2 / 50
1 家族と初恋の思い出
しおりを挟む
私、ルリ・トニアがセイン様と出会ったのは、10歳の頃だった。
2つ年上のセイン様は、その当時は優しくて王太子である気品があり、本当の王子様に出会えたと驚いたものだった。
婚約が決まった当時、私には仲の良い友人がいた。
アズという名の男の子で、学園に入学した時からの付き合いだった。
その子の事を密かに好きだったのだけれど、政略結婚は私の気持ちなどおかまいなしなので、私は家の為にアズを忘れる事に決めた。
セイン殿下は見た目も素敵だったし、何より、優しかった。
だから、この人となら幸せになれるのだとその時は思っていた。
私が11歳の時、事故でお母様が亡くなった。
そして、お母様が亡くなった1年後に現在の母親であるソート元侯爵夫人のノーラル様がルピノを連れて我が家にやってきた。
お母様を忘れられなかったお父様は、再婚を拒んでいたけれど、兄や私に母が必要だという周りの声と、ノーラル様が私や兄の母になりたい、父の愛は求めないという条件を自ら提示した為に、それが受け入れられての再婚となった。
ノーラル様がなぜ、ソート侯爵と離婚をしたのかは未だに知らない。
その時の私もそうだったけれど、離婚理由を知っても、どうしようもないので、ノーラル様の口から言われない限り、聞かない事にしたのだった。
お父様はノーラル様に対して恋愛感情を持たないかわりに、その分、とても大事に扱った。
ルピノの事も本当の娘の様に可愛がり、私やお兄様と差別する事はなかった。
そんなお父様にノーラル様は恋をした。
ノーラル様から気持ちを伝えられた、お父様は、自分からの愛は求めないという事が条件であったという事を再度伝えられ、ノーラル様の事を大事にしていたのは、それが人として当たり前の行為だからだと伝えた。
けれど、ノーラル様は諦めなかった。
お父様の寝室に勝手に入り込んで、しつこく関係を迫ったりする様になった為、困り果てたお父様はノーラル様と距離を置く様になった。
すると、ノーラル様は私に冷たい態度を取る様になった。
なぜなら、私には亡きお母様を思い出させる特徴が多くあった。
だから、ノーラル様は、私を見る事により、お父様はお母様を思い出すから余計に忘れられないのだと思い込んだ。
軽くウェーブのかかったダークブラウンの長い髪に、紺色の瞳はお母様譲りのものだったし、二重のぱっちりした目など、顔立ちも成長するにつれ、お母様によく似ていると言われる様になったから、余計にそう思ったのかもしれない。
けれどお父様に言わせてみれば、私はお母様に似ていると言われれば似ているけれど、それは容姿だけで、性格は全然違うし、ふと思い出す事はあっても、そのせいでお母様が忘れられないわけではないと話してくれた。
そして、その事をノーラル様に話をしてくれたみたいだけれど駄目だった。
昔は優しくしてくれていたノーラル様は、私を陰でいじめるようになった。
それを私がお父様に伝えるから、余計に仲は険悪になっていった。
その事もあり、15歳になる頃から、私は敷地内にある別邸に住む事にした。
お父様は本邸で暮らしてはいたけれど、屋敷にいる時は必ず、私に一日に一度は会いに来てくれたから、特に寂しくもなく、これで、ノーラル様にいじめられずに、日々を過ごしていける様になった。
けれど、ある事がきっかけにより、いじめが再開するようになる。
それは私が15歳になったある日の昼休みの事、食堂でアズを含む友人達と話をしている時だった。
「お姉様! その人は誰!?」
いきなり、私達のいるテーブルにルピノがやって来たかと思うと、アズを指さして叫んだ。
アズは金色のストレートの髪に赤色の瞳を持つ、目鼻立ちの整った少年で、他の学年の女性にも人気があったのだけれど、ルピノがアズを知ったのは、その時が初めてだったらしい。
ルピノはその時に、アズに一目惚れをして、猛アタックを開始した。
ルピノは顔も可愛くて男性に人気があったから、すぐにアズは自分の事を好きになると思ったようだったけれど、アズは彼女に見向きもしなかった。
