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13 秘密を知る
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父たちとの話が長引いてしまい、気が付いた時には23時をまわろうとしていた。部屋の前に立っていた警備兵が、少し前にブレイズが訪ねてきたが、まだ話をしているとわかり帰っていったと教えてくれた。
(誕生日プレゼントを渡すと言ってくれていたわよね。自分からもらいに行くのもどうかと思うけど、また足を運んでもらうのも悪いし、いつもなら寝ている時間を過ぎているわ。部屋はすぐ近くだし行ってもいいわよね)
そう考えたシアルリアがブレイズの部屋に向かおうすると、会話が聞こえていたのか、他の警備兵が彼はベルノスの執務室にいると教えてくれた。
ベルノスの執務室は、彼女たちの部屋から少し離れたところにある。王城内の廊下は等間隔に置かれた燭台の蠟燭で照らされているが、やはり薄暗い。カーペットが敷かれているため、足音も響かず、しんと静まり返っている。
この時間に王城内を歩くのは初めてだったからか、緊張した彼女は無意識のうちに気配を消してしまい、何度も警備兵を驚かせてしまった。
執務室の前には警備兵はいなかったが、扉の隙間から漏れる明かりで、中に人がいることがわかった。
扉近くで話をしているのか、ベルノスの話す声が聞こえる。
「妻が待っていますので帰ります。陛下も今日こそはシアルリア様にちゃんと話をしてください」
「わかってる。でも、シアルリアは子供の俺を気に入っているんだろう。いきなり年相応になったなんて知ったら……」
「私たちが気付くくらいです。ここ最近、私たちよりもあなたといることが多いシアルリア様が気付いていないとは思えません」
「そうだよな」
警備兵にもその会話は聞こえており、慌てた顔をしてシアルリアを見たあと、扉をノックした。
「ベルノス様!」
「……どうかしましたか?」
すぐに扉が開き、ベルノスが顔を見せた。彼はシアルリアの存在に気がついていないようで、兵士が口を開く前に続ける。
「城内の警備、ご苦労さまです。今日はもう帰りますからここは大丈夫ですよ。それから、話が聞こえていたのでしょう? 先ほどの話は陛下の口からシアルリア様に伝えます。あなたは今まで通り黙っているように」
「い、いや、あの、そのっ!」
警備兵は必死に彼女の存在を伝えようとするが、焦りで言葉がうまく出てこない。
(やっぱり、ブレイズ陛下は年相応の精神になっていたのね。黙っていたというよりは言い出しにくかったみたいね)
彼女は彼女で考え込んでいたため、自分の存在をアピールするのを忘れていた。
「どうかしたのか?」
ベルノスの背後に立ったブレイズは、警備兵の斜め後ろに立っている彼女の存在に気がついて驚きの声を上げる
「シ、シア! どうしてここに!?」
「えっ!?」
ブレイズの反応でやっとシアルリアの存在に気がついたベルノスは片手で顔を覆った。
「やってしまった。ここまで完璧に気配を消されてしまうなんて……」
「あの……、シア、俺たちの話は」
焦った様子のブレイズを見るのは初めてだった。自分がやってはいけなかったことをしたのだと思った彼女は勢いよく頭を下げる。
「立ち聞きするつもりはありませんでしたが聞いてしまいました! 時を戻すことはできませんので、どうぞ、私の記憶がなくなるまで殴ってください」
「そんなことできるわけがないだろ! とりあえず頭を上げてくれ!」
ブレイズはそう叫ぶと、大きく息を吐いてから彼女を促す。
「シア、渡したいものもあるから場所を移動しよう。今の状態になるまでの話をちゃんと話すから」
「承知いたしました」
顔を上げたシアルリアは、落ち込んでいるベルノスに慰めと謝罪の言葉をかけてから、ブレイズと共に彼の部屋に向かった。
(誕生日プレゼントを渡すと言ってくれていたわよね。自分からもらいに行くのもどうかと思うけど、また足を運んでもらうのも悪いし、いつもなら寝ている時間を過ぎているわ。部屋はすぐ近くだし行ってもいいわよね)
そう考えたシアルリアがブレイズの部屋に向かおうすると、会話が聞こえていたのか、他の警備兵が彼はベルノスの執務室にいると教えてくれた。
ベルノスの執務室は、彼女たちの部屋から少し離れたところにある。王城内の廊下は等間隔に置かれた燭台の蠟燭で照らされているが、やはり薄暗い。カーペットが敷かれているため、足音も響かず、しんと静まり返っている。
この時間に王城内を歩くのは初めてだったからか、緊張した彼女は無意識のうちに気配を消してしまい、何度も警備兵を驚かせてしまった。
執務室の前には警備兵はいなかったが、扉の隙間から漏れる明かりで、中に人がいることがわかった。
扉近くで話をしているのか、ベルノスの話す声が聞こえる。
「妻が待っていますので帰ります。陛下も今日こそはシアルリア様にちゃんと話をしてください」
「わかってる。でも、シアルリアは子供の俺を気に入っているんだろう。いきなり年相応になったなんて知ったら……」
「私たちが気付くくらいです。ここ最近、私たちよりもあなたといることが多いシアルリア様が気付いていないとは思えません」
「そうだよな」
警備兵にもその会話は聞こえており、慌てた顔をしてシアルリアを見たあと、扉をノックした。
「ベルノス様!」
「……どうかしましたか?」
すぐに扉が開き、ベルノスが顔を見せた。彼はシアルリアの存在に気がついていないようで、兵士が口を開く前に続ける。
「城内の警備、ご苦労さまです。今日はもう帰りますからここは大丈夫ですよ。それから、話が聞こえていたのでしょう? 先ほどの話は陛下の口からシアルリア様に伝えます。あなたは今まで通り黙っているように」
「い、いや、あの、そのっ!」
警備兵は必死に彼女の存在を伝えようとするが、焦りで言葉がうまく出てこない。
(やっぱり、ブレイズ陛下は年相応の精神になっていたのね。黙っていたというよりは言い出しにくかったみたいね)
彼女は彼女で考え込んでいたため、自分の存在をアピールするのを忘れていた。
「どうかしたのか?」
ベルノスの背後に立ったブレイズは、警備兵の斜め後ろに立っている彼女の存在に気がついて驚きの声を上げる
「シ、シア! どうしてここに!?」
「えっ!?」
ブレイズの反応でやっとシアルリアの存在に気がついたベルノスは片手で顔を覆った。
「やってしまった。ここまで完璧に気配を消されてしまうなんて……」
「あの……、シア、俺たちの話は」
焦った様子のブレイズを見るのは初めてだった。自分がやってはいけなかったことをしたのだと思った彼女は勢いよく頭を下げる。
「立ち聞きするつもりはありませんでしたが聞いてしまいました! 時を戻すことはできませんので、どうぞ、私の記憶がなくなるまで殴ってください」
「そんなことできるわけがないだろ! とりあえず頭を上げてくれ!」
ブレイズはそう叫ぶと、大きく息を吐いてから彼女を促す。
「シア、渡したいものもあるから場所を移動しよう。今の状態になるまでの話をちゃんと話すから」
「承知いたしました」
顔を上げたシアルリアは、落ち込んでいるベルノスに慰めと謝罪の言葉をかけてから、ブレイズと共に彼の部屋に向かった。
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