17 / 26
17.友達になりたい
しおりを挟む
午前中。
いつもより利用者が少なくて静かな図書館で一人、カウンターで本を読みながらゆったり過ごす。
最近は慌ただしい日が続いていたから、こういう時間が妙に落ち着く。
ニナが授業で不在なことは寂しくもあるけど。
「不思議な気分だなぁ」
以前の僕は、一人でいる時間に深い孤独を感じていた。
図書館の中に他の人がいようと孤独は消えなかった。
誰も僕に関わろうとしないから?
それもあるけど、僕自身が人と接することに後ろ向きだったせいもある。
他人との関わりから逃げていたのは僕の弱さだ。
その弱さと向き合い乗り越える決意をしてから世界が変わったような気がする。
一人でいる時間も不安に感じない。
寂しさはあっても、孤独だとは思わない。
それはきっと、僕の世界の住人が増え始めているからだろう。
図書館の扉が開く音がした。
授業の終わりにはまだ早い。
ニナではないことはすぐにわかった。
彼女なら入ってすぐ大きな声であいさつをするか、僕の名前を呼ぶ。
僕は入り口に視線を向けた。
「フレンダさん」
「お、おはようございます。プラトニア君」
図書館にやってきたのはフレンダさんだった。
彼女から相談を受けてストーカーを捕まえたのは、つい数日前のお話だ。
人見知りな彼女は扉の近くでモジモジしている。
まだ出会って数日、緊張するみたいだ。
僕はなるべくやさしく笑顔を見せながら彼女にいう。
「そんなところにいないで座ったら?」
「は、はい。そうします」
彼女はトコトコと歩き出し、僕の近くにくる。
カウンターの中に入ってき、そのまま僕の隣にある椅子へ腰を下ろした。
僕は少し驚いてしまった。
座ったらとはいったけど、僕の中ではカウンターから離れたソファーに座ると思っていたから。
その驚きが表情に出てしまって、彼女は動揺する。
「す、すみません! なにか間違えましたか」
「ううん、そんなことないよ」
せっかく彼女のほうから歩み寄ってくれたんだ。
変に意識させないように、僕はめいっぱいの笑顔で答えた。
すると彼女は恥ずかしそうに目を逸らす。
ニナのようにはいかないな。
「「……」」
いきなり静かな時間が続く。
図書館では静かにすることが礼儀といっても、手が届く距離に誰かがいて、会話が一つもないというのも落ち着かない。
ニナがいてくれたら賑やかになっただろう。
さすがに僕も、フレンダさんと二人きりの状況は慣れないな。
「授業はいいの?」
「あ、はい。受けたい授業は午後からなので」
「そっか」
会話が続かない。
何を話せば盛り上がるのだろうか。
自分が沈黙に耐えられないことに今さら気づく。
ストーカーの一件を解決して以降、彼女は図書館に足を運ぶようになった。
目的もなくふらっとやってくる……というわけではない。
彼女がここに足を運ぶことには意味があった。
それは――
「フレンダさん、本当によかったの?」
「な、なにがですか?」
「僕たちに協力するって言ってくれたことだよ」
相談事が解決した後で、フレンダさんは僕たちの活動に協力したいと言ってくれた。
断る理由もないし、ニナも嬉しそうだったから前向きに返答したけど……。
「僕たちの活動は成績には入らない。あくまで僕がギフトを使い熟せるようにするためのものなんだ」
「それは……聞きました」
「いいの? 協力してもフレンダさんに得なことはないと思うよ」
「得をしたい、わけじゃありませんから」
彼女はモジモジしながら続けて語る。
「私が、お手伝いしたいんです。助けてくれたお礼がしたくて……それに、その……」
彼女は僕をじっと見つめる。
なにかを言いたげに。
「私、前からプラトニア君のことは気になっていたんです」
「え? それってどういう意味?」
「へ、変な意味じゃないです! その、プラトニア君が私と似ている気がして」
「――! ああ、なるほど」
似ている。
僕も前に同じことを思った。
近い感覚が彼女にもあったのだろう。
「私も学園で一人で……プラトニア君も一人でいるところ見かけて。噂とかも耳にしてたから余計に気になって……話してみたいなって思ってました」
「そうだったんだ」
「は、はい。でも勇気がでなくて……中々話しかけられなくて」