そういうところが余計にルピノの心を刺激した。
「お姉様、アズは婚約者がいないのよね? 私の婚約者になってもらえないかしら?」
ルピノはわざわざ別邸にやって来て、アズの話を聞きたがった。
アズについて話す事はないと断ったけれど、ルピノは諦めなかった。
誰かから、私とアズが昔からの付き合いである事を聞いたみたいだった。
ルピノが別邸に通うようになった事で、ノーラル様からまた疎ましく思われるようになった。
なぜなら、ルピノはアズの事に夢中で、アズの事を知る為に、ノーラル様と過ごしていた時間を私との時間に費やすようになってしまったからだ。
ノーラル様はお父様だけでなく、ルピノまで私が奪ったと思われたのだと思う。
ルピノがやって来る事は、私としてはいい迷惑だったのに、ノーラル様はそんな事を考える様な人ではなかった。
ノーラル様はルピノと一緒に別邸にやって来ては、私を罵って帰る様になり、いつしか、それが日課になっていた。
私が17歳になった時、アズが突然、学園を辞める事になった。
アズは学園の最終日の放課後、二人きりになった教室で私に言った。
「俺は君の事が好きだった」
「……ありがとう」
この時、アズは思いを過去形にしてくれていたから、私も困らずに済んで、素直にお礼を言えた。
「ルリ」
「……何?」
「もし、君に婚約者がいなかったら、僕と一緒に来てくれてたか?」
「………」
何と答えたら良いのかわからなかった。
この頃の私は、セイン様と共に生きていくのだと思っていたから。
「変な質問してごめん。幸せになってくれ」
「あなたもね…」
私達は、この時から会っていない。
ルピノはアズがどこに行くのか必死に調べたけれど、アズは行先を教えなかったし、お父様の力をもってしてもつかむ事は出来なかった。
もしくは、知っていたとしても、伝えられない事情があったのかもしれない。
ルピノは、アズの事を忘れられず、婚約者を作る事はなかった。
それなのに、私からセイン殿下を奪って、自分の婚約者にしようとしている。
少し前から、ルピノとセイン様の距離が近付いた事には気付いていた。
かといって、談笑するくらいだけだったから、まさか、こんな事になるとは思わなかった。
先程の中庭での出来事を思い出して、私は大きなため息を吐いた。
3日後には、セイン様のところに行き、いつもの様に彼が溜めている仕事を、私が代わりにするつもりだった。
だけど、もうやめる事にした。
あんな事を言われて、彼の仕事をする気にもならなかった。
ルピノがやればいいのよ。
悔しくて涙が出そうになるのをなんとかこらえて、他の事を考える事に決めた。
隣国の王太子殿下に嫁げと言われていたけれど、隣国は4カ国ある。
その中で、婚約者がいないのは、1カ国だけ。
ソラウ国の王太子殿下の名前は、アズアルド・フィノン様。
ルピノの事をご所望だと思うけど、私で許してくださるかしら…?
アズアルドという名前でアズの事を思い出して、なぜだか胸が痛くなった。
2つ年上のセイン様は、その当時は優しくて王太子である気品があり、本当の王子様に出会えたと驚いたものだった。
婚約が決まった当時、私には仲の良い友人がいた。
アズという名の男の子で、学園に入学した時からの付き合いだった。
その子の事を密かに好きだったのだけれど、政略結婚は私の気持ちなどおかまいなしなので、私は家の為にアズを忘れる事に決めた。
セイン殿下は見た目も素敵だったし、何より、優しかった。
だから、この人となら幸せになれるのだとその時は思っていた。
私が11歳の時、事故でお母様が亡くなった。
そして、お母様が亡くなった1年後に現在の母親であるソート元侯爵夫人のノーラル様がルピノを連れて我が家にやってきた。
お母様を忘れられなかったお父様は、再婚を拒んでいたけれど、兄や私に母が必要だという周りの声と、ノーラル様が私や兄の母になりたい、父の愛は求めないという条件を自ら提示した為に、それが受け入れられての再婚となった。
ノーラル様がなぜ、ソート侯爵と離婚をしたのかは未だに知らない。
