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4 婚約者の願い
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今日は結婚式の最終の打ち合わせで、ガンチャが私の家に訪ねてくることになっていた。
家族で話し合った結果、式場のキャンセル料やガンチャへの慰謝料を払ってでも結婚しないようにすることにした。
あの人に慰謝料を払わなければいけないのかと腹が立つけれど、婚約を破棄する理由が未来であなたに殺されるからなんて通じるはずがない。
ただ、毒見役の女性の話を聞いて怪しいと思うことがあったのならば、それを理由にし、慰謝料を回避できないかと思っている。
結婚式の招待客は一番遠方で二日くらい離れた地だ。それまでに婚約を破棄したい。
不安なのは、ガンチャにも未来に起こったことの記憶があるかもしれないということだった。
彼は私を殺したことを後悔はしていないでしょうから大丈夫だとは思う。だけど、油断は禁物だ。
普段の私は彼に会う時はどうしていたか。約束の時間までにシミュレーションをして、その時を迎えた。いつもは私一人で出迎えていたけれど、今回はカラムとココナにも一緒にいてもらうことにした。
「久しぶりだね、アリアナ。会いたかったよ」
えーと、久しぶりでしたっけ? まあいいわ。
「久しぶりね! 会えてうれしいわ!」
「元気にしていたかい?」
最後に会った時とは別人のように爽やかな笑顔で、ガンチャは出迎えた私を抱きしめる。その瞬間、あの時のことがフラッシュバックして、彼を突き飛ばしそうになった。
「姉さん!」
「お姉様!」
恐怖を感じたのはカラムとココナもだった。
悲痛な声を上げて私を呼んだため、我に返ることができた私はぐっと拳を握りながらも、彼の背中に腕を回した。
「私は元気にしていたわ。あの、悪いけど、今日は弟妹と一緒でもいいかしら」
「……かまわないけど、どうして?」
私から体を離し、ガンチャは不思議そうな顔をした。
「もうすぐ結婚するから、中々会えなくなるでしょう? 寂しいと思ってくれているみたいで、少しでも一緒にいたいって言うの」
「そうか。君たちは本当に仲がいいんだな」
「それはあなたもでしょう? ロビンのことをあなたは可愛がっているし、彼女もあなたにべったりだわ」
「それは俺がレイネと仲がいいからだろう」
レイネ様の話をガンチャから出してくれたことは有り難い。詳しい話を聞きたいが、ここで立ち話をしているのも不自然だし、私はメイドに頼んで、ガンチャを応接室に案内してもらった。
その間に、私たち家族以外いなくなったエントランスホールでカラムとココナにお願いをする。
「さっきみたいに私が今までとは違った行動を取りそうになったら教えてほしいの」
「わかりました」
カラムはすぐに頷いてくれたけれど、ココナは違った。
「お姉様、違った行動を取るよりも前に、反応が違っています。今までのお姉様はガンチャの野郎に会った時は目がハートになって、デレデレした顔になっていました。でも、今は冷めた感じです」
ココナは見た目も性格もおっとりしているが、歯に衣着せぬ子でもある。ガンチャの野郎という言い方は初めてだから、私の件で怒っているみたいだ。
「ココナ、どうして昔はそれを言ってくれなかったの?」
「婚約者が相手ならそれでいいと思っていたのです。それにお姉様がガンチャの野郎を好きなことは周知の事実でしたし」
そういえば、私の首を絞めていた時のガンチャも、みんなが私の気持ちを知っているみたいなことを言っていたわね。
「ありがとう、ココナ。気をつけるわ。あと、二人にお願いしたいのだけれど、レイネ様の話題になった時、彼とレイネ様の関係について聞いてほしいの」
「ただの片思いじゃないんですか?」
「そう思い込んでいたんだけど、他に理由がなければ私を殺す必要性がわからなくて」
「そう言われればそうですね」
カラムは難しい顔をしてうなずく。
「勝算があったから、姉さんに酷いことをしたのでしょう。上手く聞き出せるかはわかりませんが努力してみます」
「ありがとう。私も怪しまれない程度に確認するわ」
今日のところはガンチャの様子を探るだけにして、危険な橋は渡らない。そう心に決めて応接室に向かった。
私たちが着いた頃にはメイドがお茶を淹れ終え出て行こうとしていたので、入れ違いに中に入る。
応接室には三人掛けの黒のソファが二つと同じく黒のローテーブルが置かれている。ローテーブルにはガンチャの分だけでなく、私たちのお茶も用意されていた。
「遅かったな」
「ごめんなさい」
「いや、いいんだ」
ガンチャの向かいのソファに座り、しばらくは当たり障りのない話をして、結婚式の話に移った時、ふと気になったことがあって尋ねる。
「式場を決めたのはガンチャだったわよね。どうしてここに決めたの?」
昔は人気のチャペルだからだろうと、特に気にしていなかった。でも、彼が指定したのには何があるのではと思った。すると、ガンチャは笑顔で答える。
「レイネが少し前にここで結婚式を挙げたんだ。その式が素敵でさ」
「……レイネ様たちの式の真似をするってこと?」
「うん。駄目かな。どうせやることは一緒だろう? あ、そうだ。君が着るウェディングドレスはレイネの着ていたドレスと同じデザインなんだよ」
私はレイネ様やレイネ様の旦那様と特に親しくないため、式には招待されていなかった。だから、ドレスのデザインがレイネ様と同じものだったことを初めて知った。
「服のサイズもレイネに合わせてもらったんだ」
そう言われてみれば、オーダーメイドのはずなのにサイズが微妙に合わなかったのは、それでなのね!
