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第2章 従騎士誕生
第19話 二人の夜
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俺はミリアたちと旅の途中、野盗を退治して次の町を目指している。町に到着すると聖女様一行到着ということになって領主の館に泊ることになる。
これなら宿代はかからないし、食事代もただだ。俺はミリアに渡された支給金が少ない理輔が分かった。おそらく船の代金もいらないのだろう。
領主は俺たちとアストラ王国第三王女が一緒にいることに驚いていた。俺たちの旅は危険なものなのに他国の姫が同行しているのだ。
部屋はなぜかミリアと俺は同室になっている。それも、ベットが一つしかない。これは俺がミリアと一緒に寝るということか。ミリアが赤い顔をして言う。
「同室なのは仕方ないけど、寝るのは別々よ。」「床で寝ろというのか。」
「ソファがあるでしょ。」「俺も一緒に寝るのは恥ずかしいし、ソファで寝るよ。」「そうよ。今はそうしておきなさい。」
なに、「今は」と言ったな。将来は一緒に寝るのか。従騎士は聖女と恋仲になれるのか?
鎧を外してくつろごうとするとミーメが部屋に入って来る。
「おぬしたち、同じ部屋で、何をするつもりじゃ。」「俺は従騎士なんだからミリアを守るのだよ。」
「嘘つけ、いちゃつくつもりだろ。」「何言っているの。私はそんなことしないわ。」
ミリアが怒り出す。そこへマテウスたちが来てミーメを連れ出す。マテウスは去り際に言う。
「お二人ともほどほどにしてくださいね。旅の途中ですから。」
ミリアの顔が赤くなる。マテウスは勘違いをしている。俺たちは幼馴染だが聖女と従騎士なのだからいちゃつくわけがない。
俺とミリアはミハス村の話をして思い出話に花を咲かせる。俺はミリアがベットで寝るとソファに横になる。
目はつむっているけど警戒は怠らない。ミハス村でグレイグリズリー狩る時、山で夜を過ごすときは極浅い眠りで、すぐに魔物に対応できるようにしていた。
今、その経験が役立っている。深夜、部屋に誰かが入って来る。俺は剣を手にしている手に力を入れる。侵入者はベットに寝ているミリアに近づくことなく、俺に近づいて来る。
どこの刺客だ。足音を消しているが気配はまるで消せていない。素人と変わらない。俺は剣が届く距離に近づいた侵入者に飛び起きながら抜刀して剣を突き付ける。
「ひゃっ。」
侵入者は情けない声を出して座り込む。よく見るとミーメだった。
「何しているんです。切るところでしたよ。」「おぬしは我を切るのか。」
「しませんが、忍び込むと間違えが起きるかもしれません。」「分かった。これからは堂々と部屋に入ることにする。」
「それより、夜中に来ないでください。」「添い寝をしてやろうとしただけじゃ。」
ミリアが目を覚ます。
「ミーメ、なんで入ってきているのよ。」「ウォールと添い寝をしに来たのじゃ。」
「何言っているの。帰りなさい。」「どうせ別々に寝ているのだから添い寝をしてもかまわないだろう。」
「今から一緒に寝ます。出て行ってください。」「見届けたら帰ってやろう。」
ミリアが俺を見てベットを叩く。来いということか。
「ウォール、早く来なさい。」「はい!お邪魔します。」
俺は緊張する。ミリアは幼馴染だから一緒に寝たことはある。だが、今は美人さんになっている。心臓がドキドキだ。俺はベットのふちに横になる。
「もっと近くに来て。」「はい。」
俺たちは背中合わせに横になる。あー緊張する。ミリアが恩着せがましく言う。
「ありがたく思いなさいよ。」「分かっているよー」
するとマテウスが気がついたのかミーメを連れ戻しに来る。俺はミーメが出て行ったのでソファに戻ろうとするとミリアが言う。
「ここにいなさいよ。」「いいのか。」「特別よ。」
俺は朝まで緊張で眠れなかった。ミリアも寝ていない様子だ。俺たちは寝不足の顔で廊下に出ると居合わせたマテウスが言う。
「お二人は仲が良いですね。夜はお楽しみだったようで。」「違うぞ。これは・・・」「恥ずかしがることはないですよ。」
マテウスは完全に俺たちの仲を勘違いしていた。
これなら宿代はかからないし、食事代もただだ。俺はミリアに渡された支給金が少ない理輔が分かった。おそらく船の代金もいらないのだろう。
領主は俺たちとアストラ王国第三王女が一緒にいることに驚いていた。俺たちの旅は危険なものなのに他国の姫が同行しているのだ。
部屋はなぜかミリアと俺は同室になっている。それも、ベットが一つしかない。これは俺がミリアと一緒に寝るということか。ミリアが赤い顔をして言う。
「同室なのは仕方ないけど、寝るのは別々よ。」「床で寝ろというのか。」
「ソファがあるでしょ。」「俺も一緒に寝るのは恥ずかしいし、ソファで寝るよ。」「そうよ。今はそうしておきなさい。」
なに、「今は」と言ったな。将来は一緒に寝るのか。従騎士は聖女と恋仲になれるのか?
