子供だな……今日はお前に任せたよ。ああ、それから』
『大丈夫ですよ。咳はしていません。鉄之助くんに伝染すようなヘマはしませんよ』
『いや、そうじゃねぇんだ』
『はいはい。仕事が溜まりますよ、行った行った』
『……悪いな』
遠くで「椿ちゃんも鉄之助くんもどうしてここなんですかね」という呆れたような声がした。起きなければと思うけれど瞼が重くて上げられない。確かここは沖田の部屋だ。もう日が暮れるかもしれない。
「うっ……ん、っ」
起きなければっ……。
「んんっ」
『おい、常葉。いつまで寝ているんだ。起きろ』
体がぐらぐらと揺れる。耳もとで私を呼ぶ声がした。兄様の声だ……懐かしい。
「兄様っ、起きましたっ……あ!」
「あははっ。何それ、鉄之助くん笑わせないでよ」
「沖田先生っ、すみません」
飛び起きて正座をし、頭を下げた。あれほど沖田の部屋だからと言い聞かせていたのに。こんなに深い眠りに落ちるなんて不覚にもほどがある。
「どう、調子は。腹が痛そうにしていたけど。なにか悪いものでも食べたのかな」
「えっ……と、恐らく、腹を出して寝ていたのですよ。冷えたのかもしれません」
「そう。大事にしなよ」
「ありがとうございます」
沖田はずっとここにいたのだろうか。障子の小窓から外を眺めている。その横顔は何といえばいいか、とても絵になるなと思った。体の線は他の隊士よりも細く、高く結われた髪はまっすぐで美しい。孤高の剣士、そんな言葉がよく似合っていた。
「なにさ、そんなにじっと見て」
「とても、綺麗だなと」
「ははっ。僕に惚れたの」
「違っ、違います。私は、お、男ですから」
「まあ、衆道とい輩もいるからね。僕は君が男だろうと気にはしないよ。むしろ有難く思うよ」
沖田の穏やかに笑う顔に見惚れてしまった。何もかも全てを悟っているような、でも決して諦めたような悟りではない。儚くも美しいその表情はどこから来るのか。
「僕はね、もう誰かを恋い慕うなんてことはしないよ。僕にはそんなことより他に、やらなければならない事があるからね」
そう言いながら、沖田は私に顔を近づけてきた。どこか遠くを見ていた眼が、私を見透かそうとしている。思わず後ろに下がった。カタと、背が障子に当たった。沖田は口元を緩めて私に更に近づく。
ー コツッ
「んっ」
もう目を瞑るしかなかった。
「うん、熱はないね。よかった」
「ん、え……」
沖田は自分の額を私の額に押し当てていた。目の前に沖田の尖った鼻と薄い唇が見えた。それがゆっくりと離れていく。
「おや、真っ赤だね」
「だって、急にっ……沖田先生が」
「僕がなに」
「なっ、えっ……とぉ」
「接吻でもすると思ったのかな。それともして欲しかったとか」
「だぁぁっ、違いますっ。違っ」
思わず叫ぶと、沖田は肩を揺らし腹に手をあてながら笑いだした。目尻に少し涙を滲ませて。それはちょっと、笑い過ぎだと思う。
「鉄之助くんは、本当に面白いや」
「からっ、からかいましたね!」
沖田総司の無邪気な笑いは、もう二度と見られないかもしれない。こんな沖田を見ると、神や仏に情けはないものかと、少し恨みたくなる。
「僕はね、本当に君のことを気に入っているよ。男だろうが女だろうが、君が君である限りは、ね」
「沖田先生……」
「それは多分、土方さんも同じかな。癪だけどね」
「え」
今度、稽古をつけてあげるよと沖田が言う。どうしてこんな私みたいな者にと問うと、沖田は、新選組に居たければもっと強くならなくてはいけないよと言った。
「強く、なる。もっと」
「そう。君が土方さんの側から離れたくないのならね」
なぜ沖田は急にそんなことを言ったのかは分からない。
「さあ、そろそろ土方さんが痺れを切らすころだよ。行っておいで」
「はいっ」
この時の私には未熟すぎて分からなかったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
九州のイチモツ 立花宗茂
三井 寿
歴史・時代
豊臣秀吉が愛し、徳川家康が怖れた猛将“立花宗茂”。
義父“立花道雪”、父“高橋紹運”の凄まじい合戦と最期を目の当たりにし、男としての仁義を貫いた”立花宗茂“と“誾千代姫”との哀しい別れの物語です。
下剋上の戦国時代、九州では“大友・龍造寺・島津”三つ巴の戦いが続いている。
大友家を支えるのが、足が不自由にもかかわらず、輿に乗って戦い、37戦常勝無敗を誇った“九州一の勇将”立花道雪と高橋紹運である。立花道雪は1人娘の誾千代姫に家督を譲るが、勢力争いで凋落する大友宗麟を支える為に高橋紹運の跡継ぎ統虎(立花宗茂)を婿に迎えた。
女城主として育てられた誾千代姫と統虎は激しく反目しあうが、父立花道雪の死で2人は強く結ばれた。
だが、立花道雪の死を好機と捉えた島津家は、九州制覇を目指して出陣する。大友宗麟は豊臣秀吉に出陣を願ったが、島津軍は5万の大軍で筑前へ向かった。
その島津軍5万に挑んだのが、高橋紹運率いる岩屋城736名である。岩屋城に籠る高橋軍は14日間も島津軍を翻弄し、最期は全員が壮絶な討ち死にを遂げた。命を賭けた時間稼ぎにより、秀吉軍は筑前に到着し、立花宗茂と立花城を救った。
島津軍は撤退したが、立花宗茂は5万の島津軍を追撃し、筑前国領主としての意地を果たした。豊臣秀吉は立花宗茂の武勇を讃え、“九州之一物”と呼び、多くの大名の前で激賞した。その後、豊臣秀吉は九州征伐・天下統一へと突き進んでいく。
その後の朝鮮征伐、関ヶ原の合戦で“立花宗茂”は己の仁義と意地の為に戦うこととなる。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる