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プロローグ
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快晴の空の下、屋外で行われた結婚式には、多くの高位貴族と王太子殿下が集まっていました。
今日の主役は謎の男爵と曰く付きの令嬢です。
曰く付きの令嬢というのは私、シアリンのことで、婚約者の王太子殿下を姉に奪われただけでなく、予知夢が見れると嘘をついていたと批難されていた人物です。
私は嘘なんてついていません。本当に予知夢を見ることができるのです。
ただ、私が夢で見ることができるのは自分が関与していない時だけなので、私の未来にこれからどんなことが起こるかは予想がつきません。
確実に言えるとしたら、お姉様がとても悔しがるということでしょうか。
普通ならば新郎が先に待っているのですが、今日はお姉様へのサプライズです。
真っ白なウェディングドレスに身を包んだ私と、新郎の愛犬であるイチゴとハッピーが先に入場すると、お姉様の声が聞こえてきます。
「私を悔しがらせるために、ここまで無理をしたのね。破産してしまうんじゃないか心配だわ しかも、参列者も高位貴族ばかりじゃない」
「そんなにもシアリンは、僕に婚約破棄をされたことが悔しかったのか」
お姉様の話に反応する、元婚約者の王太子殿下の声も聞こえてきました。
どんどん言ってください。言えば言うほど、お姉様は悔しくなるだけです。
最前列にいた義父母が私を見てにっこり微笑んでくれたので、私も微笑み返して壇上に向かいました。
牧師様に一礼すると、式の進行を務めてくれている方が私の夫になる男性のもう一つの名前を呼びました。
閉じられていた会場の扉が開かれ、黒のモーニングコートを着た旦那様が入場してきました。
会場内が一気にどよめき、お姉様の嘆く声が聞こえてきます。
「そんな! どうして! どうしてシアリンの結婚相手がジェリク様なのよ!」
お姉様がずっと片思いしていた相手は、私の目の前に立っている彼、ジェリク様です。
お姉様は彼と結婚したくて、私を陥れ、私は王家から嫌われ、婚約破棄されました。それだけではなく、家族からの愛情をも奪ったのです。
でも、今の私は幸せです。そのおかげで、私を必要としてくれる人を見つけることができたのですから。
「外野がやかましいな」
「そうですね」
ジェリク様と見つめ合っていると、お姉様が訴えてきます。
「駄目よ! ジェリク様の花嫁になるのは私なの! シアリンなんかじゃない!」
「……リブレット男爵というのは、ジェリクのことだったのか!」
壇上に立つ私とジェリク様を、お姉様と私の元婚約者である王太子殿下は驚愕の表情で見つめていました。
お姉様の様子を見て、今までの仕打ちで辛い思いをしていた私の胸は、ちょっとだけスッキリしました。
……と、これまでにどんなことが起こったのか。過去のお話をしないとわかりませんよね。
この状況になるまでの私たちの過去を振り返るといたしましょうか。
長くなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。
今日の主役は謎の男爵と曰く付きの令嬢です。
曰く付きの令嬢というのは私、シアリンのことで、婚約者の王太子殿下を姉に奪われただけでなく、予知夢が見れると嘘をついていたと批難されていた人物です。
私は嘘なんてついていません。本当に予知夢を見ることができるのです。
ただ、私が夢で見ることができるのは自分が関与していない時だけなので、私の未来にこれからどんなことが起こるかは予想がつきません。
確実に言えるとしたら、お姉様がとても悔しがるということでしょうか。
普通ならば新郎が先に待っているのですが、今日はお姉様へのサプライズです。
真っ白なウェディングドレスに身を包んだ私と、新郎の愛犬であるイチゴとハッピーが先に入場すると、お姉様の声が聞こえてきます。
「私を悔しがらせるために、ここまで無理をしたのね。破産してしまうんじゃないか心配だわ しかも、参列者も高位貴族ばかりじゃない」
「そんなにもシアリンは、僕に婚約破棄をされたことが悔しかったのか」
お姉様の話に反応する、元婚約者の王太子殿下の声も聞こえてきました。
どんどん言ってください。言えば言うほど、お姉様は悔しくなるだけです。
最前列にいた義父母が私を見てにっこり微笑んでくれたので、私も微笑み返して壇上に向かいました。
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閉じられていた会場の扉が開かれ、黒のモーニングコートを着た旦那様が入場してきました。
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「そんな! どうして! どうしてシアリンの結婚相手がジェリク様なのよ!」
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お姉様は彼と結婚したくて、私を陥れ、私は王家から嫌われ、婚約破棄されました。それだけではなく、家族からの愛情をも奪ったのです。
でも、今の私は幸せです。そのおかげで、私を必要としてくれる人を見つけることができたのですから。
「外野がやかましいな」
「そうですね」
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「駄目よ! ジェリク様の花嫁になるのは私なの! シアリンなんかじゃない!」
「……リブレット男爵というのは、ジェリクのことだったのか!」
壇上に立つ私とジェリク様を、お姉様と私の元婚約者である王太子殿下は驚愕の表情で見つめていました。
お姉様の様子を見て、今までの仕打ちで辛い思いをしていた私の胸は、ちょっとだけスッキリしました。
……と、これまでにどんなことが起こったのか。過去のお話をしないとわかりませんよね。
この状況になるまでの私たちの過去を振り返るといたしましょうか。
長くなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。
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