先輩は、僕のもの

ゆおや@BL文庫

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24.

甘く蕩けるバレンタイン:07

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熱を持ったまま、ゆっくりと──
颯の唇が、その先端を包み込んだ。

「っ、あ……!」

柔らかな粘膜が絡みつくように覆い
ぬるりと舌が這う。
じゅ……ちゅ、ぴと……と
湿った音が喉の奥から立ちのぼる。

(……こんな、の……)

柊は、自分がこうされることに
慣れていなかった。
いや、慣れていないどころか──
されるのは、これが初めてだった。

いつもは、与える側だった。
触れて、求められて、応じる方だったのに。

今、自分は……与えられている。
しかも、こんな……舌の奥で
咥え込まれるような感覚で。

「ふ、っ、ん……ぅ、く……っ」

吸われるたび、舌が絡むたび
喉が勝手に震える。
唇の奥でちゅっ……じゅぽっ...と
音がして、頬にまで熱がのぼる。

(や、ばい……これ、やば……っ)

逃げようとする思考が
甘さに塗れて、次第に鈍くなる。
唇が吸い上げる感覚、舌がなぞる湿度…
どれもがくっきりと鮮明で、全身に響いてくる。

「ふ……あっ……!」

喉の奥から漏れる声を止められない。
意識とは裏腹に、鳴き声だけがこぼれていく。
それに合わせて、颯の動きもじわりと深くなる。

「ん、んん……ふふ……ワンコくん
 気持ちいい……?いっぱい声、出して」

口を離したのはほんの一瞬。
濡れた唇がまたすぐに
先端をくわえて吸い上げる。

じゅる……ちゅ……と
わざと音を立てながら。
柊の喉がびくびくと痙攣し
眉がわずかに歪む。

(なんで……なんでこんな……っ)

悔しいのか、恥ずかしいのか
気持ちいいのか、わからない。

ただ、舌の這う感覚がリアルすぎて
呼吸さえままならない。

舌が押し当てられ
唇がしっかりと覆ってくるたびに──
自分が、完全に「される側」に
いることを、突きつけられる。

(……だめだ、これ以上、されたら……)

でも、颯の舌は止まらない。
根元を撫で、先端をくすぐり
ちゅっ……と音を立てて吸う。
まるで“美味しそうに”肉棒を
食べられているかのように。

「……ふふ、顔が蕩けてる....
 ワンコくんってば、ほんと可愛い」

耳に届くその囁きが
さらに身体の奥を熱くさせる。

理性が壊れるのは
もう時間の問題だった。
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