聖女様が従騎士に指名した農夫は世界最強だったーリーム王国編ー

ぽとりひょん

文字の大きさ
40 / 64
第2章 従騎士誕生

第18話 ウォールとミリア旅に出る

しおりを挟む
 ミリアとウォールは数日後、ダミアン王に呼び出される。二人はダミアン王の間で片膝をついて首を垂れる。
 「我は、聖女ミリアの従騎士にウォールを選ぼうと思う。だがその前に実力を確認したい。マイラ島に行ってアークデーモンを倒して島を奪還してほしい。」「はっ、仰せのままに。」
聖女ミリアと仮の従騎士ウォールはマイラ島にアークデーモンを倒しに行くことになる。ウォールには従騎士の鎧と剣を与えられる。ミリアは馬で旅をすることを選ぶ。
 馬に乗る聖女ミリアに王都の道には人々があふれて声援をくくる。ミリアは手を振って答える。ミリアとウォールの二人だけのはずが後ろに三人の騎士と馬車がついて来る。
 ウォールは、アストラ王国第三騎士団長マテウスに言う。
 「なんであんたたちがいるんだ。」「これはミーメ王女の御意志だ。」
 「まあ、アークデーモンの討伐だから危険はないと思うけど。知らないぞ。」「我々は命を賭けて王女を守ります。」
ウォールは馬を馬車の横に寄せる。
 「ウォール、我はついて行くぞ。」「分かっている。相手はアークデーモンだから自分の身ぐらい守ってくれよ。」
 「そなたは冷たいのう。アークデーモンから自分の身を守れると思っているのか。」「大丈夫、すぐ済ませるから。」
 「そなたの基準でアークデーモンはどのくらい強いのだ。」「村人、4、5人がかりで倒す程度かな。」
 「そなたの言う村人はバサーカーか勇者なのか。」「ただの村人だよ。」
ミーメは頭を抱える。ミハス村の村人はどうなっておるのじゃ。
 ウォールがミリアの横に着くとミリアは笑顔で民衆に手を振りながらウォールに質問する。
 「後ろの馬車は何かしら。」「ミーメ王女だよ。ついてくるつもりだ。」
 「それでどうするの。」「俺には止められないよ。」「そうなの。」
ミリアは笑顔のままで言う。非常に怖い。ミリアもミーメと観衆の前で喧嘩をするわけにいかず、ミーメたちがついてくることは黙認されることになる。
 ダミアン王の所に報告が行く。
 「特使のミーメ王女が聖女ミリアと行動を共にしているとの情報が入りました。」「どういうことだ。」
 「ミーメ王女はウォールに好意を抱いているようです。」「それはいい、ほうっておけ。」
 「しかし、王女に何かあれば、国交問題に・・・」「戦争の良い口実になる。聖女と従騎士を戦場に放り込めば我らの圧勝だ。」
 「戦争はいかがかと・・・」「考えてみよ。王女がウォーレンを追っかけていれば、王女は人質も同然だぞ。」「なるほどアストラ王国に対して優位に立てますね。」
ミリアとウォール、四人のおまけは政治的思惑とは関係なく。マイラ島へ行くため、港町ルーアンへ向かう。
 王都ダルヴィークの門をくぐって街の外に出ると麦畑が道沿いに続いていてミリアとウォールは解放的な気分になる。
 「ウォール、何が起こるか楽しみね。」「きっと野盗や魔物が襲って来るよ。」
 「だったら退屈しないわね。」「そんなこと言うからほら。」
ウォールの目に遠くに野盗の斥候が仲間に知らせに去っていくところがうつる。道が森の近くを通るすると前方に野盗たちが待っている。
 ミリアとウォールは森の中にも野盗が隠れていることに気づいている。ミリアは森に向かって炎の矢を撃ち出す。
 (ファイヤーアロー300)
 森の中が火の海になって炎に包まれた野盗がゴロゴロ出てくる。ミリアとウォール、マテウスたちは、剣を抜いてをとどめを刺していく。前方にいた野盗たちが怒鳴りながら馬を走らせる。
 「なめた真似しやがって、売り飛ばすのはやめだ。殺せー」
ウォールが音響魔法を使う。
 (三つはぜろ)
 バン、バン、バン
 馬驚いて急停止する。6人の野盗のうち4人が落馬する。ミリアとウォールは馬を走らせて野盗に迫ると馬に乗った野盗を一閃する。野盗の首が二つ落ちる。
 マテウスたちが落馬した野盗を仕留める。野盗が全滅するとミリアは死体を漁って金目のものをとり始める。
 「ミリア、何しているの。」「路銀の調達よ。支給されたお金では船にも乗れないわよ。」「仕方ない。俺もやるよ。」
マテウスたちも真似をする。そして馬を6頭、手に入れて次の町で売ることにする。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

勇者の隣に住んでいただけの村人の話。

カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。 だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。 その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。 だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…? 才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。

病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。

もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
 ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

現世にダンジョンができたので冒険者になった。

盾乃あに
ファンタジー
忠野健人は帰り道に狼を倒してしまう。『レベルアップ』なにそれ?そして周りはモンスターだらけでなんとか倒して行く。

七億円当たったので異世界買ってみた!

コンビニ
ファンタジー
 三十四歳、独身、家電量販店勤務の平凡な俺。  ある日、スポーツくじで7億円を当てた──と思ったら、突如現れた“自称・神様”に言われた。 「異世界を買ってみないか?」  そんなわけで購入した異世界は、荒れ果てて疫病まみれ、赤字経営まっしぐら。  でも天使の助けを借りて、街づくり・人材スカウト・ダンジョン建設に挑む日々が始まった。  一方、現実世界でもスローライフと東北の田舎に引っ越してみたが、近所の小学生に絡まれたり、ドタバタに巻き込まれていく。  異世界と現実を往復しながら、癒やされて、ときどき婚活。 チートはないけど、地に足つけたスローライフ(たまに労働)を始めます。

処理中です...