先輩は、僕のもの

ゆおや@BL文庫

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24.

甘く蕩けるバレンタイン:05

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やがて、颯の唇は首筋から鎖骨へと
ゆっくりと這い降りていった。

舌がわずかに湿った音を立てながら
肌をなぞっていく。
ぴちゃ……、ちゅっ……、と。
その一つひとつが熱く
痕となって染み込んでいくようだった。

「ふ……っ、く……」

柊が思わず声を漏らすたび
颯の唇はさらに深く、胸元へと降りていく。

シャツの間からのぞいた
突起に、舌が触れた瞬間──

「ちゅ……、ん……ん、ふ……」

湿った舌が輪郭をなぞる様に
ゆっくりと円を描く。
ぬるりとした舌先が肌を撫で
そのたびにちゅっ……、ぴとっ……と
小さな音が重なっていく。

柊の喉の奥から、細く甘い鳴き声が漏れた。
その反応を確かめるように
颯は音を立てて、また一度吸い上げた。

「っ、あ……!」

「ん、可愛い……ワンコくん
 乳首感じてるんですか?」

にやりとしながら
今度はわずかに歯を立て突起を挟むように噛む。
ぱちっ、と舌が弾ける音と
柊の微かな喘ぎが
静かな部屋に混ざり合って響く。

「ちゅ……ん、ふ……やっぱり、ちょっと
 痛いのが好きなんですね……」

吐息混じりに囁きながら
今度はもう一方へと唇が移る。
柔らかく吸われたあと、舌でじゅるっ……と
濃く舐めあげられ、柊は思わず身体を震わせる。

「ふ、ぁ……ぅ……」

「ねえ、ワンコくん。たまにはこうやって
 優しくされるのも……悪くありませんか?」

耳元へと唇が寄せられ
濡れた声が囁かれる。
それだけで、鼓膜の奥が
びくりと痺れ、背中を震わせた。

「しつけばっかりじゃ、疲れちゃいますよね?
  今日は、ご褒美。いい子だから」

「……たっぷり、舐めてあげますよ」

再び、胸元の突起へ。
ぴちゃ……ちゅ、じゅ……っと
意図的に舌をねっとりと這わせる音が続く。

柊の呼吸はどんどん浅くなり
喉が、鼻が、うまく機能しなくなっていく。
張りつくような音に
じわじわと理性が溶かされていくのがわかった。

――これは優しさじゃない。
もっと深い、もっと甘い、支配そのものだった。


そして
ベルトの金具が外れる
かすかな音が部屋に落ちた。
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