彼女は申し訳なさそうに語ってくれた。
意外だった。
というより、純粋に嬉しかった。
行動には起こせなかったみたいだけど、僕と関わりたいと思ってくれていたなんて。
それも、落ちこぼれとしか思われていない頃の僕と。
「だからきっかけができて、嬉しかったんです。それに、プラトニア君を見ていたら勇気が貰えるんです。私も……変れるんじゃないかって」
「フレンダさん……」
「すみません。失礼……ですよね」
「ううん、嬉しいよ。そう思ってもらえるのは嬉しい」
僕を姿を見て、前向きな気持ちを抱いてもらえる。
失礼なんかじゃない。
むしろ最高じゃないか。
「変れるよ。僕が変われたんだから」
「はい。頑張りたいと、思っています。だから手伝わせてください。私も、誰かと関わりたいんです。プラトニア君みたいに」
「うん」
そういうことなら、もう気持ちを確認するような質問はしないでおこう。
彼女自身が変わるために踏み出した一歩だ。
僕はそれを応援したい。
少しだけ先んじて一歩を踏み出した先輩として。
「じゃあ、よろしくね」
「はい。プラトニア君たちの邪魔にならないように頑張ります」
「邪魔になんてならないよ。というか、僕のことはブランでいいよ。友達、でしょ?」
「はい! えっと、ブラン君」
自分から友達であることを確認するなんて、ちょっと恥ずかしくはある。
だけどよかった。
僕の勘違いじゃなくて。
こうして僕に、ニナ以外に初めての友達ができた。
いつもより利用者が少なくて静かな図書館で一人、カウンターで本を読みながらゆったり過ごす。
最近は慌ただしい日が続いていたから、こういう時間が妙に落ち着く。
ニナが授業で不在なことは寂しくもあるけど。
「不思議な気分だなぁ」
以前の僕は、一人でいる時間に深い孤独を感じていた。
図書館の中に他の人がいようと孤独は消えなかった。
誰も僕に関わろうとしないから?
それもあるけど、僕自身が人と接することに後ろ向きだったせいもある。
他人との関わりから逃げていたのは僕の弱さだ。
その弱さと向き合い乗り越える決意をしてから世界が変わったような気がする。
一人でいる時間も不安に感じない。
寂しさはあっても、孤独だとは思わない。
それはきっと、僕の世界の住人が増え始めているからだろう。
図書館の扉が開く音がした。
授業の終わりにはまだ早い。
ニナではないことはすぐにわかった。
彼女なら入ってすぐ大きな声であいさつをするか、僕の名前を呼ぶ。
僕は入り口に視線を向けた。
「フレンダさん」
「お、おはようございます。プラトニア君」
図書館にやってきたのはフレンダさんだった。
彼女から相談を受けてストーカーを捕まえたのは、つい数日前のお話だ。
人見知りな彼女は扉の近くでモジモジしている。
まだ出会って数日、緊張するみたいだ。
僕はなるべくやさしく笑顔を見せながら彼女にいう。
「そんなところにいないで座ったら?」
「は、はい。そうします」
彼女はトコトコと歩き出し、僕の近くにくる。
カウンターの中に入ってき、そのまま僕の隣にある椅子へ腰を下ろした。
僕は少し驚いてしまった。
座ったらとはいったけど、僕の中ではカウンターから離れたソファーに座ると思っていたから。
その驚きが表情に出てしまって、彼女は動揺する。
「す、すみません! なにか間違えましたか」
「ううん、そんなことないよ」
せっかく彼女のほうから歩み寄ってくれたんだ。
変に意識させないように、僕はめいっぱいの笑顔で答えた。
すると彼女は恥ずかしそうに目を逸らす。
ニナのようにはいかないな。
「「……」」
いきなり静かな時間が続く。
図書館では静かにすることが礼儀といっても、手が届く距離に誰かがいて、会話が一つもないというのも落ち着かない。
ニナがいてくれたら賑やかになっただろう。
さすがに僕も、フレンダさんと二人きりの状況は慣れないな。
「授業はいいの?」
「あ、はい。受けたい授業は午後からなので」
「そっか」
会話が続かない。
何を話せば盛り上がるのだろうか。
自分が沈黙に耐えられないことに今さら気づく。
ストーカーの一件を解決して以降、彼女は図書館に足を運ぶようになった。
目的もなくふらっとやってくる……というわけではない。
