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24 予知夢の中での姉と王子 ②
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「ま、まさかラーナ、ぼ、僕を騙したんじゃないだろうね?」
震える声で尋ねる殿下にお姉様は、悲しそうな顔になって否定します。
「そんなわけがないではないですか! 私は予知夢を見れます! 殿下はそんなことをおっしゃる方ではないと信じていましたのに酷いです!」
「なら、どうして父上に予知夢の報告しないんだ? ジェリクとシアリンのことだってそうだ! どうして夢を見れなかったんだよ!? 君が夢を見てくれていれば、あんな惨めな退場をしなくても良かったのに!」
……そういえば、殿下はリブレット男爵についての話を両陛下とされたのでしょうか。ここでの会話ではまったくわかりませんね。
「殿下、予知夢は人を選んでみれるものではございません」
お姉様はため息を吐いて言いました。
お姉様の言っていることは間違っていません。ですから、今回、私がはっきりと二人の予知夢を見れているのは、何かの思し召しなのでしょう。
……起きたら忘れていそうで怖いのですが、そこは何とか頑張ってほしいです。
起きた時の私、頑張って!
その時、殿下の部屋にかかっている壁時計の鐘が鳴りました。ありがたいことに日付も表示されていたので、日時がわかりました。
夢の中の日にちは16日のようです。結婚式を挙げたのは14日ですので、起きた頃には次の日に起こる出来事ということでしょうか。
「じゃあ誰の夢でもいいんだ! 今までのように父上に証拠を見せてほしいんだよ! このままでは僕たちはっ!」
「夢を見れないものは見れないのです! それもこれもシアリンのせいだわ!」
わああっと声を上げて泣き始めるお姉様。いつもならば、ここで殿下の慰めが入るのでしょうけれど、今回は違っていました。
「……君が夢を見れなくなったのはシアリンがいなくなってからじゃないのか?」
「そ、そういうわけではありません!」
「絶対にそうだよ! シアリンがいなくなってすぐは、自慢げに話をしていた。それなのに今は言えないということは、本当は君が彼女から教えてもらっていたからじゃないのか!?」
陛下にお渡しする前にお母様が盗み見ていましたから、正確にはお母様から教えてもらった、ですけどね。
「違います! シアリンからは何も聞いていません!」
「わかっているのか? 君の話が嘘だったら、それを信じた僕も罰されるんだ! ううっ。こんなことなら……、シアリンの話をちゃんと聞いておけば良かった」
眉尻を下げ、ポロポロと涙を流した殿下でしたが、すぐに怒りの表情に変わります。
「追放されなかったとしても、僕は王太子の座を降ろされるに決まってる! 君が予知夢の話を言って僕を惑わさなければこんなことにならなかった!」
「私の言葉を信じたのは殿下ですわ!」
「やっぱり騙していたのか! 言え! 嘘なんだろう!? どうなんだ!」
殿下がお姉様に掴みかかったところで、私は目を覚ましてしまったのでした。
震える声で尋ねる殿下にお姉様は、悲しそうな顔になって否定します。
「そんなわけがないではないですか! 私は予知夢を見れます! 殿下はそんなことをおっしゃる方ではないと信じていましたのに酷いです!」
「なら、どうして父上に予知夢の報告しないんだ? ジェリクとシアリンのことだってそうだ! どうして夢を見れなかったんだよ!? 君が夢を見てくれていれば、あんな惨めな退場をしなくても良かったのに!」
……そういえば、殿下はリブレット男爵についての話を両陛下とされたのでしょうか。ここでの会話ではまったくわかりませんね。
「殿下、予知夢は人を選んでみれるものではございません」
お姉様はため息を吐いて言いました。
お姉様の言っていることは間違っていません。ですから、今回、私がはっきりと二人の予知夢を見れているのは、何かの思し召しなのでしょう。
……起きたら忘れていそうで怖いのですが、そこは何とか頑張ってほしいです。
起きた時の私、頑張って!
その時、殿下の部屋にかかっている壁時計の鐘が鳴りました。ありがたいことに日付も表示されていたので、日時がわかりました。
夢の中の日にちは16日のようです。結婚式を挙げたのは14日ですので、起きた頃には次の日に起こる出来事ということでしょうか。
「じゃあ誰の夢でもいいんだ! 今までのように父上に証拠を見せてほしいんだよ! このままでは僕たちはっ!」
「夢を見れないものは見れないのです! それもこれもシアリンのせいだわ!」
わああっと声を上げて泣き始めるお姉様。いつもならば、ここで殿下の慰めが入るのでしょうけれど、今回は違っていました。
「……君が夢を見れなくなったのはシアリンがいなくなってからじゃないのか?」
「そ、そういうわけではありません!」
「絶対にそうだよ! シアリンがいなくなってすぐは、自慢げに話をしていた。それなのに今は言えないということは、本当は君が彼女から教えてもらっていたからじゃないのか!?」
陛下にお渡しする前にお母様が盗み見ていましたから、正確にはお母様から教えてもらった、ですけどね。
「違います! シアリンからは何も聞いていません!」
「わかっているのか? 君の話が嘘だったら、それを信じた僕も罰されるんだ! ううっ。こんなことなら……、シアリンの話をちゃんと聞いておけば良かった」
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「追放されなかったとしても、僕は王太子の座を降ろされるに決まってる! 君が予知夢の話を言って僕を惑わさなければこんなことにならなかった!」
「私の言葉を信じたのは殿下ですわ!」
「やっぱり騙していたのか! 言え! 嘘なんだろう!? どうなんだ!」
殿下がお姉様に掴みかかったところで、私は目を覚ましてしまったのでした。
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