その時の私もそうだったけれど、離婚理由を知っても、どうしようもないので、ノーラル様の口から言われない限り、聞かない事にしたのだった。
お父様はノーラル様に対して恋愛感情を持たないかわりに、その分、とても大事に扱った。
ルピノの事も本当の娘の様に可愛がり、私やお兄様と差別する事はなかった。
そんなお父様にノーラル様は恋をした。
ノーラル様から気持ちを伝えられた、お父様は、自分からの愛は求めないという事が条件であったという事を再度伝えられ、ノーラル様の事を大事にしていたのは、それが人として当たり前の行為だからだと伝えた。
けれど、ノーラル様は諦めなかった。
お父様の寝室に勝手に入り込んで、しつこく関係を迫ったりする様になった為、困り果てたお父様はノーラル様と距離を置く様になった。
すると、ノーラル様は私に冷たい態度を取る様になった。
なぜなら、私には亡きお母様を思い出させる特徴が多くあった。
だから、ノーラル様は、私を見る事により、お父様はお母様を思い出すから余計に忘れられないのだと思い込んだ。
軽くウェーブのかかったダークブラウンの長い髪に、紺色の瞳はお母様譲りのものだったし、二重のぱっちりした目など、顔立ちも成長するにつれ、お母様によく似ていると言われる様になったから、余計にそう思ったのかもしれない。
けれどお父様に言わせてみれば、私はお母様に似ていると言われれば似ているけれど、それは容姿だけで、性格は全然違うし、ふと思い出す事はあっても、そのせいでお母様が忘れられないわけではないと話してくれた。
そして、その事をノーラル様に話をしてくれたみたいだけれど駄目だった。
昔は優しくしてくれていたノーラル様は、私を陰でいじめるようになった。
それを私がお父様に伝えるから、余計に仲は険悪になっていった。
その事もあり、15歳になる頃から、私は敷地内にある別邸に住む事にした。
お父様は本邸で暮らしてはいたけれど、屋敷にいる時は必ず、私に一日に一度は会いに来てくれたから、特に寂しくもなく、これで、ノーラル様にいじめられずに、日々を過ごしていける様になった。
けれど、ある事がきっかけにより、いじめが再開するようになる。
それは私が15歳になったある日の昼休みの事、食堂でアズを含む友人達と話をしている時だった。
「お姉様! その人は誰!?」
いきなり、私達のいるテーブルにルピノがやって来たかと思うと、アズを指さして叫んだ。
アズは金色のストレートの髪に赤色の瞳を持つ、目鼻立ちの整った少年で、他の学年の女性にも人気があったのだけれど、ルピノがアズを知ったのは、その時が初めてだったらしい。
ルピノはその時に、アズに一目惚れをして、猛アタックを開始した。
ルピノは顔も可愛くて男性に人気があったから、すぐにアズは自分の事を好きになると思ったようだったけれど、アズは彼女に見向きもしなかった。
そういうところが余計にルピノの心を刺激した。
「お姉様、アズは婚約者がいないのよね? 私の婚約者になってもらえないかしら?」
ルピノはわざわざ別邸にやって来て、アズの話を聞きたがった。
アズについて話す事はないと断ったけれど、ルピノは諦めなかった。
誰かから、私とアズが昔からの付き合いである事を聞いたみたいだった。
ルピノが別邸に通うようになった事で、ノーラル様からまた疎ましく思われるようになった。
なぜなら、ルピノはアズの事に夢中で、アズの事を知る為に、ノーラル様と過ごしていた時間を私との時間に費やすようになってしまったからだ。
ノーラル様はお父様だけでなく、ルピノまで私が奪ったと思われたのだと思う。
ルピノがやって来る事は、私としてはいい迷惑だったのに、ノーラル様はそんな事を考える様な人ではなかった。
ノーラル様はルピノと一緒に別邸にやって来ては、私を罵って帰る様になり、いつしか、それが日課になっていた。
私が17歳になった時、アズが突然、学園を辞める事になった。
アズは学園の最終日の放課後、二人きりになった教室で私に言った。
「俺は君の事が好きだった」
「……ありがとう」
この時、アズは思いを過去形にしてくれていたから、私も困らずに済んで、素直にお礼を言えた。
「ルリ」
「……何?」
「もし、君に婚約者がいなかったら、僕と一緒に来てくれてたか?」
「………」
何と答えたら良いのかわからなかった。
この頃の私は、セイン様と共に生きていくのだと思っていたから。
「変な質問してごめん。幸せになってくれ」
「あなたもね…」
私達は、この時から会っていない。
ルピノはアズがどこに行くのか必死に調べたけれど、アズは行先を教えなかったし、お父様の力をもってしてもつかむ事は出来なかった。
もしくは、知っていたとしても、伝えられない事情があったのかもしれない。
ルピノは、アズの事を忘れられず、婚約者を作る事はなかった。
それなのに、私からセイン殿下を奪って、自分の婚約者にしようとしている。
少し前から、ルピノとセイン様の距離が近付いた事には気付いていた。
かといって、談笑するくらいだけだったから、まさか、こんな事になるとは思わなかった。
先程の中庭での出来事を思い出して、私は大きなため息を吐いた。
3日後には、セイン様のところに行き、いつもの様に彼が溜めている仕事を、私が代わりにするつもりだった。
だけど、もうやめる事にした。
あんな事を言われて、彼の仕事をする気にもならなかった。
ルピノがやればいいのよ。
悔しくて涙が出そうになるのをなんとかこらえて、他の事を考える事に決めた。
隣国の王太子殿下に嫁げと言われていたけれど、隣国は4カ国ある。
その中で、婚約者がいないのは、1カ国だけ。
ソラウ国の王太子殿下の名前は、アズアルド・フィノン様。
ルピノの事をご所望だと思うけど、私で許してくださるかしら…?
アズアルドという名前でアズの事を思い出して、なぜだか胸が痛くなった。
95
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
【完結】幼い頃からの婚約を破棄されて退学の危機に瀕している。
桧山 紗綺
恋愛
子爵家の長男として生まれた主人公は幼い頃から家を出て、いずれ婿入りする男爵家で育てられた。婚約者とも穏やかで良好な関係を築いている。
それが綻んだのは学園へ入学して二年目のこと。
「婚約を破棄するわ」
ある日突然婚約者から婚約の解消を告げられる。婚約者の隣には別の男子生徒。
しかもすでに双方の親の間で話は済み婚約は解消されていると。
理解が追いつく前に婚約者は立ち去っていった。
一つ年下の婚約者とは学園に入学してから手紙のやり取りのみで、それでも休暇には帰って一緒に過ごした。
婚約者も入学してきた今年は去年の反省から友人付き合いを抑え自分を優先してほしいと言った婚約者と二人で過ごす時間を多く取るようにしていたのに。
それが段々減ってきたかと思えばそういうことかと乾いた笑いが落ちる。
恋のような熱烈な想いはなくとも、将来共に歩む相手、長い時間共に暮らした家族として大切に思っていたのに……。
そう思っていたのは自分だけで、『いらない』の一言で切り捨てられる存在だったのだ。
いずれ男爵家を継ぐからと男爵が学費を出して通わせてもらっていた学園。
来期からはそうでないと気づき青褪める。
婚約解消に伴う慰謝料で残り一年通えないか、両親に援助を得られないかと相談するが幼い頃から離れて育った主人公に家族は冷淡で――。
絶望する主人公を救ったのは学園で得た友人だった。
◇◇
幼い頃からの婚約者やその家から捨てられ、さらに実家の家族からも疎まれていたことを知り絶望する主人公が、友人やその家族に助けられて前に進んだり、贋金事件を追ったり可愛らしいヒロインとの切ない恋に身を焦がしたりするお話です。
基本は男性主人公の視点でお話が進みます。
◇◇
第16回恋愛小説大賞にエントリーしてました。
呼んでくださる方、応援してくださる方、感想なども皆様ありがとうございます。とても励まされます!
本編完結しました!
皆様のおかげです、ありがとうございます!
ようやく番外編の更新をはじめました。お待たせしました!
◆番外編も更新終わりました、見てくださった皆様ありがとうございます!!