彼女がここに足を運ぶことには意味があった。
それは――
「フレンダさん、本当によかったの?」
「な、なにがですか?」
「僕たちに協力するって言ってくれたことだよ」
相談事が解決した後で、フレンダさんは僕たちの活動に協力したいと言ってくれた。
断る理由もないし、ニナも嬉しそうだったから前向きに返答したけど……。
「僕たちの活動は成績には入らない。あくまで僕がギフトを使い熟せるようにするためのものなんだ」
「それは……聞きました」
「いいの? 協力してもフレンダさんに得なことはないと思うよ」
「得をしたい、わけじゃありませんから」
彼女はモジモジしながら続けて語る。
「私が、お手伝いしたいんです。助けてくれたお礼がしたくて……それに、その……」
彼女は僕をじっと見つめる。
なにかを言いたげに。
「私、前からプラトニア君のことは気になっていたんです」
「え? それってどういう意味?」
「へ、変な意味じゃないです! その、プラトニア君が私と似ている気がして」
「――! ああ、なるほど」
似ている。
僕も前に同じことを思った。
近い感覚が彼女にもあったのだろう。
「私も学園で一人で……プラトニア君も一人でいるところ見かけて。噂とかも耳にしてたから余計に気になって……話してみたいなって思ってました」
「そうだったんだ」
「は、はい。でも勇気がでなくて……中々話しかけられなくて」
彼女は申し訳なさそうに語ってくれた。
意外だった。
というより、純粋に嬉しかった。
行動には起こせなかったみたいだけど、僕と関わりたいと思ってくれていたなんて。
それも、落ちこぼれとしか思われていない頃の僕と。
「だからきっかけができて、嬉しかったんです。それに、プラトニア君を見ていたら勇気が貰えるんです。私も……変れるんじゃないかって」
「フレンダさん……」
「すみません。失礼……ですよね」
「ううん、嬉しいよ。そう思ってもらえるのは嬉しい」
僕を姿を見て、前向きな気持ちを抱いてもらえる。
失礼なんかじゃない。
むしろ最高じゃないか。
「変れるよ。僕が変われたんだから」
「はい。頑張りたいと、思っています。だから手伝わせてください。私も、誰かと関わりたいんです。プラトニア君みたいに」
「うん」
そういうことなら、もう気持ちを確認するような質問はしないでおこう。
彼女自身が変わるために踏み出した一歩だ。
僕はそれを応援したい。
少しだけ先んじて一歩を踏み出した先輩として。
「じゃあ、よろしくね」
「はい。プラトニア君たちの邪魔にならないように頑張ります」
「邪魔になんてならないよ。というか、僕のことはブランでいいよ。友達、でしょ?」
「はい! えっと、ブラン君」
自分から友達であることを確認するなんて、ちょっと恥ずかしくはある。
だけどよかった。
僕の勘違いじゃなくて。
こうして僕に、ニナ以外に初めての友達ができた。
1
あなたにおすすめの小説
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
追放された俺の木工スキルが実は最強だった件 ~森で拾ったエルフ姉妹のために、今日も快適な家具を作ります~
☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺は、異世界の伯爵家の三男・ルークとして生を受けた。
しかし、五歳で授かったスキルは「創造(木工)」。戦闘にも魔法にも役立たない外れスキルだと蔑まれ、俺はあっさりと家を追い出されてしまう。
前世でDIYが趣味だった俺にとっては、むしろ願ってもない展開だ。
貴族のしがらみから解放され、自由な職人ライフを送ろうと決意した矢先、大森林の中で衰弱しきった幼いエルフの姉妹を発見し、保護することに。
言葉もおぼつかない二人、リリアとルナのために、俺はスキルを駆使して一夜で快適なログハウスを建て、温かいベッドと楽しいおもちゃを作り与える。
これは、不遇スキルとされた木工技術で最強の職人になった俺が、可愛すぎる義理の娘たちとのんびり暮らす、ほのぼの異世界ライフ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる