62 / 258
15
とろける腋:02
しおりを挟む
颯は、柊の舌で濡れた自らの脇に
目を落とし、ゆっくりと腕を下ろす。
ぬちゃ……
「……こんなにして……
僕の脇、とろとろになってます……」
脇には、柊の唾液が
うっすらと光っていた。
艶めくその場所を、颯は──
あの日の夜のように
柊の鼻先へと寄せていく。
「じゃあ……ちゃんと
馴染ませてあげますね」
囁くように言いながら、ゆっくりと──
唾液の湿り気がまだ残る脇を
柊の鼻梁にすり…すり…と
優しく、でも確かに押し当てる。
すり…すり… ぬちゅ……
「……っ、ん……」
「……ふ、……は……」
柊の呼吸が乱れる。
逃れられない距離で
自分の匂いと
唾液の湿りが鼻に絡みつく。
すでに目隠しされている柊にとって
今この瞬間、世界は“匂い”だけだった。
すぅ……はぁ…… っ……
「先輩、分かりますか?
これ……自分の舌の跡ですよ」
ぬるりと肌が滑り、鼻先がまた濡れる。
「……ん……ふ……」
「自分で舐めて、自分で嗅がされて……
でも嬉しそうに震えてるなんて……
ほんと、変態ですね」
くん……はぁ…… っ……
鼻の奥にこびりつく、颯の匂い。
舌で味わった温度。
そして、支配されているという確信。
「もっと、しっかり染み込ませないと」
「……ふ、っ……」
すり、すり──
唾液の濡れた匂いが柊の
鼻に押し付けられるたびに、
身体の奥がくぐもった熱に包まれていく。
そのすべてが、「快感」
として蓄積されていた。
▶︎
颯は、柊の反応を見つめながら
そっと息を吸い込んだ。
その目が細められ、わずかに
潤んでいるようにさえ感じる。
呼吸が、確かに早くなっていた。
「……すごい顔してます。先輩
えっちな顔してます……」
吐息を含んだ声で囁きながら、
まるで愛おしいものを見るように
けれど獲物を捉えるように、
柊の表情をじっと見つめる。
「どうして……
そんなになっちゃったんですか?」
「僕の匂いだけで……
こんなふうに、乱れて」
嗅覚に刺さる汗の香り。
熱に湿った空気。
肌に触れる気配に、柊の全身はもう
思考よりも先に反応していた。
「先輩、どうしてそんなに……
変態になっちゃったんですか?」
耳元で、あくまで優しい口調のまま。
けれど、笑っていた。
「こんなに疼いて……欲しがって……
自分は何もされてないのに……
ちんちん、すっごく硬いですよ……」
ゆっくりと、身体を擦り寄せながら──
硬くなる下半身を手で弄る。
「もっと……濃いのが欲しいんですか?」
柊の沈黙は、否定ではなかった。
ただ、恥ずかしさで言葉を失っているだけ。
それを、颯は知っている。
知っていて、責める。
「じゃあ……どれくらい欲しいのか
ちゃんと教えてください」
囁く声が、皮膚のすぐ裏にまで届くようだった。
目を落とし、ゆっくりと腕を下ろす。
ぬちゃ……
「……こんなにして……
僕の脇、とろとろになってます……」
脇には、柊の唾液が
うっすらと光っていた。
艶めくその場所を、颯は──
あの日の夜のように
柊の鼻先へと寄せていく。
「じゃあ……ちゃんと
馴染ませてあげますね」
囁くように言いながら、ゆっくりと──
唾液の湿り気がまだ残る脇を
柊の鼻梁にすり…すり…と
優しく、でも確かに押し当てる。
すり…すり… ぬちゅ……
「……っ、ん……」
「……ふ、……は……」
柊の呼吸が乱れる。
逃れられない距離で
自分の匂いと
唾液の湿りが鼻に絡みつく。
すでに目隠しされている柊にとって
今この瞬間、世界は“匂い”だけだった。
すぅ……はぁ…… っ……
「先輩、分かりますか?
これ……自分の舌の跡ですよ」
ぬるりと肌が滑り、鼻先がまた濡れる。
「……ん……ふ……」
「自分で舐めて、自分で嗅がされて……
でも嬉しそうに震えてるなんて……
ほんと、変態ですね」
くん……はぁ…… っ……
鼻の奥にこびりつく、颯の匂い。
舌で味わった温度。
そして、支配されているという確信。
「もっと、しっかり染み込ませないと」
「……ふ、っ……」
すり、すり──
唾液の濡れた匂いが柊の
鼻に押し付けられるたびに、
身体の奥がくぐもった熱に包まれていく。
そのすべてが、「快感」
として蓄積されていた。
▶︎
颯は、柊の反応を見つめながら
そっと息を吸い込んだ。
その目が細められ、わずかに
潤んでいるようにさえ感じる。
呼吸が、確かに早くなっていた。
「……すごい顔してます。先輩
えっちな顔してます……」
吐息を含んだ声で囁きながら、
まるで愛おしいものを見るように
けれど獲物を捉えるように、
柊の表情をじっと見つめる。
「どうして……
そんなになっちゃったんですか?」
「僕の匂いだけで……
こんなふうに、乱れて」
嗅覚に刺さる汗の香り。
熱に湿った空気。
肌に触れる気配に、柊の全身はもう
思考よりも先に反応していた。
「先輩、どうしてそんなに……
変態になっちゃったんですか?」
耳元で、あくまで優しい口調のまま。
けれど、笑っていた。
「こんなに疼いて……欲しがって……
自分は何もされてないのに……
ちんちん、すっごく硬いですよ……」
ゆっくりと、身体を擦り寄せながら──
硬くなる下半身を手で弄る。
「もっと……濃いのが欲しいんですか?」
柊の沈黙は、否定ではなかった。
ただ、恥ずかしさで言葉を失っているだけ。
それを、颯は知っている。
知っていて、責める。
「じゃあ……どれくらい欲しいのか
ちゃんと教えてください」
囁く声が、皮膚のすぐ裏にまで届くようだった。
12
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
壁乳
リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。
最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。
じれじれラブコメディー。
4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。
(挿絵byリリーブルー)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる