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17 彼らの願いは叶わない ④(アリアナ死後〜流星群の日まで)
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ガンチャだけでなく、ロビンたちも思ったように事が進んでいないことに気がついていた。
何も調べずにガンチャとレイネの仲が良いと思い込んでいたロビンたちは、問い質すことに決め、ガンチャの部屋を訪ねた。
朝食の場には現れなかったため、使用人に朝食を運ばせる。
ノックをして名乗ると、すぐに部屋の中に入れてはもらえたが、ベッドに座るガンチャは項垂れたままで、顔を上げようとはしない。
「朝食をとりながらでいいから話してちょうだい。昨日の夜遅くと今日の朝方、あなたはどこかへ出かけていたわよね。どこに行っていたの?」
「レイネに会いに行っていました」
母に問われたガンチャは小さな声で答えた。悲しんでいるふりをしようと三人で話し合ってはいたが、今、この場では演技をする必要はない。
ロビンが苛ついた様子で尋ねる。
「お兄様、一体どうしたって言うの? アリアナさんが亡くなって、レイネ様と幸せになるはずだったんじゃないの!? それなのに、レイネ様には拒否されているように見えたのだけど?」
「……きっと彼女はキマコマ公爵に俺と仲良くするなと言われたんだ」
「どういうこと? 離婚するんじゃなかったんですか!?」
「キマコマ公爵が離婚を拒んでいるんだ! 俺がレイネからもらったハンカチも返してくれない!」
ガンチャは枕をベッドに叩きつけて叫んだ。
ガンチャは昔から思い込みの激しい性格だった。幼い頃は、自分がおとぎ話に出てくるようなヒーローだと思い込み人助けをしていた。レイネに出会ってからは自分は彼女のために生まれてきたのだと思い込んだ。
アリアナやレタ、その他の邪魔をする存在は恋を成就するための障害でしかない。それを乗り越えて、自分とレイネが結婚すると信じて疑わない。
「レイネ様は素敵な方ですもの。それは、離婚したくないに決まっているわ」
そんな素敵な方がガンチャを選ばないと思えないのは、ロビンたちもガンチャが素晴らしい人物だも思い込んでいるためだ。
「こうなったら、どうにかしてキマコマ公爵を……、いや、まずはアルフレッド様を」
ガンチャがブツブツと呟いていると、やけに外が騒がしくなった。何者かの足音がガンチャの部屋に近づいてくる。
そして、ガンチャの部屋の前で止まり、扉を叩く音が聞こえた。
「どうした?」
「旦那様、大変でございます! ア、アルフレッド様と騎士隊がっ!」
やって来たのは執事だった。いつになく焦った声を出している。
「……またアルフレッド様か。で、騎士隊がどうしたんだ? アリアナの件なら好きなだけ小屋を見てもらえ」
「ち、違うのです!」
「何が違うんだ?」
ガンチャが扉を開けないまま尋ねると、執事は声を震わせる。
「あ、あの……、だ、旦那様を……、アリアナ様の……っ、殺人の容疑で捕まえるとっ!」
「なんだって?」
「「なんですって!?」」
三人の悲鳴のような声が部屋中に響き渡った。
何も調べずにガンチャとレイネの仲が良いと思い込んでいたロビンたちは、問い質すことに決め、ガンチャの部屋を訪ねた。
朝食の場には現れなかったため、使用人に朝食を運ばせる。
ノックをして名乗ると、すぐに部屋の中に入れてはもらえたが、ベッドに座るガンチャは項垂れたままで、顔を上げようとはしない。
「朝食をとりながらでいいから話してちょうだい。昨日の夜遅くと今日の朝方、あなたはどこかへ出かけていたわよね。どこに行っていたの?」
「レイネに会いに行っていました」
母に問われたガンチャは小さな声で答えた。悲しんでいるふりをしようと三人で話し合ってはいたが、今、この場では演技をする必要はない。
ロビンが苛ついた様子で尋ねる。
「お兄様、一体どうしたって言うの? アリアナさんが亡くなって、レイネ様と幸せになるはずだったんじゃないの!? それなのに、レイネ様には拒否されているように見えたのだけど?」
「……きっと彼女はキマコマ公爵に俺と仲良くするなと言われたんだ」
「どういうこと? 離婚するんじゃなかったんですか!?」
「キマコマ公爵が離婚を拒んでいるんだ! 俺がレイネからもらったハンカチも返してくれない!」
ガンチャは枕をベッドに叩きつけて叫んだ。
ガンチャは昔から思い込みの激しい性格だった。幼い頃は、自分がおとぎ話に出てくるようなヒーローだと思い込み人助けをしていた。レイネに出会ってからは自分は彼女のために生まれてきたのだと思い込んだ。
アリアナやレタ、その他の邪魔をする存在は恋を成就するための障害でしかない。それを乗り越えて、自分とレイネが結婚すると信じて疑わない。
「レイネ様は素敵な方ですもの。それは、離婚したくないに決まっているわ」
そんな素敵な方がガンチャを選ばないと思えないのは、ロビンたちもガンチャが素晴らしい人物だも思い込んでいるためだ。
「こうなったら、どうにかしてキマコマ公爵を……、いや、まずはアルフレッド様を」
ガンチャがブツブツと呟いていると、やけに外が騒がしくなった。何者かの足音がガンチャの部屋に近づいてくる。
そして、ガンチャの部屋の前で止まり、扉を叩く音が聞こえた。
「どうした?」
「旦那様、大変でございます! ア、アルフレッド様と騎士隊がっ!」
やって来たのは執事だった。いつになく焦った声を出している。
「……またアルフレッド様か。で、騎士隊がどうしたんだ? アリアナの件なら好きなだけ小屋を見てもらえ」
「ち、違うのです!」
「何が違うんだ?」
ガンチャが扉を開けないまま尋ねると、執事は声を震わせる。
「あ、あの……、だ、旦那様を……、アリアナ様の……っ、殺人の容疑で捕まえるとっ!」
「なんだって?」
「「なんですって!?」」
三人の悲鳴のような声が部屋中に響き渡った。
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