先輩は、僕のもの

ゆおや@BL文庫

文字の大きさ
250 / 258
36:柊と颯の3連休-2日目-ゲームの後のご褒美(01〜09)

挿入する柊:01

しおりを挟む
シャワーで汗も汚れも洗い流し
ようやく落ち着きを取り戻した
柊がリビングへ戻ると――
テーブルの上には、買ってきたカップ麺やスイーツが並んでいた。まるで深夜の学生たちが集まって開く徹夜パーティーのような光景に、柊は思わず笑ってしまう。

「……おかえりなさい、先輩」
ソファにあぐらをかいた颯は、すでにカップ麺のふたを開けて湯気を浴びながら待っていた。

「なんだよ、この雰囲気……」
柊も苦笑しつつ隣に腰を下ろし、並んだスイーツを手に取る。

二人でズルズルと麺をすすりながら、自然とさっきの“遠隔操作”の出来事を振り返る。

「……いや、ほんとに、あんなコンビニで……最悪だよな」
柊が照れ笑いを混ぜて言うと、颯はわざとらしく目を細めて肩をすくめる。

「でしょう? あれ、絶対一生ネタにできますよ」

「バカ……」
柊は顔を赤くしながらも、笑いをこらえきれずに吹き出した。

リビングには、インスタントの匂いと甘いスイーツの香り、そして笑い声が混ざり合って広がっていく。
ついさっきまで乱されていたはずなのに、今はただ“学生時代の徹夜”みたいな時間。
その落差に、どちらもこそばゆいような幸福感を覚えていた。



柊がカップ麺をすすりながら、わざとらしく笑って問いかける。
「で? ご褒美って……なにしてくれるんだ?」

颯はスプーンを止めて、目を丸くしてからジトッとした視線を向けてくる。
「えっ……先輩。二回もイッたばっかりなのに、もうその話ですか? 本当どんだけ変態なんですか?」

「な……おまえがご褒美って言ったんだろ?」
柊が苦笑いすると、颯はぷくっと頬を膨らませて、カップ麺をズズッと吸い上げた。

「……ていうか、先輩って、ほんとどれだけイケるんですか? 僕、数えてて疲れますよ」
可愛く小言を並べながらも、その声色はどこか甘くて、意地悪そうに見えて楽しんでいるのが伝わる。

柊は肩をすくめて苦笑しながらも、その“可愛い小言”がたまらなく嬉しかった。



カップ麺を食べ終えて、テーブルに置いたスプーンを指先でくるくる回していた颯が、ふと顔を上げた。
どこかそわそわしたような瞳で、柊を見つめる。

「……先輩は、挿れたいって……思いますか?」

唐突な問いに、柊は「えっ?」と箸を止める。
颯は視線を逸らして、頬を少し赤らめながら言葉を続けた。

「だって……いつも先輩、挿れられてばっかりじゃないですか。
だから……その……たまには……」

声が小さくなって、膝の上で落ち着きなく指をいじる。
「……挿れさせてあげようと思って……」

最後の一言をやっと吐き出すと、顔を真っ赤にして唇を噛み、ちらっとだけ柊を伺う。

柊は目を見開き、それから思わず笑みを浮かべてしまった。
「……颯、おまえ……照れてんのか?」

「べ、別に! 僕はご褒美あげようとしてるだけですから!」
颯は慌てて否定するけど、その声は裏返っていて、余計に可愛らしかった。

颯は箸を置き、俯いたまま唇を噛みしめる。
そして、声を小さく震わせながら続けた。

「でも……僕……そんなに、ないから……」

耳まで赤く染めて、情けないくらいに照れくさそうに呟く。
言葉の意味を飲み込んだ瞬間、柊の胸に衝撃が走った。

――颯の、そんな表情を見られるなんて。
いつも強引に攻めてくる颯が、ほとんど初めてみたいに不安そうにしてる。

柊は、息を詰まらせる。
頭の中に浮かんでしまう――自分が颯の中に入っていく感覚。
その想像だけで股間が一気に熱を帯び、喉が渇くような息苦しさに襲われる。

「颯……」
声をかけても、熱を隠せず震える。

颯はちらりと視線を上げ、恥ずかしそうに眉を寄せる。
「……そんなに見ないでください……余計に恥ずかしくなるじゃないですか……」

颯は小首を傾げ、唇にいたずらっぽい笑みを浮かべながら問いかける。

「挿れたいですか? それとも、挿れなくてもいいですか? ……どっちですか?」

静かな声なのに、妙に耳に残る。
柊の喉がごくりと鳴り、言葉を選べず視線が泳いだ。

「……そりゃあ。俺も男だから……その、挿れたいよ……」

ボソッと呟く声は情けないほど震えていて、余計に生々しい。

その瞬間、颯は目尻を細めてにやりと笑う。
「可愛い。ほんと、童貞くんみたいですね、先輩」

わざとらしく肩をすくめながらも、その声はどこか嬉しそうで。
そして、ふっと表情を柔らかくして囁いた。

「さっきはたくさん恥ずかしい思いさせちゃいましたからね……。これはご褒美ですよ」

颯の指が、リモコンを押すように部屋の灯りを落とす。
一瞬で闇が広がり、互いの吐息だけが残った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

壁乳

リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。 最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。 俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 じれじれラブコメディー。 4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。 (挿絵byリリーブルー)

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...