鎧を外してくつろごうとするとミーメが部屋に入って来る。
「おぬしたち、同じ部屋で、何をするつもりじゃ。」「俺は従騎士なんだからミリアを守るのだよ。」
「嘘つけ、いちゃつくつもりだろ。」「何言っているの。私はそんなことしないわ。」
ミリアが怒り出す。そこへマテウスたちが来てミーメを連れ出す。マテウスは去り際に言う。
「お二人ともほどほどにしてくださいね。旅の途中ですから。」
ミリアの顔が赤くなる。マテウスは勘違いをしている。俺たちは幼馴染だが聖女と従騎士なのだからいちゃつくわけがない。
俺とミリアはミハス村の話をして思い出話に花を咲かせる。俺はミリアがベットで寝るとソファに横になる。
目はつむっているけど警戒は怠らない。ミハス村でグレイグリズリー狩る時、山で夜を過ごすときは極浅い眠りで、すぐに魔物に対応できるようにしていた。
今、その経験が役立っている。深夜、部屋に誰かが入って来る。俺は剣を手にしている手に力を入れる。侵入者はベットに寝ているミリアに近づくことなく、俺に近づいて来る。
どこの刺客だ。足音を消しているが気配はまるで消せていない。素人と変わらない。俺は剣が届く距離に近づいた侵入者に飛び起きながら抜刀して剣を突き付ける。
「ひゃっ。」
侵入者は情けない声を出して座り込む。よく見るとミーメだった。
「何しているんです。切るところでしたよ。」「おぬしは我を切るのか。」
「しませんが、忍び込むと間違えが起きるかもしれません。」「分かった。これからは堂々と部屋に入ることにする。」
「それより、夜中に来ないでください。」「添い寝をしてやろうとしただけじゃ。」
ミリアが目を覚ます。
「ミーメ、なんで入ってきているのよ。」「ウォールと添い寝をしに来たのじゃ。」
「何言っているの。帰りなさい。」「どうせ別々に寝ているのだから添い寝をしてもかまわないだろう。」
「今から一緒に寝ます。出て行ってください。」「見届けたら帰ってやろう。」
ミリアが俺を見てベットを叩く。来いということか。
「ウォール、早く来なさい。」「はい!お邪魔します。」
俺は緊張する。ミリアは幼馴染だから一緒に寝たことはある。だが、今は美人さんになっている。心臓がドキドキだ。俺はベットのふちに横になる。
「もっと近くに来て。」「はい。」
俺たちは背中合わせに横になる。あー緊張する。ミリアが恩着せがましく言う。
「ありがたく思いなさいよ。」「分かっているよー」
するとマテウスが気がついたのかミーメを連れ戻しに来る。俺はミーメが出て行ったのでソファに戻ろうとするとミリアが言う。
「ここにいなさいよ。」「いいのか。」「特別よ。」
俺は朝まで緊張で眠れなかった。ミリアも寝ていない様子だ。俺たちは寝不足の顔で廊下に出ると居合わせたマテウスが言う。
「お二人は仲が良いですね。夜はお楽しみだったようで。」「違うぞ。これは・・・」「恥ずかしがることはないですよ。」
マテウスは完全に俺たちの仲を勘違いしていた。
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