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1 悪い噂
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チモチノモ王国のルガンバ公爵家の長女、シアルリアは変わった令嬢だと若い貴族の間では陰で馬鹿にされていた。
腰まである漆黒のストレートの髪をハーフアップにし、トップには大きな紺色のリボンのバレッタを付けている。
体型は身長は標準だが高いヒールの靴を履くため、社交場では彼女よりも背の高い女性を見たことがない。
オレンジ色の瞳は王国内では珍しく、目鼻立ちの整った彼女は目立つ存在のはずなのだが、なぜかそこにいるのに気づいてもらえないということが多かった。
最初は意地悪でもされているのかと思ったが、話しかけるたびに「ひいいっ!」「きゃっ」などの悲鳴が上がり、飛び跳ねて驚く人もいた。公爵令嬢に意地悪をする馬鹿な人間もそういないだろうと思ったシアルリアは、自分に原因があるのだと察し、目立つようにしようと決めた。そのために髪には大きなリボン、高いヒールを履くなどして目立ちやすいように努力してみたのだが、まったく意味をなさなかった。
それどころか、リボンが浮いていたなどホラー話にされてしまい、最近は努力を違う方向に変えなければいけないと思い始めている。
「シアルリアは暗殺者に向いているのかもしれないな」
などと3つ上の兄、シャインにまで言われてしまうほどで、ひどい時には横に座っているのに、友人にも気づかれない時がある。
「パーティーに顔出ししただけでは、会場で見なかったと言われてしまいますし、マロック様にまで見失われてしまうのは困ったものです」
とある日のティータイム。中庭の白いガゼボの中でシャインとお茶をしていたシアルリアはしょんぼりとした顔になって肩を落とした。
シャインはシアルリアと同じく漆黒の髪に緑色の瞳を持つ長身痩軀の美青年だ。
「僕は君の気配をいつでも感じられるんだが、やはり家族だからだろうか」
「そうかもしれません」
(意識している時ならまだしも、リラックスしていても気配を消してしまうから困ったものなのよね)
「母上も君が近くにいるような気がしていたと言っていたが、気配を消して見に行っていたんだろう?」
「そのことについては何度も謝ったではないですか」
「昔の話を持ち出しただけで、許していないとは言っていないよ」
不服そうにするシアルリアに、シャインは爽やかな笑みを浮かべて答えた。
シアルリアたちが幼い頃、母親は流行り病で亡くなった。空気感染する恐れがあったため、母は晩年は別邸の一室に隔離された状態だった。子供たちは面会を許されず、シアルリアと兄は父から母の話を聞くことしかできなかった。
どうしても母に会いたかったシアルリアは、気配を消すという普通の子供では考えられない特技を身につけ、大人の目をかいくぐり母の部屋に通った。だが、母に甘えることはしなかった。兄も恋しがっていることを知っていたから、自分だけ甘えるわけにはいかなかったのだ。
日に日に衰えていく母を見て辛くなり、通うことをやめた頃、父から面会の許可が出た。
『今までに何度も、シアが近くにいてくれるような気がしたの。なぜかしらね』
儚げに微笑み、今にも折れてしまいそうな細い指で、自分の頬を撫でる母を見たシアルリアの目から涙がこぼれ落ちた。
この時の涙が気づいてもらえていたという嬉しさからだったのか、言いつけを守らなかった罪悪感からなのかはわからない。
ただ、この時から、必要のなくなった特技は封印しようと決めたのだが、時すでに遅かった。気配を消すことは彼女にとっては当たり前のことになっており、自分からアピールをしないと家族以外からは気づかれなくなってしまっていたのだ。
シアルリアの婚約者であり、彼女と同い年であるマロック・ミナダも例に漏れず、デート中や夜会に参加中でも隣を歩いている彼女を見失ってしまう。
「もっと存在感のある女性にならなければいけませんね」
小さく息を吐いて、花の香りが優しく鼻腔をくすぐる甘いフレーバーティーを一口飲んで喉を潤した。そんな彼女に、向かいに座るシャインが少し躊躇いながらも話しかける。
「そういえば、彼のことでよくない噂を聞いたんだが、彼とは上手くいっているのかい?」
「よくない噂ですか? 私のことではなく?」
「マロックのことだよ。君のことについては国王陛下に苦情を父から入れてもらっているが、陛下は叱っておくと言うだけらしい」
「王女殿下に嫌われるようなことをした覚えはないのですが、なぜか悪口を言われているのですよね」
シアルリアは今日、何度目になるかわからないため息を吐いた。変わった令嬢だと馬鹿にされている一番の理由は王女が流す、シアルリアについての悪い噂のせいだ。
どんな噂かというと、どこぞの男爵令嬢をいじめていた。可愛らしい顔を武器に婚約者以外の男性をたらし込んでいるなど、身に覚えのないことばかりだ。
少し調べれば、それが作られた話だとわかるものだが、成人していない貴族は無条件に王女の話を信じ、シアルリア本人や周りの大人の話を聞こうとしない者が多かった。
成人している貴族が王女の話を信じないことには理由があるのだが、未成年であるシアルリアはその理由を知らない。
チモチノモ王国の成人年齢は18歳なので、あと五十日ほど経てば、シアルリアも成人と認められるので、それまでは大人しく待つつもりだった。
「悪い噂というのは、王女殿下がマロックにご執心とのことなんだ。シアが目の敵にされているのはそれが理由なのかもしれない」
「……どういうことでしょうか」
「マロックは毎日のように王城に呼び出されて、王女殿下のお相手をしているらしい」
「王女殿下のお相手……とは、どのようなものでしょうか?」
「王女殿下は結婚するまでは遊びたいと言って、多くの若い男性に声をかけていることは知っているだろう?」
その話はシアルリアも知っていた。
チモチノモ王国の王族は、王妃が亡くなっているため、現在は国王と王女しかいない。女王として即位することも可能なのだが、王女は隣国、ネノナカル王国の若き国王に嫁ぐことが決まっているため、現国王の甥が王位を継ぐことは確定している。
「知っています。その噂はネノナカル王国の陛下にも報告されているのですよね?」
「もちろんだ。だが、隣国の陛下はほら……」
シャインは話の途中で口を閉ざす。
ネノナカル王国の国王は、とある理由で「訳あり国王」と言われていたからだった。
腰まである漆黒のストレートの髪をハーフアップにし、トップには大きな紺色のリボンのバレッタを付けている。
体型は身長は標準だが高いヒールの靴を履くため、社交場では彼女よりも背の高い女性を見たことがない。
オレンジ色の瞳は王国内では珍しく、目鼻立ちの整った彼女は目立つ存在のはずなのだが、なぜかそこにいるのに気づいてもらえないということが多かった。
最初は意地悪でもされているのかと思ったが、話しかけるたびに「ひいいっ!」「きゃっ」などの悲鳴が上がり、飛び跳ねて驚く人もいた。公爵令嬢に意地悪をする馬鹿な人間もそういないだろうと思ったシアルリアは、自分に原因があるのだと察し、目立つようにしようと決めた。そのために髪には大きなリボン、高いヒールを履くなどして目立ちやすいように努力してみたのだが、まったく意味をなさなかった。
それどころか、リボンが浮いていたなどホラー話にされてしまい、最近は努力を違う方向に変えなければいけないと思い始めている。
「シアルリアは暗殺者に向いているのかもしれないな」
などと3つ上の兄、シャインにまで言われてしまうほどで、ひどい時には横に座っているのに、友人にも気づかれない時がある。
「パーティーに顔出ししただけでは、会場で見なかったと言われてしまいますし、マロック様にまで見失われてしまうのは困ったものです」
とある日のティータイム。中庭の白いガゼボの中でシャインとお茶をしていたシアルリアはしょんぼりとした顔になって肩を落とした。
シャインはシアルリアと同じく漆黒の髪に緑色の瞳を持つ長身痩軀の美青年だ。
「僕は君の気配をいつでも感じられるんだが、やはり家族だからだろうか」
「そうかもしれません」
(意識している時ならまだしも、リラックスしていても気配を消してしまうから困ったものなのよね)
「母上も君が近くにいるような気がしていたと言っていたが、気配を消して見に行っていたんだろう?」
「そのことについては何度も謝ったではないですか」
「昔の話を持ち出しただけで、許していないとは言っていないよ」
不服そうにするシアルリアに、シャインは爽やかな笑みを浮かべて答えた。
シアルリアたちが幼い頃、母親は流行り病で亡くなった。空気感染する恐れがあったため、母は晩年は別邸の一室に隔離された状態だった。子供たちは面会を許されず、シアルリアと兄は父から母の話を聞くことしかできなかった。
どうしても母に会いたかったシアルリアは、気配を消すという普通の子供では考えられない特技を身につけ、大人の目をかいくぐり母の部屋に通った。だが、母に甘えることはしなかった。兄も恋しがっていることを知っていたから、自分だけ甘えるわけにはいかなかったのだ。
日に日に衰えていく母を見て辛くなり、通うことをやめた頃、父から面会の許可が出た。
『今までに何度も、シアが近くにいてくれるような気がしたの。なぜかしらね』
儚げに微笑み、今にも折れてしまいそうな細い指で、自分の頬を撫でる母を見たシアルリアの目から涙がこぼれ落ちた。
この時の涙が気づいてもらえていたという嬉しさからだったのか、言いつけを守らなかった罪悪感からなのかはわからない。
ただ、この時から、必要のなくなった特技は封印しようと決めたのだが、時すでに遅かった。気配を消すことは彼女にとっては当たり前のことになっており、自分からアピールをしないと家族以外からは気づかれなくなってしまっていたのだ。
シアルリアの婚約者であり、彼女と同い年であるマロック・ミナダも例に漏れず、デート中や夜会に参加中でも隣を歩いている彼女を見失ってしまう。
「もっと存在感のある女性にならなければいけませんね」
小さく息を吐いて、花の香りが優しく鼻腔をくすぐる甘いフレーバーティーを一口飲んで喉を潤した。そんな彼女に、向かいに座るシャインが少し躊躇いながらも話しかける。
「そういえば、彼のことでよくない噂を聞いたんだが、彼とは上手くいっているのかい?」
「よくない噂ですか? 私のことではなく?」
「マロックのことだよ。君のことについては国王陛下に苦情を父から入れてもらっているが、陛下は叱っておくと言うだけらしい」
「王女殿下に嫌われるようなことをした覚えはないのですが、なぜか悪口を言われているのですよね」
シアルリアは今日、何度目になるかわからないため息を吐いた。変わった令嬢だと馬鹿にされている一番の理由は王女が流す、シアルリアについての悪い噂のせいだ。
どんな噂かというと、どこぞの男爵令嬢をいじめていた。可愛らしい顔を武器に婚約者以外の男性をたらし込んでいるなど、身に覚えのないことばかりだ。
少し調べれば、それが作られた話だとわかるものだが、成人していない貴族は無条件に王女の話を信じ、シアルリア本人や周りの大人の話を聞こうとしない者が多かった。
成人している貴族が王女の話を信じないことには理由があるのだが、未成年であるシアルリアはその理由を知らない。
チモチノモ王国の成人年齢は18歳なので、あと五十日ほど経てば、シアルリアも成人と認められるので、それまでは大人しく待つつもりだった。
「悪い噂というのは、王女殿下がマロックにご執心とのことなんだ。シアが目の敵にされているのはそれが理由なのかもしれない」
「……どういうことでしょうか」
「マロックは毎日のように王城に呼び出されて、王女殿下のお相手をしているらしい」
「王女殿下のお相手……とは、どのようなものでしょうか?」
「王女殿下は結婚するまでは遊びたいと言って、多くの若い男性に声をかけていることは知っているだろう?」
その話はシアルリアも知っていた。
チモチノモ王国の王族は、王妃が亡くなっているため、現在は国王と王女しかいない。女王として即位することも可能なのだが、王女は隣国、ネノナカル王国の若き国王に嫁ぐことが決まっているため、現国王の甥が王位を継ぐことは確定している。
「知っています。その噂はネノナカル王国の陛下にも報告されているのですよね?」
「もちろんだ。だが、隣国の陛下はほら……」
シャインは話の途中で口を閉ざす。
ネノナカル王国の国王は、とある理由で「訳あり国王」と言われていたからだった。
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