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8 ある家族の真実
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ミオ様は別邸に着いてすぐに、エイト公爵閣下に手紙を送ると言ったあと、私に尋ねてきた。
「シェリル、教えてほしいのだけれど、あなたから聞いた話をどこまでお父様に伝えても良いのでしょうか」
「全てをお話いただいて結構です。ただ、閣下や奥様、閣下が話しておいたほうが良いと判断された方にお話していただくことはかまいませんが、むやみにお話しするのは控えていただけると助かります」
「わかりましたわ」
ミオ様は頷いてから、私の顔色を窺いながら質問してくる。
「あの、お兄様には伝えても良いのかしら」
「フェリックス様は私のことなんて思い出したくもないでしょうから、聞かれることがなければ話さないでいただきたいです」
「では、話しますわ」
「あの、ミオ様?」
私の言った意味が通じなかったのかと思って焦ると、ミオ様は微笑む。
「お兄様は知りたいに決まっていますもの」
「……そんなことはないと思います。いくら妨害行為があったとしても、私はフェリックス様を信じることができずに、他の人と婚約して結婚までしたんです。しかも、フェリックス様が顔に大きな火傷を負ったと聞いた時も、私は手紙を送りましたが、何の連絡もありませんでしたし」
フェリックス様は公爵家に戻られてすぐに、顔に大きな火傷を負ったと聞いた。
綺麗な顔が酷く焼けただれてしまったと聞いたミシェルは、フェリックス様を追うことを諦めた。
その頃の私はロン様と婚約していたけれど、心配になって手紙を送ったのだ。
当たり前のことだけれど、フェリックス様から返事が届くことはなかった。
「きっと、その手紙も届いていないに決まっていますわ。私からのお茶会のどうせ誘いも知らないのでしょう?」
「お茶会ですか? そんな話は一度も聞いたことがありません」
「ご丁寧にお断りの返事がきてましたわよ」
ミオ様が不服そうな顔をして答えた。
私を学園に通わせてくれなくなったのは、私を外界から断ち切ろうとしていたのね。
でも、どうして、そんなに嫌われてしまったのかがわからない。
「とにかく、手紙を書いてきますわ。あなたのお部屋はもう用意してありますから、そちらで待っていていただける? ああ、それよりも、食事のほうが良いかしら。それとも体を洗いたいかしら」
「できれば、体を洗いたいです。部屋にお手洗いはあったのですが、浴槽などはなかったので」
「そうなんですのね。でも、何か軽いものを食べてからにしたほうが良いですわ」
ミオ様が近くにいた年配のメイドに目を向けた。
細身で背が高く、白髪混じりの黒髪をシニヨンにしたメイド長、コルノッテさんが私に頭を下げる。
「シェリル様、お久しぶりでございます。またお会いできましたことを本当に嬉しく思います」
「お久しぶりです。私もまた会えて嬉しいわ。少しの間だけど、お世話になります」
コルノッテさんは私がここに通っていた頃には、もうメイド長になっていたので、よく面倒を見てもらっていた。
彼女は人のことをよく見ているから、私とフェリックス様の関係性の変化に一番に気が付いたのもこの人だった。
「今までのシェリル様に何があったのかはわかりませんが、これからはきっと良い方向に動いていくことでしょう」
「ありがとう」
ミオ様と別れ、コルノッテさんに連れられて向かった場所は、昔のフェリックス様の部屋だった。
「ここは……」
「フェリックス様はここには旅立たれた日から訪れておられませんが、毎日、掃除はしておりました。シーツなどは全て取り替えておりますので、ご心配なく」
「でも」
「お湯を張ってまいりますので、こちらでお待ちいただけますか。書き物机の引き出しにはペンや便箋も入っていますので、ご自由にお使いください。軽食もご用意いたします」
早口で言い終えると、コルノッテさんは部屋から出ていった。
部屋の中を見回すと、すでに、私の荷物は部屋の中に運び込まれている。
家具の配置もあの頃とあまり変わっていない。
違うのは、詰め込まれるように入れてあった本棚には本は何も残っておらず、彼がもうここにはいないのだと改めて実感する。
手持ち無沙汰なので、部屋の真ん中にあるダブルベッドに座ったり、窓から外を覗いたり、持ってきてもらった軽食を食べたりして時間を潰していると、コルノッテさんが戻ってきた。
「書き物机の引き出しは確認されましたか?」
「……いいえ。まだ、手紙を書く予定はないから」
「そうでしたか。失礼いたしました」
コルノッテさんは深々と頭を下げると、私をバスタブのある部屋まで案内してくれた。
*****
さっぱりし終えたあとは、ミオ様と合流して、お茶をいただきながら話しをすることになった。
「まさか、あなたのご両親がそこまで意地悪なことをするとは思っていませんでしたわ。あなたを私に紹介してきたのは、あなたの継母なんですから、そんなことをするくらいなら、わざわざ私の話し相手にシェリルを送る必要はなかったでしょう?」
「……継母?」
丸テーブルを挟んで座っているミオ様に聞き返した。
「本当に知らなかったんですのね」
ミオ様は悲しそうに眉尻を下げてから尋ねてくる。
「知りたくもない話をすることになりますが、それでも聞きたいと思いますか?」
「知っておいたほうが良い話であれば教えていただきたいです」
「……では、言いますわね」
深呼吸したあと、ミオ様は暗い表情で私を見つめて話す。
「あなたはエルンベル伯爵の子供でも、夫人の子供でもないのです」
「ど、どういうことでしょう」
「シェリル、あなたは養女なんです。エルンベル伯爵があなたの本当のお母様を無理矢理妻にして、あなたのことも引き取ったと聞いています。あなたが1歳の頃だと聞いてますから、記憶になくてもおかしくはないですわ」
話を聞いて、ショックな気持ちと納得する気持ちが半々だった。
フェリックス様との間のこともそうだけれど、両親は基本的に私を幸せにしたくないのではないかと思い始めていた。
私は本当の子供ではない。
だから、ロン様をミシェルが奪っても何も言わなかった。
デイクスと私が関係を持てば、ミシェルのことは責めずに、私だけ責めるつもりだったんでしょう。
ミオ様は私の心の整理がつくまで、急かさずに待っていてくれた。
そして、私が先を促すと、ミオ様が知り得る限りの情報を教えてくれたのだった。
「シェリル、教えてほしいのだけれど、あなたから聞いた話をどこまでお父様に伝えても良いのでしょうか」
「全てをお話いただいて結構です。ただ、閣下や奥様、閣下が話しておいたほうが良いと判断された方にお話していただくことはかまいませんが、むやみにお話しするのは控えていただけると助かります」
「わかりましたわ」
ミオ様は頷いてから、私の顔色を窺いながら質問してくる。
「あの、お兄様には伝えても良いのかしら」
「フェリックス様は私のことなんて思い出したくもないでしょうから、聞かれることがなければ話さないでいただきたいです」
「では、話しますわ」
「あの、ミオ様?」
私の言った意味が通じなかったのかと思って焦ると、ミオ様は微笑む。
「お兄様は知りたいに決まっていますもの」
「……そんなことはないと思います。いくら妨害行為があったとしても、私はフェリックス様を信じることができずに、他の人と婚約して結婚までしたんです。しかも、フェリックス様が顔に大きな火傷を負ったと聞いた時も、私は手紙を送りましたが、何の連絡もありませんでしたし」
フェリックス様は公爵家に戻られてすぐに、顔に大きな火傷を負ったと聞いた。
綺麗な顔が酷く焼けただれてしまったと聞いたミシェルは、フェリックス様を追うことを諦めた。
その頃の私はロン様と婚約していたけれど、心配になって手紙を送ったのだ。
当たり前のことだけれど、フェリックス様から返事が届くことはなかった。
「きっと、その手紙も届いていないに決まっていますわ。私からのお茶会のどうせ誘いも知らないのでしょう?」
「お茶会ですか? そんな話は一度も聞いたことがありません」
「ご丁寧にお断りの返事がきてましたわよ」
ミオ様が不服そうな顔をして答えた。
私を学園に通わせてくれなくなったのは、私を外界から断ち切ろうとしていたのね。
でも、どうして、そんなに嫌われてしまったのかがわからない。
「とにかく、手紙を書いてきますわ。あなたのお部屋はもう用意してありますから、そちらで待っていていただける? ああ、それよりも、食事のほうが良いかしら。それとも体を洗いたいかしら」
「できれば、体を洗いたいです。部屋にお手洗いはあったのですが、浴槽などはなかったので」
「そうなんですのね。でも、何か軽いものを食べてからにしたほうが良いですわ」
ミオ様が近くにいた年配のメイドに目を向けた。
細身で背が高く、白髪混じりの黒髪をシニヨンにしたメイド長、コルノッテさんが私に頭を下げる。
「シェリル様、お久しぶりでございます。またお会いできましたことを本当に嬉しく思います」
「お久しぶりです。私もまた会えて嬉しいわ。少しの間だけど、お世話になります」
コルノッテさんは私がここに通っていた頃には、もうメイド長になっていたので、よく面倒を見てもらっていた。
彼女は人のことをよく見ているから、私とフェリックス様の関係性の変化に一番に気が付いたのもこの人だった。
「今までのシェリル様に何があったのかはわかりませんが、これからはきっと良い方向に動いていくことでしょう」
「ありがとう」
ミオ様と別れ、コルノッテさんに連れられて向かった場所は、昔のフェリックス様の部屋だった。
「ここは……」
「フェリックス様はここには旅立たれた日から訪れておられませんが、毎日、掃除はしておりました。シーツなどは全て取り替えておりますので、ご心配なく」
「でも」
「お湯を張ってまいりますので、こちらでお待ちいただけますか。書き物机の引き出しにはペンや便箋も入っていますので、ご自由にお使いください。軽食もご用意いたします」
早口で言い終えると、コルノッテさんは部屋から出ていった。
部屋の中を見回すと、すでに、私の荷物は部屋の中に運び込まれている。
家具の配置もあの頃とあまり変わっていない。
違うのは、詰め込まれるように入れてあった本棚には本は何も残っておらず、彼がもうここにはいないのだと改めて実感する。
手持ち無沙汰なので、部屋の真ん中にあるダブルベッドに座ったり、窓から外を覗いたり、持ってきてもらった軽食を食べたりして時間を潰していると、コルノッテさんが戻ってきた。
「書き物机の引き出しは確認されましたか?」
「……いいえ。まだ、手紙を書く予定はないから」
「そうでしたか。失礼いたしました」
コルノッテさんは深々と頭を下げると、私をバスタブのある部屋まで案内してくれた。
*****
さっぱりし終えたあとは、ミオ様と合流して、お茶をいただきながら話しをすることになった。
「まさか、あなたのご両親がそこまで意地悪なことをするとは思っていませんでしたわ。あなたを私に紹介してきたのは、あなたの継母なんですから、そんなことをするくらいなら、わざわざ私の話し相手にシェリルを送る必要はなかったでしょう?」
「……継母?」
丸テーブルを挟んで座っているミオ様に聞き返した。
「本当に知らなかったんですのね」
ミオ様は悲しそうに眉尻を下げてから尋ねてくる。
「知りたくもない話をすることになりますが、それでも聞きたいと思いますか?」
「知っておいたほうが良い話であれば教えていただきたいです」
「……では、言いますわね」
深呼吸したあと、ミオ様は暗い表情で私を見つめて話す。
「あなたはエルンベル伯爵の子供でも、夫人の子供でもないのです」
「ど、どういうことでしょう」
「シェリル、あなたは養女なんです。エルンベル伯爵があなたの本当のお母様を無理矢理妻にして、あなたのことも引き取ったと聞いています。あなたが1歳の頃だと聞いてますから、記憶になくてもおかしくはないですわ」
話を聞いて、ショックな気持ちと納得する気持ちが半々だった。
フェリックス様との間のこともそうだけれど、両親は基本的に私を幸せにしたくないのではないかと思い始めていた。
私は本当の子供ではない。
だから、ロン様をミシェルが奪っても何も言わなかった。
デイクスと私が関係を持てば、ミシェルのことは責めずに、私だけ責めるつもりだったんでしょう。
ミオ様は私の心の整理がつくまで、急かさずに待っていてくれた。
そして、私が先を促すと、ミオ様が知り得る限りの情報を教えてくれたのだった。
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