招待客にしてみれば、ウェディングドレスは似たようなものなので、レンタルならまだしも、まさか同じデザインのものを着ているとは思っていなかったでしょうね。
「アリアナは俺の気持ちを知っているし、別にいいだろ?」
いいわけないでしょ。
そう答えたかったが、昔の私なら「うん」と言っていたはずだと思った時、ココナが口を開く。
「お姉様、どうせならレイネ様からアドバイスをいただいてはいかがでしょう?」
「そ、そうね! 改善点があるかもしれないものね!」
「や、やめろよ。彼女は何も知らないんだ」
ガンチャの話を聞いた私は、レイネ様とガンチャは仲が良いのだと思い込んでいた。でも、本当はそうじゃなかった?
レイネ様が実家に戻ったのも、ガンチャたちが離婚と勘違いしただけだったら?
私、殺される必要はまったくないわよね!? いや、どんな理由があっても殺されたくはないけど!
焦るガンチャを見て、ますます私はレイネ様とコンタクトを取りたくなった。
※
どうでもいい話。
ネタバレしていいかなと思いましたのでここで。
ガンチャ・ウロイカですが、ガンチヤウロイカで、勘違い野郎です。
家族で話し合った結果、式場のキャンセル料やガンチャへの慰謝料を払ってでも結婚しないようにすることにした。
あの人に慰謝料を払わなければいけないのかと腹が立つけれど、婚約を破棄する理由が未来であなたに殺されるからなんて通じるはずがない。
ただ、毒見役の女性の話を聞いて怪しいと思うことがあったのならば、それを理由にし、慰謝料を回避できないかと思っている。
結婚式の招待客は一番遠方で二日くらい離れた地だ。それまでに婚約を破棄したい。
不安なのは、ガンチャにも未来に起こったことの記憶があるかもしれないということだった。
彼は私を殺したことを後悔はしていないでしょうから大丈夫だとは思う。だけど、油断は禁物だ。
普段の私は彼に会う時はどうしていたか。約束の時間までにシミュレーションをして、その時を迎えた。いつもは私一人で出迎えていたけれど、今回はカラムとココナにも一緒にいてもらうことにした。
「久しぶりだね、アリアナ。会いたかったよ」
えーと、久しぶりでしたっけ? まあいいわ。
「久しぶりね! 会えてうれしいわ!」
「元気にしていたかい?」
最後に会った時とは別人のように爽やかな笑顔で、ガンチャは出迎えた私を抱きしめる。その瞬間、あの時のことがフラッシュバックして、彼を突き飛ばしそうになった。
「姉さん!」
「お姉様!」
恐怖を感じたのはカラムとココナもだった。
悲痛な声を上げて私を呼んだため、我に返ることができた私はぐっと拳を握りながらも、彼の背中に腕を回した。
「私は元気にしていたわ。あの、悪いけど、今日は弟妹と一緒でもいいかしら」
「……かまわないけど、どうして?」
私から体を離し、ガンチャは不思議そうな顔をした。
「もうすぐ結婚するから、中々会えなくなるでしょう? 寂しいと思ってくれているみたいで、少しでも一緒にいたいって言うの」
「そうか。君たちは本当に仲がいいんだな」
「それはあなたもでしょう? ロビンのことをあなたは可愛がっているし、彼女もあなたにべったりだわ」
「それは俺がレイネと仲がいいからだろう」
レイネ様の話をガンチャから出してくれたことは有り難い。詳しい話を聞きたいが、ここで立ち話をしているのも不自然だし、私はメイドに頼んで、ガンチャを応接室に案内してもらった。
その間に、私たち家族以外いなくなったエントランスホールでカラムとココナにお願いをする。
「さっきみたいに私が今までとは違った行動を取りそうになったら教えてほしいの」
「わかりました」
カラムはすぐに頷いてくれたけれど、ココナは違った。
「お姉様、違った行動を取るよりも前に、反応が違っています。今までのお姉様はガンチャの野郎に会った時は目がハートになって、デレデレした顔になっていました。でも、今は冷めた感じです」
ココナは見た目も性格もおっとりしているが、歯に衣着せぬ子でもある。ガンチャの野郎という言い方は初めてだから、私の件で怒っているみたいだ。
「ココナ、どうして昔はそれを言ってくれなかったの?」
「婚約者が相手ならそれでいいと思っていたのです。それにお姉様がガンチャの野郎を好きなことは周知の事実でしたし」
そういえば、私の首を絞めていた時のガンチャも、みんなが私の気持ちを知っているみたいなことを言っていたわね。
「ありがとう、ココナ。気をつけるわ。あと、二人にお願いしたいのだけれど、レイネ様の話題になった時、彼とレイネ様の関係について聞いてほしいの」
「ただの片思いじゃないんですか?」
「そう思い込んでいたんだけど、他に理由がなければ私を殺す必要性がわからなくて」
「そう言われればそうですね」
カラムは難しい顔をしてうなずく。
「勝算があったから、姉さんに酷いことをしたのでしょう。上手く聞き出せるかはわかりませんが努力してみます」
「ありがとう。私も怪しまれない程度に確認するわ」
今日のところはガンチャの様子を探るだけにして、危険な橋は渡らない。そう心に決めて応接室に向かった。
私たちが着いた頃にはメイドがお茶を淹れ終え出て行こうとしていたので、入れ違いに中に入る。
応接室には三人掛けの黒のソファが二つと同じく黒のローテーブルが置かれている。ローテーブルにはガンチャの分だけでなく、私たちのお茶も用意されていた。
「遅かったな」
「ごめんなさい」
「いや、いいんだ」
ガンチャの向かいのソファに座り、しばらくは当たり障りのない話をして、結婚式の話に移った時、ふと気になったことがあって尋ねる。
「式場を決めたのはガンチャだったわよね。どうしてここに決めたの?」
昔は人気のチャペルだからだろうと、特に気にしていなかった。でも、彼が指定したのには何があるのではと思った。すると、ガンチャは笑顔で答える。
「レイネが少し前にここで結婚式を挙げたんだ。その式が素敵でさ」
「……レイネ様たちの式の真似をするってこと?」
「うん。駄目かな。どうせやることは一緒だろう? あ、そうだ。君が着るウェディングドレスはレイネの着ていたドレスと同じデザインなんだよ」
私はレイネ様やレイネ様の旦那様と特に親しくないため、式には招待されていなかった。だから、ドレスのデザインがレイネ様と同じものだったことを初めて知った。
「服のサイズもレイネに合わせてもらったんだ」
そう言われてみれば、オーダーメイドのはずなのにサイズが微妙に合わなかったのは、それでなのね!
招待客にしてみれば、ウェディングドレスは似たようなものなので、レンタルならまだしも、まさか同じデザインのものを着ているとは思っていなかったでしょうね。
「アリアナは俺の気持ちを知っているし、別にいいだろ?」
いいわけないでしょ。
そう答えたかったが、昔の私なら「うん」と言っていたはずだと思った時、ココナが口を開く。
「お姉様、どうせならレイネ様からアドバイスをいただいてはいかがでしょう?」
「そ、そうね! 改善点があるかもしれないものね!」
「や、やめろよ。彼女は何も知らないんだ」
ガンチャの話を聞いた私は、レイネ様とガンチャは仲が良いのだと思い込んでいた。でも、本当はそうじゃなかった?
レイネ様が実家に戻ったのも、ガンチャたちが離婚と勘違いしただけだったら?
私、殺される必要はまったくないわよね!? いや、どんな理由があっても殺されたくはないけど!
焦るガンチャを見て、ますます私はレイネ様とコンタクトを取りたくなった。
※
どうでもいい話。
ネタバレしていいかなと思いましたのでここで。
ガンチャ・ウロイカですが、ガンチヤウロイカで、勘違い野郎です。
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