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第24話 旅立つ前日
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キャロライン達はその後、ジェレミー殿下が予想した通り、わたしに会いたいと泣きわめいて暴れたらしく、城の女性騎士により城の敷地内から追い出されたらしかった。
ジェレミー殿下の予想では、彼女達の父親は爵位を剥奪される事になる為、現在、通っている学園にはもう通えなくなるだろうとの事だった。
ヘイスト殿下が減刑を希望した事で、資産の全てを没収される事はなく、それぞれの家に残っている現金に関しては自由に使える様にさせる事になるだろうとも言っていた。
更生の機会を与えることもなく、路頭に迷えというやり方はさすがに良くないという意見が出ているからだそう。
嘘をついた相手が王族でなければ、ここまで重い罪にならなかったという事と、キャロライン達が16歳という若さだという事もあるみたいだし、わたし自身もそこまで重い罪は正直望んでいなかった。
大事なのは本当に反省してくれているかだけ。
平民になったからといって彼女達は自分のした事を後悔する事はあっても、反省をするかどうかは別だから。
そうこうしている内に、わたしがモナウ家に出発する日が近付き、とうとう明日には出発という日になった。
ファブロー公爵が抗議した事により、ヘイスト殿下は、学園には通っているらしい。
学園に通いたいとヘイスト殿下が希望したらしく、ファブロー公爵はそれを拒むようなら、新聞社に両陛下が王子を虐待しているという話をすると脅してきたらしかった。
それに対して、両陛下も虐待ではなく、必要な処置をしていると答えたのだそうだけれど、部屋に閉じ込めている理由が勝手な事を言いだしたり行動をするからだという事では、さすがに世間に対して謹慎させている理由としては弱かった。
だからせめて、学園に通わせるという事は許可された。
一番の目的は私に近づけさせない様にする事で、わたしがここを発てば自ずと行動の制限は解除されていただろうからというのもある。
わたしのせいで両陛下にまで迷惑をかけてしまった。
両陛下とジェレミー殿下もファブロー公爵の事について影を使って調べていて、以前、ファブロー公爵が好きだった女性が亡くなったという話について、きな臭い情報を手に入れたそう。
それは、とある記事を書いた記者の不審死だった。
不審の死を遂げた家族からもたらされた情報によると、事故から約100日が経ったかという頃、とあるゴシップ紙に、女性の死に対する疑問や、その事故にフと名の付く貴族が関わっているのではないかという記事を書いた記者がいた。
それから数日後、その人の職場の方に脅迫状が送られてきたそうで、この事件に手を引かなければ命がどうなるかわからないぞという様な事が書かれていたらしい。
けれど、その人はそこで引かなかった。
そんな手紙が来るという事は、明らかに自分の書いた事が間違っていないという証拠だと考え、家族が止めるのも聞かずに調べていた。
そしてある日、その人が物言わぬ姿となって川に浮かんでいるところが見つかったらしい。
わたしももちろん考えたのだけれど、ジェレミー殿下も両陛下も、ファブロー公爵がこの事件に関わっているのではないかと考えたし、それは当時の周りの人達も同じだった。
同じ様な目にあいたくないと考えた記者達は、誰一人、この事を記事にしなかった為、王家はもちろんの事、一般の人達も、その当時はこの事を知る事はなかったんだそう。
ただ、家族の人達は周りの人にファブロー公爵に殺されたんだと言っていたそうで、それを覚えていた人が見つかり、今回の事が明るみになった。
といっても、だいぶ前の話なので証拠などあるわけもないのだけれど。
ただ、新聞記者の人達はファブロー公爵に逆らうと自分達も殺されてしまうという恐怖を植え付けられてしまい、ファブロー公爵からの命令は聞かざるを得ない状況になっているらしい。
ファブロー公爵はどうして、そんなに酷い人になってしまったのかしら。
歴史を調べれば、かなり昔の国王に暴君がいたらしいから、もしかして、その血が…?
なんて思ったけれど、それだけじゃないわよね。
どんなに良い人から生まれても、道を踏み外してしまう人もいるだろうから。
出発の前日という事で、今日の夕食はジェレミー殿下ととる事になった。
短い間だったけれど、毎日顔を合わせていたからか、明日から会えなくなると思うと何だか寂しくなってきた。
その気持ちが伝わったのか、向かい側に座っているジェレミー殿下が、不思議そうに首を傾げて聞いてくる。
「浮かない顔をしてるけれど、どうかしたの?」
「あ…、その、明日からもうこんな風にお話ができなくなるのだなと思うと寂しくなってきて」
持っていたフォークを置いて素直に気持ちを伝えると、ジェレミー殿下は淋しげに微笑む。
「それは私も同じだよ。だけど、君はまだ学生の年齢だし、若い内に出来る事をしておくのも悪くない。もちろん、どうしてもここに居たいというのなら別だけど」
「ここに居たいという気持ちと、嫌な思い出ばかりのこの地から離れたい気持ちもあって…。だけど、やっぱり、わたしを養女にしてくださると言ってくださったモナウ家の方に申し訳ないですから、明日は笑顔でここを発つつもりです」
「うん。わかってるよ。それに長いお別れでもない」
ジェレミー殿下は頷いてから話題を変えてくる。
「ヘイストの事だけど、正式にファブロー家への養子が決まりそうだよ」
「……そうなんですか?」
「ああ。だけど、そうなるとファブロー公爵家の評判が地に落ちる可能性があるので、叔父上の本当の子供である、俺にとっては従兄弟のアーリーを逆に王家の養子にすればいいんじゃないかという話になっている」
「そ、そうなんですか!?」
「アーリーは王位継承権については、養子になった場合は放棄すると言っている。このままだと、ファブロー公爵家が危ないという事はわかっているから、安全圏に逃げたいんだろう。父上と母上は難色を示しているが、宰相達はヘイストが何かやらかす前に切り捨てたい様だね」
子供を交換するみたいな事になるなんて無茶苦茶だわ。
ただ、国の事を考えるとアーリー様には王位継承権の放棄はまだやめておいてほしいけれど、そんな事を言うと、ジェレミー殿下に何か起きそうな気がして嫌だし、わたしがどうこう言える立場でもない。
でも、ヘイスト殿下をファブロー公爵の養子にして、アーリー様が王家の養子になるとしたら、ファブロー公爵家を潰しやすくなるのは確かだわ。
「ヘイストをファブロー公爵家の養子に出せば、ヘイストは自由になるから君に近付こうとするかもしれないが、そうなる前に先手は打つから安心してくれ」
「……そんな事が出来るんですか?」
「ああ。ヘイストを養子に出す際に色々と条件を出すつもりだ」
ジェレミー殿下から、養子に出す際の条件を聞いて、わたしの顔にもつい笑みがこぼれてしまう。
「ヘイスト殿下の悔しがる顔が想像できます。ファブロー公爵もきっと怒るでしょうね」
「だろう? だけど、そんな事は知った事ではない。感情に任せれば粗が見えてくるだろう。条件が揃えばファブロー公爵家を潰すつもりだ。出来れば、それまでにヘイストが目を覚ましてくれたらいいけど…」
ファブロー公爵は裏できっと悪い事を他にもしていそうだもの。
それにヘイスト殿下が公爵家を継いでも領民が可哀想よね。
上手くいくかはわからないけれど、わたしは迷惑をかける事だけはしない様にしないといけないわ。
ジェレミー殿下の予想では、彼女達の父親は爵位を剥奪される事になる為、現在、通っている学園にはもう通えなくなるだろうとの事だった。
ヘイスト殿下が減刑を希望した事で、資産の全てを没収される事はなく、それぞれの家に残っている現金に関しては自由に使える様にさせる事になるだろうとも言っていた。
更生の機会を与えることもなく、路頭に迷えというやり方はさすがに良くないという意見が出ているからだそう。
嘘をついた相手が王族でなければ、ここまで重い罪にならなかったという事と、キャロライン達が16歳という若さだという事もあるみたいだし、わたし自身もそこまで重い罪は正直望んでいなかった。
大事なのは本当に反省してくれているかだけ。
平民になったからといって彼女達は自分のした事を後悔する事はあっても、反省をするかどうかは別だから。
そうこうしている内に、わたしがモナウ家に出発する日が近付き、とうとう明日には出発という日になった。
ファブロー公爵が抗議した事により、ヘイスト殿下は、学園には通っているらしい。
学園に通いたいとヘイスト殿下が希望したらしく、ファブロー公爵はそれを拒むようなら、新聞社に両陛下が王子を虐待しているという話をすると脅してきたらしかった。
それに対して、両陛下も虐待ではなく、必要な処置をしていると答えたのだそうだけれど、部屋に閉じ込めている理由が勝手な事を言いだしたり行動をするからだという事では、さすがに世間に対して謹慎させている理由としては弱かった。
だからせめて、学園に通わせるという事は許可された。
一番の目的は私に近づけさせない様にする事で、わたしがここを発てば自ずと行動の制限は解除されていただろうからというのもある。
わたしのせいで両陛下にまで迷惑をかけてしまった。
両陛下とジェレミー殿下もファブロー公爵の事について影を使って調べていて、以前、ファブロー公爵が好きだった女性が亡くなったという話について、きな臭い情報を手に入れたそう。
それは、とある記事を書いた記者の不審死だった。
不審の死を遂げた家族からもたらされた情報によると、事故から約100日が経ったかという頃、とあるゴシップ紙に、女性の死に対する疑問や、その事故にフと名の付く貴族が関わっているのではないかという記事を書いた記者がいた。
それから数日後、その人の職場の方に脅迫状が送られてきたそうで、この事件に手を引かなければ命がどうなるかわからないぞという様な事が書かれていたらしい。
けれど、その人はそこで引かなかった。
そんな手紙が来るという事は、明らかに自分の書いた事が間違っていないという証拠だと考え、家族が止めるのも聞かずに調べていた。
そしてある日、その人が物言わぬ姿となって川に浮かんでいるところが見つかったらしい。
わたしももちろん考えたのだけれど、ジェレミー殿下も両陛下も、ファブロー公爵がこの事件に関わっているのではないかと考えたし、それは当時の周りの人達も同じだった。
同じ様な目にあいたくないと考えた記者達は、誰一人、この事を記事にしなかった為、王家はもちろんの事、一般の人達も、その当時はこの事を知る事はなかったんだそう。
ただ、家族の人達は周りの人にファブロー公爵に殺されたんだと言っていたそうで、それを覚えていた人が見つかり、今回の事が明るみになった。
といっても、だいぶ前の話なので証拠などあるわけもないのだけれど。
ただ、新聞記者の人達はファブロー公爵に逆らうと自分達も殺されてしまうという恐怖を植え付けられてしまい、ファブロー公爵からの命令は聞かざるを得ない状況になっているらしい。
ファブロー公爵はどうして、そんなに酷い人になってしまったのかしら。
歴史を調べれば、かなり昔の国王に暴君がいたらしいから、もしかして、その血が…?
なんて思ったけれど、それだけじゃないわよね。
どんなに良い人から生まれても、道を踏み外してしまう人もいるだろうから。
出発の前日という事で、今日の夕食はジェレミー殿下ととる事になった。
短い間だったけれど、毎日顔を合わせていたからか、明日から会えなくなると思うと何だか寂しくなってきた。
その気持ちが伝わったのか、向かい側に座っているジェレミー殿下が、不思議そうに首を傾げて聞いてくる。
「浮かない顔をしてるけれど、どうかしたの?」
「あ…、その、明日からもうこんな風にお話ができなくなるのだなと思うと寂しくなってきて」
持っていたフォークを置いて素直に気持ちを伝えると、ジェレミー殿下は淋しげに微笑む。
「それは私も同じだよ。だけど、君はまだ学生の年齢だし、若い内に出来る事をしておくのも悪くない。もちろん、どうしてもここに居たいというのなら別だけど」
「ここに居たいという気持ちと、嫌な思い出ばかりのこの地から離れたい気持ちもあって…。だけど、やっぱり、わたしを養女にしてくださると言ってくださったモナウ家の方に申し訳ないですから、明日は笑顔でここを発つつもりです」
「うん。わかってるよ。それに長いお別れでもない」
ジェレミー殿下は頷いてから話題を変えてくる。
「ヘイストの事だけど、正式にファブロー家への養子が決まりそうだよ」
「……そうなんですか?」
「ああ。だけど、そうなるとファブロー公爵家の評判が地に落ちる可能性があるので、叔父上の本当の子供である、俺にとっては従兄弟のアーリーを逆に王家の養子にすればいいんじゃないかという話になっている」
「そ、そうなんですか!?」
「アーリーは王位継承権については、養子になった場合は放棄すると言っている。このままだと、ファブロー公爵家が危ないという事はわかっているから、安全圏に逃げたいんだろう。父上と母上は難色を示しているが、宰相達はヘイストが何かやらかす前に切り捨てたい様だね」
子供を交換するみたいな事になるなんて無茶苦茶だわ。
ただ、国の事を考えるとアーリー様には王位継承権の放棄はまだやめておいてほしいけれど、そんな事を言うと、ジェレミー殿下に何か起きそうな気がして嫌だし、わたしがどうこう言える立場でもない。
でも、ヘイスト殿下をファブロー公爵の養子にして、アーリー様が王家の養子になるとしたら、ファブロー公爵家を潰しやすくなるのは確かだわ。
「ヘイストをファブロー公爵家の養子に出せば、ヘイストは自由になるから君に近付こうとするかもしれないが、そうなる前に先手は打つから安心してくれ」
「……そんな事が出来るんですか?」
「ああ。ヘイストを養子に出す際に色々と条件を出すつもりだ」
ジェレミー殿下から、養子に出す際の条件を聞いて、わたしの顔にもつい笑みがこぼれてしまう。
「ヘイスト殿下の悔しがる顔が想像できます。ファブロー公爵もきっと怒るでしょうね」
「だろう? だけど、そんな事は知った事ではない。感情に任せれば粗が見えてくるだろう。条件が揃えばファブロー公爵家を潰すつもりだ。出来れば、それまでにヘイストが目を覚ましてくれたらいいけど…」
ファブロー公爵は裏できっと悪い事を他にもしていそうだもの。
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