【完結】婚約者にウンザリしていたら、幼馴染が婚約者を奪ってくれた
よどら文鳥
恋愛
「ライアンとは婚約解消したい。幼馴染のミーナから声がかかっているのだ」
婚約者であるオズマとご両親は、私のお父様の稼ぎを期待するようになっていた。
幼馴染でもあるミーナの家は何をやっているのかは知らないが、相当な稼ぎがある。
どうやら金銭目当てで婚約を乗り換えたいようだったので、すぐに承認した。
だが、ミーナのご両親の仕事は、不正を働かせていて現在裁判中であることをオズマ一家も娘であるミーナも知らない。
一方、私はというと、婚約解消された当日、兼ねてから縁談の話をしたかったという侯爵であるサバス様の元へ向かった。
※設定はかなり緩いお話です。
【完結】次期聖女として育てられてきましたが、異父妹の出現で全てが終わりました。史上最高の聖女を追放した代償は高くつきます!
林 真帆
恋愛
マリアは聖女の血を受け継ぐ家系に生まれ、次期聖女として大切に育てられてきた。
マリア自身も、自分が聖女になり、全てを国と民に捧げるものと信じて疑わなかった。
そんなマリアの前に、異父妹のカタリナが突然現れる。
そして、カタリナが現れたことで、マリアの生活は一変する。
どうやら現聖女である母親のエリザベートが、マリアを追い出し、カタリナを次期聖女にしようと企んでいるようで……。
2022.6.22 第一章完結しました。
2022.7.5 第二章完結しました。
第一章は、主人公が理不尽な目に遭い、追放されるまでのお話です。
第二章は、主人公が国を追放された後の生活。まだまだ不幸は続きます。
第三章から徐々に主人公が報われる展開となる予定です。
【完結】2人の幼馴染が私を離しません
ユユ
恋愛
優しい幼馴染とは婚約出来なかった。
私に残されたのは幼馴染という立場だけ。
代わりにもう一人の幼馴染は
相変わらず私のことが大嫌いなくせに
付き纏う。
八つ当たりからの大人の関係に
困惑する令嬢の話。
* 作り話です
* 大人の表現は最小限
* 執筆中のため、文字数は定まらず
念のため長編設定にします
* 暇つぶしにどうぞ
【完結】婚約者と養い親に不要といわれたので、幼馴染の側近と国を出ます
衿乃 光希
恋愛
卒業パーティーの最中、婚約者から突然婚約破棄を告げられたシェリーヌ。
婚約者の心を留めておけないような娘はいらないと、養父からも不要と言われる。
シェリーヌは16年過ごした国を出る。
生まれた時からの側近アランと一緒に・・・。
第18回恋愛小説大賞エントリーしましたので、第2部を執筆中です。
第2部祖国から手紙が届き、養父の体調がすぐれないことを知らされる。迷いながらも一時戻ってきたシェリーヌ。見舞った翌日、養父は天に召された。葬儀後、貴族の死去が相次いでいるという不穏な噂を耳にする。恋愛小説大賞は51位で終了しました。皆さま、投票ありがとうございました。
婚約者の家に行ったら幼馴染がいた。彼と親密すぎて婚約破棄したい。
ぱんだ
恋愛
クロエ子爵令嬢は婚約者のジャック伯爵令息の実家に食事に招かれお泊りすることになる。
彼とその妹と両親に穏やかな笑顔で迎え入れられて心の中で純粋に喜ぶクロエ。
しかし彼の妹だと思っていたエリザベスが実は家族ではなく幼馴染だった。彼の家族とエリザベスの家族は家も近所で昔から気を許した間柄だと言う。
クロエは彼とエリザベスの恋人のようなあまりの親密な態度に不安な気持ちになり婚約を思いとどまる。
「女友達と旅行に行っただけで別れると言われた」僕が何したの?理由がわからない弟が泣きながら相談してきた。
ぱんだ
恋愛
「アリス姉さん助けてくれ!女友達と旅行に行っただけなのに婚約しているフローラに別れると言われたんだ!」
弟のハリーが泣きながら訪問して来た。姉のアリス王妃は突然来たハリーに驚きながら、夫の若き国王マイケルと話を聞いた。
結婚して平和な生活を送っていた新婚夫婦にハリーは涙を流して理由を話した。ハリーは侯爵家の長男で伯爵家のフローラ令嬢と婚約をしている。
それなのに婚約破棄して別れるとはどういう事なのか?詳しく話を聞いてみると、ハリーの返答に姉夫婦は呆れてしまった。
非常に頭の悪い弟が常識的な姉夫婦に相談して婚約者の彼女と話し合うが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる