2 / 29
1 悪い噂
しおりを挟む
チモチノモ王国のルガンバ公爵家の長女、シアルリアは変わった令嬢だと若い貴族の間では陰で馬鹿にされていた。
腰まである漆黒のストレートの髪をハーフアップにし、トップには大きな紺色のリボンのバレッタを付けている。
体型は身長は標準だが高いヒールの靴を履くため、社交場では彼女よりも背の高い女性を見たことがない。
オレンジ色の瞳は王国内では珍しく、目鼻立ちの整った彼女は目立つ存在のはずなのだが、なぜかそこにいるのに気づいてもらえないということが多かった。
最初は意地悪でもされているのかと思ったが、話しかけるたびに「ひいいっ!」「きゃっ」などの悲鳴が上がり、飛び跳ねて驚く人もいた。公爵令嬢に意地悪をする馬鹿な人間もそういないだろうと思ったシアルリアは、自分に原因があるのだと察し、目立つようにしようと決めた。そのために髪には大きなリボン、高いヒールを履くなどして目立ちやすいように努力してみたのだが、まったく意味をなさなかった。
それどころか、リボンが浮いていたなどホラー話にされてしまい、最近は努力を違う方向に変えなければいけないと思い始めている。
「シアルリアは暗殺者に向いているのかもしれないな」
などと3つ上の兄、シャインにまで言われてしまうほどで、ひどい時には横に座っているのに、友人にも気づかれない時がある。
「パーティーに顔出ししただけでは、会場で見なかったと言われてしまいますし、マロック様にまで見失われてしまうのは困ったものです」
とある日のティータイム。中庭の白いガゼボの中でシャインとお茶をしていたシアルリアはしょんぼりとした顔になって肩を落とした。
シャインはシアルリアと同じく漆黒の髪に緑色の瞳を持つ長身痩軀の美青年だ。
「僕は君の気配をいつでも感じられるんだが、やはり家族だからだろうか」
「そうかもしれません」
(意識している時ならまだしも、リラックスしていても気配を消してしまうから困ったものなのよね)
「母上も君が近くにいるような気がしていたと言っていたが、気配を消して見に行っていたんだろう?」
「そのことについては何度も謝ったではないですか」
「昔の話を持ち出しただけで、許していないとは言っていないよ」
不服そうにするシアルリアに、シャインは爽やかな笑みを浮かべて答えた。
シアルリアたちが幼い頃、母親は流行り病で亡くなった。空気感染する恐れがあったため、母は晩年は別邸の一室に隔離された状態だった。子供たちは面会を許されず、シアルリアと兄は父から母の話を聞くことしかできなかった。
どうしても母に会いたかったシアルリアは、気配を消すという普通の子供では考えられない特技を身につけ、大人の目をかいくぐり母の部屋に通った。だが、母に甘えることはしなかった。兄も恋しがっていることを知っていたから、自分だけ甘えるわけにはいかなかったのだ。
日に日に衰えていく母を見て辛くなり、通うことをやめた頃、父から面会の許可が出た。
『今までに何度も、シアが近くにいてくれるような気がしたの。なぜかしらね』
儚げに微笑み、今にも折れてしまいそうな細い指で、自分の頬を撫でる母を見たシアルリアの目から涙がこぼれ落ちた。
この時の涙が気づいてもらえていたという嬉しさからだったのか、言いつけを守らなかった罪悪感からなのかはわからない。
ただ、この時から、必要のなくなった特技は封印しようと決めたのだが、時すでに遅かった。気配を消すことは彼女にとっては当たり前のことになっており、自分からアピールをしないと家族以外からは気づかれなくなってしまっていたのだ。
シアルリアの婚約者であり、彼女と同い年であるマロック・ミナダも例に漏れず、デート中や夜会に参加中でも隣を歩いている彼女を見失ってしまう。
「もっと存在感のある女性にならなければいけませんね」
小さく息を吐いて、花の香りが優しく鼻腔をくすぐる甘いフレーバーティーを一口飲んで喉を潤した。そんな彼女に、向かいに座るシャインが少し躊躇いながらも話しかける。
「そういえば、彼のことでよくない噂を聞いたんだが、彼とは上手くいっているのかい?」
「よくない噂ですか? 私のことではなく?」
「マロックのことだよ。君のことについては国王陛下に苦情を父から入れてもらっているが、陛下は叱っておくと言うだけらしい」
「王女殿下に嫌われるようなことをした覚えはないのですが、なぜか悪口を言われているのですよね」
シアルリアは今日、何度目になるかわからないため息を吐いた。変わった令嬢だと馬鹿にされている一番の理由は王女が流す、シアルリアについての悪い噂のせいだ。
どんな噂かというと、どこぞの男爵令嬢をいじめていた。可愛らしい顔を武器に婚約者以外の男性をたらし込んでいるなど、身に覚えのないことばかりだ。
少し調べれば、それが作られた話だとわかるものだが、成人していない貴族は無条件に王女の話を信じ、シアルリア本人や周りの大人の話を聞こうとしない者が多かった。
成人している貴族が王女の話を信じないことには理由があるのだが、未成年であるシアルリアはその理由を知らない。
チモチノモ王国の成人年齢は18歳なので、あと五十日ほど経てば、シアルリアも成人と認められるので、それまでは大人しく待つつもりだった。
「悪い噂というのは、王女殿下がマロックにご執心とのことなんだ。シアが目の敵にされているのはそれが理由なのかもしれない」
「……どういうことでしょうか」
「マロックは毎日のように王城に呼び出されて、王女殿下のお相手をしているらしい」
「王女殿下のお相手……とは、どのようなものでしょうか?」
「王女殿下は結婚するまでは遊びたいと言って、多くの若い男性に声をかけていることは知っているだろう?」
その話はシアルリアも知っていた。
チモチノモ王国の王族は、王妃が亡くなっているため、現在は国王と王女しかいない。女王として即位することも可能なのだが、王女は隣国、ネノナカル王国の若き国王に嫁ぐことが決まっているため、現国王の甥が王位を継ぐことは確定している。
「知っています。その噂はネノナカル王国の陛下にも報告されているのですよね?」
「もちろんだ。だが、隣国の陛下はほら……」
シャインは話の途中で口を閉ざす。
ネノナカル王国の国王は、とある理由で「訳あり国王」と言われていたからだった。
腰まである漆黒のストレートの髪をハーフアップにし、トップには大きな紺色のリボンのバレッタを付けている。
体型は身長は標準だが高いヒールの靴を履くため、社交場では彼女よりも背の高い女性を見たことがない。
オレンジ色の瞳は王国内では珍しく、目鼻立ちの整った彼女は目立つ存在のはずなのだが、なぜかそこにいるのに気づいてもらえないということが多かった。
最初は意地悪でもされているのかと思ったが、話しかけるたびに「ひいいっ!」「きゃっ」などの悲鳴が上がり、飛び跳ねて驚く人もいた。公爵令嬢に意地悪をする馬鹿な人間もそういないだろうと思ったシアルリアは、自分に原因があるのだと察し、目立つようにしようと決めた。そのために髪には大きなリボン、高いヒールを履くなどして目立ちやすいように努力してみたのだが、まったく意味をなさなかった。
それどころか、リボンが浮いていたなどホラー話にされてしまい、最近は努力を違う方向に変えなければいけないと思い始めている。
「シアルリアは暗殺者に向いているのかもしれないな」
などと3つ上の兄、シャインにまで言われてしまうほどで、ひどい時には横に座っているのに、友人にも気づかれない時がある。
「パーティーに顔出ししただけでは、会場で見なかったと言われてしまいますし、マロック様にまで見失われてしまうのは困ったものです」
とある日のティータイム。中庭の白いガゼボの中でシャインとお茶をしていたシアルリアはしょんぼりとした顔になって肩を落とした。
シャインはシアルリアと同じく漆黒の髪に緑色の瞳を持つ長身痩軀の美青年だ。
「僕は君の気配をいつでも感じられるんだが、やはり家族だからだろうか」
「そうかもしれません」
(意識している時ならまだしも、リラックスしていても気配を消してしまうから困ったものなのよね)
「母上も君が近くにいるような気がしていたと言っていたが、気配を消して見に行っていたんだろう?」
「そのことについては何度も謝ったではないですか」
「昔の話を持ち出しただけで、許していないとは言っていないよ」
不服そうにするシアルリアに、シャインは爽やかな笑みを浮かべて答えた。
シアルリアたちが幼い頃、母親は流行り病で亡くなった。空気感染する恐れがあったため、母は晩年は別邸の一室に隔離された状態だった。子供たちは面会を許されず、シアルリアと兄は父から母の話を聞くことしかできなかった。
どうしても母に会いたかったシアルリアは、気配を消すという普通の子供では考えられない特技を身につけ、大人の目をかいくぐり母の部屋に通った。だが、母に甘えることはしなかった。兄も恋しがっていることを知っていたから、自分だけ甘えるわけにはいかなかったのだ。
日に日に衰えていく母を見て辛くなり、通うことをやめた頃、父から面会の許可が出た。
『今までに何度も、シアが近くにいてくれるような気がしたの。なぜかしらね』
儚げに微笑み、今にも折れてしまいそうな細い指で、自分の頬を撫でる母を見たシアルリアの目から涙がこぼれ落ちた。
この時の涙が気づいてもらえていたという嬉しさからだったのか、言いつけを守らなかった罪悪感からなのかはわからない。
ただ、この時から、必要のなくなった特技は封印しようと決めたのだが、時すでに遅かった。気配を消すことは彼女にとっては当たり前のことになっており、自分からアピールをしないと家族以外からは気づかれなくなってしまっていたのだ。
シアルリアの婚約者であり、彼女と同い年であるマロック・ミナダも例に漏れず、デート中や夜会に参加中でも隣を歩いている彼女を見失ってしまう。
「もっと存在感のある女性にならなければいけませんね」
小さく息を吐いて、花の香りが優しく鼻腔をくすぐる甘いフレーバーティーを一口飲んで喉を潤した。そんな彼女に、向かいに座るシャインが少し躊躇いながらも話しかける。
「そういえば、彼のことでよくない噂を聞いたんだが、彼とは上手くいっているのかい?」
「よくない噂ですか? 私のことではなく?」
「マロックのことだよ。君のことについては国王陛下に苦情を父から入れてもらっているが、陛下は叱っておくと言うだけらしい」
「王女殿下に嫌われるようなことをした覚えはないのですが、なぜか悪口を言われているのですよね」
シアルリアは今日、何度目になるかわからないため息を吐いた。変わった令嬢だと馬鹿にされている一番の理由は王女が流す、シアルリアについての悪い噂のせいだ。
どんな噂かというと、どこぞの男爵令嬢をいじめていた。可愛らしい顔を武器に婚約者以外の男性をたらし込んでいるなど、身に覚えのないことばかりだ。
少し調べれば、それが作られた話だとわかるものだが、成人していない貴族は無条件に王女の話を信じ、シアルリア本人や周りの大人の話を聞こうとしない者が多かった。
成人している貴族が王女の話を信じないことには理由があるのだが、未成年であるシアルリアはその理由を知らない。
チモチノモ王国の成人年齢は18歳なので、あと五十日ほど経てば、シアルリアも成人と認められるので、それまでは大人しく待つつもりだった。
「悪い噂というのは、王女殿下がマロックにご執心とのことなんだ。シアが目の敵にされているのはそれが理由なのかもしれない」
「……どういうことでしょうか」
「マロックは毎日のように王城に呼び出されて、王女殿下のお相手をしているらしい」
「王女殿下のお相手……とは、どのようなものでしょうか?」
「王女殿下は結婚するまでは遊びたいと言って、多くの若い男性に声をかけていることは知っているだろう?」
その話はシアルリアも知っていた。
チモチノモ王国の王族は、王妃が亡くなっているため、現在は国王と王女しかいない。女王として即位することも可能なのだが、王女は隣国、ネノナカル王国の若き国王に嫁ぐことが決まっているため、現国王の甥が王位を継ぐことは確定している。
「知っています。その噂はネノナカル王国の陛下にも報告されているのですよね?」
「もちろんだ。だが、隣国の陛下はほら……」
シャインは話の途中で口を閉ざす。
ネノナカル王国の国王は、とある理由で「訳あり国王」と言われていたからだった。
955
あなたにおすすめの小説
ワザと醜い令嬢をしていた令嬢一家華麗に亡命する
satomi
恋愛
醜く自らに魔法をかけてケルリール王国王太子と婚約をしていた侯爵家令嬢のアメリア=キートウェル。フェルナン=ケルリール王太子から醜いという理由で婚約破棄を言い渡されました。
もう王太子は能無しですし、ケルリール王国から一家で亡命してしまう事にしちゃいます!
婚約破棄の理由? それは・・・坊やだからさっ!!
月白ヤトヒコ
恋愛
貴族学園の長期休暇の前には、実家のある領地へ帰ったりして、しばらく会えなくなる生徒達のために全学年合同の交流会のパーティーが行われます。
少々と言いますか、以前から嫌な予感はしておりましたが――――
わたくし達の一つ下の学年に、元平民の貴族令嬢が転入して来てから、殿下やその側近の方々はその令嬢を物珍しく思ったようでした。
その物珍しさから興味を惹かれたのでしょう……やがて、巷で流行っている恋愛小説ような展開が始まってしまったのです。
「貴様は、下位貴族の養子になったばかりの彼女を元平民だからと見下し、理不尽に虐げた! そんな心根の卑しく傲慢な者は未来の王太子妃に相応しくない! よって、貴様との婚約を破棄する!」
そう、まるで、巷で流行っているような恋愛小説の一幕のように――――
わたくしは、ショックを受けて……
「なぜ、このようなことをなさるのですか? 殿下……」
自分でも驚く程に弱々しい声で訊ねていました。すると、
「婚約破棄の理由? それは・・・坊やだからさっ!!」
艶やかながらも強い覇気のあるハスキーな声が、会場中に響き渡りました。
設定はふわっと。
旦那様に学園時代の隠し子!? 娘のためフローレンスは笑う-昔の女は引っ込んでなさい!
恋せよ恋
恋愛
結婚五年目。
誰もが羨む夫婦──フローレンスとジョシュアの平穏は、
三歳の娘がつぶやいた“たった一言”で崩れ落ちた。
「キャ...ス...といっしょ?」
キャス……?
その名を知るはずのない我が子が、どうして?
胸騒ぎはやがて確信へと変わる。
夫が隠し続けていた“女の影”が、
じわりと家族の中に染み出していた。
だがそれは、いま目の前の裏切りではない。
学園卒業の夜──婚約前の学園時代の“あの過ち”。
その一夜の結果は、静かに、確実に、
フローレンスの家族を壊しはじめていた。
愛しているのに疑ってしまう。
信じたいのに、信じられない。
夫は嘘をつき続け、女は影のように
フローレンスの生活に忍び寄る。
──私は、この結婚を守れるの?
──それとも、すべてを捨ててしまうべきなの?
秘密、裏切り、嫉妬、そして母としての戦い。
真実が暴かれたとき、愛は修復か、崩壊か──。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 いいね❤️励みになります!ありがとうございます!
【完結】完璧令嬢の『誰にでも優しい婚約者様』
恋せよ恋
恋愛
名門で富豪のレーヴェン伯爵家の跡取り
リリアーナ・レーヴェン(17)
容姿端麗、頭脳明晰、誰もが憧れる
完璧な令嬢と評される“白薔薇の令嬢”
エルンスト侯爵家三男で騎士課三年生
ユリウス・エルンスト(17)
誰にでも優しいが故に令嬢たちに囲まれる”白薔薇の婚約者“
祖父たちが、親しい学友であった縁から
エルンスト侯爵家への経済支援をきっかけに
5歳の頃、家族に祝福され結ばれた婚約。
果たして、この婚約は”政略“なのか?
幼かった二人は悩み、すれ違っていくーー
今日もリリアーナの胸はざわつく…
🔶登場人物・設定は作者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 いいね❤️励みになります!ありがとうございます✨
殿下に寵愛されてませんが別にかまいません!!!!!
さくら
恋愛
王太子アルベルト殿下の婚約者であった令嬢リリアナ。けれど、ある日突然「裏切り者」の汚名を着せられ、殿下の寵愛を失い、婚約を破棄されてしまう。
――でも、リリアナは泣き崩れなかった。
「殿下に愛されなくても、私には花と薬草がある。健気? 別に演じてないですけど?」
庶民の村で暮らし始めた彼女は、花畑を育て、子どもたちに薬草茶を振る舞い、村人から慕われていく。だが、そんな彼女を放っておけないのが、執着心に囚われた殿下。噂を流し、畑を焼き払い、ついには刺客を放ち……。
「どこまで私を追い詰めたいのですか、殿下」
絶望の淵に立たされたリリアナを守ろうとするのは、騎士団長セドリック。冷徹で寡黙な男は、彼女の誠実さに心を動かされ、やがて命を懸けて庇う。
「俺は、君を守るために剣を振るう」
寵愛などなくても構わない。けれど、守ってくれる人がいる――。
灰の大地に芽吹く新しい絆が、彼女を強く、美しく咲かせていく。
その支払い、どこから出ていると思ってまして?
ばぅ
恋愛
「真実の愛を見つけた!婚約破棄だ!」と騒ぐ王太子。
でもその真実の愛の相手に贈ったドレスも宝石も、出所は全部うちの金なんですけど!?
国の財政の半分を支える公爵家の娘であるセレスティアに見限られた途端、
王家に課せられた融資は 即時全額返済へと切り替わる。
「愛で国は救えませんわ。
救えるのは――責任と実務能力です。」
金の力で国を支える公爵令嬢の、
爽快ザマァ逆転ストーリー!
⚫︎カクヨム、なろうにも投稿中
私は愛する人と結婚できなくなったのに、あなたが結婚できると思うの?
あんど もあ
ファンタジー
妹の画策で、第一王子との婚約を解消することになったレイア。
理由は姉への嫌がらせだとしても、妹は王子の結婚を妨害したのだ。
レイアは妹への処罰を伝える。
「あなたも婚約解消しなさい」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる